学生がクラウドソーシングで働くメリット・デメリット

高校生や大学生になると、周りでアルバイトをする人が増え始めることから、

  • 自分もバイトをしてみたい
  • もっとお小遣いがほしい

と思う学生さんも多いのではないでしょうか。

バイトというと、飲食店の店員・ショップスタッフ・イベントスタッフなどが思い浮かぶかもしれませんが、自宅で仕事ができる「クラウドソーシング」という働き方もあります。

そこで今回は、学生がクラウドソーシングで働くメリットやデメリットについて解説していきます。

クラウドソーシングの多くは18歳以上|高校生が登録できるサイトは少数

そもそも高校生や大学生がクラウドソーシングを利用できるのか気になると思いますが、結論から言うと、多くのクラウドソーシングサイトは18歳以上から利用可能です。

つまり、基本的には大学生や専門学校生以上が対象ということになります。

ただし、年齢制限がない、または16歳以上OKなクラウドソーシングサイトも少数ですがあります。

学生がクラウドソーシングを始めたい場合は、サイトの年齢制限を確認しましょう。

※クラウドソーシングサイト:クラウドソーシングの受注・発注を仲介するサイト

学生がクラウドソーシングで働く3つのメリット

学生がクラウドソーシングで働くメリットは大きく分けて3つあります。

1.好きな時間、好きな場所でできる

クラウドソーシングの一番のメリットは、時間や場所を選ばずに働けることです。

一般的なバイトはシフトが決まっているため、「友達や彼氏に誘われたけどバイトだから行けない…」といったこともあると思います。

その点、クラウドソーシングは日時や時間に縛りがないため、自分の好きなタイミングで仕事ができます。

また、スマホでできる仕事もあることから、電車での移動中を利用してのお小遣い稼ぎも可能です。

2.種類が豊富なので好みに合わせて仕事が選べる

クラウドソーシングは仕事の種類が豊富なため、自分の好みに合わせて仕事が選べます。

サイトにもよりますが、仕事の種類は100種類以上。

アンケート、口コミ投稿、インスタグラムの更新代理、データ入力など社会人経験のない学生ができる仕事もたくさんあります。

また、「単価は安いけれども短時間で完了するもの」「手間や時間はかかるが単価が高いもの」など、仕事の難易度もさまざまです。

たくさんの案件があるので、自分の都合・好み・能力に合わせて好きな仕事が選べるのが魅力です。

3.人に会わずに仕事ができる

「バイトは学校以外の仲間ができて楽しい」という人も多いですが、人間関係が面倒な人もいますよね。

  • 「バイト先の店長がムカつく」
  • 「アイツのテンションについていけない」
  • 「あのお客さん、正直苦手・・・」…etc

クラウドソーシングは、誰とも会わずに一人でコツコツ働けるのもメリットです。

バイト先の先輩と気が合わないといったストレスもないですし、働いているお店で知り合いに会って気まずくなることもありません。

働いていることを誰にも知られたくない人やコミュニケーションが苦手な人におすすめです。

学生がクラウドソーシングで働く3つのデメリット

では反対に、学生がクラウドソーシングを使うことのデメリットを見ていきましょう。

1.アルバイトより稼げないケースが多い

クラウドソーシングは、接客業などのアルバイトよりも稼げないケースが多いです。

学生が始めやすい簡単で手間がかからない案件は、1件あたりの報酬が少ないからです。

「1記事数千円のライティング(記事作成)」といった高額案件もありますが、「文字数が多い」「記事作成前に調査が必要」などの理由から作業に時間がかかります。

単価が安い案件は数をこなさなければ稼ぐことができず、高額案件は手間や時間がかかるため、どちらにしても時給換算するとアルバイトより高いことは稀です。

学生がクラウドソーシングでアルバイトと同じくらいの金額を稼ぐのは簡単ではありません。

2.信頼できるクライアントかどうか自分で見極める必要がある

クラウドソーシングは、興味のある仕事を自由に選べる反面、仕事を発注するクライアントが信頼できるかどうかを自分で見極めなければなりません。

「多くの人が利用するクラウドソーシングサイトなら安心」と思いがちですが、中には初期費用がかかる詐欺まがいのクライアントや、サイト内で禁止されている仕事を発注するクライアントもいるからです。

しかし、社会経験の少なさから「何がよくて何が悪いのか?」の判断がつかない学生さんも多いと思います。

クラウドソーシングサイトには、クライアントの評価や口コミが掲載されています。

評価が低い、または気になる口コミが書かれているクライアントの仕事は受けないようにしてください。

3.報酬から手数料が引かれる

クラウドソーシングサイトでは、システム利用料として報酬の数%が手数料として引かれます。

手数料はクラウドソーシングサイトによって異なりますが、5~20%ほどです。

また、報酬を口座に振り込んでもらう際には、500円前後の「振込手数料」がかかります。

報酬1万円、システム利用料20%、振込手数料500円の場合、

10,000円(報酬)-2,000円(システム手数料)-500円(振込手数料)=7,500円 

実際に受け取る金額は、7,500円となります。

学生にとって2,500円の手数料は大きいのではないでしょうか。

クラウドソーシングサイトは、手数料も考えて選ぶことをおすすめします。

振り込み手数料を節約する裏技

クラウドソーシングサイト指定の銀行口座を利用すると、振込み手数料が大幅に安くなるケースがあります。例えば大手A社・B社は通常500円が楽天銀行の利用で100円になります。

クラウドソーシングで学生におすすめの仕事4つ

クラウドソーシングで働きたい学生におすすめの仕事を紹介します。

1.アンケートや口コミ

クラウドソーシング初心者の学生におすすめなのが、アンケートや口コミです。

意識調査、体験談、商品モニターなどのアンケートに答えたり、口コミを書いたりすることで報酬が得られます。

単価は数円から数百円と安いですが、クライアントと直接連絡を取る必要がない「タスク形式」と呼ばれる仕事がほとんどで、作業を途中でやめてもペナルティはありません。

単価が安いぶん、数をこなさなければまとまった金額は得られませんが、簡単で気軽、またスマホがあればどこででもできます。

※参考⇒ アンケートモニターは安全なのか?安全に稼ぐための方法を紹介

※参考⇒ おすすめのアンケートモニターは?おすすめアンケートサイト&アプリの特徴も紹介

2.データ入力や文字起こし

クライアントが指定したデータを入力したり、インタビューや対談の音声データを文字に(文字起こし)したりする仕事です。

タスク形式のほか、クライアントとメールやチャットでやり取りをしながら仕事を進める「プロジェクト形式」の仕事もあります。

専門的な知識が不要で、学生でも始めやすいのがメリットです。

単価は「1案件◯円」「1文字◯円」の2パターンがあります。

※参考⇒ 在宅ワークのデータ入力はどんな仕事?

3.ライティング(記事作成)

クライアントが指示するテーマに沿って記事作成する仕事です。

テーマは「美容」「娯楽」「食」「ファッション」「恋愛」など多種多様。

インスタグラムやブログの投稿記事、ショップの紹介記事のように楽しみながらできる案件もあります。

ただし、「コピペNG」「週に◯件の記事作成」といったクライアントの指示を必ず守らなければいけないため、アンケートデータ入力よりも難易度は高めです。

クラウドソーシングの仕事に慣れたら挑戦してみましょう。

※参考⇒ クラウドソーシングのWEBライターはどれぐらい稼げる?ライティングの仕事で稼ぐコツや注意点を紹介

4.イラストやロゴの作成

絵を描くことやデザインを考えることが好きな人は、イラスト作成ロゴ作成の仕事がおすすめです。

デザイン系の仕事は誰もができるわけではないので、1件数万円と高収入の案件が多いのが魅力です。

ただし、仕事の募集形態は、複数の人から作品を提出してもらい、その中からクライアントが気に入ったものを採用する「コンペ方式」が多く、採用されなければ報酬はなしです。

やり損になることも多々ありますが、

  1. スキルが磨かれる
  2. クライアントに気に入られれば継続依頼や直接契約もある

といったメリットもあります。将来、デザイン系の仕事をしたい学生におすすめです。

※参考⇒ 在宅イラストレーターになるには?在宅ワークでもできるイラスト仕事の探し方

【番外編】プログラミング

プログラミングのスキルがあり、卒業後にエンジニアを目指す学生におすすめです。

クラウドソーシングの場合、一般的なエンジニアと比べると報酬は低い傾向にありますが、就職前に実践を積むことができ、実際の仕事の流れをつかむこともできます。

事前に、実力や実績がわかるポートフォリオの提示が必要なケースもあります。

学生がクラウドソーシングで働く際の注意点

最後に学生がクラウドソーシングで働く際の注意点を紹介します。

仕事の納期は必ず守る

一度受けた仕事は、責任を持って納期までに終わらせなければなりません。

提出物が期限に間に合わないとクライアントに迷惑をかけ、トラブルに発展する恐れがあるからです。

慣れないうちに「作業期間が短い案件」「締め切りが迫っている案件」を安易に受けるのは危険です。

クラウドソーシング初心者や、授業・テスト・サークル活動で忙しい学生は、納期に余裕がある仕事を選びましょう。

所得が38万円を超えないようにする

学生がクラウドソーシングで働く場合、年間所得は38万円を超えないようにしましょう。

38万円を超えると、税務署に収入を申告しなければいけないからです。(確定申告といいます)

※アルバイトで給与所得を得ている場合は、アルバイト先が税金の手続き(年末調整)をしてくれるので、自分で確定申告をする必要はありません。一方、クラウドソーシングの報酬は「雑所得」扱いになるため、自分で確定申告を行う必要があります。

さらに、年間所得が38万円を超えると、親の扶養から外れ、所得税や住民税を自分で払わなければいけなくなる可能性もあります。

学生なのに確定申告が必要になるだけでなく、扶養まで外れてしまってはデメリットの方が大きくなります。

確定申告の手間を省き、扶養から外れたくない学生は、クラウドソーシングの収入は月3万円くらいに抑えましょう。

※参考⇒ クラウドソーシングで副業しても大丈夫?税金や確定申告はどうなるの?

まとめ

クラウドソーシングは、自宅で好きな時間に仕事ができるので、毎日何かと忙しい学生にもおすすめです。

一般的なバイトと違いガッチリ稼ぐのは難しいですが、「空いた時間に楽しみながらちょっとだけお小遣いを稼ぎたい人」には、手軽にできるアンケートや口コミ調査はピッタリです。

他にもさまざまな案件があるので、興味のある仕事にチャレンジしたり、将来目指したい仕事の経験を積むことができるのもクラウドソーシングの魅力です。

興味のある学生さんは、ぜひ挑戦してみてください。

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