- 夫の給料だけでは家計が厳しい
- 夫に気を使わず自由に使えるお小遣いがほしい
そんな主婦に最近人気なのがクラウドソーシングです。
自宅で仕事ができるクラウドソーシングは、外に働きに出るのが難しい主婦にとって魅力的に見えますが、実際はどうなのでしょうか。
そこで今回は、主婦がクラウドソーシングで働くメリット・デメリットについて解説していきます。
主婦がクラウドソーシングで働くメリット5つ
主婦がクラウドソーシングで働くメリットは以下の5つです。
- 好きな時間に自宅で働ける
- 事務系・デスクワーク系の仕事ができる
- 仕事内容が豊富で選択肢が広い
- 面接・履歴書不要で気軽に仕事が始められる
- 社会とのつながりができ自分の価値を実感できる
具体的に見ていきましょう。
1.好きな時間に自宅で働ける
- 朝、子どもを送り出してからゆっくり出勤できる
- 保育園のお迎え時間までに仕事が終わる
- 子どもが熱を出したときに気兼ねなく休める
- 幼稚園や学校の長期休みの時期は短時間勤務ができる
小さなお子さんがいる主婦には「あるある」な希望条件ですが、そんな都合の良いパートやアルバイトはありません。
しかし、クラウドソーシングなら上記すべての条件がクリアできます。
なぜなら、クラウドソーシングは「好きな時間」に「自宅」で仕事ができるからです。
園児や小学生のお子さんがいる場合は、幼稚園や学校に行っている間にまとまった仕事時間が確保できるうえ、帰宅時間に合わせて迎えに行くことも、お子さんが風邪をひいた際に仕事を休むこともできます。
乳幼児がいる場合でも、お子さんが寝ている早朝や夜間など、お子さんの生活サイクルに合わせて働くことが可能です。
「子どもがいるから仕事はしばらく無理…」とあきらめていた主婦にこそ、クラウドソーシングはピッタリの働き方と言えます。
2.事務系・デスクワーク系の仕事ができる
自宅で事務系やデスクワーク系の仕事ができることも、クラウドソーシングの大きなメリットです。
結婚・出産前に事務職をしていた人のなかには、結婚後も事務系の仕事をしたいと考える人も多いと思います。
しかし、「主婦歓迎」のパートやアルバイトの大半は、飲食店のホールや店舗スタッフ、介護スタッフ、スーパーのレジ、工場内作業といった仕事です。
事務職の求人の多くは週5のフルタイムであり、「家事や子育てに差し支えない程度に働きたい」という主婦の条件には合わないためです。
その点、クラウドソーシングは、自宅で好きな時間に仕事ができるうえに、データ入力やライティング、デザイン、プログラミングなど、パソコンを使ってデスク上で行う仕事が大半なので、主婦でも結婚前に慣れ親しんだデスクワーク系の仕事をすることができます。
※参考⇒ 在宅事務は未経験者でもOK?在宅事務の仕事内容や求人情報の探し方
3.仕事内容が豊富で選択肢が広い
クラウドソーシングは仕事内容が豊富なので、選択肢の幅が広いのもメリットです。
小さなお子さんがいるなら、短時間でできる「アンケートモニター」や「データ入力」、ある程度じっくり取り込む時間がある人は「ライティング」のように、生活環境や好みに合わせて仕事が選べます。
また、企業が使用するロゴやイラストの作成、プログラミングのような得意分野や専門スキルを活かせる仕事もあります。
ちょっとだけお小遣いを稼ぎたい人、お子さんの手が離れて自分の時間ができた人、自宅でガッチリ稼ぎたい人など、さまざまなニーズに合った仕事がクラウドソーシングには豊富にあります。
4.面接・履歴書不要で気軽に仕事が始められる
- 面接は緊張するから苦手
- 履歴書を書くのが面倒
パートやアルバイトを始めたいと思っても、面接や履歴書の提出がネックになり、一歩踏み出せない人も多いのではないでしょうか。
その点、クラウドソーシングは、「やってみたい案件に応募し、採用連絡を待つ」という流れが一般的。
面接や履歴書が不要なため、気軽に仕事が始められます。
また、アンケートであれば、採用連絡を待つ必要もなく、すぐに作業を開始できます。
5.社会とのつながりができ自分の価値を実感できる
クラウドソーシングを始めることで、仕事を通じて社会とつながりを持つことができ、自分の価値を実感できるようになります。
たとえ簡単な仕事でも、何かに必要だからこそ、クライアントは報酬を出してまで募集しています。
つまりあなたがクラウドソーシングで働くことは、誰かの役に立っているのです。
また、単発の仕事が多いクラウドソーシングですが、良い仕事をすれば同じクライアントから継続して依頼が来ることもあります。
継続依頼がくるということは、あなたがクライアントの役に立っていることにほかなりません。
さらに、報酬で家計の補てんをしたり、貯金をしたりすることで、自分も家計の一端を担っていると実感することもできます。
主婦は家事や育児に追われ、いつの間にか社会から切り離されたような気持ちになりがちです。
社会とつながりを持っていたい、自分の価値を実感したい主婦に、クラウドソーシングはおすすめです。
主婦がクラウドソーシングで働くデメリット4つ
次に主婦がクラウドソーシングで働く4つのデメリットを見ていきましょう。
- 最初からまとまった収入を得るのは難しい
- 条件の良い仕事は競争が激しく受注できない
- 収入が安定しにくい
- 確定申告のための事務処理や手続きが負担になる
1.最初からまとまった収入を得るのは難しい
仕事内容にもよりますが、クラウドソーシングを始めてすぐにまとまった収入を得るのは簡単ではありません。
主婦が始めやすいアンケートやデータ入力、簡単なライティングなどの仕事は、単価が低いからです。
令和元年10月時点の最低時間給は、最も安い地域で790円ですが、クラウドソーシングの仕事を時給換算すると、数十円~300円程度ということもよくあります。
慣れて数をこなせるようになったり、難易度の高い案件を引き受けられるようになれば、月に数万円稼ぐこともできますが、最初のうちは月に数千円稼げれば良い方と思っておきましょう。
クラウドソーシングでは、報酬の5~20%が「利用手数料」として引かれます。また、報酬を口座に振り込んでもらう際には、100~500円ほどの振込手数料がかかります。
2.条件の良い仕事は競争が激しく受注できない
「簡単で報酬が高い」といった条件の良い仕事は、なかなか受注できません。
条件の良い仕事は、掲載後すぐに埋まってしまうことから、家事や育児で忙しく、こまめにサイトをチェックできない主婦の方は見逃してしまう可能性があるからです。
条件の良い仕事を見つけたら保留にせず、仕事内容を確認してすぐ応募しましょう。
3.収入が安定しにくい
クラウドソーシングは、毎月の収入が安定しにくいのが大きなデメリットです。
単発の仕事が多く、パートやアルバイトのように「だいたい週に◯回◯時間働ける」といった見込みがないためです。
しかし、クラウドソーシングでも収入を安定させる方法があります。
クライアントの信頼を得て継続的に仕事をもらうことです。
クライアントのなかには常にワーカーを募集しているところが多くあります。
期限を守り、丁寧な仕事をしてくれる人には安心して仕事を任せられるため、クライアントの方から継続依頼をしてくるケースも少なくありません。
お子さんがいる場合、学校行事や体調不良などによって、毎日同じように働くことが難しいかもしれませんが、一度受けた仕事は必ず期限内に完了させ、真摯な対応をしていれば継続依頼のチャンスをつかめますよ。
4.確定申告のための事務処理や手続きが負担になる
クラウドソーシングで仕事を始めると、収入や経費の管理をしなければなりません。
1月~12月までの1年間に38万円の所得があると、確定申告をする必要があるからです。
初めは数千円しか稼げなくても、後に数万円稼げるようになって38万円を超えることもあり得ます。
毎月の報酬額はメモを取ったり記帳したりして、きちんと管理しておきましょう。
また、インターネットの通信料、パソコンの購入費、コピー用紙などクラウドソーシングのために使ったものは必要経費に計上できるので、領収書を取っておいてください。
※参考⇒ クラウドソーシングで副業しても大丈夫?税金や確定申告はどうなるの?
クラウドソーシングで主婦におすすめの仕事
クラウドソーシングで主婦におすすめの仕事は以下の3つです。
- データ入力
- ライター
- アンケート調査
それぞれの仕事のおすすめポイントを紹介します。
1.データ入力はクラウドソーシング初心者の主婦におすすめ
データ入力とは、エクセルなどの指定されたシートに決められた内容を入力する作業のことです。
おすすめポイントは以下の3つです。
- パソコンがありタイピングができれば誰でもできる
- スキマ時間を利用してできる
- パソコン初心者はスキルアップが目指せる
2.稼ぎたい主婦にはライターがおすすめ
ライターとは、文章や記事を書くことがメインですが、企画や調査などを行うこともあります。
クラウドソーシングでは、WebメディアのライティングをするWebライターの仕事が豊富です。
おすすめポイントは以下の5つです。
- ジャンルによっては主婦の経験を活かすことができる
- 未経験からでも始められる
- 経験を積めば報酬アップを目指せる
- 案件がたくさんある
- ライティングの指導をしてくれるクライアントもある
※参考⇒ クラウドソーシングのWEBライターはどれぐらい稼げる?ライティングの仕事で稼ぐコツや注意点を紹介
3.スマホで簡単にお小遣い稼ぎがしたい主婦にはアンケート調査がおすすめ
アンケート調査とは、質問に対して選択肢から回答を選んだり、回答を入力したりする仕事のことです。
ほとんどが、タスク形式の単発案件として募集されています。
おすすめポイントは以下の4つです。
- スマホからでもできる
- とにかく簡単
- 作業時間が数分と短い
- クライアントとやり取りする必要がない
※参考⇒ アンケートモニターは安全なのか?安全に稼ぐための方法を紹介
※参考⇒ おすすめのアンケートモニターは?おすすめアンケートサイト&アプリの特徴も紹介
クラウドソーシングを主婦が使ううえで注意するべきポイント
クラウドソーシングを主婦が使う際の注意するポイントは3つです。
- 価格に見合わない仕事は継続しない
- 責任感を持ちすぎない
- 詐欺や犯罪に巻き込まれないようにする
報酬が安すぎる仕事は継続しない
報酬が安すぎる仕事は、継続して受けないようにしましょう。
安すぎる仕事は時間ばかりかかり、稼ぐことができないからです。
もちろん、最初から難易度の高い高収入の案件を受けることはできません。
しかし、仕事に慣れて入力スピードが早くなったり、短時間で記事が書けるようになったにも関わらず、1時間で50円や100円しか稼げないような仕事はやめるべきです。
仕事を探す際は、似たような案件をいくつか比較して、あまりにも報酬が安いクライアントは避けましょう。
責任感を持ちすぎない
受けた仕事は最後まで責任をもって行うのは当然ですが、過度な責任感は持ちすぎないようにしましょう。
仕事への責任感を持ちすぎると負担が増えて、家事や育児がないがしろになる恐れがあるからです。
責任感が強く真面目な人は重宝されるので、次の仕事に繋がることもありますが、無理をしすぎて家事や育児との両立がうまくいかず、続けられなくなっては本末転倒です。
主婦ワーカーは真面目な人が多いので、求められている以上の仕事をしてしまいがちですが、クラウドソーシングの仕事は、期限内にきっちりこなせばワーカーとしては100点です。
時給や月給で働いているわけではないので、最初に与えられた案件以上の仕事をする必要はありません。
詐欺や犯罪に巻き込まれないようにする
クラウドソーシング内の詐欺や犯罪には十分に注意してください。
なかには、詐欺案件や犯罪行為をさせる案件が紛れ込んでいることがあるからです。
例えば、以下のようなものです。
- 登録料や研修費用を請求してくる
- 商材の購入を強いる
- 犯罪に加担させる(著作権違反、他人の個人情報を使うなど)
クラウドソーシングの仕事でクライアントへの支払いが発生することはないので、「研修費用がかかる」「商材を購入させられる」場合は、ほぼ詐欺案件と思って下さい。
また、上記には当てはまらなくても仕事内容が怪しい場合は、応募しないようにしましょう。
まとめ
初心者や未経験者でも始めやすく、好きな時間に好きな場所で仕事ができるクラウドソーシングは、主婦にとってメリットの大きな働き方です。
「最初はまとまった収入を得るのが難しい」「収入が安定しにくい」といったデメリットもありますが、コツコツ続けることで報酬の高い仕事ができるようになったり、継続して仕事がもらえるようになる人も大勢います。
- 自分のお小遣いぐらいは自分で稼ぎたい
- 少しでも稼いで家計の足しにしたい
- 外で働くのは無理だけど自宅でなら働いてみたい
上記のような方は、ぜひ挑戦してみてくださいね。