在宅事務は未経験者でもOK?在宅事務の仕事内容や求人情報の探し方

インターネット環境の充実に伴い、出勤せずに自宅で事務の仕事ができる「在宅事務」という働き方ができるようになりました。

しかし、在宅事務の仕事はまだそれほどメジャーではないことから、

  • 在宅で事務をするには、特別なパソコン環境が整っている人でないと無理なのでは?
  • どんなスキルがあると在宅事務の仕事に就けるの?

など、疑問に思うことも多いかもしれません。

そこで今回は、

  • 在宅事務の仕事内容
  • 在宅事務をするために必要な仕事環境やスキル
  • 在宅事務の仕事は未経験者OKなのか?

などについて解説していきます。

在宅事務の仕事内容

在宅事務の仕事の大半はパソコンを使って行います。

仕事内容に関しては、下記の通り、会社に勤務する事務職の方とほとんど違いはありません。

【在宅事務の仕事内容の例】

  • ワードやエクセルでの資料作成
  • 顧客からの問い合わせ対応
  • 郵便物や荷物の配送
  • 銀行の入出金チェック
  • 請求書や領収書の作成
  • 商品の発注
  • スケジュール管理
  • SNSの運用
  • 出張手配

会社に勤務している方と大きく違うのは、仕事の指示や連絡が全てメールやチャット、スカイプなどで行われる点です。

勤務時間は企業によってさまざまですが、週5日の1日6時間、週3日で他のスタッフとのシフト制など、雇い主の方が仕事をしている時間はすぐに連絡を取ったり作業を依頼できたりするような勤務体制になっていることが多いようです。

「未経験者」が在宅事務の仕事をするのは難しい

「事務の経験はないけど、自宅で仕事ができるならやってみたい」

と思う人は多いと思いますが、在宅事務の仕事は「事務未経験」の人が採用されることはまずありません。

採用条件には、「事務経験◯年以上」といった条件がついていることがほとんどです。

なぜなら、在宅事務のスタッフを雇うのは、

  • 事務処理に手がまわらない個人事業主の方
  • 自身の活動が忙しく事務処理をする時間が取れないフリーランスの方
  • 事業拡大に伴い人手が足りなくなった経営者の方

のように、人手が足りず即戦力となる人材を必要としている人や企業が大半だからです。

事務職の経験がない方に一から指導する余裕のある企業が在宅事務を募集することはあまりありません。

そのため、研修などをしなくても、ある程度の仕事を任せられるくらいの事務能力が求められます。

在宅事務に求められるスキル

在宅事務の仕事に就くためには、具体的には以下のスキルが求められます。

  • ワードやエクセルがスムーズに使える
  • パソコン操作や新しいソフトの使用に苦手意識がない
  • ビジネスマナーが備わっている

仕事の大半はパソコンを使って行うため、ワードやエクセルがスムーズ使えること、使ったことがないパソコンソフトやアプリケーションの使用にも苦手意識がないことは非常に重要です。

また、メールや電話を使って顧客とやり取りすることもあるため、メールの送り方や言葉遣いなど基本的なビジネスマナーが備わっていることも大事な条件となります。

こう聞くと、在宅事務の仕事はハードルが高いように思うかもしれません。

しかし逆に言えば、過去に事務の経験があれば、出産や子育てが理由で仕事を辞めブランクがある主婦の方でも、在宅事務の仕事をすることは十分可能です。

ワードやエクセルは多少のバージョンアップはあっても、基本的な使い方は数年前とほとんど変わりませんし、一度身についたビジネスマナーは時間が経っても忘れないからです。

ですから、企業で一般事務・庶務・営業事務などの仕事をしたことがある人であれば、在宅事務の仕事はできます。

ほかには、下記のようなスキルがあると、応募できる求人が増えたり、対応できる業務の幅が広がります。

  • 英会話ができる/英文メールが読める・書ける
  • 簿記の経験や資格がある
  • ブログの運営経験がある

在宅事務に必要なお仕事環境

過去に事務職の経験があることのほかに、在宅事務の仕事をするには以下のようなお仕事環境が必要となります。

  • 日中、一人で落ち着いて仕事ができる
  • 自分専用のパソコンがある(Windowsを推奨している会社が多い)
  • パソコンにワードとエクセルが入っている
  • スマートフォンがある

在宅事務の仕事は、日中一人で落ち着いて仕事ができる環境が必要となります。

例えば、お子さんが園児や小学生・中学生であれば、お子さんが出かけている時間に仕事ができます。

一方、乳幼児がいるご家庭は、授乳や食事、お昼寝その他のお世話があり、自分のペースで仕事をすることができないため在宅事務の仕事をすることは難しいでしょう。

また、カメラやマイクがついた自分専用のパソコンがあり、ワードやエクセルが入っていることも条件となるケースが多いです。

カメラやマイクは、チャットツールを利用する際に必要となります。もちろん、外付けのものでも構いません。

仕事ではワードやエクセルを使用するため、Officeが入っていないパソコンの場合は、Officeソフトもしくは、互換性のあるソフトを購入しておく必要あります。

さらに、上司や顧客との連絡手段としてスマートフォンが必要な場合もあります。

在宅事務の求人情報の探し方

冒頭でも述べた通り、在宅事務はまだメジャーな仕事とは言えないため、求人サイトで検索しても求人情報は少ないです。

在宅事務の求人情報は、「クラウドソーシングサイト」または「事務代行サービス」で探すのが近道です。

クラウドソーシングサイトにある事務仕事の掲載ページをチェック

クラウドソーシングサイトは、仕事を発注したい人と仕事を受注したい人のマッチングを行ってくれるサイトです。

クラウドソーシングサイトには、一般事務だけでなく、貿易事務、経理事務などさまざまな事務の仕事が掲載されています。

クラウドソーシングサイトの「事務仕事一覧が掲載されているページをチェック」することで、求人募集中の在宅事務の仕事を見つけることができます。

報酬は「時給制」とあらかじめ金額が決められている「固定報酬制」があります。

仕事を開始する前に、週に何日働けるか、1日に何時間稼働できるかなどを相談できるケースも多く、比較的自由度の高い働き方ができます。

クラウドソーシング・スキルシェア【Craudia(クラウディア)】

事務代行サービスのサイトで探す

在宅事務は、事務代行サービスのサイトでも探すことができます。

事務代行サービスとは、さまざまな事務処理を代行してくれるサービスのことで、「在宅事務の仕事をしたい人」「在宅事務のサービスを利用したい人」共に、登録を行います。

在宅事務の仕事に就くまでの流れは以下のようになります。

  1. メンバー登録をする
  2. 仕事情報が来る
  3. 仕事に応募する
  4. 選考(書類選考/スカイプによる面接など)
  5. 仕事スタート

会社によっては、仕事を開始する前に事前研修を行うケースもあります。

また、登録会員同士でチームを組み、互いに仕事をフォローしあったり、急な予定や体調不良の際に助け合ったりできる環境が整っているサイトもあります。

在宅事務の3つのメリット

1.外出せずに自宅で働ける

在宅事務の一番のメリットは、なんといっても外出せずに自宅で働けることです。

  • 子どもが学校から帰る時間には家にいてあげたい
  • 子どもが熱を出すたびに会社を休むのが心苦しい
  • 持病があって毎日仕事に通うことができない
  • 満員電車・通勤電車が辛い

など、さまざまな事情があって働くことを諦めている方でも、通勤の必要がない在宅事務であれば、スケジュールの都合もつきやすく、自分の働きやすいペースで仕事をすることが可能です。

2.仲間や上司との交流がある

在宅事務は、自宅で行う仕事でありながら、仲間や上司との交流があるのが他の在宅ワークとは違うメリットでもあります。

在宅事務はチームで行うことが多く、データ入力やアンケート集計といった一人で完結する仕事とは違い、上司や仲間、顧客とのやり取りが多いためです。

電話・メール・チャットなどで連絡を取り合い、また仲間同士がフォローし合う環境にあるため、上司や仲間と一緒に仕事をしている一体感をもつことができます。

3.スキルアップができる

在宅事務の仕事の3つ目のメリットは、スキルアップができることです。

在宅事務の仕事は、仲間とフォローしあえる環境とはいえ、オフィスで働いているのと違い、分からないことがあったときに先輩や上司にいつでも指示が仰げるわけではありません。

  • 分からないことは自分で調べる
  • 効率的に仕事が進められる方法を工夫する

など、受け身ではなく自分で考えて自発的に業務を進める積極性が必要となります。

そのため、努力や工夫がスキルアップに直結し、できることが増えることでさらに仕事の幅が広がる仕事でもあります。

「与えられた仕事をするだけでは物足りない」「自分自身の成長を感じられるやりがいのある仕事がしたい」という方におすすめです。

在宅事務のデメリット3つ

1.勤務時間の自由度が低い

在宅ワークは、自分の好きなタイミングで好きな時間だけ働けるものが多いですが、在宅事務は、勤務時間が決められているケースが多いです。

在宅事務は、電話応対や問い合わせ対応の業務もあるため、一般的な会社が業務を行っている時間帯を勤務時間としているためです。

細かな勤務時間は都合に合わせて調整できることが多いですが、基本的には平日の10時~16時、平日4時間の週3~4日のように勤務時間は固定されています。

データ入力やライティングのように、納期さえ守ればいつ働いても良いというわけではないため、勤務時間の自由度は低いと言えます。

2.スケジュール管理が難しい

在宅事務の仕事には、計画的に仕事を進めるスケジュール管理能力が必要となります。

勤務時間は、チャットツールにつながっていたり、クラウド型勤怠管理システムを利用したりすることで、ある程度の勤怠管理はできますが、人の目がないため、仕事に集中できずにだらけてしまうこともあるからです。

1日のスケジュール、1週間や1ヶ月を見越した仕事のスケジュールを立てて実行することは、慣れないうちは難しく感じるかもしれません。

これまでスケジュール管理をしたことがない方は、手帳やスマホのスケジュール機能、アプリなどを活用してみましょう。

Googleカレンダーは、パソコンからでもスマホアプリからでも使えるためおすすめです。

やるべきことを整理して目に見える形にすることで、計画的に仕事が進められるようになりますよ。

3.コミュニケーションを取るのが難しい

在宅事務は、顔を合わせずに上司や仲間と意思疎通を行わなければいけないため、コミュニケーションを取るのが難しい点がデメリットとしてあげられます。

対面で仕事をしていれば、表情や態度で相手の真意がわかりますが、言葉だけではニュアンスが伝わりにくく、思わぬ誤解を招いてしまうことがあるからです。

メールやチャットで連絡を取る際は、言葉遣いや言葉の言い回しに十分に注意し、丁寧な対応をするように心がけましょう。

まとめ

在宅事務の仕事に就くためには、

  • ワードやエクセルが使える
  • パソコン操作に苦手意識がない
  • 一般常識やビジネスマナーが備わっている

といった条件を満たしている人が有利です。

在宅事務の仕事はパソコンを使った仕事が大半であり、上司や仲間、顧客とコミュニケーションをうまく取れる人であれば、仕事が円滑に進むからです。

「事務の仕事をしていたけれども、出産や育児をきっかけに会社を辞めた」「家庭の事情や体調不良の理由から外で働くことが難しくなった」という方には、現在の生活を大きく変えず、さらにこれまでのスキルも活かせるおすすめの仕事です。

在宅事務の求人は現在のところ、それほど多くはありませんが、「クラウドソーシングサイト」や「事務代行サービス」を利用すれば見つけることができます。

スキルを活かして自宅で仕事がしたいという方は、ぜひ検討してみてください。

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