求人サイトや求人誌で「シール貼り」という仕事の募集を見かけたことがある人も多いと思いますが、
- 本当にシールを貼るだけでお金がもらえるの?
- どれくらい稼げるの?
- 在宅ワークや内職でもできるの?
など気になることも多いと思います。
そこで今回は「シール貼りの在宅ワークや内職バイト」の仕事内容や報酬、雇用形態などについて、詳しく解説していきたいと思います。
在宅に居ながらでもできる「シール貼りの仕事に興味がある」という方は、ぜひ参考にしてくださいね。
シール貼りの仕事(バイト)とは?
シール貼りとは、その名の通り指定された商品にひたすらシールを貼る仕事です。
シールの種類は、以下のようにさまざまです。
- 輸入菓子のラベル
- 化粧品の成分表
- バーコード
- DVDのパッケージ
- ダイレクトメールの宛名
「初心者歓迎」の求人が多く、年齢・学歴・性別問わず誰でもできますが、向き不向きがあります。
単調で黙々と行う仕事なので、単純作業が好きな方、根気がある方におすすめの仕事です。
また、簡単な作業に見えますが、
- シールが曲がったりよれたりしてはいけない
- ガラスの小物にシールを貼るときは指紋が付かないようにしなければならない
- ほこりや髪の毛がつかないよう注意しなければならない
など、気をつけるポイントも多く、また小さなシールを貼るときはピンセットを使用したりと繊細な作業でもあります。
在宅でのシール貼りの仕事は、求人サイトや求人広告、ハローワークや役所が設置している内職相談所などで見つけることができます。
シール貼りの仕事は在宅ワークや内職バイトでもできる
「小さな子どもがいるので外出できない」
といった方もいると思いますが、シール貼りの仕事は在宅ワークや内職バイトでもできます。
ただし、在宅でお仕事をする際の注意点もあります。
【注意点1】商品の引き取りや納品に車が必要
在宅でシール貼りをする場合は、商品の引き取りや納品を自分で行わなければなりません。
商品は1回の受注でダンボール数箱分にもなりますが、商品を自宅まで配送や郵送をしてくれる業者はほとんどありません。
なぜなら、シール貼りは仕事の単価自体が非常に安いことから、毎回数千円もかけて配送業者を利用していれば赤字になってしまうからです。
そのため、在宅のシール貼りの求人は「商品の引き取りと納品ができること」が採用条件となっているケースがほとんどです。
例外として、自宅が職場から近い場合は集配をしてくれるケースもあります。
【注意点2】在宅ワークはシフト勤務制のシール貼りより稼げない
在宅ワークや内職バイトは、シフト勤務制で働くシール貼りのアルバイトに比べて稼げません。
なぜなら、工場や倉庫などで働くシフト制のシール貼りが「時給制」なのに対し、在宅(内職)のシール貼りは「出来高制」だからです。
出来高制とはつまり、シールを貼った枚数分だけ収入になるということです。
シール貼りの単価は、封筒の宛名シール貼りなら1枚0.1円、細かい指定があるものや、形が特殊な物へのシール貼りは1円程度です。
作業スピードは慣れるほど早くなりますが、それでも1時間に200~400枚あたりが限界です。
上記を時給に換算すると20~400円ほど。一般的なアルバイトと比べてもかなり低いことがわかります。
収入だけを考えるなら、同じシール貼りでもシフト制の方が時給900円前後の最低賃金は保証されます。
ちなみに、シフト制の場合、募集は「シール貼り」でも、日によって箱詰めや袋詰め作業なども行ったり、梱包+シール貼りの仕事であることも多く、純粋にシール貼りだけをするケースは少ないようです。
【注意点3】詐欺業者に騙されないようにする
シール貼りの仕事を紹介する業者を装った詐欺業者もあるため、騙されないよう注意しましょう。
前述した通り、在宅のシール貼りの仕事は、決して稼げる仕事ではありません。
そのため、
- 自宅で高収入が得られる
- わずかな紹介料で単価の高い仕事が紹介してもらえる
といった「高収入」「儲かる」「元が取れる」といった言葉で誘ってくる業者は詐欺だと思って間違いありません。
普通に考えて、アルバイトを始めるのにお金がかかることはあり得ませんし、簡単なシール貼りの仕事で高収入は得られません。
在宅で収入を得たいという気持ちにつけこんだ詐欺業者に騙されないようにしましょう。
在宅ワークや内職バイトで働く場合、シール貼りの仕事の流れ
在宅ワークや内職バイトで働く場合、シール貼りの仕事は以下の流れになります。
- 商品を取りに行く事務所などに車で商品を取りに行きます。取りに行くタイミングは、曜日で決められている場合と、電話で依頼が来る場合があります。
- 自宅で作業をする作業スペースを十分に確保してシール貼りを開始します。作業効率が上がるようピンセットや指サックがあると便利です。
- 商品を納品する商品ができあがり次第、または指定の曜日に完成品を納品します。納品と同時に、新たな商品を引き取りに行くケースもあります。
- 報酬を受け取る1ヶ月分の報酬(作業枚数×単価)を振り込みまたは現金で受け取ります。まれに、日払いのケースもあります。報酬の受け取り方法は事前に確認しておきましょう。
在宅ワークや内職バイトでシール貼りの仕事をするメリット
在宅ワークや内職バイトでシール貼りの仕事をするメリットについてご紹介します。
未経験者OKで誰でもできる
シール貼りの仕事は資格やスキル、経験も必要ないため、未経験者OKで誰でもできます。
学生さんでも、主婦の方でも定年退職したシニアの方でも、職業経験のないニートの方であっても作業内容や給料に差はありません。
もちろん、年齢も性別も関係ありません。
自宅に居ながら自分のペースで作業ができる
シール貼りは、仕事量が自分で決められてノルマもないため、自宅に居ながら自分のペースで作業できるのが大きなメリットです。
もちろん、出来高制なので作業効率が悪ければ多くの報酬は望めませんが、誰からも急かされることなく好きな時間に好きなタイミングで仕事ができるのは、在宅のシール貼りならではのメリットです。
ながら作業ができる
シール貼りは、慣れてくれば特に考えることなく仕事ができる単純作業です。
テレビを見ながらの作業は無理でも、音楽を聴きながら作業をすることはできます。
また、シール貼りは1枚数秒でできるため、ご飯を炊いている間や煮物を煮ている間など、料理のスキマ時間を活用することもできます。
在宅ワークや内職バイトでシール貼りの仕事をするデメリット
在宅ワークや内職バイトでシール貼りの仕事ならではのデメリットをご紹介します。
単価が低い
シール貼りのデメリットとして単価が低いことが挙げられます。
在宅ワークのほとんどは、時給換算すると外で働くよりも低いですが、その中でもシール貼りは単価が低く、毎日欠かさず作業したとしても1ヶ月3万円ほどが限度です。
在宅ワークであったとしても、ガッツリ稼ぎたいという方にはおすすめできません。
ただし、その分スキルも不要ですし、仕事に対するプレシャーもありません。
時給換算してしまうとちょっとがっかりしてしまいますが、「自宅にいる時間を有効活用してお小遣い稼ぎをしたい」「副業として収入を少しでも増やしたい」という方にはおすすめの仕事です。
商品の受け渡しを自分でしなければいけない
在宅のシール貼りは、事務所まで自分で行って商品の受け渡しをしなければいけません。
よほど事務所が自宅から近いといった事情がなければ、シール貼りの仕事は「商品の引き取り」と「納品」もできる人が採用されるからです。
ですから、自宅に車がないという場合は、シール貼りの仕事はできません。また、自身が運転できない場合は家族に協力を得る必要があります。
また、ガソリン代が出ない会社の場合、事務所の場所が自宅から遠いとせっかく得た給料のほとんどが交通費に消えてしまうことにもなりかねません。
求人に応募する際は、会社(事務所や倉庫など)の所在地も確認しておきましょう。
作業スペースが必要
在宅でシール貼りをするためには、作業スペースが必要です。
ダンボール箱を2~3箱置く場所と、作業スペース、作業前の商品とできあがった商品を置くスペースがないと、スムーズに仕事を進めることができないからです。
また、商品を汚していけないことは大前提なので、動き回るくらいの小さなお子さんがいるご家庭や、犬や猫などのペットを飼っている方は、できるだけ同室での作業は避けた方が無難です。
思わぬイタズラや、シール部分へ飼っているペットから抜け落ちた毛の付着、商品によっては匂いの付着を防ぐためです。
生活スペースと作業スペースが分けられない方、ワンルームで小さなお子さまやペットと生活している方は、十分に作業環境を整えてから仕事を受けるようにしてください。
まとめ
在宅でのシール貼りは単価が低いため、決して稼げる仕事と言えません。
しかし、「何にも縛られずに、自宅で自分のペースで仕事ができて給与が得られる」と考えれば、良いお小遣い稼ぎの手段と言えるのではないでしょうか。
そして何よりシール貼りの仕事は、黙々と行う作業、単純な作業、細かい作業が好きな人にとっては、楽しく続けられる仕事です。
シール貼りの在宅ワークをするためには、商品の引き取りや納品を行うための車と作業スペースが必須ですが、確保できる人はぜひ挑戦してみてください。