学生時代には誰もが受けたテストや試験。答案が返却されるときは、ドキドキした覚えがある方も多いのではないでしょうか。
文章問題では、完全に正解でなくても部分点がもらえたり、言葉が足りなくて減点されたり、赤い字で直されたりしますよね。
このような答案の添削は、学校や塾の先生だけでなく、仕事として行うことができます。
そこで今回は、どのような方が添削の仕事ができるのか、添削の仕事をするとどれくらいの収入になるのかなどをまとめてみました。
目次
添削の仕事とは?
添削の仕事とは、生徒や児童が書いた答案・作文・小論文などに加点、減点をしたり、アドバイスやコメントを書いたりします。
◯✕採点のように答えが単純明確じゃない部分が、添削の仕事の難しいところです。
採点する人によって点数が異なるようなことはあってはならないため、添削は配布されるマニュアルを元に行います。
また、添削の仕事をスタートする前や、仕事開始後にも定期的に研修会や勉強会を行うこともあります。
添削の仕事は在宅バイトでもできる
添削の仕事というと、試験会場や塾の教室などで行う印象を持つ人が多いかもしれませんが、在宅でもできる仕事やアルバイトの募集が多数あります。
「在宅添削」「在宅パソコン添削」「自宅添削スタッフ」といった形で募集されています。
在宅で添削をする際には、主に以下2つの方法があります。
- 答案の受け渡しも添削もパソコン上で行う
- 宅配や郵送で原稿を受け取り、赤ペンで添削する
上記から好きな方を選べる会社もあれば、どちらか一方しか扱っていない会社もあるので、応募時に必ず確認してください。
また、仕事自体は在宅バイトで行えても、面接や研修・説明会のために何度か会社に出向かなければいけないケースもあります。
小さなお子さんがいるなどの理由から家を空けるのが難しい方は、預け先を準備しておくことも場合によっては必要となります。
ただしなかには、面接がなく、研修がWEB上で受けられる会社もあります。全てを在宅で完結させたい方は、そういった案件を探しましょう。
主婦や大学生でも添削の仕事はできる|ただし選考基準アリ
添削の仕事には、国語の文章問題から小論文までありますが、専門的な論文の添削でなければ特別な資格やスキルは不要です。
教員免許などは必要なく、主婦や大学生でもできます。
ただし、採用には以下のような選考基準が設けられています。
- 学歴
- パソコン環境
- 文字の読みやすさ/丁寧さ
【学歴】試験を受ける学生以上の学力が必要
添削採点バイトの応募資格には、学歴が設けられています。
試験の添削をするからには、受験生以上の学力を持ち合わせている必要があるからです。
どれくらいの学歴が必要かは、担当する学年や、塾・予備校のレベルによっても異なります。
通信教育の添削や小・中学校の模試添削であれば「大学卒業程度」と定めているケースがほとんどなので、四年制大学卒業生であれば、ほぼ全ての仕事に応募できます。少数ですが「短大卒可」の案件もあります。
また、担当学年によっては、「現役大学生歓迎」の求人も多数あります。
一方で、難関大学合格者を多数輩出するような塾や予備校での模試添削の場合は、添削者にも高い学力が求められるため、卒業大学や学部が問われることがあります。
さらに、採用前には筆記試験と面接が行われるのが一般的です。
【パソコン環境】企業指定のパソコン環境がないと仕事が受けられない
パソコンの採点システムを使って添削を行う場合は、パソコンを持っていることはもちろんのこと、使用しているパソコンのOSバージョンが指定されていることもあります。(Windowsのみ/Windows7、Vista、XPのみなど)
指定以外の条件だと、添削ソフトがうまく作動しない可能性があるからですね。
また、企業によってはプリンターが必要となる場合もあります。
【文字の読みやすさ】汚い字はNG
反対に、添削を手書きで行う場合は、読みやすく丁寧な文字が書けることが必須となります。
添削者の文字は、生徒や児童の見本となる役割も果たしているため、添削箇所やアドバイスが読みにくいなど、あってはならないからです。
そのため、履歴書を「手書き」で提出するよう指定され、履歴書の文字で合否が決まることがあります。
達筆である必要はありませんが、丁寧で誰が見ても読みやすい文字を書くようにしましょう。
在宅で添削バイトの仕事をした場合、どれくらい稼げる?
在宅で行う添削バイトの仕事は完全出来高制です。
求人情報に出ている高校生や大学生の作文・小論文の添削は、答案のレベルによって1枚120~300円が相場なので、
となります。
上記の単価で考えた場合の目安の月収を見てみましょう。
- 120円の答案を週に30枚ずつ添削・・・14,400円
- 120円の答案を週に60枚ずつ添削・・・28,800円
- 300円の答案を週に30枚ずつ添削・・・36,000円
- 300円の答案を週に60枚ずつ添削・・・72,000円
単価が高い答案は、それだけ添削にも時間がかかりますが、頑張った分だけ収入につながるという夢のあるバイトであることがわかります。
また、同じ答案を何十枚も何百枚も添削するため、枚数を重ねるごとにコツをつかんで添削スピードが上がるため、慣れれば稼ぎやすい仕事とも言えます。
ただし、少しでも多く稼ごうとしてスピードを重視し、添削の精度が落ちてしまうと、継続して仕事を回してもらえなくなる可能性があるので注意が必要です。
【おすすめ2つ】在宅バイトでできる添削の仕事
在宅でできる添削の仕事でおすすめなのは、「通信教育の添削」と「塾や予備校の模試添削」です。それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
安定した仕事が欲しいなら通信教育の添削
安定して仕事が欲しい方におすすめなのは通信教育の添削です。
一般的に、添削の仕事は模試など限られた時期にのみ需要があるため、月によって仕事量にバラつきがあります。
その点、通信教育は子ども達が毎月提出する答案に対して添削をする仕事なため、途切れることなく仕事があるからです。
大手の通信教育会社では、毎年添削指導者の募集を公式サイトで行っています。
書類選考、筆記試験、面接とあり、誰もがなれるわけではありませんが、通信教育の場合、1人の子どもを1年間受け持つ担当制であることも多く、模試の添削よりも長く続けられるのもメリットです。
大手通信講座の添削は人気が高いので、興味がある方はサイトをお気に入り登録し、マメにチェックするようにしてください。
担当教科を選びたいなら塾や予備校の模試添削
塾や予備校の模試も1年を通して何度も行われるため、添削バイトをしたい人から人気です。
塾や予備校の模試添削のおすすめポイントとしては、担当教科を選べるため、自分が得意な教科、学んだ教科を選べるところです。
塾や予備校の模試添削バイトの募集は、求人サイトのほか各塾や予備校の公式サイトでも行っています。
募集開始は、実際に採点バイトを行う半年ほど前から行っているところが多いです。
そして模試の時期までに、一次審査(書類選考)、二次審査(筆記試験)、面接を得て採用が決まります。
担当学年によって必要とされる学歴や募集条件が異なるので、募集要項をよく確認してくださいね。
まとめ
添削バイトは、他の在宅バイトに比べて時給が高く稼げるため人気があります。
実際、毎年求人が出るのを心待ちにしているリピーターの方もいるほどです。
採用されるには、書類審査(学歴審査)、筆記試験、面接をクリアする必要があり、やりたい人がすぐにできるバイトではありませんが、採用されれば自分の実力と努力次第で、高収入を得られる仕事となります。
- 自分の学力を活かせるアルバイトがしたい方
- 指導することが好きな方
- 在宅で堅実なバイトがしたい方
以上のような方は、挑戦してみてはいかがでしょうか。