文章を書く仕事に就くには?種類や資格は?

文章を書くことが好きな人にとって、自分の言葉や思いを他の人に見てもらえることは、とても嬉しいことですよね。

文章を書く仕事をしたい、文章を書いて稼ぎたいと思っている方もいるかも知れません。

ひとえに「文章を書く仕事」といっても、仕事内容はさまざまです。

また、どうすればそのような仕事に就けるのかなど、わからないところが多いと思います。

文章を書く仕事にはどのような種類があり、書くために必要な資格やスキルはあるのでしょうか。

文章を書く仕事にはどんな種類がある?

文章を書く仕事の種類を仕事内容に合わせてご紹介していきます。

自分で作った物語を文章にする作家

「文章を書く仕事」と聞いて小説などを書く「作家」を思い浮かべる方も多いと思います。

作家は、恋愛物語からSF、ホラーなど自分で作った物語を文章にして発表する人のことです。

作家としてお金をもらえるようになるには、なにかの文学賞を受賞し、作品の評価、知名度を上げるのが一番ですが、インターネット上で自分の作品を公開したのが話題となり書籍化、映画化するケースもあります。

作家の収入は、原稿料と書籍が売れたときに入る印税が主で、原稿料は400字詰めの原稿用紙1枚で3,000円程度から数万円と言われ、人気が出れば出るほど原稿料は高くなります。

印税は、本が1冊売れるごとに入ってくる収入で、出版社ごとにその割合は違いますが、10%程度のことが多いようです。

例えば、1冊1,000円の本であれば、売れるたびに100円が入ることになります。

本が売れれば売れるほど印税が入るということですね。

ただ、作家だけの収入で生活していくのは難しく、「売れっ子作家」と言われるようになるのは、かなり厳しいのが現実です。

ライター

ライターは、何かのテーマについて調べたり、取材したりして記事を書く人のことです。

スポーツの記事を書く人は「スポーツライター」、企業や商品のキャッチフレーズを考える人は「コピーライター」と呼ばれています。

紙媒体だけでなく、インターネット上で指定された内容の記事を書く「Webライター」の仕事もあります。

ライターの収入は

  • 取り扱うテーマ
  • 掲載媒体
  • 雇用契約
  • ライター自身の実績

などによって差がつきます。

スポーツライターやコピーライターは専門知識や技術が無いと書くこと自体難しいですが、Webライターであれば、クラウドソーシングで未経験者OKの求人応募も多数出ているため、誰でも簡単にはじめることができます。

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記者

記者は、事件や事故が起きたときに取材をして記事にしたり、政治や世の中の情勢についてを調べたり取材したりして記事を書く人のことです。

書いた記事を新聞に掲載するならば新聞記者、雑誌に掲載するなら雑誌記者となります。

ライターと似ていますが、新聞記者であれば現場に行って取材をし「生」の声を届けたり、なにか発表があったときは、それが本当のことなのか、どこの情報なのかなどを調べて記事にする事が必要となります。

いつ、何があるかわからないため不規則な勤務になることが多く、例えば、夜遅くに事件や事故があったときは取材に行き、その後に記事にしなければいけないため、やりがいはありますが心身ともにとてもハードな仕事です。

ブロガー

ブロガーは、日常の出来事や自分の趣味や好きなことに関してのブログを運営している人のことです。

ブログで情報を発信することでブログを見る人を増やし、ブログに掲載した広告をクリックしてもらう、商品を購入してもらうと収入を得ることが出来ます。

ブログを見る人が多いのと比例して広告をクリックする数が増えるため、情報を常に新しくすることが大切です。

文章を書く仕事ではありますが、多くの収入を得るためには検索されたときに上位に表示されるにはどうしたらいいかなど、インターネットに関する知識や、見る人が増えるような工夫が必要です。

人気のあるブロガーになると年収数百万、トップブロガーになれば1,000万円も夢ではありませんが、インターネット上には数多くのブログがあるので、そこまでの収入を得るためには、かなりの努力が必要となります。

翻訳家

翻訳家は、ある国の言語で表現された文章を、他の国の言語に移しかえる人のことです。

翻訳家の仕事も文章を書く仕事と考えることができます。

なぜなら翻訳家の仕事は、ただ言語を訳するだけではなく、訳したものをテキストに起こし、文章にする必要があるからです。

日本の翻訳家の仕事であれば、外国語を日本語に翻訳、または日本語を外国語に翻訳してテキストに起こし、文章にするのが一般的です。

そのため複数の言語を使えるだけでは翻訳の仕事はできず、「文章を書く」というスキルも求められます。

翻訳家の相場はフリーランスであれば、原文1文字5円~10円程度が一般的です。

企業で働く翻訳家の場合、一般事務の3割増しくらいになり、年収が600万円を超える方もいます。

「複数の言語を使える」+「文章を書くのが得意」という方であれば、翻訳家の仕事に就くのも良いのではないでしょうか。

クラウドソーシングの中でも翻訳の仕事は多数用意されているのでおすすめです。

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文章を書く仕事には資格やスキルを必要とする場合と必要としない場合がある

文章を書く仕事をするうえで、なにか資格やスキルが必要なのか?と不安に思う人も多いと思います。

結論から言うと、文章を書く仕事には、専門知識や技術がないとできない仕事と、何の資格やスキルも必要とせず、未経験者OKの仕事で真っ二つに分かれます。

未経験者OKな仕事の場合は、パソコンタイピングの打ち込みスピードが遅くさえなければ問題なく仕事を進めていけるでしょう。

それでは、特別なスキルが必要なケースを順番にご紹介していきますね。

翻訳の仕事は対象となる国の言葉を理解できている必要がある

翻訳家として仕事をするうえで、翻訳の対象となる国の言葉を理解して、文章が書ける必要があります。

英語翻訳であれば英語ができる必要があるし、スペイン語であればスペイン語ができる必要があります。

さらに学会や研究論文といった難しい内容を訳する場合、対象となる国の言葉だけでなく、論文を読み解く専門知識も必要となってきます。

企業のランディングページやチラシを書く仕事はマーケティングスキルも必要

企業のランディングページやチラシを書く仕事は、マーケティングスキルを必要とします。

ランディングページを読んでもらうだけはなく、読み終わったユーザーにモノを購入してもらう、もしくはサービスを注文してもらう必要があるからです。

例えば、企業にヒアリングして商品やサービスの強みを聞き出すことや、販売促進のための文章構成能力も必要とします。

さらに、自分でランディングページを作る場合は文章を書くだけでなく、デザインやコーディングといった技術もできる必要が出てきます。

自分で作らない場合は、デザイナーやコーダーさんとのやり取りをする必要があるため、コミュニケーション能力も必要となりますね。

医療健康をテーマに書く場合は薬機法(薬事法)の知識が必要

医療や健康に関するテーマの記事を書く場合、薬機法(薬事法)に抵触しないように、文章を書いていく必要があります。

例えば、「◯◯に効果絶大!」「◯◯が絶対に治る」などはNGな表現となります。

そのため、サプリメントや化粧品など、医療健康に関するテーマの文章を書く場合は薬機法(薬事法)の知識を身につけている必要が出てきます。

Webメディアの記事を書く場合はSEO対策が求められることもある

Webメディアの記事を書く仕事の場合、SEO対策を求められる場合があります。

※SEOとは
Search Engine Optimizationの略で、検索エンジン最適化を意味します。SEO対策を行うことで、自社のWebメディアを検索エンジン上で上位表示できたり、露出を増やすことができます。

YahooやGoogleといった検索エンジンからの検索流入を得るためにWebメディアを運営している企業も多いためです。

記事タイトルの付け方やキーワードの選び方ひとつで検索エンジンからのアクセス数に差が出るため、ユーザーだけでなく、SEOの面でも考えながら文章を書く必要が出てきます。

ただし、実際にはSEOの知識がゼロの未経験者であっても、多くの場合は仕事スタートできます。

なぜなら、企業ごとに簡単なマニュアルや指示書を用意しているためですね。

文章を書く仕事の雇用形態について

フリーランス

文章を書く仕事はいろいろありますが、専業ライターとしてフリーランスで働いている方もいます。

フリーランスとは、特定の企業に雇用されることなく、仕事に応じて自分のスキルを提供する働き方のことで、個人事業主とも言います。

例えば、ライターであれば決まった企業に所属して何かを書くよりも、フリーランスの方が時間を自由に使えること、自分の才能をいろいろな会社に売り込めること、会社の方針に縛られないなどのメリットがあります。

また、作品を採用する側も、社会保険などの保障をする必要がないことや報酬は出来高制であること、質の高い作品を採用できるなどのメリットがあります。

インターネットが普及したことによって、仕事を発注、受注しやすくなったこともありフリーランスで働く人が増えています。

文章を書く仕事は、スキルが高ければ高いほど評価してもらえ、それが報酬に繋がる職業です。

初めのうちは安定した収入を得るのは難しいかもしれませんが、スキルを高めてコンスタントに仕事がもらえるようになると、社員で働いている以上の報酬を手にすることも夢ではありません。

企業に所属

フリーランスと反対に、正社員や契約社員、パート、アルバイトとして企業に所属して働いている方もいます。

例えば、新聞記者であれば新聞社に就職して働くことになります。

雇う側からすると、急な事案にも臨機応変に対応できることや、スクープが外に漏れにくいこと、新聞社の思想や方針を統一しやすいなどのメリットがあります。

社員として働ける、安定した収入と社会保障があるのがメリットですが、文章を書く仕事の中でも企業に雇用されて働ける職場は少ないです。

どのような職種ならば雇用関係を経て働けるかよく調べるようにしましょう。

クラウドワーカー

クラウドソーシングで働くワーカーさんたちのことをクラウドワーカーと呼びます。

結論から言うと、文章を書く仕事をしているクラウドワーカーは多いです。

なぜなら、クラウドソーシングでは「ライティング・編集構成」といった文章を書く仕事の依頼案件数が他の求人媒体に比べても圧倒的に多いからですね。

また、誰でも応募できる案件や時間や場所が自由なことから、家事や育児が忙しくて外に働きに出られない主婦の方たちが主婦ライターとして働いているのも大きな理由のひとつとなります。

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文章を書く仕事に就くにはどうすればいいの?

文章を書く仕事に就くにための方法について解説していきます。

なりたい職業を扱っている職場に就職

まず、文章を書く仕事を扱っている職場に就職するのがひとつの方法です。

例えば、新聞記者を目指すならば新聞社に、雑誌記者を目指すならば出版社に就職をします。

大手の新聞社や出版社では、採用時の条件として「大学卒業以上」としていることが多いので、記者になりたいと考えている方は、早い段階である程度の進路を考えていなければいけません。

また、専門分野の記者になるためには、その分野に関係する学部や学科を卒業しておくと、就職する際に有利になります。

新聞社の入社試験は、論文試験があり、就職してからも文章力は必要となるので、学生のうちから対策しておくといいでしょう。

自分から応募

フリーランスで文章を書く仕事をするためには、とにかく自ら動かなければいけません。

例えば、作家であればいろいろな賞に応募する、ライターであれば自分が書いた記事や作品を売り込みに行くなどします。

クラウドソーシングであれば、プロジェクト形式の仕事内にライティング案件が多数あります。

ライティング案件の中から、あなたの希望条件にマッチした仕事を見つけたら応募していきましょう。

ライティング案件の一覧はこちら

初めから単価の高い仕事を得るのは難しいですが、真剣に取り組みスキルを上げ、クライアントとの信頼関係が築ければ、継続して依頼してもらえたり単価を上げてもらえたりします。

スキルと実績を上げれば、仕事も受注しやすくなるでしょう。

求人情報サイトで探す

大手のパート・アルバイト求人情報サイトでは、「ライティング」や「文書を書く仕事」といったキーワードで検索することで仕事を探すことができます。

ただし、クラウドソーシングに比べると、募集数は少なくて場所も限られてくることから、効率が良い探し方とは言えません。

在宅でできる文章を書く仕事のおすすめは?

文章を書く仕事は在宅でできるものが多いですが、その中でもおすすめは何の仕事なのでしょうか。

趣味、特技、経験を活かしてのWebライター

自分の趣味、特技、経験を活かすならWebライターがおすすめです。

美容・ビジネス・趣味などさまざまなWebメディアの種類が豊富なうえ、未経験者でもOKな募集案件が多いからですね。

自分の知識や経験を活かせるWebメディアであれば、文章を書いていても楽しいし、ストレスなく働くことができるでしょう。

例えば、以下のケースが挙げられます。

  • スマホゲームが好き⇒スマホゲーム攻略メディアの記事作成
  • 過去にエステティシャンとして働いていた⇒エステ関係メディアの記事作成
  • 社会保険労務士の資格を持っている⇒労務関連メディアの記事作成
  • 育児の経験がある⇒育児系メディアの記事作成
  • 恋バナが好き⇒恋愛系メディアの記事作成

興味のある分野のことから、そうでないものまで書きたいものを選んで仕事をすることが出来ることに加え、いろいろと調べて執筆することもあるため知識が増えて勉強にもなります。

クラウドソーシング内で募集が多いことから、仕事を探すやすい面でもおすすめです。

クラウドソーシングサイトで募集しているライティングの仕事は、直接契約しているライターと比べると文字単価が低い傾向がありますが、少ない金額であってもきちんと稼ぐことが出来ます。

また、文字数が多いものから少ないものまであるので、まずは自分のあったライターの仕事を探してみることをおすすめします。

文章力をアップしたいなら編集者もおすすめ

ゼロから文章を書く仕事ではありませんが、文章力をアップしたいのであれば編集者もおすすめです。

なぜなら、他の人が書いた文章を読みながら編集・構成する中で、色々な気づきや学びを得ることができるからです。

  • 「いま読んでいる記事、すごく読みやすい!なんでろう?」
  • 「文章の中に出てくるたとえ話や表現方法がわかりやすいなぁ」
  • 「この話は知らなかった、すごく勉強になる」

今後も文章を書く仕事を続けたいと思っているのであれば、編集者の仕事へ取り組むことは、あなたにとってプラスの経験となるでしょう。

Webライターと同じくWebメディア編集者の募集もクラウドソーシングであれば簡単に探すことができます。

大きく稼ぎたいのであれば人気ブロガーを目指すのもひとつの方法

文章を書く仕事で大きく稼ぎたいのであれば人気ブロガーを目指すのもひとつの方法です。

なぜなら、アクセス数が多い人気ブログ運営者となると、さまざまな収益を生むことができるからです。

例えば、人気ブロガーが実際に得ている収益の一例を挙げてみますね。

  • アフィリエイトをはじめとする広告収益
  • 人気ブロガーとして企業からの記事執筆や記事監修依頼
  • ブログの実績を元にセミナー講演、オンラインサロン運営

さらには、ブログのアクセス数をツイッター、ユーチューブ、LINE@といったSNSに流すことによってファンと収益を増やし続けているブロガーさんもいます。

ただし、人気ブログになると大きな収益を期待できる反面、数あるブログの中から人気ブログ運営者になるのは簡単なことではありません。

  • 一年以上更新し続けたけれど全くアクセスが伸びなかった
  • 毎日更新していたけど、ネタがつきて更新を辞めたらアクセスも落ちた
  • アクセスと売上ともに大きかったがGoogleのアップデートでほとんどゼロになった

人気ブログ運営者として生活していけるだけの収益を得ること、収益を得た後も継続し続けることは大変です。

そのため、最初からブログ一本で仕事をするのではなく、副業ブロガーからスタートすることをおすすめします。

人気が出てきてブログ一本でも生活していけそうだと考えたら、そこではじめてブログのみで生計を建てるかどうかを考えてみてはいかがでしょうか。

まとめ

文章を書く仕事は、基本的に在宅で作業ができて、資格やスキルは必要ない仕事も多いです。

文章を書くことが好きな人は、魅力的な仕事のように感じますが、ちゃんと稼げるようになるにはそれなりの努力が必要となります。

文章を書いて稼ぐ仕事はいろいろありますが、クラウドソーシングで「ライティング案件」を検索すれば、探す事自体は苦労しないでしょう。

頑張り次第で収入も上がっていくので、自分の腕を試してみたいという方はぜひチャレンジしてみてくださいね。

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