昨今、オンラインの広告も増加していますが、その一方でウェブ広告とはアナログチラシの効果も改めて注目されています。
例えば、新聞の折り込みチラシや置きチラシなどですね。
チラシは、お客様候補となるターゲット層を含めた不特定多数に対して、特定の商品やサービスの魅力をアピールしたり、申し込みへつなげるために作ります。
今回はチラシの作成において、おすすめの外注先や外注するメリット・デメリットなどをご紹介していきます。
目次
チラシ作成でおすすめの外注先4選とそれぞれの特徴
一般的にチラシの作成の外注依頼を考えた時、想定されうる外注先には、以下4種類あります。
それぞれの外注先にチラシ作成を依頼する際の方法を以下にまとめたので、ぜひご一読ください。
クラウドソーシングの「プロジェクト」や「コンペ」依頼がおすすめ
クラウドソーシングでチラシ作成を依頼する場合、サービス登録しているワーカーに広く応募を受け付け、その中から一番適した人や提案を選びます。
クラウドソーシングにある複数の依頼方法の中でも「プロジェクト方式」、もしくは「コンペ方式」がおすすめです。
プロジェクト方式においては、自分たちが提示した希望条件や報酬金額を見て、応募してきた個人ワーカーを選びます。
一方で、コンペ方式は名前の通り「コンペティション」の形をとって、応募されたデザイン案の中から1つだけ選び、報酬を支払う流れです。
「プロジェクト」と「コンペ」どちらの方式で募集しても、様々なデザイン案やデザイナーの提案を受けられるため、様々な選択肢を持てるのが長所です。
クラウドソーシングサイトには、スキルも経験も異なる数多くのワーカーが登録されているためですね。
嬉しい悲鳴ですが、応募が多くて一番良いチラシを選ぶための時間や手間がかかるケースも少なくありません。
ただし、全体の応募数が少ないと、自分たちの希望に合うチラシのデザインが見つからなかったり、再募集することにもなりかねません。
そのため、時間と予算に余裕をもって募集するようにしましょう。
自分たちの条件にぴったり合うワーカーを見つけられる可能性が高くなるからですね。
一括でお任せするなら印刷会社への外注依頼がおすすめ
打ち合わせからチラシの完成・納品まで一括してお任せできるのが、印刷会社に外注がおすすめです。
なぜなら、印刷会社の中にはチラシ以外にも、デザイン、原稿制作も併せて引き受けてくれるところもあるからですね。
印刷会社にチラシ作成を依頼したい場合は、まず自分たちの要望を伝えたうえで、見積もりを出してもらいましょう。
印刷会社からの提案内容が自分たちの希望に合っていると判断した場合、細かい打ち合わせを通じて、デザイン含めた制作工程を印刷会社の方で進めてもらいます。
出来上がったデザイン案を見る段階になったら、必要なら修正を加え、最終調整に入ります。
最終確認後、自分たちの中でOKが出たら校了となり、印刷所でのチラシの印刷を経て、チラシが納品されます。
デザインのクオリティにこだわるならデザイン制作会社への外注依頼がおすすめ
デザインのクオリティにこだわりたい時には、デザイン制作会社への外注依頼がおすすめです。
デザイン制作会社は専門業者であるため、優れたデザインのチラシを作れる可能性が高いからですね。
ただ、デザイン制作会社の規模によって、料金体制やサービスが異なるので、よく注意しましょう。
また、チラシのデータ完成後、自分たちで印刷所に入稿する必要がある場合や、印刷代金が別途でかかる場合もあるので事前に確認しておきましょう。
柔軟な対応を希望するなら個人のデザイナーへ外注依頼がおすすめ
友人や知人、SNSなどを通じて個人デザイナーに直接チラシの作成を依頼する方法もあります。
印刷会社やデザイン会社といった企業よりも、個人デザイナーの方が、チラシの仕様やデザインについて、柔軟に対応してもらいやすいです。
自分たちと長年付き合いのあるデザイナーがいるならば、自社の持つ強みや個性、商品やサービスはよく知ってもらっている可能性が高いからですね。
また、自社の公式ウェブサイトも同じデザイナーへ依頼していた場合、メディアのデザインを踏まえた上で、統一感のあるチラシを作成してもらえたりもします。
しかし、デザイン作業以外、つまり企画や原稿作成、印刷の手配などの作業は全て自分たちで行わなければいけないことが一般的です。
また、費用の支払いやチラシにミスがある場合などにトラブルにならないよう、個人デザイナーとの契約は事前にしっかり確認し、締結しておくことも肝要です。
チラシ作成の外注依頼時の費用相場はサイズやデザインで幅がある
チラシを作成するにはデザイン費だけではなく、印刷費用も必要ですが、今回はデザイン費に限って相場を出しました。
チラシのデザイン作成の外注依頼時にかかる費用相場は、チラシの大きさ(サイズ)やデザイナーのレベルによりますが、1万5千円~9万円程度と幅があります。
さらに、原稿制作費という料金も上記の費目に加えてかかる場合もあります。
いわばチラシの「材料」となる原稿も外注先に作ってもらう場合ですね。
- チラシに載せる文字
- 見出しやキャッチコピー
- 説明のための文章
- 写真
上記、それぞれに細かい金額がかかってくるため、細部までのこだわりに比例して、また相場は異なってきます。
チラシ作成を外注依頼する際のコツを徹底解説!
チラシ作成を外注依頼する際のコツには、大きく分けて3つのポイントあります。
- チラシ作る目的を明確にする
- チラシのターゲットを明確にする
- チラシの材料となる情報を取捨選択する
それぞれのコツについて、以下で詳しくご説明していきます。
コツその1:チラシ作成の目的を明確にする
外注依頼先の候補へ相談する前に、「なぜ今、チラシを作成するのか?」と、目的を明確にしておきましょう。
なぜなら、チラシ作成の上での目標や目的がはっきりすれば、デザインの方向性や原稿の内容がおのずと決まってくるからです。
具体的な目標が定まっていれば、チラシ作成の依頼先にとっても、作業しやすくなるうえ、作成に関わるスタッフ全体のモチベーションも上がります。
また、すべて丸投げよりも、費用を抑えられる可能性もあります。
なぜなら、ムダな作業工程や提案を省けるため、時間短縮へとつながるからですね。
コツその2:チラシのターゲットを決める
チラシ作成を依頼する前に、自分たちにとってのターゲット層を明確にしましょう。
「チラシを作成することで、誰にアピールしたいのか」をはっきりさせることで、デザインに求められるものが分かります。
例えば、若い女性をターゲットにするサービスや商品なら、
若い女性に好まれる色合いを使う
若い世代にとってごく自然に感じられる言葉づかいで文章を書く
商品やサービスにまつわるSNSの情報を盛り込む
といったことが考えられます。
逆にシニア向けをターゲットとするサービスや商品なら、
老眼対策にチラシの文字を大きく見やすくする
奇抜な写真やイラストなどを避ける
安心できるイメージ画像を使う
といったことを考えたりします。
上記理由から、ターゲット層についてチラシ作成の外注先にも詳しく伝えれば、より具体的な提案をもらえる可能性が高まります。
例えば「年配の方向けなら、◯◯な理由から☓☓なデザインはいかがでしょうか?」といったカタチですね。
ターゲットについての情報は、スムーズなチラシ作成作業のために、外注先と共有が必要なポイントのひとつと言えるでしょう。
コツその3:チラシの材料となる情報を取捨選択する
1枚のチラシに載せる材料としての情報は、「あれもこれも」と詰め込むのではなく、きちんと整理して、取捨選択しましょう。
なぜなら、限られたチラシのスペース上のみで大切な情報をターゲットに伝える必要があるからですね。
重要度の低い情報を削ったり、大切なメッセージ部分を大きな文字にして目立たせたりと工夫していったりします。
チラシの原稿作成を自分たちで行うケースと、外注依頼先の業者に任せるケースありますが、どちらの場合でも、ポイントを絞っていきましょう。
まずは大見出しを決め、一番伝えたいことを端的に表現するキャッチコピーを加え、サービスや商品について分かりやすく紹介する本文の記事などを書いていきます。
最新情報が分かるウェブサイトのURLや、電話やメールでの問い合わせ先を正確に記載することも欠かせません。
例えば「老舗レストランが新しくテイクアウトサービスを始めた」のを伝えるお知らせのチラシなら、以下の情報を入れ込んでいったりします。
- レストランの名前や住所
- お客さんが連絡を取れる電話番号
- ウェブサイトのURLやメールアドレス
- 営業時間
- メニュー
チラシに載せたい情報の中で、「お客様に一番伝えたいメッセージ」、優先順位を定め、作成依頼した外注先と共有できた上でのチラシ作成が大切です。
チラシ作成の外注依頼がおすすめな理由&メリット
チラシ作成を外注依頼する理由&メリットは、主に3つあります。
- 最小限の手間で高品質なチラシ作成を望める
- 情報の過不足がないチラシを作れる可能性が高い
- 自社の商品やサービスの魅力を見直すきっかけになる
最小限の手間で高品質なチラシ作成を望める
チラシ作成のプロに外注依頼することで、自分たちの手間を最小限におさえたまま、高品質のチラシが手に入ります。
外部のデザイナーからは、プロの視点や考えからの提案や意見をもらえるため、自分たちでイチから考えたり調べたりする必要が省けるからですね。
また、プロの意見をもらえることで、今後のサービスや商品のプロモーションにとっても、プラスの刺激になったりしますよ。
情報の過不足のないチラシを作れる可能性が高い
情報の過不足のないチラシを仕上げられる可能性が上がります。
チラシ作成時に、外部のデザイナーやデザイン業者といった、プロの客観的視点からのブラッシュアップや確認作業してもらえるからですね。
社内チェックしていても気づけないことを指摘してもらえるケースも多々あります。
また、実績豊富な優秀なデザイン業者や担当者なほど、的確な指示をしてもらいやすいです。
なぜなら、経験が多いほど、見落としがちな「細かいミス」や「重大なミス」などに気づいてもらえやすいからですね。
商品やサービスを見直すきっかけになる
今後のサービスや商品を見直すきっかけになります。
チラシ作成の目的、サービス内容、ターゲット層などについて改めて話し合う中で、自分たちでは気づけなかったリスクやデメリットが浮き彫りになるケースも多いからですね。
またチラシのまいた後にも改めて相談することで、今後に生かすヒントがたくさん見つかります。
お客様からのサービス申し込みや商品購入といった反応があった時、「どのような伝え方、見せ方をすると効果的か」といった、具体的な改善案をもらえたりします。
チラシ作成を外注依頼するデメリットと注意点
チラシ作成を外注依頼するデメリットには、大きく分けて2つあります。
- 相応の費用がかかる
- 外注先によって仕上がりにばらつきが出る
プロへの依頼は相応の費用がかかる
チラシ作成を外注してプロに依頼すると、相応の費用がかかるのはデメリットのひとつと言えるでしょう。
社内でデザインスキルのある人に他の業務と並行してチラシ作成をしてもらったり、自分でウェブ上のサービスや、入門者でも使えるソフトウェアなどを利用すれば、作成費用を抑えられるからですね。
しかし、筆者の主観となってしまいますが、費用対効果を考えると外注依頼のほうがおすすめです。
慣れない作業に時間を使ったにも関わらず、完成度が低くてガッカリするケースも多いからですね。
実際、「自分で作ってみたけれどイマイチで・・・」と、一度トライしてみての挫折後に相談する方も少なくありません。
外注先によってチラシの仕上がりにばらつきが出る
チラシの最終的な仕上がりには、ばらつきが出ることもあります。
なぜなら、チラシ製作者のスキルやセンスによって、個人差出るためですね。
特に価格を抑えて外注したい場合などは、経験の浅いデザイナーやスキルの高くない業者にあたってしまう可能性があるの注意が必要です。
初めてチラシ作成を依頼する外注先には、過去のチラシの作品例を見せてもらうと良いでしょう。
また、自分たちにとってどのようなチラシが「良いチラシなのか」のイメージを、打ち合わせの段階で、外注先と詳細まで共有していくことでお互いの相違をなくしていきましょう。
例えば、「このようなチラシにしてほしい」という見本があれば、外注先に資料として渡すのもおすすめです。
具体例を提示することで、イメージからかけ離れたものになってしまうリスクを抑えられるからですね。
【4つのポイント】チラシ作成を依頼する外注先の選び方
実際にチラシ作成を依頼する場合、どのようにして外注先を選べばいいのでしょうか。
チラシ作成を依頼する外注先の選び方のポイントは4つあります。
- 提案力のある外注先を選ぶ
- 過去の制作実績をチェックしてイメージに合う外注先を選ぶ
- スムーズなコミュニケーションの取れる相手を選ぶ
- 相見積もりを取ってコスパのいい外注先を選ぶ
それぞれのポイントについて詳しく紹介します。
ポイント1:チラシ作成の提案力がある外注先を選ぶ
効果的かつイメージに合ったチラシを作成してもらうためには、提案力のある外注先を選びましょう。
チラシ作成を依頼する際、要望を聞いてくれるのはもちろん、チラシ作成の目的や達成したいことなどもヒアリングしてくれます。
その際、さまざまな提案してくれる外注先は、自社にはない観点から意見もしてくれますし、一緒になって成果の出るチラシを作成しようと考えてくれます。
依頼主の要望を聞くだけで、提案の一切ない外注先だと、イメージしている内容とは違うチラシが出来上がってくることも。
また、デザイン提案時には、なぜこのデザインにしたのか、具体的な根拠を示してくれるとより信頼できます。
要望に対してのリアクションの有無や、複数の提案をしてくれるかは、必ずチェックしてくださいね。
ポイント2:過去のチラシ制作実績からイメージに合う外注先を選ぶ
理想的なチラシを作成してもらうには、過去のチラシ制作実績をチェックして、イメージに合う外注先を選びましょう。
イメージに合う作品の制作実績があれば、必然的に自分たちの好みに合うチラシや、効果的なチラシを提案してくれる可能性が高いからですね。
Web関係の広告に注力しているデザイナーや企業も最近は多く、紙媒体での実績があるかも確認しておきたいポイントです。
個人のデザイナーなら「ポートフォリオ」を、印刷会社やデザイン制作会社なら、公式サイト上に掲載されている「過去のお客様実績」をチェックしましょう。
もし掲載作品が少なく、もっと多くの作品を確認したい場合は、問い合わせることで、他の作品を見せてくれるケースもありますよ。
わざわざ過去の作品をチェックするのが面倒なら、納品されたデザインの中から好みのデザインを選ぶだけの、クラウドソーシングのコンペ方式一択です。
ポイント3:コミュニケーションがスムーズな相手を選ぶ
効果的かつイメージに合ったチラシを作成してもらうなら、スムーズなコミュニケーションが取れる外注先を選びましょう。
印刷会社やデザイン制作会社に依頼した場合、営業担当が窓口になるケースもあります。
デザイナーと直接やり取りできない場合、細かいニュアンスが伝わらずにイメージしていたものと違うチラシが納品されることも。
スムーズなコミュニケーションが取れないと、大幅な変更が発生したり、修正への対応が遅れてしまう場合も出てきます。
結果、チラシの納期がずれ込むことにもなりかねません。
また、外注先が下請けに丸投げしているケースでは、さらにコミュニケーションが取りにくくなることも考えられます。
制作体制についてもチェックしておきましょう。
ポイント4:相見積もりを取ってコスパのいい外注先を選ぶ
少しでもチラシ作成の予算を抑えたいなら、相見積もりを取ってコスパのいい外注先を選びましょう。
なぜなら、チラシ作成にはさまざまなコストがかかるため、外注先によって料金が大きく変わってくるからですね。
デザイン料金から印刷、発送費用まですべて含んでいる外注先もあれば、キャッチコピーや素材などはこちらで準備する必要がある外注先もあります。
「多少料金が高くても、すべての工程込みで受けてくれる外注先を選ぶ」「自社への負担はかかってもコストを重視する」など、それぞれの見積をチェックして判断することも可能です。
複数のデザイナーや企業に見積もりを取るのは大変かもしれませんが、効果と料金が合う外注先を見つけられますよ。
【まとめ】チラシ作成の外注依頼はおすすめ
チラシ作成を外注依頼するには、それなりに手間もかかりますが、実際にチラシが仕上がって、手元に届いた時の喜びはとても大きいものです。
イメージが形になって現れる、やりがいのあるプロジェクトだといえるでしょう。
自分たちの企業としてのメッセージをターゲット層に伝えるために、こだわりのチラシを外注依頼してみてはいかがでしょうか。