ウェブページ上で「バナー広告」や「バナーボタン」を観かけることも多いと思います。
結論から言うと、バナー画像の完成度の良し悪しに比例して商品やサービスの申込数も変化します。
なぜなら、バナーの完成度が低いとクリック率が下がり、完成度が高いとクリック率が高まるためですね。
今回は、ウェブページにおいて欠かせないリンクつきの画像や文字情報である「バナー画像」の作成を外注する時のために、必要な情報をまとめました。
目次
バナー作成のおすすめ外注先5選!各社の特徴と依頼方法も紹介
バナーの主な外注依頼先には、主に以下の4種類が挙げられます。
- クラウドソーシングの「タスク形式」
- クラウドソーシングの「プロジェクト形式」
- ウェブ制作会社
- バナー作成専門業者・サービス
- 個人のデザイナー
まず、それぞれの依頼方法を確認していきましょう。
1.クラウドソーシングの「コンペ」|複数のバナーデザイン候補から選べる
※コンペ形式とは
一般的に使われるコンペ(competition)の意味です。報酬や採用人数を前もって決め、多くの納品される成果物の中から優れた作品のみを採用する方法です。
複数のバナーデザイン候補から選ぶなら、クラウドソーシングの「コンペ形式」を使っての依頼がおすすめです。
コンペは、複数のバナー画像の中から最終的に選択したワーカーのみ報酬を支払う形式なためですね。
例えば、成果報酬1件5,000円に対して、10名からの応募と100名からの応募の2パターンどちらでも報酬金額は変わりません。
報酬単価アップに比例して、スキルの高いワーカーから応募は増える傾向ですが、適正価格であればある程度の募集が見込めます。
コンペ形式は「すでに完成しているバナーをいくつも並べて、複数の選択肢から選べる」という点が魅力です。
クラウドソーシングへ登録後、仕事一覧ページから「コンペ」で絞り込み検索して、他の方たちの依頼内容をチェックするとイメージできることでしょう。
2.クラウドソーシングの「プロジェクト」|バナー作成依頼するデザイナーを探せる
※プロジェクト形式とは
クライアントが初めから報酬やスケジュールを決めず、見積や計画など希望にあった条件を提示してくれたワーカー(複数人可)と仕事を進めていく方式です。
バナー作成依頼できるデザイナーを探すなら、クラウドソーシングの「プロジェクト形式」がおすすめです。
なぜなら、クラウドソーシングでは、バナー作成できるワーカーさんが多数登録しているからですね。
実際、クラウドソーシング「クラウディア」のワーカー一覧ページの検索ボックスに「バナー」と入れてみると、数多くのワーカーさんが出てきます。
プロジェクトの仕事応募時に制作実績を見せてもらい、デザインや予算の面を見比べながらおすすめのワーカーを選んでいきましょう。
また、「コンペ」「プロジェクト」いずれの場合も、トラブルを避けてスムーズにお仕事を進めやすいのもおすすめです。
なぜなら、クラウドソーシングならワーカーと金銭の直接やりとりがないためですね。
3.集客実績を持つウェブ制作会社|効果の高いバナー画像を作ってもらえる
ウェブページにまつわる多くのサービスを提供するウェブ制作会社にバナー作成を外注する方法もあります。
集客実績を持つウェブ制作会社へ依頼は、効果の高いバナー画像を作ってくれる可能性が高いのでおすすめです。
なぜなら、ウェブページの仕組みを総合的に理解しているプロにバナー作成を任せられるからですね。
ただし、全てのウェブ制作会社がバナー作成に対応しているわけではありません。
もし、ホームページの作成を既に外注したウェブ制作会社があって、サービスに満足しているなら、バナー作成についても相談してみると良いでしょう。
4.バナー作成専門業者・サービス|最小限の手間でスムーズに作成依頼ができる
バナー制作を専門にしている業者や、オンラインのバナー作成サービスへの外注も可能です。
最小限の手間でスムーズにバナー作成を外注できる可能性が高いのでおすすめです。
専門業者なだけあって、バナー作成依頼から納品までの形式やノウハウがあるためですね。
インターネットで検索すると、格安の費用や迅速なバナー作成サービスを売り物にしている専門業者のサイトが見受けられます。
しかし、完成後のバナーが魅力的で効果のあるクオリティかどうかは、業者ごとに差が出ます。
5.個人のデザイナー|個性的でこだわりのあるバナー作成向き
既に会社として付き合いのある個人のデザイナーに、バナー作成を直接依頼するケースも多いと思います。
個性的でこだわりのあるバナーを作りたい場合には、個人デザイナーへの依頼もおすすめです。
なぜなら、フリーランスで活躍するデザイナーの中には、独創性なデザイン能力を持つクリエイターも多いからですね。
ただし、費用がピンキリなことや、個人との契約や支払いなどのやりとりにおいて問題が起きないように気を付けましょう。
バナー作成の外注依頼相場は?費用はサイズ、形状、要素などで異なる
バナーの作成費用は、バナーの種類やサイズ、形状、要素の多さなどで異なります。
最も一般的な「静止画バナー」の場合、作成費の相場は以下の価格帯です。
- 小サイズ(~400ピクセル程度)のバナー 4,000円
- 中サイズ(400~800ピクセル)のバナー 6,000円
- 大サイズ(800~1500ピクセル)のバナー 8,000円~1万円
場合によってはバナー作成費に加え、制作管理・ディレクション費用や修正時にも料金がかかってくる場合もあるので注意しましょう。
さらに、写真や文章も業者によって制作してもらう場合は、追加費用が必要になるケースもあります。
例えば、以下のようなケースです。
- カメラマンの撮影費用
- ライターへのライティング料金
- キャッチコピー制作費用
バナー作成を外注依頼する際は事前準備をしよう
バナー作成を外注依頼する際は、以下の事前準備をしましょう。
- 最初にバナーの用途を決める
- バナーに盛り込む内容を絞り込む
- 数量、種類を決めておく
- ターゲットを明確にする
- 必要な素材を用意しておく
それぞれの準備ごついてご紹介していきます。
準備1.最初にバナーの用途を決める
「ウェブページでの設置場所や詳しい使い方は何か」
最初にバナーの用途を決めておきましょう。
バナーの用途がはっきりしているほど、制作作業がしやすくなります。
バナーを作成する外注先のデザイナーやディレクターにも、求めるバナーの方向性が正確に伝わるからですね。
結果として、要望に沿った効果的なバナーが仕上がる可能性は高まります。
準備2.バナー上に盛り込む内容を絞り込む
バナー上に「どんな内容を盛り込むか」を絞り込んでおきましょう。
なぜなら、バナーサイズの大小あれど、限られたスペースの中で必要な情報を伝える必要があるためですね。
必要な情報を際立たせて魅力的に伝えるためには、文字情報だけではなく、写真やイラストレーションなどのイメージ画像も効果的です。
また、伝えたいメッセージを端的に絞って、分かりやすく伝えるよう工夫しましょう。
情報を詰め込みすぎた煩雑なバナーでは、ユーザーに本当に大切なことが伝わらなかったりするからです。
準備3.バナーの数量、種類を決めておく
作成するバナーの数量と種類を決めておくのも大切です。
外注先に数量や種類を伝えた後、はじめて予算や納期が具体的に見えてきます。
そのため、バナーがいくつのバリエーション必要なのかをはっきりさせておきましょう。
またバナーの種類には、動きのない静止したイメージ画像を使用する「静止画バナー」と、アニメーションを使用する「動画バナー」があります。
動画バナーは主に3種類です。
- ベーシックなGIFアニメーション
- GIFより滑らかなアニメーションだとFlashアニメーションのバナー
- Google推奨のHTML5アニメーションバナー
ベーシックなGIFアニメーションで作成しておくのが無難です。
費用も安く抑えられて、バナー入れ替え時も手間を抑えられるからですね。
準備4.ターゲットを明確にする
作成するバナーのターゲットを明確にするのも重要なポイントです。
誰に向けてメッセージを発信したいのか、誰の関心をキャッチしたいのか明確でないと、ユーザーニーズに全く刺さらないデザインのバナー完成するリスクがあるからですね。
例えば、同じ化粧品でもニキビケアとアンチエイジングケアでは、ユーザー層は大きく変化します。
また、バナーの系統には、さまざまな種類があります。
- つい試してみたくなる「クイズ・診断系」
- 意外性や驚きで興味を引く「インパクト系」
- 雰囲気あるイメージやデザインで「テイストを伝える系」
いずれの場合もターゲットを絞り込んではじめて活かせます。
一定層の人に届くメッセージ性の強いバナー作成するためにも、ユーザー層を明確にあぶり出していきましょう。
準備5.必要な素材を用意しておく
写真やイラストレーションなどの素材は、自社で用意できる素材があるなら、外注依頼前にあらかじめ取りそろえておくのもおすすめです。
なぜなら、スムーズなバナー作成につながるうえ、バナー作成業者に有料で用意してもらうことがなくなる分、費用を抑えられたりするからですね。
- 商品写真やイメージ画像
- 商品のキャッチコピー
- 企業・サービス名
- バナーへ掲載予定の人物写真画像
実際、会社のコーポレートサイト作成時に撮影したイメージ画像をそのままバナーに使いまわすケースも多々ありますよ。
発注してから必要なものが追加で分かって慌てないよう、盛り込みたい要素を絞り込めたら、必要素材の手配を済ませておきましょう。
バナー作成の外注依頼はいいことづくし!メリット3つ
バナー作成を外注で依頼することのメリットは、主に以下の3つが挙げられます。
- プロの手で効果的なバナーが作れる
- 複数のバナーを効率よく作成できる
- 客観的な視点でバナーの問題点が見つかる
見た目の良さだけでなく、クリックされるバナーが仕上がる確率が高い
ウェブのデザイナーにとって、経験する機会が多い仕事の一つがバナー作成です。
プロへ外注依頼することで、見た目の良さだけではなく、実際にクリックされるバナーが仕上がる確率が高くなります。
まったくのバナー作成経験のない人間が作るよりも、経験豊富なデザイナーに作成してもらったほうが、経験値を活かした良質のバナーが出来てくる可能性が高いからですね。
複数のバナーを効率よく作成できる
制作会社やデザイナーに外注してバナー作成依頼すれば、効率よく複数のバナーを作れます。
なぜなら、慣れていないと、思った以上の時間がとられてしまうからですね。
「バナーくらいなら簡単そうだし、自分で作れるかな?」と思う人もいるでしょう。
しかし、実際にデザインソフトを使用して画像加工したり、キャッチコピーを考えて適したフォントを選ぶ作業をしていたら、よほど器用な方じゃない限り時間がいくらあっても足りません。
複数のバナーを作成したいなら、効率の面から言って、外注依頼をすれば間違いないでしょう。
客観的な視点からバナーの問題点が見つかる
客観的な視点からバナーの問題点が見つかるのも、外注依頼することのメリットの一つです。
社内の人に見えていない問題点が、社外のデザイナーや制作者といった第三者からだと簡単に見えたりします。
例えば、学生時代の英単語テストでケアレスミスをしてしまうのと同じことです。
バナーに不足している情報や誤植などの小さいミスなども、外注先から指摘されて初めて気づけたりします。
またバナー作成だけに限らず、社外の人の視点を生かして、自社のサービスや商品やマーケティングの問題点についても見直すきっかけになれば、一石二鳥ですね。
バナー作成の外注依頼にはデメリットもある
バナー作成を外注依頼するデメリットは、主に2つあります。
- イメージの言語化が出来ていないとバナーの完成度が低くなる
- 社内デザイナーや担当者にバナー作成のノウハウが残らない
イメージの言語化が出来ていないとバナーの完成度が低くなる
バナーに求めるイメージを発注段階で言語化できていないと、バナーの完成度が低くなります。
言語化できていないと、コミュニケーションが取れず、正しく相手に伝わらないからです。
人や社風によって相性がありますが、クラウドソーシングのようにオンライン上のやりとりだけで発注作業が進むような場合には、言語化の必要性がより顕著になります。
もし言葉でうまく伝えられない時には、見本となる他のバナーを外注先にいくつか見せることで、イメージ共有できる場合があるのでおすすめです。
社内デザイナーや担当者にバナー作成のノウハウが残らない
バナ―を内製すれば社内デザイナーにバナー作成のノウハウが残りますが、外注する場合には残りません。
ですから、次にバナーを作成する時には、また外注依頼する必要が出てきます。
同じ業者に連続してバナー作成依頼できる外注先が見つかれば良いのですが、単発でしか作ってもらえないと困ります。
また新しい業者を見つけるところからスタートする必要があって、手間と費用もかさんでしまいます。
そのため、外注先だからと横柄な態度を取るクライアントもいますが、辞めておきましょう。
支払いが良くても態度が悪いと、作成者側が不快に思い、辞めてしまう場合があるからですね。
バナー作成を外注依頼する時の手順を解説
バナー作成を外注依頼する時の大まかな手順は、以下の通りです。
- 見積もり、依頼
- 契約、場合によっては料金の支払い
- 制作作業のスタート
- 修正
- 完成
- 納品
- 使用開始
修正に関しては、契約内容によっては、有料で限定回数のみ対応する業者もいるので、お気を付けください。
【4つのポイント】バナー作成を依頼する外注先の選び方
実際にバナー作成を依頼する場合、どのようにして外注先を選べばいいのでしょうか。
バナー作成を依頼する外注先の選び方のポイントは4つあります。
- 過去の制作実績をチェックしてイメージに近いロゴデザイン制作者を選ぶ
- デザイン以外のWeb関連知識もある人を選ぶ
- スムーズなコミュニケーションの取れる相手を選ぶ
- 相見積もりでコスパの良い外注先を選ぶ
それぞれのポイントについて詳しく紹介します。
1.過去の制作実績をチェックして魅力的なバナー制作者を選ぶ
理想的なバナーを納品してもらうには、過去の制作実績をチェックして、魅力的なバナー制作者を選びましょう。
なぜなら、魅力的なバナーはクリックされやすく、クリック率にもつながってくるからですね。
個人のデザイナーなら「ポートフォリオ」を、ウェブ制作会社やバナー作成専門業者なら、公式サイト上に掲載されている「過去のお客様実績」をチェックしましょう。
過去の制作バナーをチェックすれば、イメージもしやすく、魅力的でクオリティの高い作品があるかもしれません。
もし掲載作品が少なく、もっと多くの作品を確認したい場合は、問い合わせることで、他の作品を見せてくれるケースもありますよ。
わざわざ過去の作品をチェックするのが面倒なら、納品されたデザインの中から好みのデザインを選ぶだけの、クラウドソーシングのコンペ方式一択です。
2.デザイン以外のWeb関連知識もある人を選ぶ
バナー作成には、画像加工やデザインのスキル以外にも、「Webマーケティング」や「コピーライティング」などWeb関連の知識やスキルがある人を選ぶといいでしょう。
ただWebサイトにバナーを設置するだけなら、デザインスキルだけが高い人に依頼しても問題ありません。
しかし、クリックを目的にしたバナーを作成してもらうとなると話は別です。
デザインスキルも大事ですが、Web関連の知識がある人なら、バナー設置の目的をよく理解した上で作成してくれます。
また、必要な情報やキャッチコピーなども踏まえてバナー作成してもらえるため、目的が達成できるバナーを納品してもらえるでしょう。
3.スムーズなコミュニケーションの取れる相手を選ぶ
理想的なバナーを作成してもらうなら、スムーズなコミュニケーションの取れる相手を選びましょう。
いくつかのバリエーションのバナーを依頼する際や、素材・写真などをこちらで用意する場合、どうしてもやり取りが頻繁になります。
スムーズなコミュニケーションが取れない相手だと、「依頼していた内容と違うパターンのものがある」「納期通りに納品してもらえない」といった可能性が。
納品後、バナーのエラーや誤字脱字が出たときも、相手の対応が早ければ、それだけ早くバナーを設置できます。
こちらからの質問に対して、相手からのレスポンスが遅い場合、さらに外注しているケースも考えられます。
あまりにもスムーズにコミュニケーションが取れない相手は、選ばないほうがトラブル回避のためにもいいでしょう。
4.バナー作成費用の相見積もりを取りコスパの良い外注先を選ぶ
バナー作成費用を少しでも抑えたいなら、相見積もりを取ってコスパの良い外注先を選びましょう。
依頼するバナー数や素材を用意するかどうかによっても、料金は大きく変わってきます。
複数の外注先に見積もりを出してもらえば、比較検討した上で、最適な外注先を選べますよ。
外注先を1つだけに絞ってしまうと、相手が提示した料金で契約してしまうことになりかねません。
注意したいのは、費用を抑えたいあまりに格安の外注先を選ぶことです。
料金が安ければ安いほど、手間や時間のかけられていない、平凡なバナーが出来上がってくるリスクがあります。
納得できる仕上がりのバナーを確実に作成したいなら、相場を大きく外れる格安サービスの利用は控えた方が安全です。
【まとめ】バナー作成は外注依頼がおすすめ!
バナー画像は、小さなサイズの中に存在感と必要情報を詰め込んだウェブページの一要素です。
ターゲットに伝えたいメッセージを的確な形で込めたバナーが効果を発揮すれば、より多くの人にウェブページを訪れてもらえますし、自社のサービスや商品に触れてもらえます。
バナー作成を外注依頼することで理想的なバナーを手に入れ、色々なウェブページで活用してみてくださいね。