文章を書くことが好きな人や得意な人のなかには、
- クラウドソーシングのライターってどれくらい稼げるんだろう?
- クラウドソーシングのライターの仕事だけで生活していくことはできる?
など、ライターの収入について気になっている人も多いと思います。
結論から言うと、クラウドソーシングのライターは、執筆スピードや記事の単価によって収入に大きな差があります。
そこで今回は、クラウドソーシングのライターとして稼ぐコツや注意点、また、ライター経験のある60名に聞いたリアルな「月収」について紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
クラウドソーシングで募集中のWEBライター記事単価はピンキリ
クラウドソーシングで募集中のWEBライターの記事単価は、まさにピンキリです。
クライアントや案件によって、1つの記事あたりの単価が全く異なるからです。
クラウドソーシングでクライアントが記事依頼する場合の単価設定は、主に以下2種類です。
- 1記事◯円(例:1記事500円/1記事3,000円)
- ◯文字で◯円(例:3,000文字で400円/3,000文字で3,000円
「1記事◯円」の場合、1記事の文字数によって文字単価が変わってきます。
「◯文字で◯円」の場合、「3,000文字で400円」であれば1文字0.1円、「3,000文字で3,000円」であれば1文字1円ということになります。
もちろん、文字単価の高い案件の方が短時間で稼ぐことができますが、一般的に単価の高い案件は、記事にも高いレベルを求められます。
当社が、クラウドソーシングでWEBライターをした経験がある60人に行ったアンケートでは、1文字あたりの単価は、最低で0.1円、最高で2円という回答が得られました。
クラウドソーシングのWEBライターの月収相場
クラウドソーシングのウェブライターの収入は、月収数千円の人から10万円以上稼げる人まで大きな差があります。
下記は、当社がクラウドソーシングのウェブライター経験者60人に行ったアンケート調査の結果です。
月収は1万円以上~3万円以内が最も多いですが、1万円に満たない人も全体の約42%いました。
一方で、月に10万円前後稼いでいる人もおり、今回の調査での最高額は月収15万円でした。
なぜ、こんなに大きな差が出るのか不思議に思う人も多いと思いますが、クラウドソーシングの収入は、
- 1つの記事あたりの単価
- どれくらい執筆に時間が割けるか
- どれくらいのスピードで記事が書けるか
上記3点で変わってきます。
そのため、週に数時間しか書けない会社員よりも、コンスタントに毎日5~6時間書ける主婦の方が稼げますし、ライター初心者よりも、記事作成に慣れた人の方が1記事にかかる時間が少ないため、たくさん書いて稼ぐことができます。
クラウドソーシングのWEBライターの仕事で稼ぐ4つのコツ
クラウドソーシングのウェブライターとして稼ぐには4つのコツがあります。
コツをつかんで収入アップを目指しましょう。
1.コツコツと記事を書き続けて完了案件数を増やす
ウェブライターとして稼ぐためには、コツコツと記事を書き続けて完了案件数を増やすことが大切です。
案件数をこなすことには3つの意味があります。
1つ目は、クラウドソーシングでは案件を受けるほどクライアンからの「評価」がつくからですね。
Amazonや楽天市場で買い物するときの気持ちを考えてみてください。たくさん評価がついているショップは安心して利用できますよね。
クラウドソーシングも同じです。クライアントからすれば、ライターの仕事をすでに何件もこなしていて、他社の良い評価がついている人の方が、安心して仕事を依頼することができます。
2つ目は、たくさん記事を書くことで執筆のスキルが上がるからです。
文章の書き方を学べる本やサイトは多いですが、試行錯誤しながら実際に手を動かさなければ文章力は上がりません。
良い記事が書ければ、単価の高い案件も受注できるため、とにかく数をこなして執筆スキルを上げることが稼げるウェブライターになるための近道です。
3つ目は、単価が安くても数をこなせばまとまった収入になるからです。
たとえ、1件数百円でも毎日1記事、月に30記事も書けば数万円になります。
報酬の安い案件しか受けられない初心者のうちはなおさら、数をこなすことで収入を増やしましょう。
2.クライアントの信頼を得て継続案件をもらう
クライアントからの信頼を得ることは、クラウドソーシングで稼ぐためには絶対に必要です。
「この人にまたお願いしたい」と思ってもらえれば同じクライアントから継続して仕事をもらうことができますし、良い仕事をすれば報酬アップも可能だからです。
信頼を得るために心がけたいのは以下の3点です。
- 納期を守る
- 連絡をきちんと取る
- 質の良い記事を書く
「どれも当たり前」と思える人であれば大丈夫ですが、クラウドソーシングの場合、クライアントとのやり取りのほとんどがネット上で行われるため、対面で仕事をするよりもいい加減な対応になってしまう人も少なくありません。
決められた納期を守ること、連絡がきたら必ず返信することのほかに、質の良い記事を書くことがクライアントの信頼を得るためには重要です。
ほかの記事をコピペ(※)したり、記事単価を上げるために文字数稼ぎをしたりするライターには継続依頼は来ません。
特にコピペは、著作権侵害の問題や、記事を掲載するサイトの質を下げることにつながるのでクライアントにとても嫌がられます。
ワーカーのコピペが発覚した場合、継続依頼どころかクライアントからアカウントごとブロックされて絶縁状態になるケースも多々あります。
一つひとつの仕事に誠実に対応し、クライアントからの信頼を得ることができれば、継続して仕事がもらえ安定した収入を得ることができます。
3.自分の得意な記事ジャンルを見つける
自分の得意な記事ジャンルを見つけることも、ライターで稼げるようになるためには有益な方法です。
得意な分野、興味のある分野、好きな分野の記事であれば、書くことも調べることも苦にならないからですね。
記事のジャンルは、下記のように「専門性が活かせるもの」から「経験が活かせるもの」、「趣味嗜好が活かせるもの」まで多種多様です。
自分に何が書けるか分からない場合は、経験したことがあるジャンルに挑戦するのがおすすめです。
- 金融
- 法律
- 医療
- 投資
- 不動産
- ビジネス
- 就職/離職/転職
- 健康
- ダイエット
- 結婚/離婚
- 出産/子育て
- 受験/留学
- 生活の知恵
- 料理
- 恋愛
- 旅行
- スポーツ
- 美容
- 映画
- アイドル
また、ライターを募集しているWEBメディアも、企業のホームページ、キュレーションサイト(まとめサイト)、ニュースサイト、ブログ、インスタグラムなどさまざまで、メディアによって求められる文章の雰囲気も異なります。
「理論的な硬めの文章の方が書きやすい」「普段ブログを書いているのでくだけた文章の方が得意」などの好みがあれば、WEBメディアのジャンルで決めても良いでしょう。
まずは、記事単価にこだわらずに書けそうなジャンルから挑戦してみましょう。
4.新着の案件をこまめにチェックする
クラウドソーシングの新着ライター案件はこまめにチェックしましょう。
好条件の案件は人気があるため、すぐに募集人数に達してしまうからです。
- 自分の得意分野の記事を扱っているクライアント
- 過去に仕事をしてやりやすかったクライアント
- 記事単価の高いクライアント
上記のようなお気に入りのクライアントがあれば、フォローをしておくと新しい案件が出たときにすぐにチェックできるのでおすすめです。
【体験者の生の声】クラウドソーシングのライターで稼ぐコツ
- すきま時間を利用してひたすら書く
- 毎日書く
- 安い案件でも受け、数をこなして執筆スピードを上げる
「とにかく書く」という声が多く聞かれました。
数稽古を積み重ねることで、書くことに慣れて執筆スピードが上がるからという意見や、単価が安くても積み重ねれば大きな額になるという意見もありましたね。
- 書けそうなネタはとりあえず書いてみる
- 色々なジャンルに挑戦する
- 得意分野を増やす
- 興味や知識の無い分野でも取り組んでみる
「自分の得意分野でなくてもまずは挑戦してみる」という前向きな声が聞かれました。
書いているうちに興味がわいたり、自覚していなかった得意分野に気づいたりすることはよくあります。
知識や興味が広がれば幅広いジャンルの記事が書けるようになるため、収入アップにつながります。食わず嫌いをせずに色々な分野に挑戦してみましょう。
- 一旦仕事を引き受けたら時給換算は気にせず全力で仕事をする。そうすることで文字単価の高い仕事につながることもある
- 最初は安い案件でも、後に単価アップした継続案件に繋がることもあるので、安いからと手を抜かない
- 誤字脱字などをなくし丁寧に書くことでライターとしての信用を高める
やはり、稼ぐためには誠実に仕事をすることが大切なようです。
最初は単価が安くても、仕事ぶりが認められて単価が上がったり継続案件をもらえたりすることはクラウドソーシングではよくあります。
どんな仕事も全力で取り組んで、クライアントの信頼を得ましょう。
WEBライター未経験者がクラウドソーシングで仕事を始める方法
- 登録するクラウドソーシングサイトを決める
- 会員登録・プロフィール登録をする
- やりたい仕事を見つけて応募する
1.登録するクラウドソーシングサイトを決める
まずは、登録するクラウドソーシングサイトを決めます。
どのクラウドソーシングサイトが良いか分からない場合は、いくつかのサイトを比較し、自分がやってみたい案件が掲載されているサイトを選んでも良いでしょう。
また、クラウドソーシングサイトは報酬から5~20%ほどのシステム利用手数料が引かれます。
手数料を抑えたい方は、「クラウディア」のような手数料が低めのサイトを選ぶのも賢い方法です。
2.会員登録・プロフィール登録をする
サイトを決めたら、会員登録を行います。
会員登録では、住所・氏名などの個人情報と報酬の振込先である銀行口座、ユーザー名・パスワードを入力します。
登録には料金は一切かかりません。(システム手数料がかかるのは報酬が発生したときのみです)
また、必須ではありませんが、プロフィール欄にこれまでの経歴やスキル、得意分野、興味があることなどを記載しておくと、クライアントからの採用率があがったり、直接仕事の依頼がきたりすることもあるのでおすすめです。
3.やりたい仕事を見つけて応募する
上記の入力が終わったら、サイト内の検索機能や新着情報からやりたい仕事を探して応募します。
クラウドソーシングには「タスク方式」と「プロジェクト方式」「時間制方式」などいくつかの仕事の方式がありますが、ライター未経験者はタスク方式の案件に応募することをおすすめします。
「タスク」は単発の仕事です。仕事内容や報酬が明記されており、応募をすればそのまま画面上で作業を開始できます。
数十文字~数百文字ほどの簡単な案件が多く、万が一難しかった場合は、作業途中でやめることもできるので、未経験者でもトライしやすいのが特徴です。
一方、「プロジェクト」や「時間制」の仕事は、最初に報酬や納期の見積もりをクライアントに出し、クライアントが見積もり内容や過去の経験、スキル、評価などを参考にして採用を検討します。
プロジェクトの場合、全くの未経験者は採用されにく傾向にあるため、まずはタスクの仕事から始め、ある程度経験を積んだあとにプロジェクトや時間制の仕事に挑戦すると良いでしょう。
クラウドソーシングでWEBライターをする際の注意点4つ
クラウドソーシングでライターの仕事をする場合、4つの注意点があります。
1.計画的に仕事を受注する
計画的に仕事を受注しましょう。
張り切りすぎてアレコレたくさんの案件を受注すると、納期に間に合わなくなってしまう恐れがあるからです。
また、内容をよく確認せずに仕事を受けると、「難しすぎて書けない」「自分に合わない内容だった」ということにもなりかねません。
納期に遅れることや途中で仕事を断ることは、クライアントの信頼を失うことにつながります。
継続して依頼を受けられなくなったり、悪い評価をつけられたりするので十分注意してください。
2.報酬単価が高い安いだけを見て仕事を選ばない
求人募集の報酬単価が高い安いだけを見て仕事を選ぶことは避けましょう。
時給や1文字あたりに換算すると実は報酬が安いという案件もあるからです。
例えば以下のような案件は、一見すると高単価ですが、1文字に換算すると0.4円、さらに10,000文字は初心者にとってはかなり負担の大きい量です。
文字数:10,000文字~
一方、以下の案件は1記事500円と一見安く感じますが、文字単価は1円なので高額な部類になります。また、500文字程度なら初心者でもそれほど時間がかからないので、効率的に稼ぐことができます。
文字数:500文字
募集内容をしっかり確認した上で案件を選んでください。
3.著作権侵害に注意する
クラウドソーシングでWEBライターをする上で注意したいのが著作権侵害です。
著作権の侵害は法律違反で、損害賠償を請求されるケースもあります。
中には「クラウドソーシングを仲介しているし登録名もハンドルネームだから大丈夫」と軽い気持ちで考えている方もいるかもしれません。
しかし、クライアントの多くは以下の内容をWEBライター募集ページに禁止事項として必ずといって良いほど明記しています。
- 著作権侵害
- 記事の盗用、引用禁止
クラウドソーシングを介して賠償請求が来ることもあります。
そのため、他サイトのコピペや、雑誌や書籍などの内容をそのまま使用しないようにしましょう。
引用する場合は、引用したことを必ず明記してください。
※注意、引用そのものを禁止しているクライアントもあります。
また、自分が書いた記事であっても、契約に「ライティングした記事の著作権は◯◯(クライアント名)に帰属します」といった文言がある場合は、文字通り文章の著作権はクライアントにあります。
この場合、既に納品した記事を他のクライアントの案件に使いまわすことはできません。
4.無報酬でテストライティングはしない
テストライティングとは、ライティングレベルを見極めるために本採用の前に行われるテストのことです。
テストライティングは無報酬でしないようにしましょう。
ごくまれではありますが、始めからタダで記事を手に入れることが目的の悪質なクライアントもいるからです。
テストライティングであっても、本契約の2/3か、最低でも半額程度の報酬が出るのが普通です。
悪質なクライアントは、テストライティングの内容が良くても採用しないので、タダ働きになってしまいます。初心者であっても、無報酬で仕事を受けることは避けましょう。
ただ、現在はクラウドソーシング側が無報酬でテスト的にお仕事させること自体を禁止して、取り締まりを強化しています。
取り締まりの具体的な内容としては、依頼ページ公開前に審査が入ったり、ページそのものを凍結させて公開禁止にします。
何度も同じやり方を繰り返す悪質なクライアントの場合は、アカウントごと削除されます。
もし、無報酬でライティング募集している依頼ページを見つけた場合、クラウドソーシングの運営者へ通報すると差し止めすることも可能です。
まとめ
クラウドソーシングのライターの収入は、「受注する記事の単価」「執筆に割ける時間」「執筆スピード」によって差がありますが、
- とにかく案件数をこなす
- クライアントの信頼を得る
- 自分の得意な記事ジャンルを見つける
- 新着の案件をこまめにチェックする
上記の4つのコツをつかめば、月に10万円以上稼げるWEBライターになることも十分可能です。
文章を書くことが好きな人、自宅で高収入を得られる仕事に挑戦したい人、パソコンを使った仕事がしたい人はぜひ、挑戦してみてください。