働き方別おすすめのダブルワークと注意点

働き方改革の一環として、2018年に副業・兼業が解禁されたことをきっかけに、ダブルワークをしたいと考える人は増えています。

そこで今回は、

  • ダブルワークにはどんな働き方があるのか
  • ダブルワークではどのような仕事を選べばいいのか
  • ダブルワークをする際の注意点

について解説していきます。

雇用形態別におすすめのダブルワークも紹介しているので、「これからダブルワークをしようかな」と考えている方はぜひ参考にしてみてください。

目次

ダブルワークがおすすめの3つの理由

ダブルワークがおすすめの理由は主に3つあります。

1.収入が増える

当たり前ですが、ダブルワークをすれば本業と副業の両方から給与がもらえるため収入が増えます。

そのため、ダブルワークは下記のような方におすすめです。

  • 本業の給料に不満がある
  • 働き方改革によって残業がなくなり収入が減ってしまった
  • 子どもの教育費を稼ぎたい
  • マイホームや車の購入資金を貯めたい
  • ローンや借金返済に充てたい

働き方改革のスタート以降、企業はできるだけ残業をさせない方向に進んでいます。

残業なしを嬉しいと感じる方がいる一方で、残業代が減ったことで生活が厳しくなった方もいるでしょう。

ダブルワークをすれば収入が増えることから、生活費に補てんしたり貯蓄に回したりすることができます。

2.スキルアップができる

ダブルワークの2つ目のメリットは、副業の選び方しだいで本業のスキルアップができることです。

例えば、在宅ワークのデータ入力やライティングの副業をすることでパソコンスキルを上げられます。

具体的なスキルアップ例としては以下のような内容が挙げられます。

  • データ入力を繰り返す行うことでタイピングスピードが上昇、結果的に本業の事務職で行うデータ入力作業のスピードも速くなった
  • ライティング業務を行うことで語彙力(ごいりょく)が上昇、社内資料やお客様とのやり取りメール内容がわかりやすく書けるようになった
  • 検索エンジンからの集客を考えたSEO用コンテンツの仕事を手掛けたことで、SEOの知識も身についた
  • ブログやワードプレスの運用方法や、運用の中で必要となるHTMLの使い方を学べた

コールセンターの副業では、トーク力やコミュニケーション能力が身につくため、営業職や販売業の人のスキルアップに役立ちます。

本業に役立つ仕事を選べば、パソコン教室に通ったり、ビジネススクールに通ったりするよりも、実践を通して効果的にスキルアップができます。

3.転職につながる可能性がある

ダブルワークがおすすめな3つ目の理由は、副業が転職につながる可能性を持っていることです。

新卒採用にこだわらない企業の場合、実際のスキルや仕事ぶりを見て信頼できる人をヘッドハンティングすることがあるからです。

例えば、インターネットサイトを介して仕事を請け負う「SOHO系のサイト」を通じてライターの仕事をしているうちに実力が認められることで、依頼先の企業から専属ライターの誘いを受けることがあります。

ただし、SOHO系サイトの中でもクラウドソーシングでは直接取引が禁止されていることから、契約違反になる可能性もあるのでご注意ください。

また、アルバイト先で仕事ぶりを認められ、正社員にならないかと声をかけられることは少なくありません。

いずれ転職したいと考えている方、現在の本業の仕事をずっと続けることに疑問を持っている方にも、ダブルワークはおすすめです。

ダブルワークをする際の注意点4つ

ダブルワークにはメリットもありますが、知っておきたい注意点も4つあります。

1.スケジュール管理をしっかり行う

ダブルワークはスケジュール管理が大切です。

複数の職場で働くため、それぞれの「勤務時間」「通勤時間」「仕事の段取り」を把握して調整しないと、遅刻や欠勤をしてしまう恐れがあるからです。

例えば、同日に2つの仕事を入れる場合は、仕事の間隔を十分に空けなければなりません。

スケジュールを詰めすぎると、一方の仕事で残業が生じたり電車の遅延・渋滞に巻き込まれたりした際に、遅刻してしまいます。

また、単発の副業をする際は、うっかり日にちを間違えたり忘れたりすることも考えられます。

スマホのスケジュール機能や手帳、カレンダーを利用してスケジュールを把握しておきましょう。

2.体調管理に気をつける

ダブルワークをする方は、体調管理にも気を配る必要があります。

休日が少ないことで十分に体を休めることができなかったり、ストレス発散ができなかったり、睡眠時間が短くなったりすることも多いからです。

「今すぐ収入を得たい」という切羽つまった理由でダブルワークを始める人もいるかもしれませんが、体調を崩して働けなくなっては元も子もありません。

少なくとも週1回は休日を確保し、しっかり休養を取りましょう。

3.本業や学業に影響が出ないようにする

ダブルワークをする際は、本業に影響が出ないよう注意しましょう。

睡眠不足が原因で遅刻をしたり、仕事に集中できなかったりするようでは、ダブルワークは成り立ちません。

大学生の場合、掛け持ちバイトによって出席日数が足りなくなると、卒業できなくなる可能性もあります。

本業での評価が下がったり、単位を落とすことのないよう、優先順位を考えてダブルワークを行いましょう。

4.収入によっては確定申告の必要がある

ダブルワークをすると、確定申告の必要性が出てきます。

複数の勤務先から給与所得がある場合、年末調整は収入が多い勤務先で行い、他の収入に関しては自分で確定申告をしなければならないからです。

確定申告が必要なのは、副収入が年間20万円を超えた場合です。雑所得が年間20万円以内であれば申告の必要はありません。

申告手続きが面倒な方は、副業からの収入は20万円未満に押さえましょう。

ダブルワークにおすすめの働き方

ダブルワークにもいろいろな働き方がありますが、おすすめは以下の3つです。

  • アルバイト
  • 日雇い派遣
  • クラウドソーシング

なぜおすすめなのか、働き方ごとに理由を紹介していきます。

【1.アルバイト】シフト制で時間の融通がききやすい

アルバイトはシフト制がほとんど。

時間の融通がききやすいため、ダブルワークに向いています。

土日祝日や夜間の求人も多く、本業の休日や空き時間を利用した仕事がしやすいです。

また、正社員と比べて責任が少なく気軽に働けるのもおすすめポイントです。

【2.単発や日雇いの派遣】本業の休日に働ける

単発や日雇いの派遣もダブルワークにおすすめです。

働ける曜日や期間を派遣会社に伝えておくことで、本業の休日に合わせて単発の仕事を紹介してもらうことが可能だからです。

例えば、以下のような働き方ができます。

  • フルタイムの派遣社員が週末のみ単発派遣で働く
  • 学生アルバイトがピンポイントで派遣として働く

また、派遣には以下のような優れたメリットもあります。

  • アルバイトよりも時給が高い
  • 仕事探しの手間がかからない(登録をして条件を伝えれば、派遣会社が仕事を探して連絡をくれる)
  • アルバイトのように都度面接を受ける必要がない

【3.クラウドソーシング】自宅で副業ができる

「自宅で仕事をしたい」「外で働くほどのモチベーションはない」「誰にも知られずに副業をしたい」という人におすすめなのが、クラウドソーシングです。

クラウドソーシングには、パソコンとネット環境があれば、スキルや経験がなくても自宅でできる仕事が多数あるからです。

また、自分の好きな時間にできるため、本業の勤務先に迷惑をかけずに働くことができます。

仕事内容によってはスマホでできるものもあり、通勤中に稼ぐことも可能です。

※参考⇒ クラウドソーシング・在宅ワークなら【Craudia(クラウディア)】

【雇用形態別】おすすめのダブルワークと気をつけたいポイント

それでは、「1.正社員」「2.派遣社員」「3.パート」「4.アルバイト」の雇用形態別に、おすすめのダブルワークと気をつけたいポイントを紹介していきます。

1.正社員におすすめのダブルワークと気をつけたいポイント

正社員におすすめのダブルワークと気をつけたいポイントは以下の通りです。

おすすめは勤務後や休日に働ける仕事

正社員におすすめなのは、本業の勤務後や休日に働ける仕事です。

例えば以下のような仕事があります。

  • 飲食店のフロアスタッフ・キッチンスタッフ
  • 深夜営業のサービス業(コンビニやカラオケ店)
  • ビルの清掃員

土日祝日が休みの正社員なら、イベントスタッフや試験監督といったスポットで働ける単発派遣の仕事もあります。

夜間や休みの日にまで外に出て働くのが辛い場合は、自宅で好きな時間に仕事ができるクラウドソーシングもおすすめです。

本業の会社がダブルワークを許可しているか確認する

正社員でダブルワークを始めたい人は、本業の会社がダブルワークを許可しているかを必ず確認してください。

法律上ダブルワークは禁止されていませんが、就業規則で副業を認めていない企業も少なくないためです。

会社に内緒で副業をしても、収入が増えて住民税が上がることで経理担当者にバレてしまいます。

2.派遣社員におすすめのダブルワークと気をつけたいポイント

派遣社員は正社員に比べて残業や休日出勤が少ないため、ダブルワークがしやすい雇用形態と言えます。

派遣社員におすすめのダブルワークと気をつけたいポイントは以下の通りです。

おすすめは本業に役立つ仕事

派遣社員の人は、本業に役立つ仕事を選んでダブルワークすることをおすすめします。

派遣の場合、スキルや経験がある人とない人では、紹介してもらえる仕事の幅や時給に大きな差が出るからです。

例えば、在宅のデータ入力の仕事を副業にすれば、パソコンの入力スピードが速くなったり、案件によってはエクセル関数が使いこなせるようになるため、本業が事務職の人はスキルアップすることができます。

派遣会社と派遣先企業の両方が副業を認めているかを確認する

派遣社員の場合は、派遣会社だけでなく、派遣先の企業が副業を認めているかも就業規則で確認する必要があります。

大半の派遣会社は副業OKですが、派遣される先がNGの場合はダブルワークをすることはできないからです。

2018年1月以降、政府は副業を促進する方針を示していますが、2018年10月に株式会社リクルートが行った調査では、副業を容認または推進している企業はわずか28.8%です。

派遣先の就業規則に違反すれば、契約が打ち切られる可能性もあるので、副業を始める前に必ず確認してください。

3.パートタイマーにおすすめのダブルワークと気をつけたいポイント

パートタイマーにおすすめのダブルワークと気をつけたいポイントは以下の通りです。

おすすめは在宅ワーク

パートの方がダブルワークをするなら、在宅ワークをおすすめします。

在宅ワークなら、長時間勤務が難しい主婦でも、自宅でスキマ時間を見つけて働くことができるからです。

在宅ワークでおすすめなのが、

  • データ入力
  • アンケートモニター
  • ライティング(記事作成)

などの仕事です。いずれも、未経験でもできる案件が豊富にあります。

また、クラウドソーシングサイトやアンケートサイトに登録するだけで仕事が始められるので、履歴書を作成や面接を受ける必要がないのもおすすめポイントです。

どれだけ稼ぎたいのか決めておこう

パートタイマーがダブルワークをする場合は、扶養範囲内で働くのか、扶養から外れてガッチリ働くつもりなのかを事前に決めておきましょう。

なぜなら、扶養から外れることで、社会保険料や夫の所得税に大きな影響を及ぼすからです。

収入が103万円を超えると扶養から外れ、106万円または130万円を超えると自分で社会保険料を払わなければいけません。

社会保険料を負担しなければならない年収
  • 従業員501人以上の企業に勤務する場合 106万円
  • 従業員501人以下の企業に勤務する場合 130万円

保険料は年収の約14%なので、手取りが大きく減ってしまいます。

せっかくダブルワークをして働いても、税金や社会保険料の負担が増え、世帯の手取り額が減るようではもったいないですよね。

扶養から外れてガッチリ稼ぎたい場合は、税金や保険料の金額も考慮して、世帯年収が減らないようにしましょう。

※参考⇒ ダブルワークの場合、社会保険はどうなる?加入条件や注意点

4.アルバイトをしている人におすすめのダブルワークと気をつけたいポイント

アルバイトはダブルワークを認められているケースがほとんどで、実際にいくつも掛け持ちしている人も少なくありません。

では、アルバイトにおすすめのダブルワークと気をつけたいポイントを見ていきましょう。

おすすめはアルバイトの掛け持ち

アルバイトはシフト制のケースが大半なので、同じくシフト制のアルバイトと掛け持ちするのがおすすめです。

なかでも、ファミレスや居酒屋などの飲食店やコンビニは24時間営業の店が多くシフト調整がしやすいため、メインのアルバイトの休日や空き時間を活用できます。

飲食店のアルバイトは人手不足もあって、採用されやすいのもおすすめポイントです。

また、飲食店は食事が付くケースも多いので、食費を節約できるメリットもあります。

家族の扶養に入っている人は年収に注意する

親の扶養に入っている学生さんやフリーターの方がダブルワークをする場合は、年収に注意しましょう。

収入が一定額を超えると、親の扶養から外れたり、所得税や住民税が課せられたりするためです。

具体的には年収が103万円を超えると親の扶養から外れ、所得税がかかります。

また、年収が100万円前後で住民税を支払う義務が生じます。(住民税の課税対象額は市区町村によって違います)

さらに、106万円または130万円を超えると社会保険料も自分で納める必要が出てきます。

家族の扶養に入ったままでいたい場合は、それぞれの仕事の収入を把握し、稼ぎすぎないように注意しましょう。

まとめ

ダブルワークにおすすめの働き方は以下の3つです。

  • アルバイト
  • 日雇い派遣
  • クラウドソーシング

融通が利きやすくフレキシブルに働くことができるからですね。

そして、ダブルワークを始めるにあたっては、「本業でダブルワークが禁止されていないか」や「税金や社会保険」について確認しておく必要があります。

雇用形態別おすすめのダブルワークは以下のとおりです。

雇用形態 おすすめのダブルワーク
正社員
  • 飲食店や深夜営業のサービス業のアルバイト
  • イベントスタッフや試験監督といった単発派遣
  • クラウドソーシング
派遣社員 本業に役立つ仕事
アルバイト ファミレス、居酒屋、コンビニなどのアルバイトの掛け持ち
パート データ入力、アンケートモニター、ライターなどの在宅ワーク

これからダブルワークを始めようと考えている人は、ぜひ参考にしてくださいね。

月間新規会員登録1,000人以上(※1)!日本最大級のクラウドソーシング「クラウディア」
業界最低水準の手数料(最低3%)なことから月間1,000人以上が新規会員登録しているクラウドソーシング。完全非公開の高単価オファーや仮払いシステムで報酬の受け取りも安心。
※1) 2022年6月時点、当社調べ

関連記事

人事採用の副業の仕事内容や料金相場は?仕事の探し方も解説

プロジェクトマネージャー(PM)の副業はできる?仕事内容や料金相場も解説

副業美容ライターの仕事内容や料金相場は?始め方や必要スキルも解説

Webディレクタースキルを活かして副業できる?案件内容や料金相場も解説

Webマーケティングのスキルは副業で活かせる?仕事内容や探し方も解説

Webデザインスキルを活かした副業はできる?案件内容や料金相場を解説