Blenderは無料で利用できるオープンソースの3DCG制作ソフトウェアです。
クリエイティブな仕事が好きなエンジニア・デザイナーの中には、Blenderを使った副業に興味を持っている方も多いのではないでしょうか。
しかしBlenderはプロも使うほど多機能かつ本格的なツールなので、画面を見ると難しそうに感じる人は多いかもしれません。
結論から言いますと、Blenderを使った副業は、初心者でも可能です。
Blenderは無料なので初心者でも遠慮なく使え、無料チュートリアルやYouTubeの解説動画なども充実しているので、基本操作を習得しやすいからです。
この記事では「初心者がBlenderを使ってできるおすすめの副業」「エンジニア向けの高収入副業」「Blender副業の始め方」について解説します。
最後まで読んでいただければ、初心者でも、Blenderを使った副業に対して意欲的になっているはずです。
Blenderとは
Blenderは、無料で利用できる3DCG制作ソフトウェアです。
無料で利用できる理由は、オープンソース(ソースコードが公開されていて、誰でも利用・改変・再配布できる)で、ライセンス費用がかからないためです。
Blenderでは以下のようなことができます。
- モデリング
- アニメーション
- リギング(キャラクターや乗り物を動かす仕組みの作成)
- レンダリング(データから画像・映像・音声を生成)
- 動画編集
- モーショントラッキング
活用分野も「ゲーム開発」「映画製作」「建築ビジュアライゼーション」「プロダクトデザイン」「アート」「アニメーション」などさまざまです。
またBlenderでの3Dモデリングを覚えることで、Autodesk Mayaなどの有料3DCG制作ソフトを習得する際にもハードルが下がります。
そのため「クリエイティブなジャンルで副業したい初心者」には適したソフトウェアだと言えるでしょう。
Blenderを使った副業は初心者でもできる
結論から言いますと、初心者でもBlenderを使った副業は可能です。
Blenderは無料で使えますし、スキルを習得するための学習コンテンツも豊富なためです。
さらには、「実務未経験者でも応募可能な案件」「自分で作ったモデルを売る副業」もあるので、努力次第で初心者も副業収入を得られます。
スキルを身につけるまでは少し時間を必要としますが、3DCGでクリエイティブな副業をしたいなら、Blenderでの副業に挑戦してみましょう。
Blenderを使った副業の種類や料金相場
Blenderを使った初心者にもおすすめの副業の種類は次の2つです。
- 3Dモデリング
- 3Dモーション作成
料金相場とあわせて解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
3Dモデリング
まずはBlenderを使って3Dモデリングの副業ができます。
「VTuberやVライバー向けの3Dキャラクターモデル作成」「ゲーム業界向けの3Dモデリング」「建築業界向けの3Dモデリング案件」などは需要が高いからです。
VTuberやVライバー向けの3Dキャラクターモデル作成であれば、企業だけではなく個人もクライアントになり、顧客の母数が増えます。
3Dモデル作成の報酬相場は以下の通りです。
- 人型キャラクター:5万円~
- 動物キャラクター、家具、背景:5,000円~
また「作成した3DCGデータ」「Blenderで設計して3Dプリンターで出力したフィギュア」などの商品を、「BOOTH」を始めとするプラットフォームで販売することも可能。
作成した3Dモデルの販売価格の相場は以下の通りです。
- 人型キャラクター(VRChatなど向け)モデル:5,000円~6,000円程度
- 家具・インテリア、背景モデル:500円~3,000円
10代でイチからBlenderで3Dモデリングの技術を学び、BOOTHに出品して収入を得ている人もいることから、初心者にもおすすめの副業です。
3Dモーション・アニメーション作成
作成された3Dのキャラクターに動きをつけるモーション・アニメーション作成も、おすすめのBlender副業です。
モーション作成は「ゲーム」「アプリ制作」「VTuber」の分野でニーズが高い副業だからです。
モデリングとモーション作成を一緒に依頼されることもあれば、モーション作成のみ依頼したいという案件もあり、スキルや副業に割ける時間によって選べます。
相場は動作の複雑さなどによってかなり異なりますが、以下の通りです。
- 簡単な動作:3万円~5万円
- 複雑な動作:10万円~20万円
- VTuber用の激しい動作(ダンスなど):80万円~
Blenderではリギングやアニメーションの機能が充実しているので、独学でもモーション作成技術が習得可能です。
モデリングができるようになったら、モーション作成にもトライしてみてはいかがでしょうか。
Blenderを使った副業の事例紹介
Blenderを使った副業の事例を紹介します。
ねじの3Dモデリング
Blenderを使ったねじの3Dモデリングの案件例は、以下の通りです。
依頼内容 |
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単価 | 40,000円 |
商品の3Dモデリング
Blenderを使った商品の3Dモデリングの案件例は、以下の通りです。
依頼内容 |
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単価 | 15,000円~25,000円 |
土木業界向け3Dモデリング
土木業界向け3Dモデリングの案件例は、以下の通りです。
依頼内容 |
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単価 | ~450,000円 |
VTuber向け3Dモデリングのスキル出品
VTuber向け3Dモデリングのスキル出品例は、以下の通りです。
依頼内容 |
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単価 | 200,000円 |
上記のスキルは、販売実績が140件以上あります。
人型キャラクターの3Dモデル販売
人型キャラクターの3Dモデリング販売の例は、以下の通りです。
依頼内容 |
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単価 | 6,000円 |
家具・小物の3Dモデル販売
家具・小物の3Dモデル販売の例は、以下の通りです。
依頼内容 | 和室と和室小物 |
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単価 | 600円 |
3Dモーション作成
Blenderを使った3Dモーション作成の案件例は、以下の通りです。
依頼内容 |
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単価 | 60,000円~ ※完成度に応じてインセンティブあり |
VFX制作
Blenderを使ったVFX制作の案件例は、以下の通りです。
依頼内容 |
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単価 | 要相談 |
専門学校の講師
Blenderを教える講師の案件例は、以下の通りです。
依頼内容 |
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単価 | 時給~3,680円 |
Blenderを使った副業のメリット
Blenderを使った副業のメリットは以下の通りです。
- 無料で始められる
- 仕事の幅が広い
- 副業で高収入も目指せる
順番に解説するので参考にしてみてください。
初期費用をかけずに無料で始められる
Blenderを使った副業は、パソコンさえあれば初期費用をかけずに無料で始められます。
Blender自体にライセンス料が不要であり、YouTubeなどにも無料で見られるレクチャー動画が多数投稿されているからですね。
つまりツールを使うにも、勉強するにも、費用をかける必要がありません。
そのため「副業を始めたいけれど、軌道に乗るかわからないから、初期費用をかけるのは怖いな」と感じている人にとっては、取り組みやすい副業です。
一方同じジャンルのソフトウェア「Autodesk Maya」は有料(286,000円/年または36,300円/月)なので、始めるのにまとまったお金がかかります。
無料なのに高品質な作品を制作でき、副業につなげられるのは、Blenderの大きなメリットといえるでしょう。
受注できる仕事の幅が広い
受注できる仕事の幅が広いのも、Blenderを使う仕事のメリットです。
Blenderを始めとする3Dモデリングや3Dモーション作成のスキルは、幅広い業界で必要とされているからです。
業界の一例を挙げてみましょう。
- ゲーム
- Vtuber・ライバー
- VR
- 広告
- 建築
- 映像制作
- EC
上記のようにジャンルが豊富なので、自分の得意なジャンルで仕事に取り組めます。
また収入を得る方法も以下のように多様なので、自分に合うスタイルでの副業が可能ですす。
- クライアントから仕事をもらう(クライアントワーク)
- 自分で作った3Dモデルを販売する
- Blenderを教える
3Dモデル販売など「クライアントありきではない副業」であれば、納期に焦ることもなく、自分のペースで副業に取り組みやすくなります。
ただ出品したモデルに不具合や修正したい点が見つかることもあるので、出品してほったらかしにするのは避けておきましょう。
高度なスキルやデザイン力を身につければ高収入も見込める
Blenderを使いこなせる高度なスキルやデザイン力を身につければ、高収入を見込めるのも、Blender副業のメリットです。
高度な加工や作り込みに対応できることで、難易度の高い高額案件にも応募できるからです。
実際にBlenderでの「土木業界向け3D制作」「建築パース、キャラクター、プロダクトのモデリング」などで月数十万程度の収入が見込める案件もあります。
またVTuber向けのキャラクターモデリングでは、1案件につき20万円以上で請け負っている人気クリエイターもいます。
高収入が見込める案件は難易度も高くなりますが、収入が増えるのでやりがいは感じやすいでしょう。
「最初はお小遣い程度だけど、ゆくゆくは3DCG制作でしっかり稼ぎたい」という人にもおすすめできます。
Blenderを使った副業のデメリット
Blenderを使った副業のデメリットも紹介します。
- 習得に時間がかかる
- 競争が激しい
詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
多機能すぎて基本操作の習得に時間がかかる
Blenderの副業を始めるにあたってハードルになるのが、初心者だと習得に時間がかかることです。
多機能ツールなので、基本操作を覚えるだけでも時間がかかってしまいます。
無料で使えてチュートリアル動画なども充実しているとは言え、独学で勉強するには根気が必要で、人によっては途中で挫折しかねません。
また副業で収入を得ていくには、発注してくれたクライアントや、3Dモデルを購入したユーザーが満足するくらいのクオリティが必要になります。
基本操作だけではなく「モデリング」「テクスチャリング」「レンダリング」などのスキルを身につけ、3Dモデルの流行トレンドを逃さず捉えることも大切です。
「すぐ副業に取りかかれるわけではないこと」「基本をマスターしてからも研鑽が必要なこと」を認識しておきましょう。
応募案件数が少なめで競争が激しい
Blenderを使った副業のデメリットとしては、競争が激しいことも挙げられます。
Blenderのスキルのみで応募できる案件は他の人気ツールに比べて数が少なめで、競争率が高くなりやすいです。
競争を勝ち抜くためには、以下のような戦略が必要でしょう。
- 得意分野を作って実績を積み、エキスパートを目指す
- ニーズの高い分野に特化する
- 質の高いポートフォリオを作成して常に更新し、クライアントにアピールする
またBlenderを新たに学びたい人も多いので、「Blenderのスキルを身につけて講師になる」といった選択肢もおすすめです。
講師になれば、Blenderを使ったクリエイター向けの副業案件が少なくても、各種講座やセミナーの講演料による収益化を見込めます。
Blenderを使った副業の始め方と探し方
Blenderを使った副業の始め方と探し方を紹介します。
- Blenderの基本操作を学ぶ
- ポートフォリオを作成する
- クラウドソーシングで案件を探す
順番に解説するので、はじめる際の参考にしてみてください。
Blenderの基本操作を学ぶ
まずはBlenderの基本操作を学びましょう。
正直に言って、Blenderは3DCGの初心者がパッと見ただけで直感的に使えるようなツールではありません。
そのためYouTubeなどの動画を見ながら、実際に手を動かして基本的な操作を学び、まずは簡単な3Dモデルを作れるようになりましょう。
基本ができるようになったら、リギングやアニメーションのスキルも覚えます。
初心者は「椅子」「コップ」などの日用品や、「簡単なキャラクター」のモデリングから始めてみましょう。
ポートフォリオを作成する
Blenderでモデリングができるようになったら、ポートフォリオを作成します。
ポートフォリオがあると、自分のスキルや得意ジャンルなどをクライアントにわかりやすく提示できるからですね。
クリエイティブ系の案件だと、副業への応募時にはポートフォリオの提示を求められるのが一般的です。
つまり「ポートフォリオがないと、仕事への応募すらできない」と考えておきましょう。
一方ポートフォリオに掲載されている作品の質が高ければ、副業経験がなかったりBlenderの使用年数が浅かったりしても、採用に繋がる可能性が高まります。
ポートフォリオには、「自分が作った中でも自信のある作品」かつ「自分が獲得したい副業ジャンルに関連する作品」を掲載します。
建築・土木系のBlender案件を獲得したいのに、人型キャラクターが満載のポートフォリオを作成しても、「クライアントが求めているスキル」のアピールへとつながりません。
なお作品紹介にはタイトルをつけ、「制作日」「制作にかかった時間・期間」「使用ツール(Blender)」についても記載しましょう。
クラウドソーシングで案件を探す
Blenderの操作ができるようになり、ポートフォリオも作成できたら、クラウドソーシングに登録してBlenderの副業を探しましょう。
クラウドソーシングをおすすめする理由は、クラウドソーシングには「単発案件」「初心者でも応募できる難易度の低い案件」が多いからです。
Blenderの副業を探す方法としては副業・フリーランスエージェントもあります。
ただ実務経験のない・浅い人が、副業・フリーランスエージェントでBlenderの副業案件を紹介してもらうのは難しいのが実情です。
副業・フリーランスエージェントには、ゲーム会社や映像制作会社がクライアントとなる、難易度高めの案件が多いからですね。
Blenderのほかに「Maya」「Unity」のスキルを求められる案件も多いため、スキルがBlenderだけではなかなか案件を紹介してもらえないと考えられます。
そのためまずはクラウドソーシングで実績を積むのがおすすめです。
実績ができてスキルにも自信をもてるようになったら、自分が目指す副業のスタイルに合わせて、「モデル販売」「副業・フリーランスエージェント」「オンラインレッスン」などのプラットフォームに移行してみてはいかがでしょうか。
Blenderを使った副業探しにおすすめのサービス5選
Blenderを使った副業探しにおすすめのサービスを紹介します。
- クラウディア
- クラウドワークス
- ココナラ
- BOOTH
- レバテッククリエイター
順番に解説するので、気になるサービスがあればチェックしてみてください。
クラウディア
クラウディアは、Blender副業におすすめのクラウドソーシングです。
公開されているBlenderを使った副業は多くないのですが、高単価マッチングサービスの「クラウディアPRO」でBlender関連副業を紹介してもらえる可能性があるからですね。
クラウディアを運営するエムフロが多角的な事業を展開しているため、事務局から直接オファーを受けられる可能性もあります。
高単価を見込める一般的な副業・フリーランスエージェントだと、Blenderを含む3DCG制作案件では「週3~5日稼働」という案件が多くなっています。
そのため本業をもちながら副業として取り組むには、時間面で厳しいことも少なくありません。
一方クラウディアPROであれば、「週1日~」「週5時間~」「フルリモート」の案件も多く、初めての副業でも安心です。
Blenderのスキルに自信がある人は、ぜひクラウディアPROに登録してマッチングするか試してみましょう。
クラウドワークス
Blenderを使った副業なら、クラウドワークスの利用もおすすめです。
クラウドワークスは日本最大級のクラウドソーシングで、Blenderや3DCG関連の案件の数も豊富だからですね。
例えば初心者でも応募できるBlenderでの「モデリング」「モーション作成」「VFX制作」の案件があります。
Blender講師の募集も見つかりましたので、Blenderを教えたい人にもおすすめできます。
クラウドワークスで仕事を探す手順は以下の通りです。
- クラウドワークスに登録する
- ポートフォリオとプロフィールを充実させる
- クライアントが募集しているBlender関連の案件に応募する
登録にお金はかからず、報酬が発生したときのみシステム利用料(報酬の5%~20%)が発生します。
実務未経験者でも応募しやすい副業を探すなら、クラウドワークスはまず登録しておきたいクラウドソーシングです。
ココナラ
ココナラは個人のスキルを売り買いできるプラットフォームです。
キャラクターモデリングの副業を考えているなら、ココナラをおすすめします。
ココナラではVTuber・ライバー向けの「人型キャラクターのモデリング」が人気だからです。
また「難しい衣装をモデリングできる」「キャラクターデザインからできる」などの技術があればオプションで料金を上乗せできるので、得られる報酬も高くなります。
ココナラでスキルを出品する手順は以下の通りです。
- ココナラに登録する
- ポートフォリオとプロフィールを充実させる
- スキルを出品する
登録は無料ででき、サービス販売時には手数料として販売価格の22%がかかります。
またココナラにはキャラクターモデリングのスキルだけではなく、「小物などプロダクト系のモデリングスキル」「Blenderでのモデリングを教える講座」も出品されています。
そのためプロダクト系のモデリングをしたい人や、Blenderを教えたい人にもおすすめです。
BOOTH
BOOTHは、ピクシブ株式会社が運営しているクリエイター向けのマーケットとなります。
3Dモデルを売りたいなら、BOOTHがおすすめです。
運営元がピクシブなので、クリエイターやイラストと親和性が高く、VRChatなどで使うためのキャラクターや背景が売れやすいからです。
BOOTHで3Dモデルを販売する手順は以下の通りです。
- BOOTHにユーザー登録する
- ショップ名やオーナー情報などの必要項目を入力する
- 「デジタルデータを販売したい」から商品を登録する
3Dモデルが売れた場合には、サービス利用料として「販売価格の5.6%+22円」がかかります。
人型キャラクターだけではなく家具セットやインテリアなどの3Dモデルも販売されているので、キャラクターを作り込むのは難しい人でも、3Dモデル販売に挑戦可能です。
自信のあるモデルができれば、販売に挑戦してみてはいかがでしょうか。
レバテッククリエイター
レバテッククリエイターは、Blenderの実務経験が豊富な人におすすめのフリーランスエージェントです。
レバテッククリエイターはクリエイター専門のフリーランスエージェントで、実務経験がある人に向けた高収入案件が多いからです。
紹介してもらえるBlender関連の案件は「専門学校」「ゲーム会社」「WEBTOON作成会社」「TV番組の制作会社」など幅広くなっています。
ただBlenderのみで応募できる案件は比較的少なく、UnityやAfter Effectなど他ソフトの経験も求められる案件がほとんどです。
またフリーランスエージェントなので、「週5日稼働」といった稼働日の多い案件も多く、「副業でお小遣い稼ぎ」と考えている人には厳しいかもしれません。
ただ登録するとエージェントから案件を紹介してもらえるので、自分で副業を探す手間はなくなります。
実務経験が豊富でBlenderに関連するソフトウェアのスキルもあり、副業に割ける時間が多い人にはおすすめです。
Blenderを使った副業におすすめのスキルや資格5選
Blenderを含む3DCGの副業に関連する資格は、CGクリエイター検定です。
しかし副業では資格よりもポートフォリオ(スキルや実績)が重視されるので、副業するにあたってCGクリエイター検定の有無はあまり関係ありません。
そのため「自分の実力を客観的に知りたい」「何か資格が欲しい」という人以外には、資格取得を強くおすすめはしません。
この章では「Blenderの基礎スキル」と「CGクリエイター検定」以外の、Blenderを使った副業で役立つスキルを紹介します。
- デッサンスキル
- Photoshopのスキル
- Audodesk Mayaのスキル
- Unityのスキル
- 自己管理スキル
順番に解説するので、スキルアップを考えている人は参考にしてみてください。
デッサンスキル
Blenderで副業するなら、デッサンスキルも身につけておきましょう。
対象を立体的に把握してデッサンできるスキルがあると、不自然な部分が少なくなり、質感や陰影も忠実に表現しやすくなるからです。
またいきなりBlender上でポーズや表情を作り始めてしまうと、「なんか違うな」「別のポーズのほうがいいかも」と思ってやり直す際に、時間のロスが出てしまいます。
簡単にでもいいので紙に絵が描けると、頭にあるアイデアを整理してより良いポーズや表情を選び取ってからモデル作成に入れるので、ロスが少なくなります。
なおデッサンする際に必要な力は「観察力」なので、観察力を磨くことも大切です。
形だけではなく動きを観察することで、モーション作成でもより自然な動きを追求できるようになります。
「ツールに備わっているデフォルトの表情やポーズ」や「ポージングの参考にできるサイト・ツール」もあるものの、クリエイターとして活動するならやはり基礎的なデッサン力はあったほうがいいでしょう。
デッサン力は自分でもトレーニングできますが、コツを掴みたい人はオンラインレッスンや通信教育を利用するのもおすすめです。
Photoshopのスキル
Blenderを使った副業におすすめなのは、まずAdobe Photoshopのスキルです。
Blenderで作成したモデルの完成度を上げるために、Photoshopが役立ちます。
たとえば、Blenderで作成した3Dモデルの表面に精密な模様を描きたい場合、実はBlenderの描画機能よりも、Photoshopなどの外部ソフトのほうが使いやすいことも多いです。
実際に両方のソフトを連携させて、Blenderで作成したモデルにPhotoshopでテクスチャペイントしているクリエイターも少なくありません。
※テクスチャペイントとは、モデルの表面を装飾する模様をつけることとなります。
Blenderを使うならPhotoshopについてもマスターしておくのがおすすめです。
Autodesk Mayaのスキル
3DCG制作ソフトであるMayaのスキルを身につけるのもおすすめです。
制作現場でシェアの高い3DCG制作ソフトウェアは、BlenderではなくMayaだからです。
実際に副業・フリーランスエージェントなどで高収入案件を調べてみると、Mayaに比べてBlenderを使う案件はかなり少ないのが現状となっています。
ある副業・フリーランスエージェントでMayaとBlenderの案件を検索した結果は、以下の通りです。
- Maya:134件
- Blender:20件
「3DCGの高度な案件で、しっかり稼ぎたい」「ゆくゆくはフリーランス転身を考えている」などであれば、BlenderをマスターしたあとにMayaのスキルも身につけるのがおすすめです。
ただMayaは高額なソフトですので、「投資に対して十分なリターンが得られそうか」は考えておく必要があるでしょう。
Unityのスキル
Unityは世界中で使われているゲームエンジン(ゲーム制作の支援ツール)です。
Blenderで副業をするなら、Unityも使えるようになっておきましょう。
とくにゲーム制作においては、BlenderとUnityを一緒に使うことも良くあるからです。
具体的には「Blenderで作成した3DモデルをUnityにインポートして、ゲームに組み込む」などです。
またある副業・フリーランスエージェントでBlenderの案件を調べると、Blenderを使う案件20件中、8件でUnityのスキルも求められていました。
3Dモデルを販売する場合にも、「BlenderからUnityにインポートして、Unityで出品したい物をまとめて梱包して、圧縮して出品」という流れになります。
Unityは、Personalプランなら無料で使えるので、気軽に試してみてください。
自己管理スキル
Blenderの副業では自己管理のスキルも求められます。
理由としては「在宅で作業することが多く、他人に管理してもらえないから」「つい夢中になって、時間コストを忘れがちだから」などがあります。
誰にも管理してもらえない状態でも納期をきっちり守るためには、自分の作業スピードとスキルレベルを把握したうえで、無理のないスケジュールを組むなどの管理が必要です。
またクリエイティブ系の副業でよくあるのが、こだわりすぎてついつい時間をかけてしまうパターン。
「徹夜が続いたけど、きれいに仕上がってクライアントも満足してくれたから、自分もハッピー!」と思うかもしれませんが、副業に時間をかけすぎると本業や健康に悪影響を及ぼすこともあります。
納期も健康も守りながら副業を継続していくためには、自己管理が大切です。
まとめ
Blenderを使った副業は初心者にもできます。
クライアントワークのほか3Dモデル販売もできるので、クライアントなしの副業をしたい人にもおすすめです。
ただまったくの初心者だと、Blenderの使い方を覚え、副業で納品・販売できるだけのクオリティに達するまでに時間を要します。
学習期間が必要なので、「今すぐ副業で稼ぎ始めたい初心者」には向きません。
またスキルが上がってきて高単価の案件をゲーム会社や映像制作会社から請け負いたいと思うと、BlenderだけではなくMayaやUnityのスキルを求められることが多いので注意しましょう。