「ワード(Microsoft Word)の使い方くらいなら覚えられそうなんだけど、ワードを使う副業って初心者でもできるのかな」とお考えの人もいるのではないでしょうか。
結論から言いますと、初心者でもワードを使った副業はできます。
「データ入力」「文字起こし」など、特別なワードスキルのない初心者でも取り組みやすいものが多いからです。
この記事ではワードを使った「副業の種類」や「得られる収入」「探すときにおすすめのサービス」を順番に紹介します。
最後まで読んでいただければ、あなたに合う「ワードを使った副業」がわかり、副業開始に向けてすぐ動き始められる状態になっていることでしょう。
ワードを使った副業は初心者でも可能
結論から言いますと、ワードを使った副業は初心者でも可能です。
ワードを利用する副業には、初心者向けの案件も多いからです。
たとえば、以下のような内容となります。
- データ入力
- 文字起こし
- ライティング
- 文章構成・編集
またワードは広く使われている文書作成ソフトであり、書籍・参考サイト・解説動画も多いため、今までワードをまったく触ったことがない人でも勉強しやすくなっているのでご安心ください。
上記理由からワードをメインで使う副業は、今パソコンに不慣れな人でも挑戦しやすくておすすめです。
ワードを使った副業の種類や料金相場
ワードを使った副業には、いくつかの種類があります。
- データ入力
- 文字起こし
- ライティング
- 既存ワードファイルのレイアウト変更
副業の種類別に、内容や料金相場もあわせて紹介していくので参考にしてみてください。
初心者におすすめなのはデータ入力
ワードを使った副業で初心者におすすめしたいのは、データ入力です。
タイピングスピード以外、特別なスキルや職歴を求められないケースが多いからですね。
業務委託かつ在宅でできる案件が多く、取り組む時間も自由なのでスキマ時間で作業できる点からみても副業向きといえるでしょう。
データ入力内容は案件ごとに異なり、基本的には企業から渡された画像・PDFデータや紙の資料をワードに打ち込んでいく作業内容が多いです。
また「インターネットの検索結果をワードに打ち込む」など、簡単な調査をともなうデータ入力の案件もあります。
データ入力の報酬は「1文字0.1円~1文字」程度で、難易度によって変動します。
少ない時間で大きく稼ぐのは難しい副業ですが、ワードを使った副業初心者の実績づくりとして人気です。
文字起こしも初心者におすすめ
文字起こしも、初心者におすすめの副業案件です。
インタビューや講演会の音声データをワードに打ち込みのみ行う案件(素起こし)なら、特別なスキルは必要ないからですね。
「あの」「えっと」「えー」など意味のない言葉を取り除く「ケバ取り」も、特殊なスキルを必要としません。
ただし、話し言葉を書き言葉に変えたり会話の順序を変えたりするうえ、足りない助詞を補ったりして文章を読みやすく整える「整文」の場合は、難易度が上がるので注意してください。
なぜなら、単純な入力作業以外の以下のスキル・知識が求められるためです。
- 日本語を正しく扱える
- 話している内容や出てくる専門用語について、一定の知識をもっている
文字起こしで得られる報酬の相場は100円/1分程度ですが、素起こしだと安く、整文だと作業量に応じて単価が高くなる傾向です。
ちなみにAIツールの使用が許可されている案件であれば、文字起こしツールを使って時間短縮し、効率的に取り組めるのでおすすめです。
文章を書くのが好きならワードを使ったライティングもおすすめ
文章を書くのが好きであれば、ワードを使ったライティングの副業もおすすめします。
得意なことを活かして仕事ができますし、データ入力よりも単価が高めになることも多いからですね。
ライティングで得られる報酬は1文字1円~5円程度で、記事の専門性やライターの経験・スキルによって異なります。
例えば「簡単な感想文を書く仕事」であれば、1文字1円を下回ることもあります。
一方IT・医療などの専門知識や資格をもつ人が専門分野のライティングを行う場合には、高単価が期待できるので、当てはまる方はぜひ検討してみてください。
またライティングスキルや経験を活かせる副業としては、既存ワードファイルの文章を校正する仕事もあります。
ゼロからライティングするよりも、他の誰かが書いた記事編集のほうが好きな方におすすめです。
文字装飾や表の作成ができるなら、レイアウト変更の副業がおすすめ
文字装飾や表の作成ができるなら、既存ワードファイルのレイアウト変更の副業もおすすめです。
「既存ワードファイルのレイアウトをきれいにしてほしい」という依頼もあるからですね。
具体的には、「クライアントが作成した文章を、申請書やマニュアル用のレイアウトにしてまとめてほしい」などが挙げられます。
レイアウト変更の場合、渡されたデータの体裁を整えるだけの仕事が多いので、自分で文章を考える必要がない点も魅力といえるでしょう。
ただし「使用フォント」や「太字指定」など体裁に指定が細かい場合には、ミスなく作業する注意力が求められるので気を付けてください。
なお報酬額は作業の難易度やボリュームによってかなり異なるため、作業内容を見てクライアントとワーカーで相談して決めることも多くなっています。
「文字装飾」「フォントの変更」「表の挿入」といった操作も好きなら、おすすめの副業案件といえるでしょう。
ワードを使った副業はいくら稼げる?事例一覧を紹介
ワードを使った副業の事例一覧を順番に紹介していくので参考にしてみてください。
ワードを使った文字起こし
ワードを使った文字起こしの案件例は、以下の通りです。
依頼内容 |
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単価 | 200円~350円/20分 |
ワードを使ったリライト
ワードを使ったリライト案件の例は、以下の通りです。
依頼内容 |
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単価 | 10,000円 |
ワードを使った記事作成
ワードを使った記事作成の案件例は、以下の通りです。
依頼内容 |
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単価 | 1.3円/文字 |
ワードを使ったYouTube動画の台本作成
ワードを使ったYouTube動画の台本作成の案件例は、以下の通りです。
依頼内容 |
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単価 | 20万円~40万円/月(想定稼働時間160時間~180時間) |
ワードファイルのテキスト修正
ワードファイルのテキストを修正する案件の例は、以下の通りです。
依頼内容 |
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単価 | 4,500円程度 |
ワードファイルのレイアウト変更
ワードファイルのレイアウトを変更する案件の例は、以下の通りです。
依頼内容 |
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単価 | 30,000円程度 |
ワードを使った副業の注意点
ワードを使った副業の注意点を紹介します。
・副業詐欺を警戒する
・業務量と報酬のバランスをチェックする
順番に解説していくのでチェックしてみてください。
副業詐欺を警戒する
まずは副業詐欺を警戒しましょう。
実は「ワードを使った簡単なデータ入力や文字起こしの副業」と銘打っているものの中には、詐欺も混ざる場合もあるので注意してください。
詐欺の内容としては、「副業に必要だと言ってマニュアルを売りつける」「初期費用が必要だとして、お金を振り込ませる」などがあります。
文字起こしやデータ入力は副業経験のない初心者に人気があるため、経験や知識がない人に対して詐欺を仕掛けてくる犯罪者もいるので気をつけましょう。
スキルのいらない簡単な作業に大金を払うクライアントはいないので、データ入力など初心者向けの簡単な副業で大きく稼ぐのは無理とお考えください。
そのため「簡単なデータ入力で1日○万円絶対稼げる」といった広告は、疑って無視することをおすすめします。
またお仕事に応募したあとに「副業開始に必要」といった理由として、別途「マニュアル購入」や「高額な会費が必要な勉強会への参加」などを勧められたら、危険と考えておきましょう。
業務量と報酬のバランスをチェックする
実際の業務量ともらえる報酬のバランスをチェックすることも大切です。
残念ながら相場よりかなり低い報酬額で募集を出すクライアントもいて、業務量・難易度と報酬のバランスがいびつな案件も多いからですね。
とくにワードでのデータ入力など初心者に人気の案件では、「かかった時間で報酬を割ると、1時間500円程度にしかならない」といったケースもあるので注意してください。
初心者の場合は報酬が低くても実績づくりのために受注することもひとつの手ではありますが、あまりに報酬額が少ない案件では気持ちよく働けません。
報酬が少なすぎるとやりがいにつながりにくく、副業のモチベーションも下がってしまいやすいので、適正な報酬の案件を見極めることは重要です。
なおクラウドソーシングのランサーズなどは、検索画面で「クライアントが相場に対して適正な価格で募集をかけているかどうか」で絞り込めるようになっているので活用していきましょう。
また多くのクラウドソーシングでは、クライアントにも評価(星の数)がついていますので、ワーカーからの評価が低いクライアントは避けるのが無難です。
ワードを使った副業の探し方・始め方
ワードを使った副業の探し方・始め方を紹介します。
- クラウドソーシングに登録する
- 求人サイトで探す
ワードの副業を探している方は、ぜひ参考にしてみてください。
クラウドソーシングに登録する
ワードを使った副業を探す一般的な方法としては、クラウドソーシングサービスに登録する方法があります。
クラウドソーシングなら初心者でも獲得しやすい、ワードを使った副業の案件が多いからですね。
クラウドソーシングには、ワードだけでできる比較的難易度の低い案件が豊富です。
- データ入力
- 文字起こし
- ライティング・校正
- レイアウト変更
またワード以外にエクセル(Microsoft Excel)やパワーポイント(Microsoft PowerPoint)などのOAスキルもある人なら、オンラインアシスタントの副業もおすすめです。
他にも「ワード×翻訳スキル」を「ワード×経理スキル」など、ワードと別のスキルを掛け合わせることで、クラウドソーシングで応募できる案件は広がります。
またひとつのクラウドソーシングで受注を重ねていけば、利用しているサービス内の実績が積み重なって、より高単価の案件を獲得しやすくなるのもメリット。
初心者から始めて副業の実績を積み重ねていきたい人には、クラウドソーシングをおすすめします。
求人サイトで探す
ワードを使った副業案件の探し方としては、求人サイトを使う方法もあります。
最近は求人サイトでも、副業に適した「在宅かつ短時間でできる案件」を多く扱っているからです。
例えば「ライティング・校正」「オンラインアシスタント」などがあり、直接雇用ではなく業務委託の案件も掲載されています。
クラウドソーシングでなかなか案件が見つからなかったり採用されなかったりする場合には、求人サイトも覗いてみましょう。
ワードを使った副業探しにおすすめのサービス4選
ワードを使った副業探しにおすすめのサービスを4つ紹介します。
- クラウディア
- クラウドワークス
- ココナラ
- Indeed
各サービスの特徴を順番に紹介していくのでチェックしてみてください。
クラウディア
クラウディアは、ワードを使った副業の希望者におすすめのクラウドソーシングです。
クラウディアでは「文字起こし」「ライティング」などの案件が多いからですね。
またクラウディアでは、「運営事務局が直接募集している案件も多い」「実績を積むと運営事務局から非公開の案件を紹介してもらえる可能性がある」のも特徴です。
クラウディアを運営している株式会社エムフロは、企業から記事作成や編集・校正を請け負ったり、オンラインアシスタントサービスを運営したりしています。
そのためクラウディア運営事務局でも、優秀なワーカーを探しているのですね。
なおクラウドソーシングを利用すると、報酬から20%程度の「システム利用手数料」を差し引かれるのが一般的です。
クラウディアではシステム利用手数料が3%~15%と低めに設定されているため、手取り収入が減りにくい点もメリットといえるでしょう。
運営事務局から紹介される案件は好条件であることも多いので、副業収入をアップさせていきたい人におすすめします。
クラウドワークス
ワードを使った副業を探す場合には、クラウドワークスもおすすめです。
日本最大級のクラウドソーシングであるクラウドワークスなら、ワード使うお仕事の数も豊富だからですね。
またクラウドワークスでは検索機能が充実しているのもメリット。
スキルから「アプリケーション(Windows Office/Adobe製品)」「MS-Word(ワード)」の順に選ぶと、ワードを使ってできる案件だけに絞り込めます。
文字起こしのほか、ライティングの案件も多数募集されています。
例えば「動画の台本作成」「旅行関連の記事作成」「補助金の申請書作成と必要書類に取りまとめ」などの仕事がありました。
案件数が多いので、たくさんの案件を見たい人におすすめです。
ココナラ
「自分でワードの副業を探してできるかどうか考えるのではなく、自分が確実にできることで副業したい人」には、ココナラがおすすめです。
ココナラは「自分のスキルを出品して、クライアントに購入されるのを待つ」のがメインのサービスだからですね。
例えば「紙の資料を写真に撮って送ってもらえれば、そっくりそのままワードファイルにします」というスキルが出品され、実際に購入されています。
もちろんライティングや文字起こしのスキルも多数出品され、取引に結びついています。
クラウドソーシングや求人サイトなどで、「自分のスキルをしっかり活かせる案件がない」と感じる人におすすめです。
Indeed
ワードでできる副業を探すなら、求人検索エンジンのIndeedもおすすめです。
Indeedを使うと、「求人サイトの情報」「企業の採用情報ページ」「ハローワーク」などの求人情報が検索できます。
求人数が多いので、ワードを使った副業案件もヒットします。
例えば「ライター 副業」と検索してみると3,000件以上がヒットし、「文字起こし 副業」でも200件以上がヒットしました(2025年2月6日現在)。
「ワードを使う短時間・在宅勤務の事務」という求人も多いので、ワード以外にエクセルやパワーポイントなどが使える人には、とくにおすすめです。
ワードを使った副業におすすめのスキルや資格について知る
ワードを使った副業におすすめのスキルや資格を紹介します。
気になるスキルや資格を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
ワードの副業で資格は必要ない
ワードに関連する資格としては、「MOS(Microsoft Office Specialist)」「Word文書処理技能認定試験」「日商PC」などがあります。
しかしワードの副業をするにあたって、上記資格は必須ではありません。
資格ではなくスキル・実務経験を重視して依頼先を決めるクライアントが多いからです。
副業では「資格ありで実務経験なし」よりも、「資格なしで実務経験あり」のほうが有利になります。
「資格の証明書を提出してください」というクライアントもほとんどいないので、副業のためにわざわざワードの資格を取得する必要はありません。
ワードの基本的な操作スキルは必要
資格は必要ありませんが、ワードを使って副業するのであれば、当然基本的なワードの操作スキルは必要となります。
「今までまったくワードを使った経験はありませんが、頑張りますのでよろしくお願いします!」では、簡単な案件でも採用されるのは難しいでしょう。
納期までに案件を完了させられない可能性があるワーカーに依頼するのは、クライアントにとって大きな不安要素となります。
何をもって「ワードの基本的な操作スキル」とするのかは企業・人によってさまざまですが、初心者でも以下の操作をできるようになっておくと安心です。
- 文字の入力
- 文字に装飾をつける
- フォントを変更する
- 表や画像を挿入する
- リストを作成する
- ページ番号を入れる
- ワードファイルを印刷したり、PDF化できる
- レイアウトを調整できる
別途ライターの副業も視野に含めている場合、見出しや目次の作成についても覚えておくと便利でしょう。
GoogleドキュメントやSRTファイルを使えると幅が広がる
GoogleドキュメントやSRTファイル(字幕ファイル)を使えるようになると、副業の幅が広がるのでおすすめです。
文字起こしやライティングでは「Googleドキュメントで納品してください」「SRTファイルで納品してください」という案件も多いからですね。
Googleドキュメントはオンラインかつ無料で使える文書作成ソフトです。
ライティングや文字起こしの案件ですと、Googleドキュメントで納品することも多くなっています。
基本的な使い方はワードとほとんど変わりませんので、ワードを使える人なら違和感なくGoogleドキュメントも使えるはずです。
また動画テロップの重要性が増していることから、SRTファイルでの文字起こしを覚えることで、関われる案件も増えると期待できます。
YouTube動画のテロップ作成時によく使われる字幕ファイルで、テキストとタイムコードが組み合わされている。SRTファイルの作成や編集自体はWindowsに標準搭載されている「メモ帳(テキストエディタ)」で可能。
ワードに慣れたら、他の文書作成ソフトやテキストエディタも触ってみましょう。
まとめ
ワードを使った「文字起こし」「レイアウト変更」「ライティング」などの副業は、初心者でも取り組みやすいのがメリットです。
しかし正直なところ、ワードスキルだけを使う副業だと、受注できる案件の数や幅は限られてしまいます。
「紙やPDFファイルの内容を、ワードに書き起こしてください」という案件はあまり多くありませんし、案件数豊富なデータ入力やライティングは人気があって競争率も高いからですね。
受注できる案件を増やしたり、受注する案件の単価を上げたりしたいなら、徐々に以下のような工夫をしてみてください。
- ライティングのスキルや専門分野の知識を磨く
- Webライターなら、ワードプレス入稿までできるようになる
- SRTファイルでのテロップ作成も覚え、文字起こしのスキルをより幅広く活かす
- ワードの他にエクセルやパワーポイントも覚え、オンラインアシスタントになる
- ワードスキルと他のスキル(翻訳、経理、テレアポなど)を掛け合わせた副業を探す
いきなり専門性を深めたり、ワードスキルと他のスキルと掛け合わせたりするのは難しくても、ワードを使った副業をきっかけにして、副業の範囲を広げたり専門性を深めたりできます。
「ワードスキルって副業でも使えるのかな」と悩んでいる人は、まずクラウドソーシングでできそうな案件を探してみましょう。