女性の社会進出が増えているものの、妊娠を機に会社をやめる方もまだまだ多く、年間20万人の方が出産までに仕事をやめているというデータもあります。
実際、つわりや体調不良で仕事に行くのがきつい、勤務地が遠いため出産後は通うのが難しいなど、仕事をやめたくなくてもやめるしかない場合もありますよね。
しかし、出産費用や生まれてから子どもにかかる費用を考えたら、少しでも稼ぎたいと思うのが本音だと思います。
そこで、自宅で働くことができる在宅ワークは妊娠中でも働くことができるのかなど、妊娠と在宅ワークについて調べてみました。
妊娠中でも在宅ワークすることはできる

妊娠中でも在宅ワークすることはできます。むしろ、妊娠中のプレママにこそ在宅ワークはおすすめと言えます。
なぜなら、在宅ワークは通勤の必要がなく、体調が悪ければいつでも横になれる環境にあるため、つわりやお腹の張りが辛い妊婦さんでも無理なく働ける点はもちろんですが、それだけではありません。
妊娠中に在宅ワークでスキルを身につけたり実績を作ったりすることは、単なる収入確保以上に、産後のキャリアを継続・発展させるための大切な「準備期間」となるからです。
在宅ワークには、誰でもできる簡単なものから、これまでの仕事や経験が役立つものまでたくさんの種類があります。
- 本当は働きたいのに妊娠をきっけかに会社を辞めざるを得なくなった
- 妊娠中の体調面の不安から仕事が続けられなくなった
という方でも、在宅ワークなら自宅で自分のペースで働くことができますよ。
産後のキャリアも見据えた「Web系スキル」の習得を
妊娠中の在宅ワークを「産後のキャリア準備」と捉える視点は非常に重要です。
特におすすめしたいのが、Webライティング、デザイン、マーケティングといった「Web系スキル」です。
これらのスキルは、一度身につければ場所や時間に縛られずに働けるため、出産後、子どもの成長やライフスタイルの変化に合わせて柔軟に働き方を調整しやすくなります。
妊娠中に基礎を学び、簡単な案件から実績を積んでおくことで、産後に「何もスキルがない」状態から再スタートするよりも、はるかにスムーズに社会復帰できるでしょう。
在宅ワークは、目先の収入源であると同時に、将来の自分への「投資」にもなるのです。
在宅ワークで妊娠中におすすめの仕事7選

一口に在宅ワークと言っても、昔ながらの内職のような仕事からパソコンを使った仕事までさまざまです。
この章では妊娠中におすすめの在宅ワークを7つ紹介していきます。
【アンケート】簡単で気軽にできる
妊娠中でも簡単で気軽に取り組めるのがアンケートです。
アンケートの多くは、クライアント(発注者)と直接メールなどのやり取りをする必要がなく、作業自体も数分程度で終わるため、精神的にも体力的にも負担がないからです。
例えば、切迫流産や切迫早産で医師から安静にするように言われ、ベッドで横になる生活が続いたとしても、体調さえ問題なければアンケートの仕事は可能です。
また、万が一、回答の最中に具合が悪くなったときには、途中でやめてもペナルティになりません。
アンケートの多くはスマホから回答できるため、電車での移動中や里帰り先の実家など、場所を選ばずにできるのもおすすめポイントです。
参考:アンケートモニターは安全なのか?安全に稼ぐための方法を紹介
参考:おすすめのアンケートモニターは?おすすめアンケートサイト&アプリの特徴も紹介
【データ入力】パソコンがあれば誰でもできる
パソコンさえあれば誰でもできるデータ入力も、妊婦さんにおすすめです。
データ入力は、名前や住所、数値など指定されたデータを入力するだけなので、特別な知識やスキルが必要ないためです。
データ入力には、主に以下の2種類の案件があります。
- アンケートや名刺などの画像を見ながら入力するもの
- 指定の情報をウェブサイトで調べながら入力するもの
同じデータ入力でも、2のように「ウェブサイトから自分で情報を調べる」「入力する」という2つの工程がある仕事は、若干負担が大きくなります。
データ入力初心者や単純作業が好きな人は、シンプルな入力のみの仕事を選びましょう。
また、アンケートと違い、データ入力の仕事には納期があり、一度受けた仕事は途中でやめられません。
作業量や作業できる時間、体調を考慮して、無理のない仕事を受けるようにしましょう。
【ライティング】文章を書くことが好きな人におすすめ
文章を書くのが好きな方には、ライティングの仕事がおすすめです。
ライティングには、以下のようにさまざまな仕事内容があり、自分の興味があるテーマや得意分野なら、楽しく続けられるからです。
- 指定されたテーマの記事
- 商品の口コミ
- 体験談
- インスタグラムやブログの代理投稿
例えば、妊娠前に働いていた業界や職種に関する記事なら、経験を生かして書くことができますし、ファッション・美容関係の記事なら調べながら書くことを苦痛に感じない人も多いでしょう。
ただし、なかには「一週間に10記事」「毎日インスタグラムを3投稿」といった指定のある仕事もあります。
妊娠中は、気分のすぐれない日や、眠くて何もしたくない日もあるため、スケジュールやノルマが厳しい案件は避けた方が良いでしょう。
参考:クラウドソーシングのWEBライターはどれぐらい稼げる?ライティングの仕事で稼ぐコツや注意点を紹介
【ハンドメイド作品の販売】好きなことで稼げる
ハンドメイドが好きな方や得意な方は、作った作品をネットで売るのもおすすめです。
妊娠中は思うように外出ができずストレスが溜まることもありますが、何かを作るのが好きな方は、家で過ごす時間をハンドメイド制作に当てれば、好きなことをしながらお金が稼げるからです。
また、自分の作った作品を他の人に買ってもらえることで、大きな充実感も得られるのではないでしょうか。
- アクセサリー
- インテリアグッズ
- 幼稚園や小学校で使用するバッグや巾着
- 子供服
- スマホケース
自分でネットショップを開設する方法もありますが、手軽なのはハンドメイドの販売サイトを利用することです。
作品が売れた際には販売手数料がかかりますが、サイトの利用や出品は無料です。
サイトによって、販売している作品の種類や雰囲気、手数料が違うので、比較してから決めましょう。
【Webデザイナー】産後も活きる専門スキル
「手に職」をつけて在宅で安定して働きたいなら、Webデザイナーがおすすめです。
専門スキルなので一度身につければ出産後もキャリアを続けやすく、子育てと両立しながら将来の安定収入にもつなげられます。
妊娠中は体調も変わりやすいですが、Webデザイナーならパソコン一つで作業でき、自分のペースで休憩も取りやすいのが嬉しいポイントですね。
具体的な仕事は、WebサイトのデザインやHTML/CSSを使ったコーディング(実装)などです。
スキルや実績次第では月20万円~40万円の収入も目指せます。
デザインが好きな方や、コツコツと新しいことを学ぶのが得意な方、妊娠中を「未来の準備期間」としてスキルアップしたい方に、ぜひ検討してほしいお仕事です。
【動画編集】需要急増中の注目スキル
今の時代のニーズに合ったスキルを身につけたい方には、動画編集者がおすすめです。
YouTubeやSNSの普及により動画市場は急速に伸びており、在宅でできる仕事の需要が非常に高いためです。
パソコンと編集ソフトさえあれば自宅で作業できるので、妊娠中の体調に合わせて自分のペースで働けるのが大きな魅力ですね。
具体的な仕事は、動画のカット編集やテロップ(字幕)入れなどから始められます。
収入目安は1本あたり3,000円から数万円と幅広く、スキルが上がれば単価アップも狙えます。
動画編集はまさに「旬」のスキルであり、妊娠中に基礎を学んでおけば、産後も在宅で安定して稼げる大きな強みになります。
【オンライン秘書】事務経験を活かせる
これまでの事務経験をすぐに活かしたい方には、オンライン秘書がぴったりです。
なぜなら、新しく難しいスキルを学ぶ必要がなく、妊娠中から即戦力として活躍しやすいからですね。
オフィスで培ったスケジュール管理やメール対応、資料作成のスキルは、在宅ワークでもそのまま役立ちます。
具体的なお仕事は、クライアントのサポート業務全般で、スケジュール調整やメール返信代行、簡単な経理作業などがあります。
収入目安は時給1,000円~1,200円前後。
これまでのキャリアを活かしつつ、体調と相談しながら働きたい妊婦さんに最適な選択肢です。
妊婦さんにシール貼りの在宅ワークはおすすめできない

求人サイトでよく見かけるシール貼りの仕事。
簡単そうなのでやってみたいと思う方もいるかもしれませんが、体力的な負担や詐欺のリスク、そして何より報酬面からおすすめできません。
なぜなら、シール貼りの仕事は、商品の引き取りや納品を自分で行わなければいけないケースが多いからです。
商品はダンボール何個分にもなることがあるため、車や免許がない方はできないですし、妊娠中は運転をしない妊婦さんも多いため、妊娠中の在宅ワークとしては不向きです。
なかには商品を配送してくれる会社もありますが、詐欺まがいの仕事が紛れている可能性があるので注意が必要です。
普通の会社が、単価の安いシール貼りの仕事に往復数千円の配送料をかけることは考えにくいからです。
シール貼りの仕事は、自宅に車があり、かつ商品の引き取りや納品を手伝ってくれる家族がいる方限定の在宅ワークと言えます。
注意:内職作業は「時給換算200円」など報酬が極めて低い
シール貼りに限らず、袋詰めや検品といった「手作業の内職」は、妊娠中の在宅ワークとして推奨できません。
なぜなら、作業量に対して報酬が極めて低いからですね。
これらの内職は「1個0.5円」といった非常に安い単価設定がほとんどで、時給に換算すると200円~600円程度にしかならないケースも珍しくありません。
妊娠中の貴重な時間を使い、体調が優れない日も無理して長時間作業を続けても、月数千円程度の収入にしかならないことも多いのです。
体を酷使する割に収入が伴わないため、経済的な不安を解消する手段としては不向きと言えます。
妊娠中の在宅ワークの探し方

妊娠中にできる在宅ワークは以下の3つから探せます。
【アンケートサイト】さまざまな形のアンケート調査がある
アンケートサイトには、スマホやパソコンで質問に答えるウェブアンケート以外にも、さまざまな仕事があります。
たとえば、チャットを使用した「オンラインインタビュー」、サンプル品を使用して感想を答える「商品モニター」、数人が会場に集りテーマについて話し合う「座談会」などです。
ウェブアンケートは先着順で誰でもできますが、オンラインインタビューや商品モニターなどは、「事前アンケート」に答えた人の中からの選抜や抽選となります。
アンケートサイトの報酬は内容にもよりますが、以下が目安です。
- 事前アンケート(質問が数問):数円~数十円
- 本アンケート(質問が数十問):数十円~数百円
- オンラインインタビュー:数千円
- 商品モニター:数百円~数千円
- 座談会:数千円~1万5,000円
報酬が高い仕事は人気があり、募集早々に定員が埋まってしまいます。やってみたいものが見つかったら、早めに応募してくださいね。
参考:アンケートモニターは安全なのか?安全に稼ぐための方法を紹介
参考:おすすめのアンケートモニターは?おすすめアンケートサイト&アプリの特徴も紹介
【クラウドソーシングサイト】PCでできる多種多様の仕事が見つかる
クラウドソーシングサイトでは、簡単なアンケートから、デザインのようなスキルが必要となる仕事まで、パソコンでできるさまざまな仕事が見つかります。
クラウドソーシングサイトは70~80サイトほどあり、総合型、デザイン特化型、技術特化型のように、サイトによって扱う仕事も多種多様。
日々更新されるため、こまめにサイトをチェックしていれば毎日何らかの仕事ができます。
どのサイトも登録は無料で、仕事探しから報酬を受け取るまでの全てが自宅で完了します。
やりたい仕事が決まっていない方は、総合型のクラウドソーシングサイトがおすすめです。
ただし、総合型のサイトの中でも、「ライティングが中心」「主婦におすすめの業務が多い」などサイトごとに特徴があり、システム利用料や振込手数料も違うため、登録前に確認してください。
理解のある職場が見つかる【主婦向け求人サイト】
妊娠中に在宅ワークを探すなら、「主婦・妊婦向け」に特化した求人サイトを見てみるのもおすすめです。
なぜなら、掲載されている求人自体が、妊娠中や子育て中であることに理解を示しているケースが多いためですね。
一般的なサイトでは探しにくい「体調優先でOK」「週2日・1日3時間から」といった、柔軟な働き方が前提の案件が豊富に揃っています。
例えば、データ入力や簡単な事務サポート、アンケート回答など、体への負担が少ない仕事が多く見つかります。
在宅ワークが初めてで不安な方や、「妊娠中」という状況をいちいち説明せずに理解してもらった上で働きたい方にとって、ミスマッチが少なく安心して応募できるのが大きなメリットです。
【内職相談所】PCがない方や内職が好きな方向け
シール貼りやボールペンの組み立てなど、いわゆる昔ながらの内職を探している方は、内職相談所を利用するのがおすすめです。
近年は、在宅ワークというとパソコンやスマホを使った仕事が多いですが、「パソコン作業が苦手」「黙々とできる軽作業のほうが向いている」という方もいますよね。
住んでいる地域にもよりますが、市区町村が主体となって内職を斡旋、紹介している場合があります。
このような相談所では、トラブルが起こったときも相談できるため、初めて内職をする方でも安心です。
興味がある方は、お住いの地域に内職相談所があるか確認してみてください。
ハローワークには在宅ワークの求人はない

ハローワークには「在宅勤務」というカテゴリーの求人がありますが、家で好きなときに自由に働ける「在宅ワーク」とは違います。
ハローワークの「在宅勤務」とは、ネットや電話で会社と連絡を取りながら自宅で働く「雇用型テレワーク」のこと。
きちんと雇用契約を結ぶため、扱いは社員やパート社員と変わりありません。
また、在宅とは言っても、週に数回は出勤する必要があったり、仕事が慣れるまでの数ヶ月は出勤し、慣れてきたら在宅で働くという勤務スタイルが大半です。
もともと就業していた方が、会社のテレワーク制度を利用するのはアリですが、妊娠が分かってからハローワークで雇用型テレワークの仕事を紹介してもらうのは難しいでしょう。
数ヶ月後には産休に入ったり、辞めてしまったりする人を採用する企業はまずないからです。
ただし、育児中の就職先としては、必ずしも毎日出勤する必要のない雇用型テレワークはおすすめですよ。
妊娠中に在宅ワークで稼げる金額
主婦60人にアンケート調査を行ったところ、在宅ワークにおける1ヶ月の平均収入は3,000円台が最も多く、次いで10,000円台、5,000円台という結果に。
平均は6,572円で、2万円以上稼いでいる方は、60人中わずか4人でした。

この結果を見て、「在宅ワークは稼げないんだな…」と思う方もいるかもしれません。
しかし、1ヶ月の「最高収入」を見てみると、2万円以上稼いだ人が60人中16人、5万円以上稼いだ人も6人いました。

在宅ワークのほとんどは「1案件につきいくら」という報酬形態なので、どれだけ在宅ワークに時間を割けるかで収入に大きな差が出ます。
妊婦さんの場合、無理は禁物ですが、体調が良く、まとまった時間が取れる方なら月5万円以上稼ぐことも十分可能です。
また、1件数千円のライティング、1件数万円のデザインといった高単価案件がこなせる方であれば短時間でもお小遣い以上の金額を稼ぐことができるでしょう。
妊娠中の在宅ワーク、仕事選びの3つのポイント

妊娠中は心身共にデリケートな時期であり、在宅ワークを検討する方も多いでしょう。
無理なく働くためには、まずご自身の体調を最優先に考えることが大切です。
また、ホルモンバランスの変化で精神的なストレスを感じやすいため、心穏やかに取り組める環境を選ぶ視点も欠かせません。
さらに、産後のキャリア継続や家族のサポート体制も考慮し、長期的な視点で仕事を選ぶことが、充実したマタニティライフと将来に繋がります。
1. 体調を最優先!無理なく働ける仕事を選ぼう
妊娠中は、つわりやホルモンバランスの変化など、ご自身でも予測が難しい体調の変化が起こりやすい時期です。
そのため在宅ワークを選ぶ際は、成果物のクオリティだけでなく、納期や業務量を柔軟に調整できる案件かを事前に確認することが極めて重要になります。
急な体調不良でお休みが必要になる可能性も考慮し、ご自身のペースで着実に進められる仕事を見つけましょう。
また、長時間同じ姿勢で作業を続けることは、血流が悪くなりやすく、お腹の張りやむくみにも繋がるため特に注意が必要です。
特にデスクワークが中心の在宅ワークでは、「長時間座りっぱなしにならない」ことを強く意識してください。
最低でも30分~1時間に1回は立ち上がって軽くストレッチをするなど、意識的に休憩を挟むことを心がけてください。
心身ともに無理なく、安心して働ける環境を整えることが、妊娠中の在宅ワークを成功させるための第一歩です。
2. 心の健康も大切に。ストレスの少ない環境を整えよう
妊娠期間中はホルモンバランスが大きく変動し、気持ちが不安定になったり、些細なことで不安を感じやすくなったりします。
このような心身の変化がある中で在宅ワークをするには、精神的な負担が少ない仕事を選ぶことが大切です。
過度なプレッシャーを感じる厳しい納期や、高いノルマが課せられる案件は避け、ご自身のペースで落ち着いて取り組める業務内容かを見極めましょう。
また、クライアントとの円滑なコミュニケーションも、心の安定に繋がる重要な要素です。
業務開始前にご自身の状況を伝え、理解を得ておくと、いざという時にも相談しやすくなります。
在宅ワークは一人で作業することが多いですが、社会との繋がりを感じられる側面もあります。
ストレスを上手に管理し、心穏やかに働ける環境を整えることを優先してください。
3. 長い目で考えよう。産後のキャリアと家族との協力体制
妊娠中の在宅ワークは、出産後のライフプランを見据える良い機会にもなります。
例えば、これまでの経験を活かせる仕事を選べば、ブランク期間の不安を軽減し、スムーズなキャリア復帰に繋がるでしょう。
また、未経験の分野に挑戦して新たなスキルを身につけることも、産後の働き方の選択肢を広げるきっかけになり得ます。
将来の自分への投資と捉え、長期的な視点で仕事内容を検討してみてはいかがでしょうか。
在宅ワークを始める前には、必ずパートナーやご家族と話し合いの場を持ちましょう。
「なぜ働きたいのか」「どのくらいの時間働くのか」といった目的や目標を共有し、理解を得ることが不可欠です。
体調が優れない時にサポートしてもらえるよう、具体的な協力体制を築いておくことで、安心して仕事に取り組むための基盤ができます。
家族の応援は、何よりの力になるはずです。
妊娠中こそスキルアップ!産後も稼ぎ続けるための準備

妊娠中の在宅ワーク探しは、単にお金のためだけではありません。
この時間を「未来への投資」と捉え、産後も安定して稼ぎ続けられるスキルを身につける絶好の機会です。
特にパソコン一つで働けるWeb系の専門スキルは、子育てと両立しやすく、将来の働き方の選択肢を大きく広げてくれます。
ここでは、今スキルアップする具体的なメリットから、おすすめのスキル、未経験からでも安心して始められる学び方までを詳しく解説していきます。
妊娠期間は未来への投資!スキルアップがもたらす3つのメリット
体調が不安定になりがちな妊娠期間は、産後のキャリアを豊かにするための絶好の「準備期間」です。
今のうちに専門スキルを身につけておくと、出産後の生活に大きなメリットが生まれるからです。
具体的には、
- 子どもの成長に合わせて働き方の選択肢が広がる
- 「仕事がないかも」というキャリアブランクへの不安が軽くなる
- 専門性が収入の安定につながる
という3点が挙げられます。
特別なスキルがないまま産後に仕事を探すよりも、有利な条件でスムーズに社会復帰しやすくなります。
このように、妊娠中の時間をスキル習得に使うことは、目先の収入確保以上に、未来の自分と家族の安心を守るための価値ある「投資」と言えるでしょう。
なぜWeb系スキル?産後の在宅ワークに最適な理由
数ある在宅ワークの中でも、特におすすめなのがWebデザインやマーケティングといったWeb系の専門スキルです。
なぜなら、パソコン一つで働けるため、妊娠中の体調や産後の育児と両立しやすいからですね。
さらに、Web業界は社会的な需要が伸び続けている成長分野なので、一度スキルを身につければ将来性が高く、収入の安定にも繋がります。
例えば、子どもが小さいうちは短時間だけ働き、成長に合わせて徐々に仕事量を増やす、といったライフステージに合わせた柔軟な働き方が可能です。
育児をしながらも自分のペースでキャリアを継続し、安定した収入を得たいと考える方に最適な選択肢と言えるでしょう。
未経験でも大丈夫!自分に合ったスキルの学び方
「専門スキルなんて難しそう」と感じるかもしれませんが、Web系スキルは未経験からでも十分に習得可能です。
学習方法は主に、費用を抑えられる「独学」と、効率的に学べる「スクール」の2つがあります。
独学は書籍や学習サイトで自分のペースで進められる反面、疑問点をすぐに解決できず挫折しやすいという側面も持ち合わせています。
一方、スクールは費用がかかりますが、体系的なカリキュラムでプロから直接学べるため、最短距離で実践的なスキルが身につきます。
特に妊娠中は体調が不安定になりがちなので、自宅で学べるオンラインスクールは心強い味方です。
質問しやすいサポートが整った環境なら、一人で悩むことなく学習を進められます。
貴重な時間を有効に使い、確実に出産後の仕事につなげたいと考えるなら、スクール活用も視野に入れることをおすすめします。
妊婦さんが在宅ワークで成功した事例

「私にもできるかな…」と不安に思うかもしれませんが、心配ありません。
あなたと同じように妊娠中の時間をうまく活用し、産後の安定した働き方を手に入れた先輩ママはたくさんいます。
未経験からスキルを身につけた方、これまでのキャリアを活かした方など、その成功の形は様々です。
ここでは、Webライターやデザイナーとして活躍する方のリアルな体験談を3つご紹介します。
きっとあなたの目標となるロールモデルが見つかるはずです。
Webライター:未経験から月収20万円を達成したAさん
元々事務職だったAさんは、妊娠を機に契約が終了し、産後の収入に大きな不安を感じていました。
そこで、体調が安定している妊娠中期に「将来のためになるスキルを」と決意し、未経験からWebライターの学習を開始。
自宅で学べるオンライン講座を活用し、文章の基礎からSEOの知識までを体系的に習得しました。
最初は1記事数千円の小さな案件から実績を積み重ね、体調の良い日中に集中して作業を進めたそうです。
コツコツと継続した結果、出産後には複数の企業と継続契約を結び、在宅で月収20万円を安定して稼げるようになりました。
Aさんの事例は、妊娠中の時間を有効活用することが、未経験からでも産後の安定したキャリアを築く大きな一歩になることを示しています。
Webデザイナー:「おかえり」が言える働き方を実現したBさん
「将来、子どもに『おかえり』と家で言ってあげられる働き方がしたい」。
そんな想いから、場所や時間に縛られないWebデザイナーの道を選んだBさん。
接客業の経験しかなく完全に未経験でしたが、妊娠中の時間を活用してオンラインスクールに入学。
つわりで辛い日は休み、体調の良い日に集中して学習を進めるなど、自分のペースでデザインの基礎から実践的なスキルまでを学びました。
最初はクラウドソーシングでバナー作成などの小さな案件から始め、少しずつ実績と自信をつけました。
出産後は、子どもがお昼寝している時間を主な作業時間にあて、今では企業サイトのデザイン案件を請け負うまでに成長。
安定した収入を確保しながら、理想だった「子どもの帰りを笑顔で迎える生活」を実現しています。
Bさんの事例は、妊娠中の計画的な学びが、理想のライフスタイルを叶える力になることを教えてくれます。
オンライン秘書:事務経験を活かしてキャリアを継続したCさん
長年、事務職としてキャリアを積んできたCさんは、産休・育休によるキャリアブランクに大きな不安を抱えていました。
そこで、これまでの経験を直接活かせるオンライン秘書という働き方を選択。
新しいスキルを学ぶ負担がなく、即戦力として体調と相談しながらすぐに仕事を始められる点に魅力を感じたそうです。
妊娠中に業務委託のマッチングサイトへ登録し、得意のスケジュール調整や資料作成スキルをアピール。
ある企業のサポート業務を週15時間から始めました。出産後はクライアントと相談して一時的に稼働をセーブしましたが、現在は育児と両立しながら契約を継続し、キャリアを中断させることなく安定した収入を得ています。
Cさんの事例は、事務経験が在宅ワークで大きな強みになることを教えてくれます。
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妊娠中に在宅ワークをする際によくある質問(Q&A)

妊娠中に在宅ワークをする際によくある質問(Q&A)を紹介します。
疑問、質問等がある場合は、ぜひ参考にしてみてください。
「満員電車での通勤がない」「ドレスコードを気にせず楽な服で過ごせる」「しんどくなったらすぐに横になれる」といったメリットもあります。
ただし仕事内容や作業環境によっては注意が必要ですので、例を紹介します。
- 長時間同じ姿勢で作業する
- 高い集中力が必要で、ストレスがかかる
- 重い物を運ぶ
ライティングやデータ入力など、長時間同じ姿勢で作業していると、「腰痛」「お腹の張り」「むくみ」などの原因になります。
また「ミスが許されない」などの精神的なストレスが、お腹の張りなどにつながることも。
姿勢を変えたりストレッチしたりしながら、作業することが大切です。
またご自身の体質や持病で心配なことがあったり、体調に不安を感じたりしたら、医師に相談しましょう。
妊娠中は何があるかわからないので、「妊娠中で、業務遂行に影響があるかもしれない」と伝えておくことで、お互いに安心できるからですね。
最初に説明しておけば、業務遂行中に「つわりで作業が遅れそう」「緊急で産科に行きたい」といったときなども、理解・協力をしてもらえる可能性があります。
クライアントとしても「妊娠後期になってきたら業務量は少なめに」「余裕のある案件を優先的に回す」といった対応がしやすくなります。
妊娠中であると伝えることで、「妊婦さん向けの記事のライティング」など、体験を活かせるお仕事を獲得できる可能性も。
「必ず伝えなくてはいけない」ということではありませんが、クライアントの理解を得るためにも、妊娠については伝えておくことをおすすめします。
予想しない作業の中断で、納期や契約で定められた作業時間を守れず、契約違反になってしまう可能性があるからですね。
業務請負で在宅ワークをしている場合には、多くのケースで「納期」が設定されています。
また時間制の仕事では「1日○時間は必ず作業して」と決められています。
連絡なく上記の条件を破ってしまうとクライアントは困りますし、契約を破棄されたり報酬が入ってこなくなったりしてしまう可能性も。
妊婦健診は予約して受ける人が多く、通常であれば余裕をもって伝えられるはずですので、時間制の場合はクライアントと予定を共有しましょう。
体調不良や気になることがあって病院や助産院に行きたい場合も、できる範囲で「自分の状況」や「代替案」を伝えて理解を得ましょう。
応募時や契約時に妊娠について伝えていれば、「急な体調不良時の対応」についても事前に相談しておくことが可能です。
実際に出産ギリギリまで在宅ワークを続ける人も。
ただ「個人の体調や妊娠経過」「仕事内容」によって、現実的かどうかは大きく異なります。
例えば「切迫早産」などと診断されれば、早い時期から入院する可能性があるので、在宅ワークを続けるのは難しくなります。
「収入や自己実現のためにも、できるだけギリギリまで働きたい」という気持ちがあったとしても、体調優先で無理なく働くことが大切です。
契約で「契約期間」「契約解除の条件や連絡の期限」「違約金」などについて取り決められている可能性があります。
契約書に定められた期日までに、定められた方法で契約解除を申し出るのが、トラブル防止の基本です。
プロジェクト単位で請け負っている場合には、できるだけ完了させることも重要。
また引き継ぎに必要な情報などもまとめておくなど、誠意のある対応を心がけましょう。
出産手当金や育児休業給付金は、以下の条件を満たす人に支払われるからです。
| 出産手当金 | 会社の健康保険に自身が加入して被保険者になっている人が、出産のために会社を休む場合に支給される。そのため「国保加入者」や「配偶者の健康保険の扶養に入っている人」には、出産手当金が出ない。 |
|---|---|
| 育児休業給付金 | 雇用保険の被保険者が、育児休業を取得した場合に支給される。企業に雇用されない業務請負だと、原則として雇用保険の対象外。 |
ただし業務請負で行う在宅ワークのほかに会社などに雇用される本業があり、健康保険や雇用保険に加入している場合は、出産手当金や育児休業給付金を受け取れる可能性があります。
在宅ワークのほかに本業がある人は、会社の人事労務担当者に確認してください。
妊婦健診の費用助成は、各自治体が行っているものであり、「正社員」「派遣」「業務請負の在宅ワーク」などの就労形態によって、助成の有無や金額が変わることはないからです。
一方妊娠の状況によって、例えば多胎児妊娠の場合は、回数が増えることがあります。
また「出産育児一時金」も、ご自身または配偶者が加入している健康保険から支給されるものため、就労形態に関係なく支給されます。
国保加入者も対象です。
在宅ワークによって妊婦健診女性や出産一時金支給で不利になることはありませんので、安心してくださいね。
自治体によっては、「在宅での内職」といった働き方は、フルタイムの会社員などより基準指数が低く設定されているからです。
「複数の入園希望者が同じ点数で並んだ場合には、居宅内自営で店舗を構えていない人の点数を引く」と明示している自治体もあります。
また業務請負の場合には会社員やパート・アルバイトと違って雇用契約がないため、就労証明の書類準備で苦労するケースもあります。
自治体のルールや必要書類を事前に確認したうえで、「業務請負という働き方でも保育の必要性がある」旨をしっかりと伝えられるように準備しましょう。
まとめ
他の人を気にすることなく体調の良いときを選んで働くことができる在宅ワークは、妊娠中の方にとっては働きやすい仕事です。
最初のうちは、月に1万円稼ぐことも難しいかもしれませんが、「自分で収入を得ること」「社会との関わりを持っていられること」には、大きな意味があるのではないでしょうか。
クラウドソーシングサイトを使って在宅ワークをするときは、いくつかのサイトに登録すると自分にあった仕事を見つけやすくなります。
また、あまり体調に自信がない方は、納期がない仕事を選ぶのがポイントです。
在宅ワークをすることで、充実した妊娠生活が送れるといいですね。
