チラシやパンフレットなどを作成する際、地図を掲載する機会も多いのではないでしょうか。
インターネットなどで提供されている地図には著作権があるので、利用規約を無視して無断で転載すると法律違反になります。
そのためビジネスシーンでは「オリジナルの地図を作成して使う」のが一般的です。
正確でわかりやすい地図を作成するにはスキルが必要で手間もかかるため、作成作業を外注する企業も少なくありません。
しかし「どこに地図作成を依頼していいかわからない」「できればアプリやWebサービスを使って自作したい」と考える方も多いのではないでしょうか。
結論から言いますと、地図作成におすすめの外注先・サービスは以下の3つです。
- 安い費用でプロに外注するならクラウドソーシング
- 大量に発注するならデザイン会社
- 自作するならスマホアプリ・パソコンソフト
この記事では「地図作成におすすめの外注先」「外注費用の相場」「外注時のコツ」について解説しています。
記事を読み終わるころには、最適な外注先を選ぶコツがわかるはずです。
地図作成を依頼したいときのおすすめ外注先3選
地図作成を外注したいと思ったら、おすすめの依頼先は以下の3つです。
- クラウドソーシング
- デザイン会社
- スマホアプリ・パソコンソフト
それぞれの特徴と依頼方法を紹介します。
安い費用でプロに外注したい!【クラウドソーシング】
クラウドソーシングは安い費用でプロに地図作成を外注したい方におすすめです。
クラウドソーシングを通じてフリーランスに依頼すれば、デザイン会社よりも安価な費用で地図作成が依頼できるからですね。
個人への依頼であれば、作業料金に管理費や広告費といった諸経費が上乗せされないためです。
またクラウドソーシングでは以下のようなメリットもあります。
- 土日祝日・時間帯問わず依頼ができる
- 「翌日納品」など短納期に対応できるデザイナーが探せる
- デザイナーと直接やりとりできる
クラウドソーシングでは管理画面を通じてデザイナーの登録ワーカーと直接やりとりできるので、地図作成の意図や希望を伝えやすいのがメリットです。
一方でクラウドソーシングだと、大量の地図作成に対応しにくい面はデメリットといえるでしょう。
そのためクラウドソーシングの利用は「お試し利用したい」「地図の点数が少ない」場合におすすめです。
またクラウドソーシングには経験が浅いデザイナーも登録しているため、依頼前にはデザイナーの仕事実績・ポートフォリオや「過去にクライアントから受けた評価」などをチェックして、依頼する人を見極めていきましょう。
クラウドソーシングでの依頼は「プロジェクト方式」
クラウドソーシングで地図作成を依頼する場合、プロジェクト方式を使うのが一般的です。
「プロジェクト方式」を使う理由は以下のとおりです。
- クライアントが予算を設定できる
- デザイナーの実績・レベルを確認してから発注できる
プロジェクト方式での依頼の流れを紹介します。
- 【クライアント側】依頼内容(プロジェクト)を公開
- 【デザイナー側】プロジェクトに対し見積もり・納期を提案
- 【クライアント側】応募者の中から適任者を選んで発注
クラウドソーシングのプロジェクト方式では、クライアント側が業務範囲や予算目安を提示し、納得したデザイナーだけが応募してきます。
応募者の提案や過去の実績を確認して、適任者を選べるのが特徴です。
また「デザイナーから質問を受け付けられる」「デザイナーと相談して予算を変えられる」など、細かな条件をクライアントとデザイナー間で相談して決められるのもメリット。
なお地図作成を依頼できるクラウドソーシングは複数あります。
例えば月間1,000人以上(※1)が登録している『Craudia(クラウディア)』なら、「リーズナブルで高スキルなデザイナー」と出会える可能性も。
「安価でデザイナーに外注したい」という方は、Craudiaでの外注依頼を試してみてはいかがでしょうか。
またCraudiaでは、検索機能でデザイナーを探した中から気になった人に直接仕事の打診もできます。
ポートフォリオを見てイメージにぴったりの地図が作成できるデザイナーを見つけた場合は、直接依頼もおすすめといえるでしょう。
大量に発注したい!【デザイン会社】
デザイン会社は地図作成を大量に発注したい場合におすすめの外注先です。
個人とは違って組織力があるため、ボリュームがある依頼でも対応できるからですね。
例えば不動産業などで「チラシに物件ごとの現地案内図を乗せるため、地図がたくさん必要」という場合には、デザイン会社への依頼が手堅いでしょう。
作成する点数が多くなるほど単価ダウンする「ボリュームディスカウント」をしてくれるデザイン会社もあります。
またデザイン会社なら「地図作成と同時に、地図を入れたチラシも作りたかったり、ついでに印刷もしたい」といった依頼にも対応可能です。
フリーランスへの依頼より費用は高くなりがちですが、「個人では対応しきれない量」の依頼ならデザイン会社はおすすめです。
デザイン会社への依頼方法は「見積もりフォームから依頼」
デザイン会社への依頼方法は、「見積もりフォームから依頼」が一般的です。
ネットで注文を受け付けているデザイン会社が多いからですね。
デザイン会社により異なりますが、見積もり依頼には以下のような内容を記載します。
- 地図の用途・掲載先
- 地図のジャンル(案内図、広域マップなど)
- 地図の住所・範囲
- サイズ
- カラー
- デザインイメージ
- 納期
- 納品形式
デザインイメージについては、フォーマットや参考イメージが用意されていて、選択式になっているデザイン会社もあります。
jpgやpngといったイメージ画像を添付できるデザイン会社もあるので、イメージ違いが起こらないようデザインイメージは具体的に伝えてください。
見積り依頼したあとにデザイン会社から詳細確認と見積もり提案の連絡があるので、納得できる内容であれば発注していきましょう。
自作したい!【スマホアプリ・パソコン用ソフト】
「地図を作成する機会が多いので、外注費がかさむ」「簡単な地図でいいので、外注せずに自作できるようになりたい」という方もいるのではないでしょうか。
外注せずに自作したい場合、スマホアプリやソフトを利用して効率化するのがおすすめです。
Microsoft Word・Excel・Power PointやAdobe Illustrator・Photoshopなどでも地図作成はできますが、地図作成専用につくられたソフトだと、より使いやすいからです。
例えばWindows用無料ソフトの「♪案内地図」だと、「道路」「線路」「地図記号」などのアイコンをつなげて簡単に地図が作成できます。
またスマホなどの「お絵描きアプリ」だと、レイヤー機能を使い既存の地図を下敷きにしてなぞるように描くことで、地図作成がやりやすくなっています。
地図作成に利用できるスマホアプリ・パソコン用ソフトは以下のとおりです。
スマホアプリ | ・ibisPaint |
---|---|
パソコン用ソフト | ・♪案内地図 ・XLマップ ・地図スタジオ2(有料) |
他にもスマホアプリやパソコン用ソフトの紹介サイトで、地図作成に使えるソフトが紹介されています。
地図を自作したい方は、ぜひ試してみてください。
スマホアプリ・パソコン用ソフトはダウンロードして利用する
地図作成用のスマホアプリやパソコン用ソフトは、各デバイスにダウンロードして利用します。
Webアプリ形式で利用できるものもありますが、使いやすいアプリ・ソフトはダウンロードするタイプが多いからです。
なおパソコン用ソフトはパッケージで販売されているものもあります。
スマホアプリやパソコン用ソフトをダウンロードした経験がある方は多いと思うので、導入・利用にハードルはあまり感じないでしょう。
具体的な使い方については、インターネットや動画サイトなどで見られますので参考にしてみてください。
地図作成の外注にかかる費用相場は1点3,000~15,000円
地図作成を外注依頼する際の費用相場を紹介します。
地図作成の外注費用の相場は1点3,000円~15,000円です。
幅があるのは「どのような地図を依頼するのか」によって、費用が大きく変わるからです。
シンプルな地図なら安くなりますし、「イラストを多用する」「3Dにする」「範囲が広い」など作成に手間がかかる地図の場合は高くなります。
また外注先のスキルや実績によっても価格が異なります。
例えばクラウドソーシングの場合ですと、「まだ実績があまりない」というデザイナーは「1点1,800円」など安めの料金設定にしているケースも少なくありません。
なお「短納期の場合は特急料金がかかる」「一定回数以上の修正対応は別料金」としている外注先もありますので、作成費用以外の料金がかかるかどうか発注前に確認しておきましょう。
地図作成を外注する際は2つのコツをおさえよう
地図作成を外注する際におさえておきたい2つのコツを紹介します。
- クオリティと費用のバランスをチェックする
- 納品までのスピードをチェックする
1.地図のクオリティと費用のバランスをチェックする
まずは地図のクオリティと費用のバランスをチェックしましょう。
主にチェックするポイントとしては、「正確性」「デザイン性」「わかりやすさ」などが挙げられます。
いくら安くてもできが悪いとビジネスシーンで利用できない可能性がありますし、あまりに費用が高すぎると予算オーバーになるかねません。
また大量に発注する場合には、発注点数が多いほど料金が安くなる「ボリュームディスカウント」がある外注先を選ぶと外注費用を安くできるので、上手く活用してみてください。
外注先の公式サイトなどで、料金プランと地図のサンプルをチェックしましょう。
2.依頼してから納品までのスピードをチェックする
依頼してから納品までのスピードも、大切なチェックポイントです。
企業サイトやチラシに掲載する目的で地図作成することが多いこともあって、掲載先の制作スケジュールに合わせる必要があるからですね。
地図のクオリティとも両立しなければいけないので「とにかく早ければいい」というわけではありませんが、出来上がるまでのスピードも重要なのは確かです。
急ぎで用意する必要がある場合などは、とくに目安納期に注意していきましょう。
地図作成を外注することのメリット
地図作成を外注依頼すると、以下のようなメリットが得られます。
- クオリティの高い地図ができる
- 自社スタッフに負担がかからない
上記理由を順に紹介します。
クオリティの高い地図ができる
地図作成を外注すると、高クオリティの地図が作成できます。
専門的なデザインスキル・知識・経験をもつプロに地図を作ってもらえるからですね。
クオリティの高い地図があれば、以下のようなメリットを見込めます。
- 見込み客が迷わず店舗やイベント開場まで来られる
- チラシやサイトのデザインに地図が馴染み、全体に統一感が出る
外注先によっては、地図内にオリジナルのイラストを入れられるので、オリジナリティのある地図を作成したい場合には利用してみてはいかがでしょうか。
一方で素人が頑張って地図をつくってみても、わかりにくいものになる可能性が高いので注意は必要です。
地図を作成するにあたっては「起点を考える」「地図を読むのが苦手な人にもわかりやすいものにする」など、押さえておくべきポイントがいくつもあるからですね。
また素人が作るとクオリティが低い割に作成には時間がかかるケースも多々あります。
デザインや地図作成のスキルがない人間に依頼するよりも、プロに任せたほうが安心といえるでしょう。
自社スタッフに負担がかからない
地図作成を外注すれば、自社スタッフに負担がかからなくなります。
地図を作るのにかける時間を外部に任せられることで、本来やるべき業務にあてられるようになるからですね。
例えば不動産業など地図を作る機会の多い会社が社内の内製化をはかる中で、「案内チラシに掲載する地図作成に時間をとられ、他の業務ができない」と悩む可能性も出てきます。
「地図は目的地の数だけ必要で、フォーマット化や再利用が難しい」という事情もあります。
「自社スタッフには地図作成以外の業務に時間を割いてほしい」と考えているなら、外注を考えてみてはいかがでしょうか。
地図作成を外注することのデメリット
地図作成を外注依頼することにはデメリットもあります。
デメリットについても考慮しながら、依頼を検討しましょう。
外注費用がかかる
地図作成を外注依頼すると、当然ですがそれに伴う費用がかかます。
実績の大きいプロの製作者になるほど、費用は高くなってくることでしょう。
ただシンプルな地図なら1点3,000円程度からできるので、大量に発注することがなければ、大きな負担にはなりにくいです。
「発注する量や頻度」「自社で作成した場合にかかる人件費」を考慮してから、外注するかどうか検討してみてはいかがでしょうか。
地図情報に変更が生じるごとに修正依頼が必要
会社の成長や目指す方向性にあわせての事務所移転は多いです。
外注で地図作成していた場合、地図情報に変更が生じるごとに修正、もしくはあらためて新規作成の依頼が必要となります。
事務所の引越しだけでなく、「地図上で目印にしていた建物が取り壊された」など、周りの環境が変わることによって、修正せざるを得ないケースも出てきます。
土地開発が活発な地区ですと、更新頻度が高く煩わしさを感じることもあるでしょう。
対策としては「ランドマークを入れない地図にする」「自社で簡単な修正ができる形式で納品してもらう」などの方法もあるので、検討してみてください。
まとめ
地図作成のおすすめ外注先と、外注依頼するときのコツについてお伝えしました。
手頃な料金でプロに依頼したいなら、クラウドソーシングを通じてフリーランスのデザイナーに依頼するのがおすすめです。
ただクラウドソーシングには「大量の地図作成には対応しにくい」というデメリットがあります。
また気に入ったデザイナーがいても、継続的に依頼できるとは限りません。
そのため継続的に多くの地図作成業務が発生するなら、デザイン会社への依頼や自作がおすすめ。
シンプルな地図であれば、「地図作成のソフト」「スマホのお絵描きアプリ」でも作れます。
「シンプルな地図は自分で作り、イラスト入りのデザイン性が高い地図は外注する」といった使い分けもおすすめです。
この記事が地図作成の外注依頼に悩んでいる方の参考になれば幸いです。