プロジェクトマネージャー(PM)はマネジメント職種なので、「副業可能なのか」「副業とするには、負荷が高すぎるのではないか」と疑問を感じている方もいるのではないでしょうか。
結論から言いますと、プロジェクトマネージャー(PM)は副業可能です。
プロジェクトマネージャー(PM)の需要は高く、在宅でできる案件も豊富です。
この記事では副業プロジェクトマネージャー(PM)の「仕事内容」「料金相場」「副業案件の探し方」について解説します。
最後まで読んでいただければ、すぐにプロジェクトマネージャー(PM)の副業案件探しをスタートできます。
目次
プロジェクトマネージャー(PM)は副業可能
結論から言いますと、プロジェクトマネージャー(PM)は副業可能です。
プロジェクトマネージャー(PM)の職務をこなせる人材が不足しているため、副業人材を探している企業も多いからです。
また社内で「プロジェクトマネージャー」という肩書を持っている人でも、周囲から「プロジェクトマネージャーとしてはスキル不足」と評価されていることも少なくありません。
そのためプロジェクトマネジメントのスキル・経験がある方は、企業からの需要が高く、高単価の副業案件の獲得も期待できます。
ただプロジェクトマネージャー(PM)は業務にかける手間と時間も大きく、「副業には向かなさそう」と考える方もいるのではないでしょうか。
しかし実際には「副業OK」「週2日の稼働でOK」「リモートOK」などの案件は存在します。
本業とうまくバランスをとることは不可欠ですが、プロジェクトマネージャー(PM)は十分副業可能だと考えてください。
PM副業の仕事内容は本業PMと変わらない
プロジェクトマネージャー(PM)の副業の仕事内容は、本業PMと変わりません。
副業であれ本業であれ、プロジェクトマネージャーに期待される役割は変わらないからです。
具体的には以下のような仕事があります。
- 要件定義
- 計画・企画立案
- メンバーの人選
- 進捗状況管理
- トラブル・障害発生時の対応
- プロジェクト終了後の評価
なお募集されているプロジェクトのジャンルは「Web制作」「EC」「基幹システム」「DX刷新」などさまざまです。
プロジェクトによっては業務範囲が狭まることもありますが、「基本的に仕事内容は本業PMと変わらない」と認識しておきましょう。
プロジェクトマネージャー(PM)副業の料金相場は月10万円~25万円程度
プロジェクトマネージャー(PM)副業の料金相場は「月10万円~25万円程度」です。
幅があるのは、プロジェクトの内容や求められる稼働時間によって、料金が変動するからです。
週5日稼働できるなら月50~100万円も見込めますが、「週1~2日稼働でOK」といった案件だと、10万円程度と考えておいてください。
本業と無理なく両立しながら収入を得るなら、月10万円程度を目標にするとよいでしょう。
プロジェクトマネージャー(PM)副業の年収はどれくらい?
プロジェクトマネージャー(PM)副業の年収は、120万円~300万円程度でしょう。
副業に適したPM案件の月収相場が10万円~25万円程度だからです。
ただしPMの報酬単価は「稼働日数」「プロジェクトの規模」「仕事内容や任される業務範囲」「経験年数・スキル」によってかなり異なります。
大型案件に関わるなら、さらなる年収アップも見込めます。
ただし大型案件に参画する場合には、本業との兼ね合いに注意が必要です。
プロジェクトマネージャー(PM)の副業に必要なスキル
プロジェクトマネージャー(PM)の副業をするために最低限身につけておきたいスキルを紹介します。
- IT全般のスキル
- 管理スキル
- リーダーシップ
- 課題解決スキル
- コミュニケーションスキル
順番に紹介するので参考にしてみてください。
IT全般のスキル
副業プロジェクトマネージャー(PM)には、IT全般のスキルが必要です。
基本的なITスキル・知識を網羅していないと、仕事の中で適切な判断ができず仕事に仕事を支障が出ます。
たとえば業務の進行表を上手く組み立てられなかったり、何かしらのトラブルが起きた際の判断ミスなどが出ると、プロジェクトメンバーからの信頼を失いかねません。
IT業界では「プログラマー」「システムエンジニア」「プロジェクトリーダー」を経験して、プロジェクトマネージャーになるキャリアパスが一般的です。
そのため「もともとプログラマーやシステムエンジニアとして関わっていた分野」のスキルが高い方は多いのではないでしょうか。
しかしプロジェクトマネージャーになると、「今まで自分が関わってこなかった分野」の知識も必要となります。
「本業で経験できない分野の案件に関わりたい」と考えた場合、副業で使用するプログラミング言語に馴染みがないケースも出てくるので注意してください。
副業でプロジェクトマネージャー(PM)をするなら、「自分が本業で経験していない分野」の知識も身につけておくこともおすすめします。
管理スキル
プロジェクトマネージャー(PM)には管理スキルも必要です。
責任者としてプロジェクトをまとめる中、至るところで使うことになります。
具体的には「納品管理」「スケジュール管理」「品質管理」「予算管理」の経験やスキルが求められます。
副業案件ごとに管理方法が異なることも多いため、さまざまな管理方法に対応できる柔軟性も必要です。
管理スキルは「今までの実績・経験」から判断されることが多いので、ポートフォリオで明示するのもおすすめです。
リーダーシップ
プロジェクトマネージャーにはリーダーシップも必要です。
複数人のプロジェクトメンバーをチームにまとめあげて、プロジェクト全体を指揮する立場なためです。
プロジェクトマネージャーなのにリーダーらしからぬ行動が目立つと、メンバーからの不信感へとつながりかねません。
たとえば、リーダーであるにも関わらず、優柔不断でどっちつかずな指示出しばかりが目立つ、ミスが起きた際にも責任を取らなかったりといった場合です。
正しい方向性を定められないことでチームの動きがバラバラ、結果的にプロジェクトが想定していた道筋からずれてしまう可能性もあります。
具体的には以下のような行動が必要です。
- ゴールとゴールに至るまでの道筋をわかりやすく描き、メンバーと共有する
- メンバーがよりよいパフォーマンスを発揮できる組織・環境づくり
メンバー同士が衝突した場合、間に入って解決することもあります。
プロジェクトマネージャーには、管理スキルとは別に「プロジェクトメンバーから信頼を得るためのリーダーシップ」が必要だと認識しておきましょう。
課題解決スキル
プロジェクトマネージャー(PM)には課題解決スキルも必要です。
プロジェクトにはトラブルがつきものであって、問題が出るたびに解決案の提示を求められます。
もちろん事前調査の段階で、トラブルの予防については考えているはずです。
しかし事前の対策としていたとしても、何のトラブルもなくすべてスケジュール通り進むプロジェクトのほうが珍しいのではないでしょうか。
トラブルを放置していると、プロジェクト全体が停滞、最悪の場合はプロジェクト撤退になる可能性もあります。
そのためプロジェクトマネージャーには、課題が出てきたときに原因を分析して解決方法を提示し、メンバーに指示する能力が求められます。
クライアントに「課題の内容や対処法」をわかりやすく説明する能力も身につけておきましょう。
コミュニケーションスキル
プロジェクトマネージャー(PM)にはコミュニケーションスキルも欠かせません。
クライアントやプロジェクトメンバーとのやり取りを頻繁に行う立場だからです。
ポジション的にミーティングでも進行役を担うことが多いのではないでしょうか。
コミュニケーションがうまくいかないと、クライアントのニーズをうまく捉えられなかったり、プロジェクトメンバーのやる気の低下へとつながります。
具体的には以下のような能力が必要となってきます。
- クライアントのニーズを引き出すヒアリング力
- 指示や考えをわかりやすく伝える能力
- 人間的な相性に関係なく、円滑なコミュニケーションをとる能力
「コミュニケーションスキルがないと、プロジェクトマネージャーの仕事はできない」と認識しておいて間違いないでしょう。
プロジェクトマネージャー(PM)の副業の探し方・始め方
Webディレクターの副業案件を探す方法は、主に以下の3つです。
- クラウドソーシングのクラウディア
- フリーランスエージェント
- 案件の直接受注
順番に解説するので参考にしてみてください。
クラウドソーシングのクラウディアで探す
プロジェクトマネージャーの副業案件を探すなら、クラウドソーシングのクラウディアがおすすめです。
クラウディア内で募集される案件はリモートワーク可能なものが多く、副業に適してます。
クラウディアで案件を探す方法や利用にあたっての注意点は以下の通りです。
案件探し・応募の手順 |
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利用上の注意点 |
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クラウディアで案件を獲得するには、実績・経験をうまくアピールする必要があります。
プロフィールやポートフォリオを充実させ、クライアントに選んでもらえる可能性を高めましょう。
副業・フリーランスエージェント
副業・フリーランスエージェントも、プロジェクトマネージャーの副業を探すのにおすすめです。
登録するだけで希望やスキルに見合う案件を紹介してもらえます。
エージェントが間に入ってくれるので、契約関連のトラブルが起こりにくいのもメリットです。
プロジェクトマネージャーの副業案件を探しやすいエージェントとしては、「シューマツワーカー」「doocy Job(ドーシージョブ)」があります。
どちらも週1~3日程度の稼働でOKなリモート案件が充実しています。
エージェントで案件を探す方法や利用にあたっての注意点は以下の通りです。
案件探し・応募の手順 |
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利用上の注意点 |
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「クラウドソーシングで自分をアピールするのが難しい」「副業探しの時間がない」という方には、エージェントがおすすめです。
なおクラウドソーシング「クラウディア」の付随サービスである「クラウディアPRO」でも、希望に合う高単価案件を紹介できます。
案件の直接受注
副業案件を直接受注する方法もあります。
プロジェクトマネージャーを務めるくらいの実力がある人なら、「元同僚」「元クライアント」などから仕事を紹介してもらえる可能性も高いからです。
またPMを探している企業は多いので、ビジネスSNSなどで直接クライアントに営業して、案件を獲得することも可能でしょう。
つまり直接受注は「人脈が広い方」や「営業力がある方」におすすめの方法です。
コネ案件だと「クライアントの顔が見えやすく安心できる」というメリットがあります。
また直接受注だとクラウドソーシングやエージェントのようなマージンが発生しないので、手取りが増えるのもメリットです。
直接受注で案件を探す方法や注意点は以下の通りです。
案件探し・応募方法 |
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注意点 |
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直接受注ではトラブル時のサポートがないので、「丁寧な対応」「契約内容の徹底的な確認」を心がけましょう。
プロジェクトマネージャー(PM)が副業をするメリット
プロジェクトマネージャー(PM)が副業するメリットを紹介します。
- 効率よく収入を増やせる
- 時間を有効活用できる
- 人脈を広げられる
- スキルアップにつながる
順番に解説するので参考にしてみてください。
効率よく収入アップを目指せる
プロジェクトマネージャーが副業すると、効率よく収入アップを目指せます。
副業なら自分で案件を選べるため、高単価案件を狙って獲得することも可能です。
一方本業ですと、「難易度の高い案件にアサインされても、基本的に給与は変わらない」というケースが多いでしょう。
また副業なら、時間給なら働いた時間分、出来高制ならできた分にあわせて収入になります。
「本業で結果を出したのに、期待したほど昇給しなかった」など、現在の収入に不満がある場合には副業を検討してみてはいかがでしょうか。
時間を有効活用できる
プロジェクトマネージャーが副業すると、時間を有効活用できます。
リモートワーク可能な案件も多く、隙間時間や休みの日を副業する時間に充てられるからです。
たとえば、電車通勤の時間を使ってチャットのやり取りをしたり、帰宅後に自宅からZoomで打ち合わせしたりもできます。
「ヒマな時間を収入に変えたい」という方は、ぜひ副業を検討してみてください。
人脈を広げられる
企業に勤務している場合、プロジェクトメンバーやクライアントは固定されがちです
そのため「社外の交流会などに参加しないと、人脈が広がらない」「交流関係がマンネリで、刺激が足りない」と感じる人もいるのではないでしょうか。
人脈を広げられるのも、プロジェクトマネージャーが副業するメリットのひとつです。
副業案件では、今まで関わりがなかった新たなクライアントやプロジェクトメンバーと出会える可能性は高いです。
人脈が広がると、コネで案件獲得できる可能性も高まる点もメリットといえるでしょう。
とくに将来フリーランスとして転身を考えている人は、人脈を作るうえでも副業するのはおすすめです。
スキルアップにつながる
スキルアップにつながるのも、プロジェクトマネージャーが副業するメリットです。
本業の仕事では経験できない、新たなプロジェクトにも参画できるからです。
プロジェクトによってプロジェクトマネージャーが担う仕事は変わるため、本業ではカバーしていなかった業務内容の経験を積める可能性もあります。
経験値が増えれば、社内でのキャリアアップや転職で有利になると期待できます。
「プロジェクトマネージャーとしての経験を積みたい」「キャリアアップ転職を考えている」という方は、副業で経験を積むのがおすすめです。
プロジェクトマネージャー(PM)が副業をするデメリット
プロジェクトマネージャー(PM)が副業するデメリットを紹介します。
- 所得が増えると確定申告が必要
- 本業とのバランスをとるのが難しい
順番に紹介するので参考にしてみてください。
所得が増えると確定申告が必要
プロジェクトマネージャーが副業して所得が増えると、確定申告が必要になります。
給与以外の所得が年間20万円を超えると、確定申告する決まりになっています。
プロジェクトマネージャーの副業は高単価であることが多いので、副業すれば確定申告が必要になることは多いです。
会社員だと会社が年末調整してくれるため、基本的に確定申告は不要です。
そのため確定申告に慣れておらず、「確定申告が面倒」と感じる人も少なくありません。
ただ「面倒だから」と確定申告をしなかったり正しい金額で申告しなかったりすると、追徴課税や重加算税を支払うリスクも出てくるので絶対辞めてください。
副業するなら税金関連の知識は必須なので、割り切って勉強することをおすすめします。
本業とのバランスをとるのが難しい
プロジェクトマネージャーが副業する場合、本業とのバランスをとるのが難しいのもデメリットです。
副業であってもプロジェクトマネージャーの仕事は責任が大きく、業務量も多いからですね。
副業する場合は、副業にのめり込みすぎて本業に支障が出ないように注意してください。
無理しすぎると、体調を崩す可能性もあります。
プロジェクトマネージャーの仕事内容を考えると、「本業の勤務形態や勤務時間」と「副業の業務範囲や稼働日時」のバランスにかなり注意する必要があるでしょう。
副業の職種にこだわらないのであれば、プロジェクトマネジメントの経験を活かしつつ、短時間・スポットでも働ける「ITコンサルタント」の副業も検討してみてください。
プロジェクトマネージャー(PM)の副業に関するよくある質問
プロジェクトマネージャー(PM)の副業に関するよくある質問を紹介します。
- プロジェクトマネージャーの副業は拘束時間が長くなりませんか?
- プロジェクトマネージャー経験が浅くても、副業可能ですか?
順番に紹介するので、気になる部分がある場合はチェックしてみてください。
プロジェクトマネージャーの副業は拘束時間が長くなりませんか?
案件によっては、副業でも拘束時間が長くなる可能性はあります。
プロジェクトマネージャーの主な仕事内容は「業務全体の進行管理・指揮」であり、カバーする範囲が広いからです。
稼働する日時が指定されていなかったとしても、「なかなか休めない」といった状況に陥る可能性があります。
プロジェクト進行中にトラブルが起き、想定以上の時間や労力がかかることもあるでしょう。
副業案件を探す際には、プロジェクトの規模や業務範囲に十分注意してください。
プロジェクトマネージャー経験が浅くても、副業可能ですか?
結論から言いますと、プロジェクトマネジメントの経験が浅い場合、副業案件を獲得するのは難しくなります。
副業プロジェクトマネージャーでは「即戦力」が求められるからです。
そのため本業でマネジメント経験を積んでから副業に挑戦することをおすすめします。
ただし案件によっては、プロジェクトマネジメント経験がなくても「プロジェクトリーダー経験があればOK」「エンジニア経験があればOK」としていることもあります。
「経験はないが、どうしても挑戦したい」という場合は、上記のような案件を探してみましょう。
なおプロジェクトマネージャー経験が浅い場合には「PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)」の副業案件に挑戦するという手もあります。
PMOの役割は、PMの補佐や後方支援です。業務内容は多岐にわたり、プロジェクトによっても異なります。例えば「データ収集」「議事録などの書類作成」「進捗状況管理」「プロジェクトメンバーの勤怠管理」などを行います。
経験が浅くプロジェクトマネージャーの案件に応募できない場合は、PMOも検討してみてください。
まとめ
プロジェクトマネージャー(PM)は需要が高いため、副業可能です。
週1~2日から参画できるプロジェクトなど、副業に適した案件も募集されています。
副業の探し方は「クラウドソーシング」や「副業・フリーランスエージェント」などです。
取り組みやすい案件を探したいなら、クラウドソーシングのクラウディアがおすすめ。
一方スキルに見合う高単価の案件を紹介してもらいたいなら、副業エージェントや「クラウディアPRO」をおすすめします。
クラウドソーシングでもエージェントでも、プロジェクトマネジメントの経験がないとPMとしての採用は難しくなります。
経験が浅い方はPMO(プロジェクトマネジメントオフィス)の副業から始めることも考えてみてください。
時間の都合がつけにくい方には、PMとしての経験を活かせる「ITコンサルタント」もおすすめです。