「WEBの集客にはSEOが不可欠である!」
WEBライターとして活動していると、こんな言葉を耳にすることはないでしょうか。
確かに、ホームページのアクセス率を向上させるにはSEOは不可欠であり、ライターとしても一通り勉強しておく必要があります。
そうはいっても、SEOは突き詰めると非常に奥が深いです。
「勉強してみたけれど、難しくて何がなんだか分からなかった…」こんな方は少なくないでしょう。
そこで、今回の記事ではライターができるSEO記事の作成について、やさしく解説していきます。
- SEOの基本
- SEO記事の基本的な書き方
この二点をメインに紹介していきますね。
「SEOって結局なんなの?」こんな疑問をお持ちの方にはぴったりの内容です。
参考にしてください。
そもそもSEO記事とは?
ライターとして仕事をしていると、クライアントから「SEO対策を考えた記事作成お願いします」と言われることは日常茶飯事です。
では、「SEO」とはいったい何なのでしょうか。
この章では、SEOとは何なのか、基本的な内容を解説していきます。
- SEOとは?
- 何のために必要なのか?
- 何を基準に対策すればいいのか
以上の順に紹介していきますね。
SEO記事=検索サイトで上位表示できるよう対策した記事のこと
簡単に言うと、SEOとは「検索エンジンで上位表示するための対策」のことで、SEO記事はSEOの施策を反映させて書いた記事のことです。
通称、「コンテンツSEO対策」とも呼ばれています。
検索エンジンはどのサイトを上位表示するかランダムに決めているのではなく、いくつかの条件のもとに表示順位を決定しています。
上位表示のための条件をクリアするように作られた記事が、一般に「SEO記事」と呼ばれるものですね。
ちなみに、SEOとは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の頭文字を取った言葉です。
元の言葉は長いので、WEB上ではもっぱら「SEO」と呼ばれます。
SEOはWEB経由で有利に集客するために必要
SEOは、WEBを経由してサイトにアクセスを集めるために必要です。
というのも、何も考えずに作ったコンテンツはまず上位表示できないからですね。
検索エンジン経由で集客したいのであれば、最低でも検索結果の1ページ目に入る必要があります。
検索順位はアクセス数に直結するため、SEOはWEB集客には必須なのです。
SEOはGoogleを基準に対策する
SEOは、Googleの検索結果を基準に対策を行います。
なぜなら、日本の検索エンジンのシェアは、8割近くをGoogleが占めているからですね。
また、2位のYahoo!もGoogleのアルゴリズムを使用して検索結果を表示しているため、日本でSEOをやるのであればGoogleの基準に合わせるのが最も効率的なのです。
SEO記事を作成する手順は?
SEOが何なのか簡単に理解できたところで、次にSEO記事を作成する手順を具体的に見ていきましょう。
というのも、SEOは「なんとなくコンテンツを作れば上位表示できる」というようなものではなく、段階を踏んで作成しなければ上位表示は難しいからです。
SEO記事を作成する手順は、大きく分けて以下の6段階に分けられます。
- 検索キーワード選定を行う
- 検索意図を整理・テーマの決定を行う
- 構成(設計図)を作成する
- 情報を収集する
- 本文を執筆する
- 校正を行う
それぞれ何をすればよいのか、順を追って確認していきましょう。
①検索キーワード選定を行う
最初に「上位表示したい検索キーワード」を決定します。
選んだキーワードを主軸に以降の内容を決定することになりますね。
たとえば「大阪 ラーメン」で上位表示したいのであれば、大阪のラーメン店の紹介記事などが書けるでしょう。
キーワードの選定にあたっては、より多くのアクセスを獲得するため、選定ツールを利用して検索回数の多いキーワードを選ぶことをおすすめします。
まずは狙いたいキーワードを考えてみましょう。
②検索意図を整理・テーマの決定を行う
次に、キーワードに対する検索意図を調べ、テーマの決定を行います。
というのも、検索意図が分からなければユーザーが求める情報を提供できないため、結果として上位表示も難しいからです。
例えば、「大阪 ラーメン」というキーワードであれば、「大阪にあるラーメン店が知りたい」というのが主な検索意図でしょう。
しかし、検索意図が分からないと「ラーメンが食べたい人にうどん店を紹介する」など、的外れなコンテンツを作ってしまいかねないので、検索意図の整理が必要なのです。
検索意図が判明したら、検索意図に応えられる形でテーマを設定します。
「大阪 ラーメン」なら、「大阪で一押しの老舗ラーメン店〇選」などが代表的ですね。
③構成(設計図)を作成する
テーマと検索意図が分かったら、次に記事の骨組みにあたる構成作りに取り掛かります。
構成は「どこで何を説明するか」を整理するために必要なものなので、本文執筆前に必ず作成しますね。
具体的には、記事の内容を見出しレベルまで落とし込んだもののことです。
先ほどのラーメン店の例だと、以下のような構成が作成できます。
<h2>大阪は人気店のひしめくラーメン激戦区</h2>
<h2>ハズれなし!大阪の老舗ラーメン〇店</h2>
<h2>大阪でラーメン店の多いおすすめエリア</h2>
<h2>まとめ</h2>
④情報を収集する
構成ができたら、構成に沿って情報収集を行います。
このとき、誤った情報を盛り込んでしまわないよう、信頼できる情報元のみを参照するようにしましょう。
「信頼できる情報元」の定義は案件によって異なる場合もありますが、以下のようなものが代表的です。
- 官公庁の公開データ
- 企業の公式サイト(商品紹介記事など)
- 専門家の書籍
一方、個人ブログやアフィリエイトサイト、競合サイトなどからの情報収集は信ぴょう性に欠けるため控えます。
⑤本文を執筆する
情報収集まで完了したら、いよいよ本文を執筆していきます。
本文を書く際は、読者が理解しやすいよう、読みやすく書くのがポイントです。
WEB記事の読者は「読みにくい」「何を言っているのか分からない」と感じると即座に離脱(サイトから退出)します。
そのため、読んでいて頭にスッと入ってくる文章が理想的です。
分かりやすい文章の書き方は以下の記事で詳細を紹介しています。
初心者でもわかる記事作成のコツ!分かりやすい文章を書くために注意する点とは?
⑥校正を行う
本文の執筆完了後、記事の校正を行います。
作成した原稿に誤りがないか、以下のような項目をチェックしていきます。
- 誤字脱字はないか
- 言葉の誤用はないか
- 意味の分からない言い回しはないか
- 情報の誤りはないか
- 他のサイトと重複している内容はないか(コピペチェック)
こういった内容を一つ一つチェックし、納品前にミスを潰しておく重要なフェーズです。
SEO記事を作成する上で重要なポイントは?
SEO記事を作成する上では、いくつか念頭に置くべき重要ポイントがあります。
この章では、特に大切な3つのポイントに絞って紹介していきますね。
- 検索ユーザーが何を求めているかを考える
- キーワードをタイトル・見出しに盛り込む
- 情報元の信ぴょう性に注意する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
検索ユーザーが何を求めているかを考える
SEO記事を作成する上で、重要なポイントの一つが、「読者が何を求めて検索しているのか突き詰めて考えること」です。
というのも、Googleが上位表示するサイトを選ぶ基準の一つは「ユーザーの要求に応えられているかどうか」だからですね。
検索意図を推測するには「現在狙いたいキーワードで上位表示されているコンテンツを研究する」方法が最も簡単。
上位表示されるコンテンツは「ユーザーの検索意図が反映されている」とGoogleに評価されているからです。
検索意図が分からない場合、以上の方法で競合調査をしてみてください。
キーワードをタイトル・見出しに盛り込む
狙うキーワードは、タイトルと各見出しに必ず盛り込むようにします。
なぜなら、Googleに対して「この記事はこの内容について書いていますよ」と明示的にアプローチできるからです。
最低でもタイトルと見出し(大見出し)にはキーワードを入れておくようにしましょう。
情報元の信ぴょう性に注意する
記事を執筆する際は、情報元の信ぴょう性に注意してください。
記事の内容の信頼性が増し、ユーザーからの信用を得やすくなります。
たとえば、野菜の栄養に関する記事を作成する場合を考えてみましょう。
栄養素の研究機関が発表しているデータを元にするのと、料理好き芸能人のブログをもとに作成するのでは、どちらの方が信頼性の高い記事になるかは言うまでもないと思います。
信ぴょう性はSEOの面でも重要になってきています。
Googleの品質評価ガイドラインの中でも、
- 専門性(Expertise)
- 権威性(Authoritativeness)
- 専門性(Expertise)
を重視していると明記されているからですね。
上記の3つを略して「E-A-T」と呼ばれています。
※参考⇒ Google 品質評価ガイドライン解説 | 電通デジタル
記事執筆の際は、可能な限り公的機関や製造元の公式データなど、信頼できる情報をもとに作成しましょう。
SEO記事の構成はどうなっている?
検索エンジンで上位表示を目指す場合、記事の構成はどのようにすればよいのでしょうか。
SEO記事の構成については既に一つの「型」が出来上がっており、「読みやすい」かつ「検索エンジンにアピールしやすい」フォーマットがあります。
具体的に、SEO記事は以下の三つの要素で構成されることが多いです。
- 記事の顔になるタイトルとメタディスクリプション
- 記事の内容になる「見出し」と「本文」
- 最後のひと押しを伝える「まとめ」
一つずつ詳細を確認していきましょう。
タイトルとメタディスクリプションは「記事の顔」になる部分
タイトルとメタディスクリプションは、SEO記事の顔になる部分です。
検索結果ページに表示されるため、ユーザーがクリックするかどうか決定する重要な要素になります。
タイトルは、記事の内容をユーザーにアピールする役目を負い、メタディスクリプションは記事の概要を短文で説明するものですね。
実際の検索画面では、以下のように表示されます。
タイトルは読者の目を引き付けるように、メタディスクリプションはどんな内容なのか分かりやすく伝わるよう作成する工夫が必要です。
記事の内容は見出しと本文で構成される
記事の中身は、見出しと本文で構成されます。
というのも、記事はいくつかのブロックに分けて作成した方が、読者を疲弊させにくく中身も分かりやすいからです。
当記事を見ていただいても分かるように、記事がいくつかの塊に分かれており、ブロックごとのタイトルとして見出しが設定されていますね。
以上のように、SEO記事は、ユーザーの疑問(テーマ)に対して、複数の塊に分けて情報を提供していくという形を取ります。
まとめで最後のひと押しをする
最後尾の見出しは「まとめ」として最後のひと押しを担います。
記事には、提供してきた情報に対する今後の具体的な行動を促したり、内容を簡単にまとめて理解を助けたりするためのブロックが必要で、最後の見出しがその役目を負います。
具体的に何を書くかは記事によってまちまちですが、ノウハウ記事であれば記事内容を簡潔にまとめ、商品紹介記事であれば購入に向けた最後のセールスで背中を押すことが多いです。
SEO記事を作成する上での注意点は?
SEO記事の作成を進める上では、いくつか注意点があります。
この章では、中でも基本となる二つの項目を紹介しますね。
- 読者を想定して文章を書く
- 公開前にコピペチェックを行う
それぞれ詳しく見ていきましょう。
読み手を意識した文章にする
SEO記事では、読み手を意識した記事作成が重要になります。
というのも、記事の内容や難解さなどをターゲットに合わせて書く必要があるからですね。
例えば、自動車の部品について紹介する記事だと、一般ユーザーの読者と専門業者の読者では知識に差があることが多いです。
一般ユーザー向けの記事では、専門用語は控えるか、説明付きで利用するのが好ましいでしょう。
ターゲットとする層に応じて記事内容は適時変更する必要があります。
読み手がどんな人なのかは常に意識して執筆しましょう。
コピペチェックを必ず行う
記事の作成後には必ずコピペチェックを行うようにします。
Googleは重複コンテンツには非常に厳しく、コピーとみなされるとペナルティを受け検索順位が大幅に下落することがあるのです。
コピーしたつもりがなくても、競合を調査するうちに内容が似通ってしまうことがあるかもしれません。
万一の場合に備え、ツールを利用してコピぺチェックを行いましょう。
似通ってしまう情報を書いてしまっていた場合は、リライトすることでコピーコンテンツにならないよう気をつけましょうね。
SEO記事を作成する上で便利なツールは?
SEO記事の作成は全て人力でも可能ですが、利用すると記事作成の効率がアップするツールがいくつか存在します。
この章では、SEOライターとして活動している筆者が実際に利用しているおすすめのツールを三種紹介しますね。
- 構成作成に便利なマインドマップツール
- 競合調査におすすめのラッコツール
- キーワード選定ツールを利用する
一つずつ紹介していきましょう。
構成作りにはマインドマップツールがおすすめ
記事の骨組みにあたる構成を作る際は、マインドマップツールの利用がおすすめです。
どこに何を書くのか一目で分かるため、内容の重複や見出しレベルの矛盾を発見しやすいという利点がありますね。
当記事を書くにあたって、筆者もマインドマップツールを利用して構成を作成しています。
ツールはお好みで選んで大丈夫です。
参考までに、筆者は無料のXmindというダウンロード型のマインドマップソフトを使用しています。
使用感が良くおすすめですが、少々動作が重いので8GB以上のメモリを搭載しているPCで使用した方が良いかもしれません。
競合調査にはラッコツールが便利
狙うキーワードで上位表示している競合の内容の調査には「ラッコツール」がおすすめです。
競合サイトの見出しを抽出し、一覧で表示してくれます。
抽出結果はcsvファイルでダウンロードすることもできるので、クライアントとの打ち合わせ資料としても活用できますね。
上位コンテンツの研究が効率的に進むのでおすすめです。
キーワード選定ツールは必ず利用する
SEO記事を作成する際、キーワード選定ツールは必要不可欠です。
というのも、キーワードを設定する際、ボリュームや関連キーワードを調査するのに必要だからですね。
記事のテーマに関連したキーワードを複数盛り込み、より検索数の多いキーワードを選べば記事のアクセス増加も狙えます。
選定ツールは好みで選んで良いのですが、初心者におすすめなのは「aramakijake」です。
GoogleとYahoo!の順位ごとの予想アクセス数を確認できるツールで、使い方がシンプルで分かりやすいというメリットがあるのでぜひチェックしてみてください。
どのキーワードを狙うか考える際は、一度ツールでボリュームと関連ワードをチェックしてみましょう。
SEO記事作成代行サービスへ依頼することでも学べる
SEO記事作成代行サービスへ依頼することで学んでいく方法もあります。
なぜなら、記事作成代行業者は、お客様へ提供するためののSEO知識やマニュアル、作成手順を作っているからですね。
例えば、キーワードの選び方、見出しの作り方、SEOに強い文章構成などですね。
代行業者へ依頼する費用は当然必要となってきますが、依頼から納品までの中で作成手順を学べるのは大きなメリットと言えるでしょう。
もし、興味がある方は「Web記事作成代行サービスでおすすめの依頼先3選」も合わせて読むことをおすすめします。
まとめ
SEOは、WEB集客をする上で非常に重要な対策です。
しかし、とにかく奥が深いため初心者の方には情報量が多すぎるきらいがあります。
今回の記事は「結局どうすればいいの?」と悩んでいる方向けに基本的な内容を紹介しました。
解説内容が役に立てば幸いです。
「やることが結構多い…」と思うかもしれませんが、数をこなすうちに無意識のうちにできるようになりますよ。
少しずつで大丈夫なので、仕事を通してSEO記事作成のスキルを身につけていきましょう。