「動画コンテンツやイベントで利用するオリジナルの音楽がほしい」と思っても、自分で作曲するのはハードルが高いと感じている方も多いと思います。
ではどうやってオリジナル楽曲・BGMを手に入れればいいのでしょうか。
結論から言いますと、以下のサービスを使うとオリジナル曲が制作できます。
- 費用重視なら「クラウドソーシング」
- クオリティ重視なら「音楽制作会社」
- 自作するなら「アプリ」
この記事では「作曲におすすめの外注先やアプリ」「費用の相場」「利用のコツ」について解説します。
記事を最後まで読んでいただければ、「最適な外注先を選ぶコツ」「依頼時の注意点」がわかります。
目次
作曲におすすめの外注先2選&自作用アプリも紹介
作曲におすすめの外注先には、以下の2つがあります。
- クラウドソーシング
- 音楽制作会社
また外注ではなく、アプリを使って自作する方法もあります。
この章では「外注先の特徴や依頼方法」「おすすめ作曲アプリ」を紹介します。
1.外注費用を安くしたいなら|クラウドソーシング
外注費用を安くしたいなら、クラウドソーシングを使って外注するのがおすすめ。
クラウドソーシングには、安価に作曲を請け負ってくれる個人クリエイターが多く登録していて探しやすいからです。
またクラウドソーシングでの外注には、以下のようなメリットもあります。
- SNSやネットよりもクリエイターを探しやすい
- クリエイターと直接やりとりできる
- 「作詞」「編曲」ができるクリエイターも探せる
クラウドソーシングには各音楽ジャンルの作曲経験豊富なクリエイターが集まっているので、SNSやネットよりも簡単にクリエイターが見つかりやすいです。
またクラウドソーシング上でクリエイター本人とやりとり可能なので、「曲のイメージについての相談」「納期の交渉」などがしやすいのもメリットといえます。
作曲にかけられる予算が限られているなら、クラウドソーシングでクリエイターを探してみましょう。
クラウドソーシングでの依頼は「プロジェクト方式」
クラウドソーシングを通してクリエイターに作曲を外注する場合には、一般的にプロジェクト方式を使います。
「プロジェクト方式」が使われる理由は以下のとおりです。
- クライアント側が「予算」「納期」を決められる
- 応募者の実績などを比較し、適任者を選べる
プロジェクト方式ならクライアント側が提示した条件に納得したクリエイターだけが応募してくるので、「思ったより外注費が高くなってしまった」という失敗が起こりません。
ただしあまりに予算が少なかったり納期が厳しかったりすると、応募者が集まらない可能性もあるので注意してください。
プロジェクト方式での依頼の流れを簡単に紹介します。
- クライアントがプロジェクトを登録(予算、納期、曲の長さやイメージについて記載)
- プロジェクトについてクリエイターから質問があれば回答
- クリエイターがプロジェクトに応募
- 複数クリエイターが応募してきた場合は、適任者を選んで発注
プロジェクトの記載方法がわからない場合は、他社が出している作曲依頼のプロジェクトを参考にしてみましょう。
クラウドソーシングを通じて個人クリエイターに作曲を外注したい方は、登録者数月間1,000人以上(※1)の『Craudia(クラウディア)』を使ってみてはいかがでしょうか。
>>作曲・音源・効果音が得意なワーカーのプロフィールを見てみる
2.高いクオリティを求めるなら|音楽制作会社
オリジナル楽曲に高いクオリティを求めるなら、音楽制作会社への外注がおすすめ。
音楽制作会社には以下のような特徴があるからです。
- 専属作曲家・ミュージシャンが在籍
- 機材・設備が整っている
- 幅広い音楽ジャンルに対応
- プロのアーティストへも楽曲提供を行っている
組織力や高度な設備を活かし「歌入れ」「生楽器の演奏」などにも対応できるため、高いクオリティの楽曲制作が期待できます。
またCD制作やジャケットデザインに対応できる音楽制作会社もあります。
ただしクラウドソーシングを通じて個人に外注するよりも、外注費が高くなりやすい点には注意してください。
予算に余裕があり、「とにかく曲の完成度を求める」という場合におすすめの外注先といえるでしょう。
音楽制作会社への依頼方法は「まず問い合わせ」
音楽制作会社への外注は、まず問い合わせから始まります。
「依頼したい音楽のジャンル」「予算」「納期」などを連絡して、対応可能か確認する必要があるからですね。
問い合わせから発注までの流れは、大まかに以下のようになります。
- 問い合わせ
- 会社側が見積もり作成
- 見積もりに納得したら発注
気になる音楽制作会社があれば、まずは問い合わせしてみましょう。
3.自作するなら|作曲アプリ
外注予算がなくオリジナル曲を自作したいなら、作曲アプリの利用がおすすめといえるでしょう。
無料で使える作曲アプリなら、費用がかからないからです。
音楽的な知識がない初心者でも、直感的かつ簡単に作曲ができるアプリも数多くあります。
初心者にもおすすめの無料作曲アプリは以下のとおりです。
アプリ名 | 特徴 |
---|---|
Medly | 画面がシンプルでわかりやすい。音階を自動で合わせてくれる。 |
Music Maker JAM | 用意された音源を組み合わせて、簡単にオリジナル曲が作れる。 |
Garage Band | 画面上で楽器を演奏でき、本格的な作曲が可能。 |
自作する場合には、当然ですが時間・手間がかかる点はデメリットです。
ただ「外注費をかけられない」「自分で作るのが苦にならない」という方には、おすすめの方法だと言えるでしょう。
なお楽曲を自作する場合には、パソコンにDAW(デジタルオーディオワークステーション)という種類のソフトを入れて、オリジナル曲をつくる方法(DTM)もあります。
無料で使えるDAWもあり、アプリよりも本格的・高クオリティな作曲が可能です。
ただ初心者が使いこなせるようになるまでには時間がかかるので、この記事では解説しません。
まずは作曲アプリから作成を試す中で、作成に慣れてきたり物足りなさを感じるようになってから考えてみてはいかがでしょうか。
では、続けてアプリの利用方法について解説していきます。
アプリはダウンロードしてそのまま使用OK
無料の作曲アプリは、他のアプリと同様、スマホやタブレットにダウンロードすればそのまま使えます。
直感的に操作できるアプリが多いので、操作に迷うことは少ないでしょう。
大きな画面のほうが操作しやすいので、できればタブレットで使うことをおすすめします。
課金すれば利用できるサウンドが増えるアプリもあるので、必要に応じて使ってみてください。
作曲の外注にかかる費用相場をチェック
作曲を外注依頼する際にかかる費用の相場は以下のとおりです。
クラウドソーシング | 1万円~ |
---|---|
音楽制作会社 | 10万円~ |
費用に幅があるのは、以下の要素によって費用が変動するからです。
- 曲の長さ
- 作詞やアレンジの依頼有無
- 録音方法
- 制作した曲の用途
例えば「曲が長い」「楽器演奏やヴォーカルを録音する」といった場合、外注費用は高くなりやすいです。
また商用目的の音楽については、作曲料を高く設定している外注先もあります。
音楽制作会社や有名作曲家に外注する場合、100万円以上の費用がかかるケースもあります。
作曲に求めているクオリティと予算のバランスをみながら外注先を選んでいきましょう。
作曲の外注先を選ぶ際の注意点
作曲を外注する際におさえておきたい注意点を4つ紹介します。
- 制作したい曲のイメージを固める
- 著作権に関する希望を整理する
- 外注先の得意ジャンルをチェックする
- ラフ音源は必ずチェックする
上記4点をしっかりおさえることで、最適な外注先を選ぶことができますよ。
制作したい曲のイメージを固める
外注先を探す前に、まずは制作したい曲のイメージを固めましょう。
イメージが具体的で整理されているほど、希望に近い作品ができるからです。
少なくとも、以下のような内容はまとめておきましょう。
- 曲調(アニソン風、ゲーム音楽風、ヒップホップ調など)
- 使用用途(CM、YouTubeのBGM、イベント用など)
- 楽曲の長さ
- ヴォーカル・歌詞の有無
- 生の楽器演奏の有無
サンプルとして「イメージに近い既存の曲」をリストアップしておくのもおすすめです。
アニメやゲームに音楽をつけたい場合は、実際の映像や画面があると、作曲家も曲のイメージが湧きやすいでしょう。
著作権に関する条件は必ず決める
著作権についての条件は必ず決めておきましょう。
著作権について曖昧なままにしておくと、トラブルの原因につながります。
使用用途から考えて、著作権の譲渡が必要かどうか確認しておきましょう。
作曲者から著作権を譲渡して貰う場合は、譲渡料が発生します。
著作権トラブルを防ぎたいのであれば、知識が豊富な外注先や別の第三者へ事前に相談しておきましょう。
外注先の得意ジャンルをチェックする
外注先候補の得意ジャンルもチェックしておきましょう。
作曲家や音楽制作会社には、それぞれ得意分野があるからです。
例えば以下のようなケースです。
- 子ども向けの歌が得意
- CM音楽を制作した実績が豊富
- YouTubeのBGMが得意
音楽制作会社の場合には幅広いジャンルやオプションをカバーしていることが多いです。
ただ個人の場合には「自分で歌も歌える」「ギターやピアノが演奏できる」「作詞もやります」など、カバーできる範囲が外注先によりかなり異なってきます。
過去の実績や保有しているスキルについてはクラウドソーシング上のプロフィールページやスキル出品ページなどに公開されていますので、よくチェックしましょう。
ラフ音源は必ずチェックする
制作楽曲のラフ音源は必ずチェックしましょう。
ラフ音源とは楽曲の方向性や雰囲気を確認するための「大雑把な見本」のようなもので、外注先により形式や完成度は異なります。
ラフのチェックで手を抜くと、まったくイメージと違う完成品が納品される可能性もあるので注意しましょう。
「曲が完成してしまった後」「ヴォーカルや楽器演奏を録音してしまった後」だと、「イメージと違うから作り直してください」と依頼した際、追加料金がかかったりもします。
そのためラフ音源は必ず提出してもらい、「欲しいイメージ」と「作曲の方向性」にズレがないか確認しておきましょう。
作曲を外注するメリットは2つ
作曲を外注すると、「クオリティに期待できる」「手間がかからない」という2つのメリットが得られます。
クオリティに期待できる
作曲を外注すると、クオリティに期待できます。
音楽のプロに制作を依頼するためです。
会社であれ個人であれ、素人より高いレベルの作品が期待できるでしょう。
実際に「プロが制作したオリジナル楽曲を使い始めてから、チャンネル登録者数が増えた」という効果を感じた人もいます。
高クオリティの曲が必要なら、自作せず外注することをおすすめします。
手間がかからない
外注してしまえば、ほとんど手間がかからないのもメリットです。
必要な情報を提供するだけで、実際の作曲作業はプロがやってくれるからです。
一方作曲の素人がDTMで作曲をしようと思った場合、「音楽理論」「DAW選び」「DAWの操作方法」を学ぶところから始めなくてはいけません。
試行錯誤しているうちにかなりの時間がかかると予想できます。
しかし外注すれば、時間も手間も節約できます。
「自分はゲームアプリ開発や動画撮影で忙しい」という場合、作曲の外注を利用するメリットは大きいので、外注依頼を考えてみてはいかがでしょうか。
作曲の外注にはデメリットもある
作曲を外注する場合、以下のようなデメリットもあります。
- コストがかかる
- イメージ通りの曲ができるとは限らない
上記理由について順に説明します。
外注分のコストがかかる
外注する分のコストが当然かかってきて、人によってはデメリットと感じることでしょう。
プロに依頼すると、クラウドソーシングでも1万円以上の費用は見込んでおきましょう。
音楽制作会社や有名な作曲家に依頼する場合、依頼内容によっては100万円以上の費用がかかるケースも出てきます。
一方無料アプリや無料DAWでの自作なら、費用はかかりません。
ただ外注すると曲のクオリティが高くなるので、費用対効果は高いといえるのではないでしょうか。
イメージ通りの曲ができるとは限らない
しっかり準備して外注したとしても、必ずしもイメージ通りの曲ができてくるとは限りません。
理由としては以下のようなことが考えられます。
- クライアントと作曲家の間で、うまく意思疎通できなかった
- ラフをチェックしなかった
- 作曲家・クリエイターのスキルが足りなかった
100%回避とは言い切れませんが、クライアント側は事前のトラブル対策として以下の内容をやっといて損はないでしょう。
- 曲に求めるイメージを整理して作曲者に伝える
- ラフをチェックして軌道修正する
- 金額だけで選ばず、実績・スキルをチェックする
トラブルをできる限り避けたいのであれば、すべての作業を丸投げするのはおすすめできません。
まとめ
作曲におすすめの先の外注先と、作曲に使えるアプリについて解説しました。
簡単なBGMなら初心者でもアプリで自作できますが、高クオリティな楽曲を求めるならプロに外注するのがおすすめです。
外注する場合、費用を安くできるのは『Craudia(クラウディア)』のようなクラウドソーシング。
またクラウドソーシングではクリエイターを探すのが簡単で、「作曲経験が豊富なクリエイター」「YouTubeで活躍するボカロP」などにも作曲を依頼できます。
ただ個人への依頼ですと、「機材」「対応できる範囲」に限りがあります。
「作詞はできない」「人の声でのヴォーカル入れはできない」といった制限がつくこともあるでしょう。
そのため依頼したい内容が多いなら、音楽制作会社への依頼が適しています。
なおイメージ通りの曲を制作してもらうためには、個人への依頼であれ会社への依頼であれ、希望条件や参考資料をきちんと共有することが大切です。
またのちのちトラブルにならないよう、権利関係の問題もクリアにしておきましょう。
この記事が作曲の外注を考えている方の参考になれば幸いです。