営業リストは営業活動を効率的に行うために有効なツールです。
しかしいざ営業リストを作ろうと思っても、「営業リスト作成に割ける時間がない」「思ったより手間がかかる」と悩む企業や担当者は多いもの。
お悩み解決に便利なのが「営業リスト作成代行」です。
しかし初めての外注依頼だと、「どこに依頼するか」で迷ってしまいますよね。
結論から言うと、ニーズや予算によっておすすめの依頼先は変わります。
- 安価に外注依頼したいなら「クラウドソーシングサービス」
- 作業者の質にこだわるなら「オンラインアシスタントサービス」
- 営業活動全般へのサポートが必要なら「営業代行会社」
まずクラウドソーシングでは個人への依頼となるため、代行会社などを通すよりも外注費用が抑えられます。
またオンラインアシスタントなら、営業リスト作成代行の経験を持つアシスタントに作業してもらえる可能性がアップ。
一方、「リストを使ったアポ獲得代行」や「アポ獲得後の商談への同行」も依頼したいなら、営業代行会社が適しています。
この記事では「営業リスト作成代行におすすめの外注先」「依頼方法」「費用相場」「注意点」について解説します。
記事を読めば「最適な外注先の選び方」がわかりますよ。
なおリスト業者については、パッケージで購入したリストを自社でアレンジして完成させるタイプが多いため、この記事では説明を割愛します。
目次
営業リスト作成代行におすすめの外注先3選とそれぞれのメリットやデメリットも解説
営業リスト作成代行におすすめの外注先は以下の3つです。
- クラウドソーシングサービス
- オンラインアシスタントサービス
- 営業代行会社
この章では「営業リスト作成代行でおすすめの外注先」と「それぞれへの依頼方法」を紹介します。
外注費用を抑えたいなら「クラウドソーシングサービス」
クラウドソーシングサービスがおすすめなのは、外注費用を抑えて営業リスト作成代行を依頼したいケースです。
個人への依頼するため、企業へ代行依頼するようも安価に外注できるからですね。
さらにクラウドソーシングサービスには以下のようなメリットも。
- 登録自体は無料でできる
- 納期に融通が利きやすい
- 営業リスト作成代行の経験者を探せる
以下のようなニーズにはぴったりです。
- 安く営業リスト作成を試したい
- 短納期に対応できる人を探している
ただ登録者(ワーカー)の質には差があり、期待するレベルの営業リストが納品されないケースもあるので注意しましょう。
クラウドソーシングでの依頼方法は「案件を公開して応募を待つ」
クラウドソーシングサービスには複数の依頼方式があります。
営業リスト作成代行を外注したい場合には、案件を提示してワーカーからの応募を待つ「プロジェクト方式」が一般的。
予算や納期を依頼者側が設定でき、条件にマッチしたワーカーのみ応募してくるからです。
プロジェクト方式で依頼する場合には、以下のような流れとなります。
- 【依頼者側】営業リスト作成代行の依頼内容を公開
- 【ワーカー側】案件に応募
- 【依頼者側】応募してきたワーカーの中から依頼したい人を選ぶ
営業リスト作成代行を外注依頼できるクラウドソーシングサービスは複数あります。
例えば『Craudia(クラウディア)』は、登録者数が月間1,000人以上(※1)もいるクラウドソーシングサービス。
登録者数が多いぶん、希望条件にマッチしたワーカーが見つかる可能性も高いです。
たとえば、「営業リスト作成代行の経験者」「短納期に対応できるワーカー」などが挙げられます。
またCraudiaでは、登録しているワーカーを「得意分野」で絞り込み検索できます。
そのため営業リスト作成代行の経験・スキルがある人を探し、ピンポイントで直接相談してもOK。
精度の高いリストを作成できるワーカーが見つかったら、次回以降は「直接依頼方式」で依頼もできます。
作業者の質を担保したいなら「オンラインアシスタント」
オンラインアシスタントとは、事務経験豊富なアシスタントがオンラインで事務業務をサポートしてくれるサービスです。
法人でも個人事業主でも利用できます。
作業者の質をある程度担保したいなら、オンラインアシスタントサービスの利用をおすすめします。
サービス提供会社が、依頼に対応できるスキルがある人材を割り当ててくれるからですね。
「営業リスト作成代行のスキルを持っている」「営業職経験がある」といったアシスタントに作業してもらえる可能性が高まりますよ。
またオンラインアシスタントサービスには、以下のようなメリットもあります。
以下のような理由でオンラインアシスタントサービスを利用する企業も多いです。
- 事務スタッフが急に退職してしまい、採用の目処がたたない
- 新たにスタッフを雇用する余裕はないが、スキル豊富な人材に事務作業を任せたい
一方でデメリットもあるので注意しましょう。
- 外注費以外に初期費用がかかる会社もある
- 納期に間に合わない可能性がある
- ターゲットにならない会社も含まれたリストが納品される可能性あり
- 導入までに時間がかかる
提供会社が間に入るため、クラウドソーシングサービスよりは費用と時間がかかります。
またアシスタントの稼働時間が決まっているため、期日に間に合わない可能性があるので注意しましょう。
「どうしてもこの日までに営業リストがほしい」といった場合は、クラウドソーシングをはじめとした他の選択肢も視野に入れておきましょう。
オンラインアシスタントへの外注依頼方法は「希望を伝えてプラン作成」
オンラインアシスタントへの依頼方法は、希望を伝えてプランを作成してもらいます。
依頼する業務量や難易度によって、編成されるアシスタントチームのメンバーが変化するからですね。
オンラインアシスタントへのファーストコンタクトは「電話」や「問い合わせフォーム」です。
- 【依頼者側】電話でプランナーに要望を伝える
- 【オンラインアシスタント提供会社側】プランを作成
- 【依頼者側】プランに納得したら発注
ただ実際どれくらいのスキルをもつアシスタントが担当してくれるのか、心配になる方もいるでしょう。
依頼主の不安払拭のために、オンラインアシスタントの無料サービスやサポートを有効活用していきましょう。
たとえば、オンラインアシスタント「フジ子さん」では、実際の契約前に無料トライアルでアシスタントのスキルなどをチェックできます。
また「CASTER BIZ」では、実際の業務開始前に「キックオフミーティング」や「サービス活用のためのWEBセミナー」を実施。
なお「CASTER BIZ」の場合、導入までにかかる時間は最短で5営業日は必要なので注意しましょう。
営業活動を幅広くサポートしてほしいなら「営業代行会社」
営業代行会社への外注依頼がおすすめなのは、営業活動全般を幅広くサポートしてもらいたいケース。
営業リスト作成代行のほか、「営業活動のコンサルティング」や「作成したリストを使ったテレアポ業務」にも対応可能だからですね。
営業代行会社によりますが、具体的には以下のような業務を任せられます。
- テレアポ
- メール営業
- 飛び込み営業
- ダイレクトメール
- ポスティング
- 市場調査
- 営業戦略の立案
- コンサルティング
「営業活動が苦手」「営業のコツがわからない」という企業が利用するのにおすすめですよ。
ただし、営業代行会社には以下のようなデメリットがあります。
- 会社によってリストの精度が違う
- 初期費用がかかる可能性あり
- 任せる業務が多くなるほど、費用も高くなる
- 見積もりしないと具体的な費用がわからない営業代行会社も多い
営業代行会社へ依頼するメリット、デメリットのバランスを考えたうえで、申し込みするかどうかを決めていきましょう。
営業代行会社への外注依頼方法は打ち合わせと見積もり
外注依頼したい営業代行会社を見つけたら、まずは初回の打ち合わせとあわせての見積もり依頼」から始めましょう。
営業代行会社が用意しているサービス内容や「サポートしてほしい営業活動」によって、外注費用が異なってくるからです。
またお願いしたい内容によっては、依頼を断られる場合もあります。
営業代行会社への具体的な依頼方法を紹介しますね。
- 【依頼者側】外注依頼したい内容を伝え、見積もり作成依頼
- 【営業代行会社側】見積もりを作成して提出
- 【依頼者側】見積もりに納得したら発注
複数の営業代行会社から見積書をもらい、比較検討することをおすすめします。
比較検討のポイントは、予算のほか「専任の担当者がいるか」や「依頼したい内容について、きちんと伝わっているか」などです。
はじめての打ち合わせの時点で「話をちゃんと聞いてくれないな」「対応に問題があるな」と思ったら、依頼するのは避けておきましょう。
なお「どの営業代行会社から見積もりをとればいいのかわからない」という場合は、業者探しのマッチングサイト(コンペルなど)を利用してみてはいかがでしょうか。
外注先探しについて相談できるので、自社にマッチした外注先が探しやすくなります。
営業リスト作成代行を外注依頼すると1件あたり5~30円程度かかる
營業リスト作成代行の外注費用相場は、1件あたり5~30円です。
料金に幅があるのは、外注先のプランや集めてほしいリスト内容に応じて単価が異なるからですね。
安さを売りにしているところなら1件あたり5円で済む場合もあります。
なおオンラインアシスタントサービスだと月額制で契約することが多く、「月30時間稼働で7~10万円」が相場です。
注意しておきたい点としては、営業リスト作成費用以外にも、料金が発生する場合があります。
「基本料金」や「各種オプションサービス」を用意している外注先もあるからですね。
営業代行会社に「営業戦略のコンサル」や「テレアポ」などを追加で依頼する場合なども、追加で費用がかかります。
営業リスト作成代行を外注依頼する際には3つのチェックポイントを抑える
営業リスト作成代行を外注する前にチェックしておきたい「3つのコツ」を紹介します。
チェック①データの収集元に問題がないかは必ず確認する
データの収集元に問題がないかどうかは、必ず確認しましょう。
不正な手段で営業リストを入手することは、法律で禁じられているからです。
とくに個人リストの場合、不正販売されたものであれば個人情報保護法に抵触するリスクがあるので注意が必要です。
上記理由から、外注先候補のサイトを確認して「営業リストの入手方法」「個人情報保護方針」が明記されているかチェックしておきましょう。
チェック②必要な情報が揃っているか
自社にとって必要な情報が揃っているかも確認しましょう。
作成された営業リストを元に「どのような営業活動を行うか」で、リストに盛り込まれるべき情報が違うからです。
営業リストには通常、以下のような内容が含まれます。
- 企業名
- 所在地
- 電話番号、FAX番号
- 業種
「リストを元に、まずは電話でアポ取り」という営業方法なら、上記の内容で十分かもしれません。
しかし営業手段が「メール営業」や「WEBサイトのお問い合わせフォームから連絡」といった場合は、メールアドレスや問い合わせフォームのURLも必要となります。
自社の営業方法にマッチしたリストを集めるためにも必要情報は確認しておきましょう。
チェック③営業リストのデータは最新かを確認する
「営業リストのデータが最新なのか」の確認も重要です。
古い情報のリストになればなるほど、連絡の取れない相手先が含まれている可能性も高まるからです。
「会社が潰れていて電話しても繋がらない」「記載された所在地を訪問したら事務所が変わっていた」といったケースも考えられます。
そのため収集済みのデータを絞り込んで販売している会社を選ぶのではなく、依頼ごとに情報収集して最新の営業リストを作成してくれる外注先選びをおすすめします。
3つのメリットを知って上手に営業リスト作成代行を外注依頼しよう
営業リスト作成代行を外注依頼する主なメリット3つについて解説します。
メリット①時間を節約できる
営業リスト作成代行を外注依頼するメリットは、なんといっても「時間を節約できること」です。
営業リストの作成にかかる「情報収集」「不要な企業を削除する」といった作業を丸投げできるからです。
初めて自社でリスト作成をする場合には、「リサーチ方法」や「使いやすいリストの作成方法」がわからず、より多くの時間がかかってしまう可能性も高いでしょう。
営業リストを作るのが予想以上に手間取ってしまい、実際の営業周りを開始するのが遅くなってしまうケースも少なくありません。
しかし営業リスト作成代行を外注すれば、依頼先がまともな会社であれば納期までにリストが完成してくるでしょう。
また自社スタッフの残業の減少にもつながりやすいと考えられます。
メリット②利益に直結するコア業務だけに集中できる
営業リスト作成を外注することで、自社スタッフは利益に直結する「コア業務」に集中できます。
時間と労力を割けるので、営業活動の質があがり、売上アップも期待できることでしょう。
たとえば、「商談などの営業活動」「営業ロールプレイングの実践」「営業戦略の立案」などに時間を使えます。
メリット③高精度なリストを入手できる
「精度の高いリストを入手できる」のも、営業リスト作成代行のメリットです。
実績豊富な外注先に依頼すれば、ノウハウを生かして的確にリサーチや情報の取捨選択を行い、高品質なリストを作成してくれるからですね。
社内の固定概念にとらわれず、客観的な視点でリストを作成してくれるため、従来アプローチしてこなかった見込み客の存在に気づくかもしれません。
高精度な営業リストを利用した営業活動では、以下のような効果が期待できます。
- 反響率・成約率の向上
- 顧客の新規開拓
また定期的に営業リスト作成代行を依頼することで、「常に最新の情報を得られる」というメリットもあります。
デメリットを知って失敗の少ない営業リスト作成代行を外注依頼しよう
営業リスト作成代行を外注依頼する場合にはデメリットもあります。主なデメリットを3つ紹介します。
デメリット①外注先によりリストの精度に差がある
営業リスト作成代行を外注するデメリットのひとつめは、外注先により営業リストの精度に差があることです。
「営業リスト作成代行のプロ」「リスト作成経験が豊富な個人」であっても、精度に差があることは避けられないでしょう。
どうしても「自社のターゲットにはなり得ない企業」がリストに含まれてしまう可能性も出てきます。
デメリット②外注費用が高額になる可能性
営業リスト作成代行の依頼先によっては、外注費用が高額になる可能性があります。
依頼時に「初期費用」「月額料金」「オプション料金」が必要となるケースもあるからですね。
たとえば営業代行会社やオンラインアシスタントサービスを利用する場合、営業リスト作成代行以外の業務も同時に依頼すると、さらに料金が加算されます。
また、営業代行会社にアポ獲得を依頼する場合には、アポ獲得時の成功報酬もかかります。
デメリット③情報漏えいのリスクがある
営業リスト作成代行を外注することで、情報漏えいが起こるリスクもあります。
営業リスト作成代行の外注依頼にあたり、「自社の業績」や「過去の営業先」などを外注先に渡すからですね。
顧客に関する情報の漏洩が起きると、自社の信用を損ねることになります。
そのため営業リスト作成代行を依頼する際には、「情報漏洩が発生したときの対応」「セキュリティ対策」についても確認しておきましょう。
まとめ
営業リスト作成代行のおすすめ外注先と「依頼方法」「費用相場」などについて話してきました。
安価に営業リスト作成代行を依頼したいなら、Craudia(クラウディア)などのクラウドソーシングサービスがおすすめ。
クラウドソーシングサービスを通じて個人に依頼すれば、オンラインアシスタントや営業代行会社に依頼するよりも安価に外注できる可能性が高いためです。
ただ「ワーカーによりスキルに差があり、リストの精度にも差が出る」というデメリットもがあることも頭の隅にでも入れておきましょう。
作業者・リストの質をある程度担保したいなら、オンラインアシスタントサービスや営業代行会社をおすすめします。
営業活動全般への支援が必要なら営業代行会社、庶務的な業務もお願いしたいならオンラインアシスタントサービスが便利ですよ。
外注依頼するときには「リストの情報元が適正か」「データの鮮度」などに注意してくださいね。