コスメに興味があったり美容業界で働いた知見を活かせるため、美容ライターの副業を考えている方も多いのではないでしょうか。
しかし副業やライターの経験がない方だと、「どうやって仕事を探せばいいのか」がわからず困ってしまいますよね。
結論から言いますと、副業で美容ライターを始める方法は以下の通りです。
- クラウドソーシングを使う
- 美容系記事を扱うWebメディアのライターに応募する
- 自力で営業する
- 自分で美容系ブログを立ち上げる
この記事では副業での「美容ライターになる方法」「必要なスキル・おすすめ資格」「得られる収入」などについて解説します。
最後まで読んでいただければ、「副業美容ライターとして活動するために、今あなたがやるべきこと」がわかります。
副業美容ライターの仕事内容
副業美容ライターの主な仕事内容は以下のとおりです。
- 美容・コスメに関する記事を書く
- 美容・コスメ関連記事の構成を考える
- 他のライターが書いた美容関連記事を修正(リライト)する
美容ライターなので、美容関連記事をつくることが仕事となります。
なお美容に関する記事の種類には、以下のようなものがあります。
- コスメや美容サービスを売るための広告記事
- 商品を使った感想のレビュー記事
- 新作アイテムの紹介記事
- 同ジャンルの複数コスメを比較する記事
- 美容法やメイク術を紹介するコラム記事
- インタビューをもとにした取材記事
SNSが得意な人なら、InstagramやTwitterの投稿内容を考える仕事もあります。
どんな記事を書きたいかは基本的にあなた自身が選べますので、「やってみたい記事」に挑戦してください。
副業美容ライターの料金相場
副業美容ライターの料金相場は1文字あたり0.5~1円と考えておいてください。
ライティングの料金は「1文字〇円」で計算されることが多く、美容ジャンルの初心者ライターだと文字単価は0.5円~だからです。
もちろん経験を積んでスキルを磨いたり、文字単価アップにつながる資格を取得したりして、相場より高い文字単価で活動している副業美容ライターも存在します。
反対に、「1文字0.2円」など、かなり低い単価で仕事を受けている美容ライターもいます。
「ライティングがどんなものか知りたいから」「実績を作るために、格安の案件でもいいから仕事したい」という気持ちで、初心者のうちはあえて安い案件を受ける人もいるためです。
しかし単価が安すぎると労力・時間と収入が見合わず結局モチベーションを継続できなかったりするので、低単価の案件からは早めに卒業しましょう。
できれば初心者であっても、「1文字0.5円以上」を基準に受注することをおすすめします。
副業美容ライターの収入はどれくらい?
文字単価や副業へ割く時間によっても個人差が出るので、一概に「収入はこれぐらい」とは決めきれません。
副業ライターとして働くことが多いと考えられる日時、「週末休みや平日の本業終了後の夜時間のみ」稼働することを仮定すると、月3~5万円程度の収入が見込めます。
「1文字1円×5,000文字」の記事を月に6~10本程度書く計算です。
ただし副業美容ライターを始めたばかりで執筆に時間がかかる場合は、納品できる記事数が少なくなるため、収入は上記の目安よりも低く考えておいてください。
反対に執筆スピードがあがって納品できる記事数が増え、経験を積んで文字単価も高くなればそのぶんの収入は増えます。
副業ライターの収入は、「文字単価」「スキル」「稼働時間」3つの要素によって変かすると覚えておきましょう。
副業美容ライターを始めるうえでおすすめの方法
副業美容ライターを始めたり仕事を探したりするうえでおすすめな4つの方法を紹介します。
- クラウドソーシングを使う
- 美容系Webメディアのライターに応募する
- 自力で営業する
- 自分で美容系ブログを立ち上げる
順番に解説していくので参考にしてみてください。
クラウドソーシングを使う
クラウドソーシングとは、「記事執筆を依頼したいクライアント」と「受注したい美容ライター」をつなぐサービスのことを指します。
主なクライアントとしては、「美容名のWebメディア」「ブログを運営しているエステサロンや個人」などがあります。
副業美容ライターになるには、クラウドソーシングを利用するのがおすすめです。
クラウドソーシングには美容系記事の案件が豊富です。
「文字数が少ない」「レビュー・口コミがメインで難易度が低い」など、初心者が応募しやすい案件も多くなっている点からもおすすめといえるでしょう。
クラウドソーシングのメリット・デメリットをまとめました。
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デメリット |
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クラウドソーシングで仕事を受けたとき、クラウドソーシングの運営者に支払う手数料。報酬の10~20が差し引かれる。
まずはクラウドソーシングでやってみたい仕事に応募し、数をこなして実績を重ねてみてはいかがでしょうか。
おすすめのクラウドソーシングは以下の通りです。
- クラウディア
- ランサーズ
- クラウドワークス
なおクラウディアはクラウドソーシングの中でもシステム手数料が低めに設定しているので、手取りが多くなる点はライターにとって大きなメリットといえるのではないでしょうか。
多くのクラウドソーシングは登録無料なので、複数のサービスに登録することで、あなたにマッチしている美容ライティング案件を探してみてください。
美容系記事を扱うWebメディアのライター募集ページから直接応募する
美容系記事を扱うWebメディアのライター募集ページからの直接応募もひとつの方法です。
上記以外にも月間PV数も多い大手や有名メディアになると、公式サイトや求人サイトでライター募集しているケースもあります。
特別な美容の知識やライティング実績がなくて応募しづらい場合、クラウドソーシングで未経験OKな案件を多数こなして実績作りをしてからの応募も考えてみてください。
メディアに直接応募するメリット・デメリットをまとめました。
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公式サイト内にライター募集ページがない場合は、「メディア名+ライター募集」などでネット検索してみましょう。
自力で営業する
SNSなどを使って、自力で営業する方法もあります。
TwitterなどのSNSでライターを募集しているWebメディアやディレクターも少なくありません。
ハッシュタグなどを使って「Webライターを募集するツイート」を検索し、応募したい仕事が見つかったら、指定された方法で連絡してみてください。
中にはライター応募のDMを随時受け付けているメディア公式アカウントもあります。
また行きつけのエステサロンやリラクゼーションサロンがある場合、オーナーさんに直接「記事を書かせてもらえませんか」と営業する方法もあります。
店舗ブログの更新に困っているオーナーさんであれば、ブログ記事の執筆を任せてもらえるかもしれません。
自力営業のメリット・デメリットをまとめました。
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確実に受注につながるとは限りませんが、コミュニケーションスキルや営業力に自信がある方にはおすすめの方法といえるでしょう。
自分で美容系ブログを立ち上げる
自分で美容系のブログを立ち上げる方法もあります。
自前のブログでも「ブログ記事の閲覧数」や「ブログ内で紹介した商品の広告クリック数・購入数」による収入を見込めます。
また自分でブログを立ち上げることには、以下のようなメリットもあるので覚えておいてください。
- クライアントから内容指定を受けている記事でなければ、自分の好きな記事を書ける
- ライティング以外にもブログ運営に必要なスキルが身につく
更新頻度は自由なので納期もありませんが、固定読者をつくるなら週2~3記事程度はアップしていくことをおすすめします。
ただ収益化までには労力と時間がかかりますし、労力・時間をかけても読者が増えなければまとまった収入へとは繋がりにくいです。
ブログ運営のメリット・デメリットをまとめました。
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「記事を書いた分だけ確実に収入を得たい」と考えているなら、クラウドソーシングなどでクライアントから記事執筆を受注するほうがおすすめです。
美容ライターに必要なスキル・資格
美容ライターになるために、特別な資格は必要ありません。
しかし「身につけておいた方がいいスキル」や「クライアントにアピールできる資格」はあります。
- 文章力
- SEOの知識・スキル
- セールスライティングのスキル
- 薬機法・景品表示法の知識
- コスメ・美容に関する知識
順番に紹介するので参考にしてみてください。
文章力
美容ジャンルに限らず、ライターになるなら文章力は必須です。
美容ライターは文章を書いて読者に商品の良さなどを伝える仕事なので当然です。
文章力とは「正確な日本語が使える」「適切な表現ができる」といった力のことを指します。
正確な言葉遣いで適切に表現することで、読者に誤解なくメッセージを伝えられます。
ただし現時点でまとまった文章を書いた経験がなくても、文章を書くことが苦にならないなら、全くの未経験者からライターになっている人も多数いるのでご安心ください。
ライティングは経験がものをいうので、たくさん記事を書き、クライアントからのフィードバックを受け続けることで文章力も育っていきます。
文章力にどうしても自信がない方は、ライティングに関する講座を受けたり、個人指導してくれる現役ライターにメンターをお願いしたりするのもおすすめです。
SEOの知識・スキル
SEOとは「Web記事・ページを検索上位に表示するための対策」のことを指します。
多くの人は、検索結果上位(検索結果の1ページ目)の記事しか見られないと言われています。
※参照元:ユーザーが検索してクリックするのは何ページ目までの結果?
執筆した記事へYahooやGoogleからアクセス流入も考えているなら、SEOの基礎知識やスキルも学んでおくことをおすすめします。
いくら記事を書いても、読者の目にとまらず読んでもらえなければ、存在しないのと同じ状況になりかねません。
過去に「あなたの書いた記事で検索結果の上位に表示された経験がある」という実績をアピールできれば、Webメディア運営者がクライアントだった場合の受注率アップを期待できます。
SEOについては、書籍やネット記事で勉強可能です。
ただしSEO対策はGoogle検索の仕組み(アルゴリズム)が変わるたびに変化します。
そのため基本的な用語や仕組みは信頼性の高い書籍で学びつつ、最新の動向についてはネット記事やセミナーで情報収集するのがおすすめです。
セールスライティングのスキル
セールスライティングとは、「商品を売るためのライティング」のことを指します。
主に「ECサイト」「メルマガ」「ランディングページ(LP)」「アフィリエイト記事」などを書くときに役立つスキルです。
効果的なセールスライティングができるライターなら、高単価での契約も期待できます。
記事によって商品の売り上げが伸びれば、ボーナス報酬を支給してくれるクライアントもいるからです。
セールスライティングのスキルは、「書籍」「ネット記事」「YouTube動画」「オンラインセミナー」などで学べます。
ネット記事やYouTubeなら無料なので、興味がある方はぜひ探してみてください。
薬機法・景品表示法の知識
薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)や景品表示法の知識を身につけるのもおすすめです。
美容・健康メディアの記事を書くうえで重宝されやすく、報酬面でも高単価も期待できます。
薬機法や景品表示法は難しく、正確に理解して記事を書ける美容ライターは少ないです。
ただ知識を持っていて、「薬機法を遵守して記事を書きます」とアピールしても、「本当に大丈夫?」と不安になるクライアントもいるでしょう。
客観的に知識を証明できる資格として「薬機法管理者」を取得しておくことで、クライアントからの信頼アップへつながるのではないでしょうか。
また薬機法管理者の取得後、薬機法の知識が必要な記事を執筆して実績を重ねることで、他の美容ライターが執筆した記事を監修する立場にステップアップできる可能性も出てきます。
獲得できる案件数を増やしたり単価をアップしたりするために、薬機法管理者の資格取得はおすすめといえるでしょう。
美容・コスメに関する深い知識や経験
美容・コスメといってもテーマやジャンルは幅広く、すべての情報を網羅するのは不可能と言っても良いのではないでしょうか。
化粧品ひとつとってみても多数の種類があるし、常に最新の商品が増え続けています。
美容・コスメに関する深い知識や経験も多く持っていればいるほど、記事を書くのはもちろん、仕事を受注するうえでも有利となるでしょう。
「コスメマニアとして沢山の化粧品を試してきた」でもいいのですが、「美容メーカーでの勤務経験あり」「現役エステティシャン」などの肩書があると、信頼度が増します。
美容関連の職歴がない場合には「日本化粧品検定」などの美容関連資格を取得することで、「正しい知識がある」とアピールができます。
また「SNSでコスメや独自のメイク術を紹介し、たくさんのフォロワーを集めている」という実績も、他ライターと差別化できるポイントになるでしょう。
上記の場合は、副業美容ライターというよりもインフルエンサーとしての役割を期待されることが多いかもしれません。
「情報収集して正確な記事が書ければ、美容に関する知識が薄くてもOK」という募集も多いのですが、やはりある程度美容に関する知識があると採用されやすくなるでしょう。
副業美容ライターのメリット
副業美容ライターのメリットを紹介します。
- 好きなことで収入を得られる
- 美容・コスメに詳しくなれる
- 場所・時間を選ばず働ける
- スキルアップできる
順番に解説するので参考にしてみてください。
好きなことで収入を得られる
「美容やコスメが好きなので、副業で美容ライターをしたい」という方も多いのではないでしょうか。
美容・コスメが好きな方にとっては、好きなことで収入が得られる点もメリットといえるでしょう。
好きなことを仕事にすることで、苦労を苦労と感じにくくなるので、働くことへのストレスを感じにくくなるケースもあります。
情報収集やスキルアップにも力が入るため、「成長しやすい」「成功しやすい」というメリットもあります。
美容ライターは「美容やコスメが好き」かつ「楽しみながら収入を得たい」という方におすすめです。
美容・コスメに詳しくなれる
美容・コスメに詳しくなれるのも、副業美容ライターのメリットです。
記事を書くにあたっては、紹介するコスメや美容法について深く調べる必要があります。
最新のコスメや新たな美容法・サービスの情報をいち早くキャッチできたり試せるケースも少なくありません。
美容部員やエステティシャンとしての経験をお持ちの方にとっても、執筆する中で新たな知識を得られるきっかけになるのではないでしょうか。
「もっともっと美容やコスメに詳しくなりたい」「新しい知識を吸収したい」という方にも、美容ライターはおすすめの副業といえるでしょう。
場所・時間を選ばず働ける
場所・時間を選ばずに働けるのも、副業美容ライターのメリットです。
ライティングは「納期にさえ間に合えば、いつどこで作業してもいい」という案件がほとんどだからです。
「週○日、〇時~〇時まで作業してください」といった制約はありません。
作業する場所も自由なので、自宅で作業してもいいですしカフェなどで作業しても構いません。
そのため「副業はしたいけど、通勤が必要だと面倒」という方にも、美容ライターの仕事はおすすめ。
ただしカフェなど自宅外で作業する場合は、クライアントの情報を流出させないよう、セキュリティ面に注意しましょう。
スキルアップできる
仕事を通じてスキルアップが叶うのも、副業美容ライターのメリットです。
いくつも記事を書いているうちに、文章力・表現力がアップしたり、薬機法・景品表示法など法律関連の知識が豊富になったりします。
またスキルアップによって、以下のようなメリットへと繋がりやすいです。
- 書いた記事の評判がよく、文字単価がアップする
- 記名記事(ライターの名前を掲載した記事)を書けるようになり、美容ライターとして認知される
記事の仕事依頼が増えるだけでなく、インタビュー・取材を受ける側になったりすることもあります。
美容ライターとしての収入が増えてくれば、独立してフリーランスに転身することも考えられるようになるでしょう。
「いつかはフリーランスになりたいな」と考えている方にも、副業美容ライターはおすすめです。
副業美容ライターのデメリット
副業美容ライターのデメリットを紹介します。
- 他ジャンルよりも経費がかかる
- 競争相手が多い
- 運動不足になりやすい
- 薬機法・景品表示法違反のリスクがある
順番に解説するので参考にしてみてください。
他ジャンルよりも経費がかかる
美容ライターは他ジャンルのライターに比べて、経費が高くなる傾向にあります。
「記事を書くために新作コスメを全色購入する」「話題の美容法を試すために、サロンやクリニックで施術を受ける」などの出費を伴うケースもあるからです。
他ライターが書いた記事やクチコミを参考にして記事を書くこともできますが、自分で試してレビューするほど記事に説得力が出ます。
もちろんクライアントやメーカーから商品を提供してもらえる場合もありますが、自分で用意することもあります。
美容関連のトレンドをキャッチするため、「コスメ売り場を見に行く交通費」「美容雑誌の購入費用」なども必要になるでしょう。
ただ普段から美容やコスメにお金をかけている人なら、コスメにかけるお金を経費にできるので、あまりデメリットとは感じないかもしれません。
なお化粧品の購入代金などを経費として扱う際には、領収書やレシートなどが必要なので、紛失しないように保管しておきましょう。
競争相手が多い
美容ライターは競争相手が多いのもデメリットです。
興味を持っている人が多いことから希望者が多く、競争率も高くなります。
「レビューする化粧品をクライアントが提供してくれる」「文字単価が高い」など、好条件の案件であればなおさらです。
そのためスキルや経験の乏しいライターの場合、最初はなかなか希望の案件を獲得できない可能性があります。
案件の獲得率をあげるためには、執筆の実績を重ねる、美容の資格取得するなど、他のライターと差別化できるような強みをアピールする工夫が必要です。
運動不足になりやすい
運動不足になりやすいのも、美容ライターのデメリットといえるでしょう。
パソコンを使って記事を書くため、作業時間に比例して同じ姿勢が続くし、外出することも減ります。
美容ライターに限らず、他ジャンルのライターや在宅勤務する方に共通のデメリットです。
意識して運動や外出をしないと、どうしても運動不足になりがちなので注意してください。
ただ美容ライターであれば、健康や体型維持にも気を配りたいものです。
記事に顔写真を掲載したり、取材で外部の方と会ったりするライターなら、より気を使うのではないでしょうか。
「仕事の合間にストレッチや宅トレする」「できるだけ散歩する」など、普段から美容と健康面を意識的に取り組んでみてください。
薬機法・景品表示法違反のリスクがある
広告記事を扱うなら、薬機法・景品表示法違反のリスクについても知っておきましょう。
薬機法・景品表示法に抵触する記事を書いてしまうことで、法律違反へとつながる可能性があります。
具体的には読者に商品の魅力をわかってもらおうとして、利用時の効果効能をうたってしまったりすると、法律へ抵触しやすいので注意してください。
例えば「アンチエイジング」という言葉は、時を止めたり時間を巻き戻したりできるような意味にとられかねないので、広告記事内では使えません。
NG表現とOK表現の一例を紹介します。
NG表現 | OK表現(言い換え表現) |
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アンチエイジング | エイジングケア |
シミが消える | 日焼けによるシミを防ぐ |
シワがなくなる | 乾燥による小ジワを目立たなくする |
また商品が「実際よりもいいものだ(美容成分が実際より多いなど)」「実際よりもお得だ」と読者に誤認させるような内容は、景品表示法違反となります。
例えば、いつ購入しても同じ値段なのに「今だけ〇%OFF」などと書くのは、景品表示法違反です。
コスメ関連広告の薬機法・景品表示法違反については、実際に処罰される会社がでるなど、近年取り締まりが厳しくなっています。
そのため「怖いから」と美容・健康系ジャンルの広告から手を引くメディア運営者やライターもいます。
逆に考えると、正しい法的知識を身につけていれば「薬機法・景品表示法に精通した希少なライター」になれて、案件獲得に困りにくくなるのではないでしょうか。
美容ライターの副業に関するよくある質問
美容ライターの副業に関するよくある質問を紹介します。
- 薬機法・景品表示法の知識は必須ですか?
- 美容ライターに向いているのはどんな人?
- 未経験でも挑戦できる?
- 副業したら確定申告が必要ですか?
順番に紹介するので、気になるところがあればチェックしてみてください。
薬機法・景品表示法の知識は必須ですか?
必須ではありません。
簡単なレビュー記事など、薬機法・景品表示法の知識がなくてもできる案件もあるからです。
また法律違反にならないよう、クライアントやディレクターが薬機法・景品表示法のチェックしてくれるメディアもあります。
ただ薬機法・景品表示法がわかる美容ライターは重宝されるので、「高単価の案件」「広告系の案件」を扱いたいなら、勉強しておくのがおすすめです。
知識を得れば自信をもって記事を書けますし、薬機法管理者の資格をとればクライアントから信頼されやすくなります。
勉強方法は「美容ライター向けの薬機法セミナー」「薬機法管理者資格取得のためのオンライン講座」など。
美容ライターとしてのキャリアアップを目指すなら、薬機法・景品表示法の知識はつけておきましょう。
美容ライターに向いているのはどんな人?
美容ライターに向いているのは、以下のような人です。
- 美容やコスメが好き
- 文章を書くことや情報収集が苦にならない
- 美容業界での勤務経験がある
美容やコスメが好きで、文章を書くことが苦にならないなら、楽しんで副業に取り組めるからです。
副業が楽しいと「もっと勉強したい」という意欲が湧いてきて、スキルも伸びやすいと期待できます。
また化粧品メーカーやエステサロンでの勤務経験があれば、経験・知識を活かしたライティングが可能で、他ライターと差別化できます。
当てはまる方は、ぜひ美容ライターに挑戦してみてください。
未経験でも挑戦できますか?
未経験でも挑戦可能です。
美容系記事には「レビューがメイン」など、初心者でも取り組みやすいものも多いからですね。
実際に未経験から美容ライターを始めた方も多いですよ。
クラウドソーシングなら初心者歓迎の案件が多いので、まずは一度登録して、できそうな案件に応募してみましょう。
副業したら確定申告しないといけませんか?
副業で得た収入の額によっては、確定申告しないといけません。
副業などで得た所得(給与所得・退職所得以外の所得)が年間20万円以上だと、確定申告するルールになっています。
収入から経費を引いた金額のこと。副業美容ライターとして得た報酬が年間60万円で、コスメ購入の経費が20万円だった場合、年間所得は40万円。
確定申告を忘れるとペナルティーで税金が増額される可能性も。
確定申告は基本的に毎年2月16日~3月15日の期間中に行うので、副業所得が20万円を超えたら、忘れず期限までに申告しましょう。
なお副業所得が20万円以下でも、市役所などで行う「住民税の申告」は必要ですので、忘れないでください。
「面倒だなぁ」と思うかもしれませんが、副業するなら税金や節税の知識はあったほうがいいので、ネット記事や本・雑誌で勉強しておくことをおすすめします。
まとめ
ライティング未経験でも、副業美容ライターになることは可能です。
初心者ならまずはクラウドソーシングに登録して、初心者OKの案件を探してみてはいかがでしょうか。
ただしあまりに文字単価が低い案件は労力に見合わないので、1文字0.5円以上の案件から取り組むことをおすすめします。
美容ライターに「美容業界での勤務経験」や「美容関連の資格」は必須ではありません。
ただし薬機法に精通した美容ライターは需要が高いので、「薬機法管理者資格」を取得しておくと他ライターと差別化でき単価アップも狙えます。
副業美容ライターは未経験から楽しく取り組めて、ライティングと美容両方の面でスキルアップも目指せるので、興味のある方はぜひ挑戦してみてください。
この記事が美容ライターを目指す方の後押しになれば幸いです。