記事の書き方テンプレート「PREP法」「SDS法」「穴埋め文章作成法」を徹底解説!

記事を作成する際、「何から書けばいいか分からない」「どんな流れにすればよいか分からない」といった悩みに直面したことはありませんか?

特に記事作成初心者のうちは、文章の運び方が分からずに手が止まってしまうことも多いです。

実は、文章の書き方には、先達が考案し現在でも広く使われているテンプレートが存在します。

当記事では、文章の書き方に悩む方のために、「PREP法」「SDS法」「穴埋め文章作成法」、三つの文章作成法を解説していきますね。

記事の書き方のテンプレート「PREP法」とは?

PREP法は、文章法の中で「結論を述べるところからスタートする」書き方です。

具体的な文章構成の流れは以下のように展開します。

  1. Point(結論)
  2. Reason(理由)
  3. Examle(例)
  4. Point(結論)

PREP法の特徴は相手にストレスを与えにくいこと

PREP法の最大の特徴は「読み手にストレスを与えにくいこと」です。

というのも、結論ファーストの文章法なので、読み手は着地点を提示された状態で話を聞けます。

文章やビジネスの「ほうれんそう」にありがちなのが、理由や過程から話を始めてしまうパターン。

これは受け手からすると総距離の分からないマラソンに参加しているようなもので、疲労感を感じやすくなります。

PREP法には、ゴールを最初に伝えてしまうことで読者のストレスを軽減する効果があるのです。

PREP法を利用した例文

では、具体的にPREP法を利用して、ウナギの漁獲量減少を説明する文章の短文を作ってみましょう。

この文章では、ウナギの漁獲量の減少について、以下のようにPREP法を用いて話を展開します。

  1. Point(結論):ウナギの漁獲量が減少している
  2. Reason(理由):過剰な採取が原因
  3. Examle(例):水産庁の公開データを出す
  4. Point(結論):ウナギの漁獲量が減少している

以上の構成を文章にすると、たとえば以下のような内容になります。

日本の夏の風物詩「土用の丑の日」の象徴であるウナギが、実は絶滅の危機に瀕しているのはご存じでしょうか。

これは食用としてのウナギの過剰な採取が原因と考えられています。

事実、水産庁のデータによると、ウナギの稚魚である「シラスウナギ」の漁獲量は、全盛期である昭和32年と比較すると40分の1まで落ち込んでいるのです。

日本人の大好物であるウナギは明らかに減少しており、このままでは食卓から姿を消す日も近いかもしれません。

以上はあくまで一例ですが、最初に結論を提示することで着地点が明らかになるのが分かると思います。

ビジネスシーンやWEB記事の原稿におすすめ

PREP法の使用がおすすめなのは「人に何かを説明するタイプのWEB記事」や「ビジネスシーンで作成する文章」です。

業務で使用する文章は分かりやすく効率的に理解できることが求められます。

また、WEB記事の読者については、「分かりにくい」「疲れる」と感じさせてしまうとすぐにメディアから離脱してしまうからですね。

効率が重視される場面では、最初に結論を述べてしまうことで、読者側が「読む準備」を整えてくれます。

あとに続く文章もスムーズに入っていくのでPREP法がおすすめです。

記事の書き方のテンプレート「SDS法」とは?

SDS法は「分かりやすく伝える」のに適しており、読者の記憶に残りやすい文章法です。

文章の構成は以下のようにシンプルな流れとなります。

  1. Summary(全体の概要)
  2. Details(詳細の説明)
  3. Summary(全体のまとめ)

SDS法は事実を簡潔に伝えるのに適した文章法

SDS法の特徴は読者を疲弊させにくいことです。

というのも、文章の構成が非常にシンプルで、概要→詳細→概要と、一つのテーマを「粒度」を変更して複数回説明する内容だからですね。

PREP法が物事を分かりやすく「説明」するのに適していることに対し、SDS法は「事実」を分かりやすく伝えるのが得意です。

言葉で説明しても分かりにくいかもしれませんので、こちらも例文を見てみましょう。

SDS法を利用した例文

不動産の築年数をテーマに例文を作ってみます。

  1. Summary(全体の概要):賃貸不動産の住み心地を築年だけで判断するべきではない
  2. Details(詳細の説明):根拠や理由など詳細を説明する
  3. Summary(全体のまとめ):賃貸不動産の住み心地を築年だけで判断するべきではない

以上を文章化すると、たとえば以下のような内容になります。

築年数の経過した賃貸不動産は敬遠されがちですが、古い物件は必ずしも住み心地が悪いとは限りません。

確かに、不動産は時間の経過とともに劣化します。

しかし、入居者を減らさないために、定期的にメンテナンスをおこなっている大家さんは少なくありません。

築年数は一つの判断基準にはなっても、それだけを基準に判断すると良い物件を見逃すリスクがあります。

賃貸選びでは、古い物件だからという理由で候補から除外してしまうのは早計です。

概要からまとめまで、伝えている内容自体は同じですが、粒度を調整することで頭に入りやすくなります。

物事を端的に伝えたい場合におすすめ

SDS法は、物事を端的に伝えたい場合におすすめの文章法です。

文章全体を通して伝えたいテーマはぶれないので、何も考えずに文章を作るときと比較すると各段に理解しやすくなりますね。

分かりやすく伝え、覚えてもらうのはビジネスやブログ、記事作成など様々な面で必要とされるので、文章法の中では万能選手と言えるでしょう。

記事の書き方のテンプレート「穴埋め文章作成法」とは?

穴埋め文章作成法は、短文単位での構成で活躍する「PREP法」や「SDS法」と比べ、記事全体でのストーリーを意識して文章を作る手法です。

穴埋め文章作成法では、全体で以下のような流れを構築します。

Catch (1)オープニング(つかみ 軽い世間話などで心理的ハードルを下げる)
(2)テーマ(主題)
Me (3)ベネフィット(相手のメリット)
(4)プレミス(自説)
If (5)バックグラウンド(背景)
(6)プルーフ(論拠)
You (7)コンクルージョン(結論)
(8)ベネフィット(相手のメリット)
Can (9)ベイビーステップ(はじめの一歩)

相手を引き込みじっくり読んでもらうのに適している

穴埋め文章法は、読者を引き込むのに向いています。

というのも、説得力があり、かつ抵抗感を持たれにくいストーリーが作りやすいからです。

盛り込む要素が多く短文向きではありませんが、完読してもらえれば記事の目的に対して行動に移してもらいやすくなります。

よく利用されているのはマーケティング用ページとなりますね。

たとえば、メールマガジンやセールスレター、商品販売のランディングページ(LP)などです。

穴埋め文章法での文章の作成例

では、穴埋め文章法での文章例を考えてみましょう。

ビジネスコンサルタント会社で、顧客向けに、新サービス紹介のメールマガジンを作成するとします。

「一般企業向けの確定申告丸投げパック」を売りたい場合、たとえば以下のような構成を作れますね。

オープニング 時候の挨拶(確定申告の準備が始まる時期ですね、など)
テーマ 便利な新サービスができましたのでご案内します
ベネフィット(利益) 確定申告の準備がぐっと楽になります
プレミス(自説) 確定申告の時期だけお願いできる税理士を紹介するからです。
バックグラウンド(背景) 確定申告が辛い、でも税理士に顧問料を払い続ける余裕はない。そんな中小企業向けに生まれたサービスです。
プルーフ(論拠) モニター参加いただいた社長さんの9割が「満足」と回答!
コンクルージョン(結論) リーズナブルな料金で面倒な申告準備を依頼できます。
ベネフィット(利益) 確定申告の手間を削減し本業に集中できます!
ベイビーステップ
(はじめの一歩
1月中にお申込みいただければ料金を20%オフします!

相手の利益とその根拠を分かりやすく整理して伝えるのが特徴です。

ボリュームの大きい営業用の文章で使用できる

穴埋め文章法は、大ボリュームの営業用文章などで力を発揮できます。

読者を引き込む構成は作りやすいので、契約や購入など、読者の行動に繋げることに特化していると言えますね。

記事作成はどのテンプレートを採用すればいいのか

記事作成で使えるテンプレートを三種紹介しましたが、実際の業務ではどれを使用すればよいのでしょうか。

どのテンプレートが向いているかは案件によって異なりますが、出番が多くなるのは「PREP法」と「SDS法」です。

というのも、本や雑誌といった紙媒体よりも、WEBを通じて色々なサイトやニュース記事の作成する機会が多いためです。

もし、WEBサイト用の記事だとしたら、YahooやGoogleといった検索エンジンを経由してアクセスしてくる読者は、タイトルやリード文を観た時点で「分かりにくい」「自分向きではない」と感じると即座に離脱するからですね。

記事を読むのも、あくまで情報を得るための手段であり、じっくりと文章を読んでくれる読者は少数派になります。

さらにスマホだと飛ばし読みする人が多いため、できる限り短い文章で要点を伝える必要があります。

そのため、短いまとまりごとに情報を伝えるのに向いているPREP法とSDS法を組み合わせて利用しますね。

PERP法であれば、「Point(結論)」、SDS法であれば「Summary(全体の概要)」からスタートするため、リード文の部分を読んだだけで何が書いてあるのかわかります。

穴埋め文章作成法は、ランディングページや広告など、セールスライティングが必要な場合におすすめです。

記事作成代行サービスへ依頼してアドバイスを求めるのもおすすめ

Web記事作成代行を行っているサービス業者も多数存在します。

結論から言うと、Web記事作成代行サービス業者へ依頼、作成進行する中でアドバイスを求めるのもおすすめです。

なぜなら、Web記事作成の代行仕事を引き受けて納品するまでの中でのマニュアルもあるからです。

もし、すでに依頼しているようであれば、ぜひ担当者へ相談してみてください。

興味がある場合は、依頼前に「Web記事作成代行サービスでおすすめの依頼先3選」も合わせてチェックしてみてくださいね。

まとめ

基本的には、記事の目的や媒体に応じて、採用する文章法は変えるべきです。

ご紹介したように、各文章法にはそれぞれ得意分野があるため、用途も異なります。

記事の目的やターゲット、流入元のサービスなど、様々な面から評価して書き方を変えてみましょう。

書き分けができるようになればスキルアップにも繋がるので、ひととおり練習してみることをおすすめします。

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