「会社案内や営業資料でインフォグラフィックを活用したい」と考えている方も多いのではないでしょうか。
インフォグラフィックは「グラフを立体的にして、なんとなく色やイラストをつけただけ」のものではありません。
インフォグラフィック制作には、デザインやデータに関する専門的な知識が必要です。
見た人に伝わりやすいインフォグラフィック画像・動画を作りたいなら、プロへの外注をおすすめします。
この記事でおすすめするインフォグラフィック制作の外注先は、以下の3つです。
- 安価に依頼したいならクラウドソーシングのクラウディア
- インフォグラフィックを集客に活かしたいなら株式会社エコンテ
- 外国語のインフォグラフィック動画を制作したいならINFOVIDEO
この記事では「インフォグラフィック制作におすすめの外注先」や「インフォグラフィック制作を外注するメリット・デメリット」を紹介します。
外注先選びのコツも解説しますので、最後まで読んでいただければ、外注に向けて具体的に動き出せるようになっているはずです。
インフォグラフィックとは
インフォグラフィックとは、情報・データを整理して見やすく表現したものです。
テキストや数字の羅列だけでは伝わりにくいことを、感覚的に把握・理解してもらうために使われます。
情報がたくさんある中で「重要な情報」「使えたい情報」を受け手にストレスなく伝えるために、インフォグラフィックは効果的です。
魅力的なデザインにすることで多くの人に注目してもらえて、記憶に残りやすくなる効果もあります。
具体的には「グラフ」「チャート」「イラスト」「表」「地図」などの形で表され、映像(インフォグラフィック動画)で表現することも可能です。
使用シーンは多岐に及びますが、とくに「商談やプレゼン用の資料」「採用説明会や研修用の動画」「SNSやWeb上のプロモーション」などが想定されます。
データを伝わりやすくしたい場合には、インフォグラフィックを活用しましょう。
インフォグラフィック制作におすすめの外注先3選とそれぞれへの依頼方法
インフォグラフィック制作におすすめの外注先は、以下の3つです。
- クラウディア
- エコンテ
- INFOVIDEO
概要や依頼方法を紹介します。
安価に依頼したいならクラウドソーシングのクラウディア
安価にインフォグラフィック制作を外注したいなら、クラウドソーシングのクラウディアをおすすめします。
クラウディアには個人のデザイナーがワーカーとして登録していて、企業に外注するより安くインフォグラフィック制作を請け負ってくれるからです。
インターネットを通じ、企業が不特定多数のワーカーに業務委託すること。または業務委託のマッチングを行うサイト(プラットフォーム)のこと。個人ワーカーの登録が多いため、小規模な案件の外注に適しており、費用も比較的安価。
クラウディアでインフォグラフィック制作を外注する一般的な手順は以下の通りです。
- 「仕事を依頼」をクリック
- 依頼したいカテゴリーで「デザイン制作>インフォグラフィック」を選ぶ
- 採用方式では「プロジェクト」を選ぶのが一般的
- 仕事内容の詳細や「予算」「納品希望日」を入力して募集開始
- 応募してきたワーカーの中から、外注先を選ぶ
またプロジェクト(依頼)を作成せず、クラウディアに登録しているワーカーに直接声をかけて相談する方法もあります。
- 「ワーカーを探す」をクリック
- 得意カテゴリーで「デザイン>地図・看板・インフォグラフィック>インフォグラフィック」を選ぶ
- 「実績」「評価」などで絞り込み、気になったワーカーをクリックし、「直接依頼する」または「仕事の相談をする」を押す
- 仕事内容の詳細や「予算」「納品希望日」を伝えて、依頼が可能か相談する
- 交渉がまとまったら依頼する
ただ「クラウドソーシングではワーカー選びが難しい」と感じている方も多いでしょう。
過去にクラウドソーシングで以下のような経験をされた方もいるかもしれません。
- 単価の安い個人デザイナーに依頼したら、期待していたよりクオリティが低かった
- なかなか連絡がとれないワーカーで、ちゃんと納品されるのか不安だった
上記のような方には、クラウディアが提供している「インフォグラフィック・図解制作サービス」がおすすめ。
クラウディアの担当者が希望をヒアリングしたうえでマッチ度の高いワーカーをアサインしてくれ、進行管理も任せられるため、ワーカー選びにかかる手間や悩みを減らせます。
「インフォグラフィック・図解制作サービス」で外注する場合の手順は、以下の通りです。
- クラウディアに問い合わせ
- 担当者が希望をヒアリング
- 担当者が案件内容にマッチする人材を選定し、クライアントに提案
- インフォグラフィック制作開始
人材選びに不安がある方は、「インフォグラフィック・図解制作サービス」の利用をおすすめします。
インフォグラフィックを集客に活かしたいなら株式会社エコンテ
制作したインフォグラフィックを集客に活かしたいなら、株式会社エコンテへの依頼をおすすめします。
エコンテは「プレスリリースとインフォグラフィックの掛け合わせ」「コンテンツマーケティングとインフォグラフィックの掛け合わせ」などの実績が豊富な会社だからです。
「インフォグラフィックを使ったプロモーション」を支援できるのが、エコンテの大きな強み。
また調査データがない場合には、調査企画から請け負ってくれます。
静止画インフォグラフィックから動画まで幅広い表現に対応し、大企業・有名企業のインフォグラフィック制作実績も豊富なので、安心して任せられる外注先だといえるでしょう。
そのため、以下のような方に向いています。
- インフォグラフィックを使って集客したい
- SNS運用にインフォグラフィックを活用したい
- 調査段階からまるごと外注したい
- 実績豊富な外注先を選びたい
エコンテに依頼する際の手順は以下の通りです。
- フォームまたは電話で問い合わせ
- 打ち合わせ・見積もり
- 制作開始
プロモーション支援はオプション料金になりますが、集客目的なら検討しておきたい外注先です。
外国語のインフォグラフィック動画を制作したいならINFOVIDEO
外国語のインフォグラフィック動画を制作したいならINFOVIDEOへの依頼を検討してみてください。
INFOVIDEOは動画のローカライズに対応しており、「中国語の字体の違い」「国・地域ごとに適した字幕の流れ方」などにも配慮してくれるからです。
実績としては「事業説明動画」「採用活動用の動画」が多く、外国語の動画だと「春秋航空の外国人パイロット向け採用活動用動画」などがあります。
ハイクオリティな動画をリーズナブルな価格で提供できるサービスにも強みがあります。
そのため以下のような人におすすめです。
- 海外向けのインフォグラフィック動画を作りたい
- 実績豊富な外注先を希望している
- クオリティを担保しつつ、動画制作の外注費用を抑えたい
INFOVIDEOに依頼する際の手順は以下の通りです。
- フォームまたは電話で問い合わせ
- 打ち合わせ・見積もり
- 制作開始
公式サイトで制作したインフォグラフィック動画がチェックできますので、一度視聴してみてはいかがでしょうか。
インフォグラフィック制作を外注依頼時の費用相場はどれくらい?
インフォグラフィック制作を外注する際の費用相場について、インフォグラフィックの種類別に紹介します。
グラフ | 8,000~50,000円/枚 |
---|---|
年表 | 10,000~80,000円/枚 |
地図 | 10,000~55,000円/枚 |
フローチャート | 10,000~60,000円/1枚 |
動画 | 200,000円~/1~2分 |
依頼の難易度や外注先にもよりますが、画像制作であれば数千円程度から依頼可能です。
イラスト(とくにオリジナルのもの)を多用する場合は、値段が高くなります。
動画の場合は、以下の要素によってかなり価格が変わってきますので、個別に見積もりが必要です。
- 実写の有無
- ナレーションの有無
- アニメーションのクオリティ(素材を使うのか、オリジナルで作るのかなど)
- 動画の長さ
高クオリティのアニメーションやナレーションを入れると数百万円かかることもあるので、見積もりで確認しましょう。
シンプルで短いインフォグラフィック動画であれば、クラウディアなどのクラウドソーシングを通じて個人に依頼すると、費用を抑えやすくなります。
個人への依頼なら動画でも数万円程度から依頼できるので、費用重視の方はクラウドソーシングの利用をおすすめします。
インフォグラフィック制作を外注依頼する際のコツ
インフォグラフィック制作を外注依頼する際のコツを紹介します。
- インフォグラフィックの制作実績をチェックする
- 任せたい業務範囲に合わせて外注先を選ぶ
- 「ヒアリング力の高い担当者」がいる外注先を選ぶ
- 訴求したいポイントを明確にしておく
順に説明します。
インフォグラフィックの制作実績をチェックする
まずは「インフォグラフィックの制作実績」をチェックしましょう。
インフォグラフィック制作では、デザインスキルはもちろん「データを扱うスキル」も必要となります。
「わかりにくい情報をわかりやすく伝えるスキル」が求められるのですね。
単にキレイな画像・動画を制作するだけでは伝えたいことが伝わらない可能性もあるので、「インフォグラフィック制作の実績」があるかをチェックする必要があります。
コンタクトを取る前であれば、「業者・個人のサイトにインフォグラフィックの制作事例があるか」で判断できます。
また契約前に「自分が作りたいインフォグラフィックと近い画像・動画の制作事例があるか」を確認しておくと安心です。
可能であればイメージ近い制作事例を見せてもらいましょう。
任せたい業務範囲に合わせて外注先を選ぶ
任せたい業務範囲に合わせて外注先を選ぶのも大切です。
外注先によって対応できる範囲は異なるからですね。
例えば個人であれば「画像は制作できるけど、動画は無理です」というケースも多いでしょう。
また動画制作だけを請け負っている業者もあれば、「インフォグラフィックのもとになるデータ収集から請け負う」という業者もあります。
調査から「分析」「インフォグラフィックの制作」まで一気通貫で依頼できれば、かなり発注者側の労力は減りますね。
「何のためにインフォグラフィック制作するのか」「何を任せたいのか」を整理したうえで、外注先を選びましょう。
「ヒアリング力の高い担当者」がいる外注先を選ぶ
候補となる外注先が複数ある場合は、担当者のヒアリング力を比較してみましょう。
「納期の遅れ」や「勘違い・思い込みによるミス」を防止するためには、担当者のヒアリング力やコミュニケーションの頻度が重要だからです。
例えば発注者側にインフォグラフィックの知識が乏しい状態だと、「なんとなくキレイな感じで」「インフォグラフィックっぽい感じで」などと、ぼんやりした指示になってしまうことがあります。
ぼんやりした指示のせいで担当者に「思い込み」が発生し、結果として希望とは違う成果物が納品されることも。
発注者側にはっきりしたイメージがない場合でも、「インフォグラフィックの制作意図」「イメージの方向性」を聞き取ってくれる担当者なら安心です。
むやみに専門用語を多用せず、わかりやすい言葉で話してくれることも重要でしょう。
相談しやすい担当者ならコミュニケーションを取りやすく、「進捗状況の確認」「修正連絡」などもストレス少なくできると考えられます。
訴求したいポイントを明確にしておく
インフォグラフィック制作を外注依頼する前の準備として、「訴求したいポイント」を明確にしておきましょう。
「インフォグラフィックのターゲットや目的を明確にしておく」ともいえます。
ポイントを絞ることで「強調するべきデータ」が明確になります。
デザイナーはビジネスや業界の専門家ではないので、ポイントを明確にしておくことで、インフォグラフィック制作がスムーズになるはずです。
生データをそのまま渡すのではなく、エクセルなどでポイントを整理しておくとよいでしょう。
分析から請け負ってくれる業者なら、「ターゲットや調査の目的」を伝えておきましょう。
インフォグラフィック制作を外注依頼するメリット
インフォグラフィック制作を外注依頼するメリットは以下のとおりです。
- 社内メンバーに負担がかからない
- インフォグラフィックの活用方法についてアドバイスしてもらえる
順に紹介します。
社内メンバーに負担がかからない
インフォグラフィック制作を外注すると、社内メンバーの負担が少なくなります。
外注してしまえば、自社スタッフにデザインなどの知識は求められないからですね。
「Canvaなどのツールやフリー素材を使えば、インフォグラフィックは自分でも作れる」という方もいます。
確かに初心者でも比較的簡単にインフォグラフィックを制作できるツールはあります。
「用意されているテンプレート」や「無料素材」もおしゃれなものが多いので、意外なほど簡単に個性的なインフォグラフィックを作れるでしょう。
ただ「見やすいレイアウト」や「誰にとっても認識しやすい色使い」を考えたり、ポイントを絞ってわかりやすく伝えたりするためには、やはり専門的な知識が必要です。
インフォグラフィック動画であれば「シナリオ」「アニメーション演出」などの知識も求められます。
クオリティの高いインフォグラフィックを制作するには労力やスキルが必要なので、デザインの知識・スキルをもつ社員がいない場合には、外注することをおすすめします。
インフォグラフィックの活用方法についてアドバイスしてもらえる
外注先によっては、インフォグラフィックの活用方法についてアドバイスしてくれます。
インフォグラフィックをマーケティングで活用するノウハウに長けている制作会社もあるからですね。
とくにインフォグラフィック動画は高額な費用をかけて制作することが多いので、たくさんの人に見てもらいたいですよね。
「WebやSNSにアップするときのコツ」などについてアドバイスしてくれる外注先なら、インフォグラフィック制作の効果を高められると期待できます。
WebやSNSでインフォグラフィックの公開を予定しているなら、「制作後」までサポートしてくれる外注先を選びましょう。
インフォグラフィック制作を外注依頼するデメリット
インフォグラフィック制作を外注依頼するデメリットは以下のとおりです。
- データ漏洩のリスクがある
- 外注を管理するための労力がかかる
順に説明します。
データ漏洩のリスクがある
インフォグラフィック制作外注を依頼すると、データ漏洩のリスクが生まれます。
インフォグラフィックを制作するためのデータを、外注先に渡すからです。
とくに「個人情報が含まれたアンケート」などをもとにインフォグラフィック制作を依頼する場合には、注意が必要ですね。
外注先を選定する場合には、「プライバシーマークを取得しているか」「データの管理体制がしっかりしているか」をチェックしておきましょう。
外注を管理するための労力がかかる
外注を管理するための労力もかかります。
外注する場合、デザイナーに「インフォグラフィック制作の意図」や「インフォグラフィックに反映したい細かなニュアンス」が伝わりにくいこともあるからです。
コミュニケーションを怠ると、希望とは違う成果物が納品され、修正などの手間が発生します。
大幅な修正が発生すると、修正回数や修正にかかる費用を巡ってトラブルになる可能性も。
対面での打ち合わせやオンライン会議を面倒に感じても、コミュニケーションは怠らないようにしましょう。
インフォグラフィック制作業務外注依頼時のよくある質問
インフォグラフィック制作業務外注依頼時のよくある質問を紹介します。
- データがなくてもインフォグラフィックを制作できますか?
- インフォグラフィック制作の外注コストを下げる方法は?
- インフォグラフィック動画に向いているテーマは?
- インフォグラフィックを自作するときにおすすめのツールは?
順に説明します。
データがなくてもインフォグラフィックを制作できますか?
データがなくてもインフォグラフィックが制作できます。
例えば「業務や問い合わせのフローチャート」「組織図」などを作る場合だと、アンケート調査などのデータは必要ありません。
「調査をもとにインフォグラフィックを制作したいけど、調査の方法がわからない」という場合は、調査から請け負ってくれる外注先を選びましょう。
インフォグラフィック制作の外注コストを下げる方法は?
インフォグラフィック制作のコストを下げる方法としては、以下のようなものが挙げられます。
- クラウドソーシングサービスを使い、個人に依頼する
- 「インフォグラフィックに使う素材のみ」など、一部だけ外注する
- イラストを使わないなど、シンプルなインフォグラフィックにする
例えば「会社案内動画の一部にだけインフォグラフィックを使いたい」などの場合は、動画全体ではなく「一部分のみ」の依頼も可能です。
規模の小さい依頼にも柔軟に対応してくれる外注先を選びましょう。
インフォグラフィック動画に向いているテーマは?
インフォグラフィック動画に向いているのは、普遍的で修正の少ないテーマです。
インフォグラフィック動画制作には時間と費用がかかるため、修正なしで長く使えるテーマが適しています。
また費用をかけたものは多くの人に繰り返し見てもらいたいので、社内向けというよりは社外向けのテーマに適しているでしょう。
インフォグラフィックを自作するときにおすすめのツールは?
「外注にはお金がかかるから、まず自分でインフォグラフィック制作できるか試してみたい」という方もいるでしょう。
インフォグラフィックを自作するときに使えるツールには、以下のようなものがあります。
- PIKTOCHART
- Canva
- Infogram
- Renderforest
上記で紹介しているツールには無料プランがありますので、一度試してみて使いやすいものを選んでください。
ただツールに助けてもらっても、「データの扱い方」「デザインやシナリオの知識」がないと、伝わりにくいインフォグラフィックになってしまう可能性があります。
時間がかかることも考えられますので、限られた時間内で高クオリティのインフォグラフィックを制作したい場合は、プロに外注することをおすすめします。
まとめ
情報をわかりやすく伝えるために、インフォグラフィック画像・動画は効果的です。
インフォグラフィックを簡単に制作できるツールもありますが、効果的なインフォグラフィックを制作するならプロに任せましょう。
「翻訳」「マーケティング」を支援してくれる会社もありますので、必要なサポートに合わせて選んでください。
小規模な案件なら、クラウドソーシングのクラウディアを使ってコストを抑えるのもおすすめです。
またクラウディアの「インフォグラフィック・図解制作サービス」なら、クラウドソーシングでありがちな「ワーカーの当たり外れが大きい」というリスクを抑えられます。