Webデザインの仕事は、パソコンとネット環境さえあればいつでもどこでも作業できます。
そのため「Webデザインのスキルを生かして副業をしたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。
ただWebデザイナーとしての実務を経験したことがなく、「実際に副業できるのか?」と疑問に思っているかもしれません。
結論から言いますと、経験者はもちろん、実務未経験者でもWebデザインの副業は可能です。
Webデザインの知識・スキルさえあれば、実務未経験者でも挑戦できる副業案件は多数あります。
この記事では「Webデザイナーの副業がしたい」と考えている方向けに、「副業で得られる収入の目安」や「注意点」を解説します。
最後まで読んでいただければ、副業開始に向けて動き出せるようになっているはずです。
Webデザインスキルを活かして副業できる
結論から言いますと、Webデザインスキルを活かした副業は可能です。
IT系・Web系の人材不足に悩んでいる企業は多く、副業Webデザイナーの需要は高いからです。
実際にクラウドソーシングで募集中の仕事案件などを見てみますと、Webデザイン関係の案件は豊富です。
経済残業章の調査結果によると、IT・Web系人材の不足は続くとみられています。
そのため副業・フリーランス向けのWebデザイン案件が急激に減る確率は低いといえるのではないでしょうか。
現在はWebデザインスキルがない人であっても、これから知識やスキルを身につけることで、副業で活躍できる見込みは十分にあります。
Webデザインの仕事に携わりたいと考えている方は、未経験者OKの副業からトライしてみてはいかがでしょうか。
Webデザイン副業の案件内容や料金相場
Webデザイン関連のおすすめ副業案件は、以下の4つです。
- バナー制作(初心者におすすめ)
- Webサイト制作(中級者以上におすすめ)
- ランディングページ制作(中級者以上におすすめ)
- Webサイトの改善・更新(中級者以上におすすめ)
案件の内容や単価の相場を解説していくので参考にしてみてください。
バナー制作(初心者におすすめ)
バナー制作は、「商品ページや注文画面へのリンクとなる画像」をつくる仕事です。
バナーの作成はWebデザイン制作の初心者におすすめできます。
実務未経験でも、デザインソフト(PhotoshopやIllustrator)が使えれば、すぐに取り組める副業です。
またバナーに使用する画像や盛り込むキャッチコピーについては、クライアントから指定されるケースが多くなっています。
バナーに利用する画像選びや差し込むテキスト内容に悩む必要も少なく、デザインに集中できるメリットがあります。
比較的短期間で完成させられるため、「平日の夜」「土日だけ」しか副業できない人にもおすすめです。
初心者の場合、単価は「1枚1,000円程度から」と低めですが、経験を積んで1枚10,000円まで単価がアップした例もあります。
バナー作成だけでしっかり稼ぐのは難しいですが、Webデザイン制作の未経験者が実績を積むためにおすすめの副業といえるでしょう。
Webサイト制作(中級者以上におすすめ)
Webデザイン制作の中級者以上におすすめなのが、Webサイトの作成です。
Webサイト制作はクライアントの目的に合うデザインや構成に応える仕事なことから、求められるスキルが幅広くなります。
デザインスキル以外には、クライアントのニーズを把握するコミュニケーション能力や企画力も求められます。
単価はサイトごとに異なりますが、「10ページで20~30万円程度」が相場です。
大規模かつ複雑なサイト構成であるほど単価は高くなりますが、そのぶん時間や手間をとられるので、本業とのバランスに注意しましょう。
なお「ノーコード」というツール(STUDIOなど)を使ってWebサイトを作る場合には、数万円程度が相場となります。
単価は低いものの比較的短期間で納品できるため、副業ならノーコードでのサイト制作が向いているかもしれません。
ランディングページ制作(中級者以上におすすめ)
ランディングページ(LP)制作も、中級者以上におすすめできる副業のひとつ。
単なるデザインスキルだけではなく、「申込みへつなげるためのデザイン」を作成する必要があります。
ランディングページ(LP)は商品やサービスを売るためのページであり、LPの質によって売上が大きく左右されるためですね。
成約率の高いLPを作れるに比例して高い報酬を見込めます。
1LPあたりの相場は2~5万円ですが、10万円を超える案件も珍しくありません。
売れるデザインを作りのが得意、もしくはそのための知識やスキルを身に着けたい方にとっておすすめの副業といえるでしょう。
Webサイトの改善・更新(中級者以上におすすめ)
通常Webサイトはつくりっぱなしではなく、「よりきれいに使いやすく」「より売り上げにつながるように」といった視点で改善や更新を行います。
Webサイトの改善・更新も、中級者以上におすすめの案件です。
クライアントから「改善したいポイント」をヒアリングし、既存のサイト内に反映させていくためのスキルが必要です。
具体的には、デザイン以外にHTML・PHP・スタイルシート(CSS)のコーディングスキルや、ワードプレスを使用している場合は、プラグインなどの知識も必要となってきます。
単価はサイトの規模などによりますが、10~30万円程度の案件が多くなっています。
Webサイトをゼロから立ち上げるより作業量は少なくても、デザイン以外にも求められるスキルや知らない知識を調べる時間も必要な副業と考えておきましょう。
Webデザインの副業で得られる月収の目安
Webデザイン副業の収入目安は、人によってかなり異なります。
請け負う業務内容や、副業にかけられる時間によって、収入が変わるからです。
例えば「本業と両立しながらWebサイト制作などを請け負う中級者」の場合、ざっくりな目安として月収10万円程度ではないでしょうか。
またバナー制作が主な案件となる初心者なら、月収は数千円~5万円前後と考えられます。
ただ初心者でも中級者でも、こなす仕事が増えるほど副業収入は増えていきます。
まずは月収5万円程度を目指し、慣れてきたら月収10万円を目指して高単価案件に挑戦するのがおすすめです。
Webデザインの副業で必要なスキル
Webデザインの副業をするために身につけておきたいスキルは以下の4つです。
- Webデザインの知識
- プログラミングスキル
- デザインソフトの操作スキル
- Webマーケティングの知識
順番に解説していくので参考にしてみてください。
Webデザインに必要な知識
まずはWebデザインをするうえで必要な知識を身に着けましょう。
Webサイトをスマホで観やすくしたり、ユーザーに特定の行動(クリックなど)を促したりと、Webならではのデザインを求められます。
「デザインはセンスが大切」と思われがちですが、まずは「Web上で使える基礎的な知識や技術を身につけているか」がとても大切です。
Webサイトのデザインがキレイであったとしても、ユーザーが使いにくかったり申込みへつながらなかったりしたら意味がありません。
たとえば、次のポイントを抑えておくだけでも、。クライアントから「どうしてこのデザインにしたのですか?」と聞かれたときに、筋道立てた説明が可能となります。
- レイアウト(配置)
- タイポグラフィー(文字を美しく読みやすく見せる技術)
- 配色(色の取り合わせ)
独学で不安な方は、副業開始前、もしくは副業と並行してオンラインスクールで学んでみるのもおすすめです。
プログラミングスキル
「デザインするだけなら、プログラミングスキルはいらない」と思う方もいるかもしれません。
Webデザイナーとして仕事をする中で、プログラミングスキルが求められるケースもあります。
確かに「デザイン作成のみの案件」もありますが、プログラミングスキルがあれば高単価の案件にも挑戦できておすすめです。
またプログラミングの知識を活かしながら、Web上で表現しやすいサイトのデザイン制作へ取り組めるメリットもあります。
デザインの実装を担当するコーダーとの意思疎通が必要になったときも、コミュニケーションを取りやすくなることでしょう。
無理に高度なプログラミング技術を身につける必要はありませんが、最低限HTMLとCSSの知識は身につけておくことをおすすめします。
多くのWebサイトはHTMLとCSSで作られているためです。
HTMLやCSSはプログラミング言語の中でも簡単な部類に入るので、「プログラミングなんてやったことがない」と怖がる必要はありません。
本やネット記事などでもHTMLやCSSについて学べますが、スクールに通うとわからない点を講師に質問できる点は魅力といえるでしょう。
またJavaScriptやPHPのスキルがあると、さらに扱える案件が増えると期待できます。
WordPressで作られているサイトも多いため、受注できる案件を増やしたいならWordPressのカスタマイズスキルも身につけるのもおすすめです。
デザインソフトの操作スキル
デザインソフトの操作スキルは必須といえるでしょう。
デザインを形にするためには、「Photoshop」や「Illustrator」などのデザインソフトを使うからです。
頭の中にあるデザインも具体的な形にしなければ、クライアントに納品できません。
PhotoshopとIllustratorの主な違いは以下の通りです。
Photoshop | 主に画像処理や描画に使われるソフト |
---|---|
Illustrator | 主にイラスト・ロゴ作成に使われるソフト |
「Photoshopでデザインカンプを作成し、Illustratorでロゴなどのパーツを作成する」という使い分けをしているWebデザイナーも多いのではないでしょうか。
ただPhotoshopだけで作業するWebデザイナーもいるため、「どちらを先に覚えたほうがいいか」と聞かれたら、Photoshopをおすすめします。
どちらのソフトも覚えておくに越したことはありません。
Webマーケティングの知識
Webデザイナーとして稼ぎたいなら、Webマーケティングスキルをぜひ身につけてください。
「集客できるサイト」「商品購入を促せるサイト」を作成できれば、クライアントからの評価が高まり、案件の継続や単価アップが期待できるからです。
例えば以下のような知識・スキルが必要となります。
- レスポンシブ対応デザイン
- SEO(検索エンジン最適化)を意識したサイト構造
- サイト訪問者の離脱率を下げるためのLPO(ランディングページ最適化)
- ユーザビリティの高いデザイン
- アクセスデータなどをもとにしたデザイン改善の方法
Webマーケティングについては本やブログでも学べますので、ぜひ勉強しておくことをおすすめします。
Webデザインの副業の探し方・始め方
Webデザインの副業案件を探す方法は、主に以下の4つです。
- クラウドソーシング
- フリーランスエージェント
- コネ・紹介
- SNSでの営業
これからWebデザインの副業へ取り組みたい方は参考にしてみてください。
Webデザイン初心者にはクラウドソーシングがおすすめ
クラウドソーシングとは、Web上を通じて「クライアント(依頼主)」と「ワーカー(働きたい人)」をマッチングしてくれるサービスです。
Webデザインの初心者や未経験者にはクラウドソーシングをおすすめします。
初めての方でも取り組めるWebデザイン案件が数多く取り揃っているからです。
たとえば、バナーやボタン制作などは、工程も少なく比較的取り組みやすい案件といえるでしょう。
おすすめのクラウドソーシングは以下の通りです。
- クラウディア
- クラウドワークス
- ランサーズ
- ココナラ
複数のクラウドソーシングに登録しておけば、応募できる案件が増えます。
「まず実績をつくりたい」「簡単な案件が希望」という方は、クラウドソーシングに2~3つ程度登録しておきましょう。
クラウディアにはプロ人材としての高単価副業サービス、クラウディアPROもありますので合わせてご確認ください。
副業の仕事がなかなか決まらない場合、フリーランスエージェントを併用する
クラウドソーシングでは人気の案件ほど競争率が高く、なかなか採用されずに悩む人もいるのではないでしょうか。
クラウドソーシングで仕事が決まらない場合、フリーランスエージェントの併用もおすすめです。
フリーランスエージェントに登録後は自分から探さなくても先方から仕事紹介してもらえるので、案件を探す時間がない方にもおすすめできます。
比較的単価の高い案件が多いのもフリーランスエージェントならではのメリットといえるでしょう。
またエージェントが間に入ってくれるため、契約関係のトラブルが起きにくく、安心感があります。
Webデザイナーの副業なら、Webデザイナー向けエージェントの「Workship」などがおすすめ。
ただしエージェントには経験者優遇の案件が多いため、未経験者だと登録しても案件の紹介を受けられない可能性があります。
コツコツと実務経験を積んでからの利用がおすすめです。
コネ・紹介なら納期や単価交渉しやすい場合もある
クラウドソーシングで案件を受注した場合、クライアントの顔や本名を知らないまま仕事することも少なくありません。
そのためコミュニケーションに難しさを感じたり、「誠実なクライアントなのだろうか」と不安を抱えたりする人もいます。
コネや紹介なら紹介者との関係性によりますが、納期や単価の交渉がしやすくなります。
紹介者から「クライアントの人となり」「ニーズ」「求めるスキルレベル」などを予め聞けるからです。
一方で知り合いとの契約だと契約内容があいまいになりがちなのはデメリットといえるでしょう。
契約トラブル防止のため、契約書を取り交わしてください。
また知人のほか「通っていたデザインスクール」から案件を紹介してもらえることもあります。
デザインスクールの中には、企業と提携して卒業生に案件を紹介しているところもあるからです。
今後スクールに通うつもりで、卒業後の案件探しに不安がある方は、紹介制度のあるスクールを選んでみてはいかがでしょうか。
SNSでの営業も可能
「Twitter」「note」などのSNSを使って営業活動することも可能です。
SNS上でフリーランス・副業のデザイナーを募っている企業もあるからです。
またSNSで情報発信していると、クライアントの目に留まって仕事の打診がくるケースもあります。
フォロワーが増えて「インフルエンサー」「業界の有名人」といった立場になると、依頼が増えるほか単価アップも期待できるでしょう。
実際「ほぼSNS経由でのみ案件を獲得している」という人もいます。
SNS経由だと直接契約になるので、クラウドソーシングやエージェントのように「システム利用手数料」や「マージン」が引かれることはありません。
つまり「手取り額が増える」というメリットがあります。
SNSを営業ツールとして活用する場合、目立つところにポートフォリオなどを掲載しておきましょう。
WEBデザインの副業をするメリット
WEBデザインの副業をするメリットは、主に以下の3つです。
- 収入が増える
- 在宅で稼げる
- 案件を選べる
- ディレクション経験を積める
順番に解説するので参考にしてみてください。
収入が増える
WEBデザインの副業をするメリットとしては、まず「収入が増える」点が挙げられます。
本業で昇給するのは難しくても、副業だと稼働した分だけ確実に収入が増えるからです。
収入源を複数持っておくことで、本業の収入が減ったときのリスク回避にもつながります。
現在の収入に不満があったり将来への不安を感じている方は、副業を検討してみてはいかがでしょうか。
在宅でも仕事ができる
WEBデザインの副業は、在宅でも仕事ができる点もメリットです。
デザイン作業やクライアントとの打ち合わせなどは、基本的にリモートでできるからですね。
在宅で作業できるため時間の都合がつけやすく、通勤の手間もかかりません。
「納期に間に合えばいつ作業してもOK」という案件がほとんどなので、スキマ時間の活用にもなります。
自分の好きな場所で都合のつく時間に作業できるのは、WEBデザインの副業をする大きなメリットといえるのではないでしょうか。
実際、クラウドソーシングをチェックする中で、本業の合間を縫って副業をするだけでなく、WEBデザイナーの仕事を家事や育児と両立しているママさんも多数見つかります。
在宅ワークでも可能な副業を探している方は、WEBデザインの副業を検討してみる価値は高いのではないでしょうか。
自分のやりたい案件を選べる
WEBデザインの副業では、自分のやりたい案件を選べる点もメリットです。
たとえばクラウドソーシングではさまざまな業界の企業がWEBデザインの仕事を募集している中、あなたの希望にマッチしている仕事のみ応募できます。
自分が苦手としているデザイン仕事を避けて、得意としているデザイン仕事のみに絞り込んでいくことで効率よく仕事をこなせます。
たとえば、ビジネス系サイトのデザインは苦手だから避けて、美容系サイトのデザインは得意だから応募するカタチです。
「本業の会社では、やりたい案件が少ない」「希望のプロジェクトにアサインされなかった」という方も副業で色々なデザインにトライしてみてはいかがでしょうか。
WEBディレクションの経験を積める
ディレクションの経験を積めるのも、WEBデザイン副業のメリットです。
副業案件の中には小規模なものも多く、WEBディレクターの仲介なしで直接クライアントとWEBデザイナーがやりとりするケースもあります。
ディレクターとデザイナーの仕事を一人でこなすぶん仕事量は増えますが、新たな学びを得たりやりがいを感じたりできるでしょう。
ディレクション経験を持っていることで、今後の転職活動で有利になったり本業に活かせたりする可能性も大いにあります。
ただし「大型案件」「難しい案件」に関わる場合は、ディレクターが入っている案件のほうが安心して仕事できます。
デザインだけでなく、ディレクションの知識や経験を得たいと考えている場合、まずは小型の副業案件から手掛けていきましょう。
WEBデザインの副業をするデメリット
WEBデザインの副業にはデメリットもあります。
- 格安の案件を受けてしまう可能性がある
- プライベートの時間が減る
順番に解説するので参考にしてみてください。
割に合わない案件を受けてしまう可能性がある
副業では、労力と報酬の割に合っていない格安案件を引き受けてしまう可能性があります。
自分で直接仕事を引き受けた経験が乏しいことで、「作業範囲」「納期」「報酬額」が曖昧な状態で仕事を引き受けてしまいやすいからです。
実際に仕事を開始してから、予想以上に手間と時間がかかるデザインと気づくケースも少なくありません。
上記のようなデメリットを防ぐためには、契約を結ぶ前に詳細な部分まで条件をしっかり確認しておくことが重要です。
自分でクライアントとやり取りするのに自信がない方は、「クラウディアプロ」を活用してサポートしてもらうのもおすすめです。
プライベートの時間が減る
プライベートの時間が減ってしまうのも、副業するデメリットです。
副業は本業の勤務がない土日や夜間を使って行うため、時間が削られてしまうのは仕方ありません。
Webデザイナーは仕事にのめり込みやすい人も多く、時間があるだけ作業したり中には徹夜してしまう人もいるので注意してください。
デザインの仕事が好きであったとしても、家族や友人と過ごす時間を削ったり健康面を害する可能性を高めてまで取り組む価値があるのか、改めて考えてみてはいかがでしょうか。
価値観は人それぞれなので絶対的な正解はありませんが、高収入を得たり好きな仕事をできていたとしても他の面でマイナスになってしまうと、いずれは後悔することになりかねません。
「本業」「副業」「プライベート」3つのバランスを保ちながら副業することを心がけてみてください。
Webデザイナーとして副業する際の注意点
Webデザイナーとして副業する際の注意点を紹介します。
- 本業の会社で副業が禁止されていないかチェックする
- 本業に影響しない程度の仕事量にとどめる
- 税金関連の手続きを忘れない
副業に不安を感じている方はチェックしてみてください。
本業の会社で副業が禁止されていないかチェックする
まずは本業の会社で副業が禁止されていないかチェックしましょう。
多様な働き方が認められつつありますが、まだまだ副業を許可していない会社も多いからです。
また「同業他社での副業は禁止」など、制限が設けられていることもあります。
まずは就業規則をチェックして、副業OKかどうか確認してください。
就業規則を読んでも副業の取り扱いがよくわからない場合は、上司や人事担当者に相談しましょう。
副業禁止のルールを破って副業をしてしまうと懲戒処分を受ける可能性もあるので、十分注意してください。
本業に悪影響が出ない範囲内での仕事量にとどめる
本業に悪影響が出ない範囲内での仕事量にとどめることも大切です。
副業にかける労力・時間が大きくなりすぎると、本業に集中できなくなる可能性があるからです。
例えば以下のようなケースが考えられます。
- 副業で徹夜したので、本業の就業時間中に頭が働かない
- 本業の納期が迫っているため、本業の就業時間中にこっそり副業をしてしまう
- 稼働時間が長くなり、疲労がたまって体調を崩す
副業だと仕事すればするほど収入が増えるため、「もっと収入を増やしたい」という気持ちで、案件を多く引き受けがちです。
クライアントからオファーをもらった場合には、「一度断ったらもう依頼してくれないかも」と不安になり、「多少無理をしてでも引き受けよう」と考える人もいるでしょう。
しかし本業で成果が出せなくなったら、収入ダウンや周りからの評価を下げかねません。
本業がおそろかになったり体調を崩さないためにも、常に余裕をもったスケジュールで副業へ取り組んでいきましょう。
税金関連の手続きを忘れない
Webデザイナーの副業で稼いだら、税金関連の手続きを忘れないようにしてください。
副業で所得を得た場合には、「確定申告」または「住民税の申告」が必要だからです。
「確定申告」と「住民税の申告」のどちらが必要かは、以下の通りです。
- 副業所得が20万円を超えたら確定申告(確定申告すれば住民税の申告も同時に行われる)
- 副業所得が20万円以下なら住民税の申告のみ
収入から経費を引いた額。収入が30万円で経費が12万円だと、所得は18万円となる。
「税金関係の手続きや勉強って面倒だな」と思うかもしれませんが、確定申告が節税につながることもあるので、副業をするなら税金の知識は身につけておいて損はありません。
また確定申告を忘れるとペナルティが課される可能性もあるので、十分注意しましょう。
まとめ
Webデザイナーは需要が多い職種で、副業に適した案件も数多くあります。
実務未経験者なら、クラウドソーシングでバナーやロゴのデザイン案件を獲得するところから始めるのがおすすめ。
なお初心者がクラウドソーシングで案件を獲得するためのコツは以下の通りです。
- プロフィールを充実させる
- ポートフォリオをつくってクライアントに作品を見てもらう
参考記事:効果的なプロフィールの書き方
経験豊富なWebデザイナーなら、高単価案件が狙える「オファーシステムのあるクラウドソーシング(クラウディアPROなど)」や「エージェント」への登録がおすすめです。
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