時間や場所に縛られないフリーランスに憧れている人も多いのではないでしょうか。
一方で「フリーランスに興味はあるけれど、自分の経験・スキルを生かしてフリーランスになれるのだろうか?」と疑問に感じている人もいるかもしれません。
結論から言いますと、あなたの「経験」「スキル」「特性」「好み」を生かせるフリーランスの職種はきっとあるはずです。
「どんな職種でもフリーランスとして活躍できる」「どんな職種でもニーズが高い」とまでは言えないものの、フリーランスの職種はかなり多様だからですね。
この記事ではフリーランス転身として働きたい方向けに「フリーランスの仕事一覧」を紹介します。
最後まで読んでいたければ、「自分に向いている仕事」「自分が目指すべき職種」が見つかるはずです。
フリーランスとは?個人事業主・フリーターとの違いも解説
フリーランスとは一般的に「企業・法人に属さない状態で、プロジェクト・案件ごとに仕事を請け負って働く人・働き方」を指す言葉です。
「一般的に」と説明したのは、「フリーランス」は法令で定義されていないため、解釈が人により多少異なるからですね。
経済産業省のガイドラインによる定義では、フリーランスとは「実店舗がなく、雇人もいない自営業主や一人社長であって、自身の経験や知識、スキルを活用して収入を得る者」とされています。
出典:総理官邸「フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン」
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/portal/new_workstyle/freelanceleaflet.pdf
なおフリーランスと似ていて混同されやすい言葉として、「フリーター」と「個人事業主」があります。
まず「フリーター」は「フリーアルバイター」の略で、「定職につかず生計を立てている人」や「働く意思はあるが無職の人」を指す言葉です。
働いている場合の雇用形態は「アルバイト」「パート」などが主で、企業・店舗に雇用されて働いているため、企業・団体に属さないフリーランスとは働き方が異なります。
つまり「フリーランスのフリーター」はいません。
個人事業主は「税務上の区分」で使われる言葉であり、税務署に開業届を出した人だけが個人事業主として青色申告できるようになります。
そのため「フリーランスとして働いており、税務上は個人事業主になっている」という人もいますし、「フリーランスだが、開業届を出していないので個人事業主ではない」という人もいるのですね。
普段の会話ではフリーランスと個人事業主を混同して使っても大きな問題にはなりませんが、明確に区分したい方は違いを理解しておきましょう。
フリーランスが人気な理由
フリーランスという働き方が人気になっている背景としては、以下のようなことが考えられます。
個人の変化 |
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企業・社会の変化 |
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個人の「働き方に対する考え方」が変化し、企業・社会もフリーランス人材を必要としていたからこそ、フリーランスの人気が高まったのではないでしょうか。
例えば、プライベートを重視しながら時間・場所に縛られずに働きたい人が多くても、リモートワーク可能な社会でなければ、WebライターやITエンジニアの在宅仕事は成立しません。
またフリーランスが仕事を探しやすいクラウドソーシングなどが存在しなければ、フリーランス転身をためらう人も多かったはずです。
フリーランスとして働きやすい環境が整ってきたのに比例して、関心が高まっていると考えられるのではないでしょうか。
フリーランスの仕事27選
「フリーランスの仕事・職種」は多岐にわたり、すべてを紹介するのは難しいです。
そこでこの記事では、以下のような基準で仕事を選び、おすすめの仕事をジャンル別に紹介します。
- ニーズが見込める
- 仕事が探しやすい
- フリーランスになるメリットが大きい
- 未経験でも始めやすい
- 経験を活かしやすい
ITエンジニア系 |
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クリエイティブ系 |
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ライター系 |
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マーケティング系 |
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接客・営業系 |
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経営・運営系 |
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インフルエンサー系 |
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ITエンジニア系
フリーランスの中でもとくに需要が高い「ITエンジニア」の職種例を紹介します。
- プログラマー
- コーダー
- フロントエンドエンジニア
- インフラエンジニア
- AIエンジニア
プログラマー
フリーランスとして活躍しやすいITエンジニア系職種としては、まずプログラマーが挙げられます。
プログラマーはシステムの設計書をもとに、Webサイトやアプリケーションのプログラムを書く仕事です。
「プログラミングの自動化技術が発達してきているので、プログラマーの将来は暗い」と考える人もいますが、すべてのプログラミング業務が短期間で人間にとってかわることは難しいのではと考えられます。
プログラマーの需要が急激に減少するとは考えにくく、今後もフリーランスプログラマーは活躍できるでしょう。
フリーランスプログラマーの平均的な年収は300~400万円。
ただし「需要の高いプログラミング言語を扱える」「簡潔で正確なプログラムが書ける」など高スキルのプログラマーなら年収1,000万円以上も可能です。
またプログラマーには、未経験からでも知識を身につけやすいというメリットもあります。
「未経験からスキルを身につけ、フリーランスのエンジニアになりたい」という方は、まずプログラマーを目指してみてはいかがでしょうか。
コーダー
未経験から取り組みやすいITエンジニア系職種としては、コーダーもあります。
日本では「コーダーはデザインデータの実装を担当する人」と解釈されることが多いですね。
仕事に必要となる言語は「HTML」「CSS」「JavaScript」などです。
プログラマーよりも業務範囲が狭く必要なスキルも少ないので、未経験者でも短期間でフリーランスとして独立できます。
またコーディングの仕事はクラウドソーシングでも見つけやすいメリットがあります。
平均的な年収は300~350万円で、IT系エンジニアの中では低め。
年収をあげるには、プログラマーやフロントエンドエンジニアにステップすることも考えましょう。
コーダーのままで年収アップを目指すなら、「作業スピードをあげる」「動的なサイトにも対応できるスキルを身につける」「営業力を高める」などの努力や工夫も必要です。
フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアは、Webサイトの「ユーザーに見える部分」を実装する職種で、「コーダーの上位職種」と位置付けられています。
コーダーと違ってWebサイトの「設計」や「デザイン」から担当することも多いため、トレンド感度や「UIの知識」「CMSのカスタマイズ能力」なども必要となります。
フロントエンドエンジニアも、フリーランス転身にあたりおすすめできる職種のひとつです。
需要が多く収入を安定させやすいうえ、年収の相場が400万〜600万円と高めだからですね。
フリーランスとして活躍しているフロントエンドエンジニアの中には、年収1,000万円以上を達成している人も少なくありません。
フロントエンドエンジニアは経験年数が高いほど報酬があがりやすく、案件も探しやすくなります。
さらなる収入アップを目指すなら、バックエンドの知識も身につけておきましょう。
インフラエンジニア
インフラエンジニアとは、サーバーやネットワークの構築・運用を担当するエンジニアです。
担当する分野によって、以下のように分類されます。
- サーバーエンジニア
- ネットワークエンジニア
- データベースエンジニア
- セキュリティエンジニア
- クラウドエンジニア
インフラエンジニアはフリーランスでも高い年収が見込める職種です。
担当する分野にもよりますが、他のIT系エンジニアと比べて高単価の案件なことが多いからですね。
具体的な年収目安は450万円以上。
月額100万円を超える案件もあるため、守備範囲やスキルによっては年収1,000万円以上も目指せます。
また企業に出勤する「常駐型」の案件だと、年収が高くなる傾向にあります。
なお多くの場合、インフラエンジニアのフリーランス案件では実務経験(たいてい3年以上)が求められます。
そのため実務未経験がない方は、まず会社員のインフラエンジニアとして経験を積みましょう。
AIエンジニア
AIエンジニアは名前の通り、AIの開発を行うエンジニアです。
基本的なプログラミングスキルのほか、「Python」「R言語」「大学レベルの数学」「統計学」など幅広い知識が求められます。
AIエンジニアもフリーランスでの活躍が期待できる職種です。
AIは現在成長中の分野であり、今後AIエンジニアの需要も高まると予想されるからですね。
高度で専門性の高い職種のため、高収入が期待できます。
平均的な年収は600万円ほどといわれますが、5年以上の経験を積めば1,000万円を超えることも少なくありません。
実務経験からフリーのAIエンジニアになるのは難しいので、まずは会社員エンジニアとしてAI関連のスキルを身につけましょう。
クリエイティブ系
フリーランスとして働けるクリエイティブ系の職種を紹介します。
- Webデザイナー
- グラフィックデザイナー
- イラストレーター
- 動画編集者
- フォトグラファー
Webデザイナー
Webデザイナーはその名の通り、Webサイトのデザインを行います。
Illustrator・Photoshopのほか、HTMLやCSSの知識も必要な仕事です。
Webデザイナーはフリーランスとして独立しても、案件を獲得しやすい仕事のひとつ。
需要が高いため、クラウドソーシングなどで案件が安定的に募集されているからです。
スクールなどに通えば1ヶ月程度で技術を学べるため、「未経験者でも挑戦しやすい」というメリットも。
年収目安は300~600万円で、「需要が高いわりには案件ごとの単価が低め」というデメリットがあります。
単価を上げたいなら、「ユーザー心理やマーケティングに関する知識」などを身につけ、他のWebデザイナーとの差別化をはかりましょう。
グラフィックデザイナー
グラフィックデザイナーは紙媒体・Web媒体に掲載するグラフィックのデザインを行います。
デザインスキルはもちろん、顧客のニーズを把握する「ヒアリング力」も求められます。
グラフィックデザイナーも、フリーランスで活躍しやすい職種です。
紙でもWebでも顧客やユーザーを惹きつけるためには優れたデザイン力が必要であり、常に需要があるからですね。
実際に自営・フリーランスで仕事をしているグラフィックデザイナーも多いです。
またフリーランスになると、会社員グラフィックデザイナーとは違って、「自分の好きな案件・ジャンルを選んで仕事できる」というメリットがあります。
フリーランスとして働く場合の年収目安は300~700万円程度で、実力に応じての差が出ます。
生業にできるぐらいの収入を得たいのであれば、デザイン会社で経験を積んでから独立するのがおすすめです。
イラストレーター
イラストレーターは、クライアントのニーズに合わせたイラストを作成する仕事です。
イラストの掲載先は「雑誌・本」「ゲーム」「商品パッケージ」「広告」「Webメディア」など、多岐にわたります。
イラストレーターもフリーランスとして活躍しやすい仕事のひとつです。
イラスト系の仕事は、常に一定の需要が見込めるからですね。
企業からの依頼だけではなく、「SNSのプロフィール画像を描いてほしい」「YouTubeで使うキャラクターを描いてほしい」など、個人からの依頼も広がりつつあります。
イラストレーターの平均的な年収は300~400万円ですが、フリーランス転身直後は年収が100万円程度まで落ちることも考えられます。
年収をあげるためには画力を磨くほか、「作成スピードを上げる」「営業スキルを上げる」「マンガも書けるようになる」などの工夫が必要です。
動画編集者
動画編集者は、撮影された映像を切り貼りしたり「テロップ」「BGM」「エフェクト」を加えたりして、動画を作成する仕事です。
動画編集ソフトの操作スキルのほか、「クライアントがつくりたい動画の雰囲気」を把握するコミュニケーション能力や、得た情報をもとに自分で構成を組み立てるセンスも必要となります。
動画編集者もフリーランスとして働きやすい仕事のひとつです。
You TubeやTikTokといった動画コンテンツを観るユーザーが増えたことに比例して、動画編集・修正の仕事も多いからです。
未経験でも、YouTube動画などを見ながら、ある程度は独学・無料で勉強可能。
動画編集者の平均的な年収は300~400万円程度ですが、動画の企画から携わるようになると、年収アップも期待できます。
意外に地道な作業も多い仕事なので、「動画コンテンツが好きだから、地道な作業でも頑張れる」という方におすすめします。
フォトグラファー
フォトグラファー(カメラマン)は写真撮影や画像加工を行います。
フォトグラファーもフリーランスとして活躍しやすい職種です。
商業用写真が欲しい企業は多いですし、イベントなどで写真撮影をしたい個人からの依頼もあるからですね。
一方で「カメラの性能があがって誰でもキレイな写真が撮れるようになったため、他のカメラマンとの差別化が難しい」といった難しさはあります。
平均的な年収は400万円程度ですが、集客できないと年収は下がってしまいますので、個人によって差があります。
安定的に仕事を得るためには、「得意ジャンルをつくる」「他のフォトグラファーがやっていないサービスで勝負する」などの工夫が必要です。
ライター系
ライター系のフリーランス職種を紹介します。
- Webライター
- コピーライター
- 翻訳者
Webライター
Webメディアに掲載する記事を書くのがWebライターです。
Webライターもフリーランスとして活動しやすい職種といえます。
「チャットGPTによってライターの仕事はなくなる」という意見もありますが、「複雑で深い考察」「専門的な記事の作成」については、まだ人間の方が有利だからです。
実際にクラウドソーシングサイトでも、ライティングの案件は数多くあります。
またWebライターは正しい日本語が使えて情報収集が苦でなければできるため、初心者でも始めやすい仕事です。
フリーランスWebライターの平均年収は200~300万円程度ですが、実績がないうちは文字単価が低く、年収も低くなりがちです。
「法律」「医療」「IT」など専門知識が必要なジャンルは文字単価が高いので、ライターとして稼ぎたいなら専門性を高めましょう。
ライターからWebメディアのディレクション職に転身して収入アップする人もいます。
コピーライター
メディア広告・記事広告に使われる「キャッチコピー」を考えるのがコピーライターの仕事です。
コピーライターもフリーランスとして活躍しやすい職種といえます。
理由は以下の通りです。
- Webメディアの増加でコピーライティングの需要が高まっている
- 社内にコピーライターがいない企業も多い
- 広告代理店よりも安価に外注したいと考える企業も多い
有名なコピーライターですと年1,000万円以上稼ぎますが、一般的には独立してすぐは年収が下がります。
年収の目安は200~300万円ですが、案件が獲得できなければ0円です。
そこでおすすめなのは、フリーランス転身前にクラウドソーシングなどでコピーライティングの副業をしてみること。
副業によって「実績」「クライアントとのつながり」をつくったり、独立した場合の年収目安を把握したりできます。
翻訳者
翻訳者は「マニュアル」「契約書」「企業のサイト」「エンタメコンテンツ」などの翻訳を行います。
翻訳者は、語学力を生かしてフレキシブルに働きたい方におすすめのフリーランス職種です。
語学力を生かして企業で働いていても、「家庭の事情などで働き続けられなくなる」「子育てで勤務時間に制限があるため、やりたい仕事を任せてもらえない」という方も多いでしょう。
しかしフリーランスになれば、自宅で自分の好きな時間に翻訳作業ができます。
平均年収は400万円程度ですが、医療系など専門性・難易度の高いジャンルの翻訳ができる場合には収入が高くなります。
なお「留学経験があって外国語での会話にまったく問題はない」という方でも、翻訳には「翻訳のための専門的な技術」が必要です。
翻訳を仕事にするなら、まずは専門学校や通信講座で技術を学んでみてはいかがでしょうか。
マーケティング系
マーケティング系のフリーランス職種を紹介します。
- Webマーケター
- アフィリエイター
- データサイエンティスト
Webマーケター
「Web上で顧客を集め、商品・サービスを売る」ための仕組みづくりを行うのが、Webマーケターです。
Webマーケターは、フリーランスでも十分に稼げる職種です。
Webマーケティングスキルの高い人材に仕事を任せたいと考えている企業は多いです。
年収の目安は400~800万円ですが、スキルや契約件数によっては、より高い収入も目指せます。
未経験から始めて、Webマーケターとしてバリバリ活躍している人も多数。
Web系・マーケティング系の職種でフリーランスを目指すなら、ぜひおすすめしたい職種のひとつです。
アフィリエイター
アフィリエイターはブログやサイトに広告を貼り、広告経由で商品を販売して収入を得ます。
SEOの知識やマーケティングセンスが求められる仕事です。
アフィリエイターは初期投資なしで始められるため人気が高いものの、実はあまりおすすめできません。
理由は以下の通りです。
- 収益化できるまでに時間がかかる
- 収入額月50,000円以下のアフィリエイターがほとんど
アフィリエイトは「やればやるだけ収入になる」というタイプの仕事ではありません。
Webライターですと記事を納品すれば確実に報酬が入りますし、月額契約のWebマーケターも確実に収入を得られます。
しかしアフィリエイトは商品の紹介記事を書いても、広告経由で商品が売れなければ収入になりません。
「気長にサイト・ブログを育てられる」「クライアントのことを気にせず、自分ひとりで考えたい」という方にはおすすめの仕事といえるでしょう。
データサイエンティスト
データサイエンティストとは、ビッグデータを活用して企業の課題解決を支援する仕事です。
企業に常駐する案件も、リモートワークで働ける案件もあります。
データサイエンティストも、フリーランスとして活躍しやすい職種です。
どの業界でもビッグデータの活用は必須で、データサイエンティストのニーズは高いからですね。
「人材として希少」かつ「多くの業界で必要とされる」ため、案件を選びやすいというメリットがあります。
データサイエンティストは月額50~80万円程度で契約することが多く、安定して契約を獲得できれば年収600~960万円以上が見込めます。
データサイエンティストとしてフリーランス転身を考えている方は、フリーランスエージェントやクラウドソーシングで案件を探してみましょう。
クラウドソーシング・スキルシェア【Craudia(クラウディア)】
接客・営業系
接客や営業を行う職種には、以下のようなものがあります。
営業代行
営業経験者におすすめのフリーランス職種が「営業代行」です。
企業の代わりに営業の業務を行うので、営業経験が存分に活かせるからですね。
たとえば次のような悩みを持った企業・開発者も多く、一定の需要が見込めます。
- 魅力的な商品を開発しているが、営業やクライアントとのコミュニケーションが苦手
- スタッフ数が少なく、営業まで手が回らない
なお業務範囲としては、商品販売のみならず、「営業スタッフの育成」「営業活動についての提案」を求められることも多いです。
年収目安は300~400万円ですが、成果報酬型の契約であれば「アポイント獲得」や「売上」に応じて報酬額が変わります。
スキル次第で稼げるので、「営業スキルに自信があり、成果に見合った収入を希望する」という方におすすめです。
美容師
美容師の資格があれば、フリーランスに転身できます。
サロンに雇用されたり自分の店舗をもったりしなくても、以下の働き方も可能なためです。
- 他のサロンを間借りして活動するフリーランス美容師
- 業務委託の美容師
フリーランス美容師として得られそうな年収は、「今のサロンを辞めたら、どれくらいのお客様がついてきてくれそうか」などから判断するしかありません。
ただ「フリーランス転身前の倍になった」という人もいて、営業力や技術力によっては大きく稼げるようになるとわかります。
仕事の獲得方法としては「SNSなどでの自力営業」「業務委託スタッフを募集しているサロンへの応募」があります。
なお間借りするサロンは「AIRSALON」などの検索・予約サイトで探せますので、ぜひ一度覗いてみてください。
パーソナルトレーナー
パーソナルトレーナーはクライアントに対してトレーニングや食事の指導を行います。
「ヨガ・ピラティス」「トレーニング」などを仕事にしつつ、場所や時間にとらわれずに働きたい人は、パーソナルトレーナーはおすすめです。
パーソナルトレーナー・インストラクターなら、以下のように多様な働き方ができるかですね。
- 業務委託としてジムで働く
- 出張してレッスン・指導する
- オンラインでレッスン・指導する
年収目安は200~300万円ですが、人気が出て多くの生徒を集められれば、収入も増えていくと期待できます。
「好きなことを仕事にしながら、自由に働きたい」「自分のスタイルでお客さんの健康に向き合いたい」という方にはおすすめの仕事です。
「SNSで営業する」「オンラインレッスンのプラットフォームで募集する」などの方法で、仕事を探してみましょう。
業務委託のトレーナーを募集しているジムに応募する方法もあるので、興味がある方は求人情報を探してみてください。
カウンセラー
クライアントの悩みをヒアリングしてアドバイスするのが、カウンセラーの仕事。
専門分野によっていくつかのジャンルがあり、「スクールカウンセラー」「キャリアカウンセラー」などが代表的です。
カウンセリングの知識・経験を活かしつつ、フレキシブルに働きたいなら、フリーランス転身がおすすめ。
得意ジャンルのカウンセリングだけに絞って受注することも可能になるからです。
実際フリーランスのカウンセラーとして活躍している人も多いですね。
フリーランスとして働く場合の年収目安は400万円程度。
資格がなくても知識があればカウンセラーとして活躍できますが、「臨床心理士」「キャリアコンサルタント」などの資格をもっていれば、顧客からの信頼につながるでしょう。
占い師
占い師もフリーランスとして働きやすい仕事です。
「電話」「チャット」「メール」「ビデオ通話」など、店舗なしでできる占い仕事もあるためです。
仕事内容は当然のことながら「占い」で、占いを通じて相談者の話を聞き、悩みを解決に導くための提案を行います。
年収目安は100万円程度で、占いだけで生活できるほど顧客を集められる人はわずか。
電話占いの会社などで働いており、「お客さんや単価を自分で決めたい」という思いが強い方は、副業から始めてみるのもいいかもしれません。
資格やスキルは必要ありませんが、すでに活躍している占い師に弟子入りしたり、「書籍」「通信講座・スクール」で学んだりしてから開業すると、より自信をもてるのではないでしょうか。
配達員・ドライバー
配達員やドライバーも、検討する人が多いフリーランス職種です。
開業までのハードルが低く、配達した分だけ収入になるからですね。
軽貨物ドライバーなら運転免許と車があればすぐ始められますし、ウーバーイーツの配達員ならバイクや自転車でも始められます。
「配送のマッチングサービス」などもあるので、仕事を探すのも比較的簡単です。
平均的な年収は200~400万円ですが、フリーランスドライバーだと「仕事がない」という状態に陥ることも考えられます。
やや働き方が制限されるものの、「業務委託の専属契約ドライバー」になれば、仕事を紹介してもらえるほか仕事用の車もリースできます。
「収入を安定させたい」「仕事に使う車がない」という場合は、専属契約ドライバーも検討してみてはいかがでしょうか。
経営・運営系
経営・運営系の職種としては、以下のようなものがあります。
- ネットショップ運営
- コンサルタント
ネットショップ運営
ネットショップで商品を販売するのが、ネットショップ運営の仕事です。
ネットショップ運営では、以下のように幅広い業務をこなす必要があります。
- ショップの企画
- 発注・受注
- カスタマーサポート
- 発送
- 売上管理
業務は幅広いものの、実店舗運営よりも始めやすいのがネットショップ運営のメリット。
楽天市場などのオンラインショッピングモールに出店する場合、自前でサイトやシステムを構築する必要がないからです。
「パソコン」「プリンター」「電話」などがあればショップを作れるため、実店舗の運営よりハードルが低いといえるでしょう。
平均年収は350万円程度ですが、実際には「稼いでいるショップ」と「稼げていないショップ」の差は大きいです。
事業が軌道に乗るまで時間がかかることも考えられますので、ネットショップ運営を考えている方は、まず副業で始めてみることをおすすめします。
コンサルタント
コンサルタントの仕事は、企業・法人の課題解決に向けたサポートを行うことです。
クライアントについての情報を集めて課題を分析し、対策の提案や実行の支援を行います。
コンサルティングの分野はさまざまで、代表的なものとしては「IT」「財務」「人事」などが挙げられます。
コンサルタントも、フリーランスで活躍しやすい職種。
理由は以下の通りです。
- 難易度の高いジャンルならフリーでも稼げる
- フリーコンサルタント専門のマッチングサービスで仕事を探せる
「フルリモート」「週2日」といった案件も多いため、自由に働き方にも向いています。
年収目安は400~800万円ですが、安定的に仕事を獲得できれば月収100万円以上になることもあります。
「自分の経験で、フリーのコンサルタントとしてやっていけるか不安な方」「見込める年収額が知りたい方」は、まずコンサルタント専門のエージェントに相談してみましょう。
インフルエンサー系
SNSやライブ配信プラットフォームを使って、インフルエンサーとして稼いでいる人もいます。
代表的な職種を3つ紹介します。
- ユーチューバー
- インスタグラマー
- ライバー
ユーチューバー
インフルエンサー系職種として代表的なのがユーチューバーです。
YouTubeは人気のあるプラットフォームですし、動画撮影や編集はスマホでもできて参入のハードルが低いからですね。
ユーチューバーはYouTube上に動画を投稿し、視聴回数に応じた広告収入を得ます。
企画から撮影まで自前で行っているユーチューバーもいますし、撮影や編集を外注して質の高い動画をアップしているユーチューバーもいます。
ユーチューバーの平均年収は400~500万円程度ですが、実際には「億単位で稼ぐ一部のトップユーチューバー」が平均を引き上げている状態。
「ユーチューバーの約半数が、月10,000円以下の収入しか得ていない」という調査結果もあります。
またユーチューバーをはじめとするインフルエンサー系の職種では、「不適切な発言によって炎上するリスク」「過激なファンによる被害」といったリスクもあるので注意しましょう。
インスタグラマー
インスタグラマーはSNSのひとつであるInstagramで情報発信する人たちのことです。
インフルエンサー系職種を目指すなら、インスタグラマーもおすすめ。
以下のように、多様な方法で収入が得られるからです。
- アフィリエイトで広告収入を得る
- 企業からPRを受注する
- 投稿した写真を販売する
- インスタライブで視聴者から投げ銭をもらう
インスタグラマーの平均年収は100万円程度ですが、フォロワーが増えて影響力が高まると400~600万円程度の収入が得られることも。
多くのユーザーの中で注目されるのは難しいことですが、「好きなことを仕事にしたい」「ライフスタイルやよい商品を多くの人に伝えたい」という方にはおすすめです。
ライバー
ライバーとは「ライブ配信アプリ」でライブ配信をし、ライブ配信の視聴者から「ギフト」などと呼ばれる投げ銭をもらって稼いでいる人のことです。
主なライブ配信アプリを紹介します。
- 17ライブ(イチナナライブ)
- BIGO LIVE(ビゴライブ)
- Pococha(ポコチャ)
- ツイキャス
ライバーもインフルエンサー系職種のひとつとして注目されています。
自宅や自宅周辺から配信でき、YouTubeなどに比べて企画力も必要ないからです。
ライブ配信では「企画」よりも「視聴者とのコミュニケーション」が重視されます。
そのため「雑談」など日常生活の一部分を切り取るような配信内容で、ファンを増やしている人も多数います。
人気ライバーになると年収1,000万円を超える人もいますが、初心者だと年収数十万円程度にとどまることが多く、ライブ配信のみで生活していくのは難しいのが現実です。
スキマ時間でも配信はできますので、できそうかどうか判断するために、まずは副業として取り組んでみるのもいいかもしれません。
クラウドソーシング・スキルシェア【Craudia(クラウディア)】
フリーランスのメリット
フリーランスとして働くメリットを紹介します。
- 時間や場所にとらわれない柔軟な働き方が可能
- スキルが高ければ稼げる
- 携わる案件を自分で選べる
- 職場の人間関係で悩まない
- 定年後でも働ける
順番に解説していくので参考にしてみてください。
時間や場所にとらわれない柔軟な働き方が可能
「毎日同じ時間に、同じ場所に出勤しなくてはいけない」「残業や休日出勤が多い」といった環境に嫌気がさして、フリーランス転身を考える人も多いのではないでしょうか。
フリーランスのメリットとしては、まず「時間や場所にとらわれず、柔軟な働き方ができる」ことが挙げられます。
フリーランスとして受注する仕事には、「納期さえ守れば、いつどこで働いてもいい」という案件が多いからです。
受注する仕事量を自分で調節でき、仕事が早く終われば残りは自由時間です。
また場所にとらわれないため、郊外や海外など自分の好きな場所で暮らしながらノマドワーカーとして働いているフリーランスもいます。
「仕事とプライベートのバランスを大切にしたい」「場所に縛られず働きたい」という方にとって、フリーランスはメリットも大きな働き方といえるでしょう。
スキルが高ければ稼げる
会社員として働いている中で、次のような不満が出ることもあるのではないでしょうか。
- 成果を挙げているのになかなか昇給しない
- スキルに関係なく年功序列で昇格していく
スキルが高ければ会社員時代より稼げる可能性があるのも、フリーランスのメリット。
フリーランスに支払われる報酬は、実績やスキルが高いほどあがっていくからです。
実際に「フリーランスになって年収があがった」という成功例も多くあります。
スキルに自信があり、自分のスキルを生かして稼ぎたい人にとっては、フリーランスは魅力的な働き方といえるでしょう。
携わる案件を自分で選べる
携わる案件(プロジェクト)を自分で選べるのも、フリーランスのメリットです。
会社員のように、上司や部署の都合で仕事を割り当てられることはありません。
「やってみたいプロジェクト」を選んで応募するのも自分ですし、クライアントから打診された案件を受けるか断るか判断するのも自分です。
やりたくない仕事を回避できて、「得意な分野に集中したい」と考えている人にとっては、フリーランスはメリットの大きな働き方といえるのではないでしょうか。
プロジェクトごとに仕事内容を変えられるので、「さまざまな仕事を体験したい」「同じようなプロジェクトばかりだと飽きてくる」という人にも向いているでしょう。
職場の人間関係で悩まない
「職場の人間関係で悩まない」のも、フリーランスならではのメリットです。
フリーランスは基本的に個人で仕事するため、「ノリの合わない同僚」「高圧的な上司」に悩まされることがありません。
クライアント企業の担当者を含めたチーム制で仕事するケースはありますが、プロジェクト期間内だけの付き合いなので、人間関係は比較的ドライです。
クライアントの顔も知らないまま仕事が完了することも多々あります。
またフリーランスなら、会社で発生しがちな「仕事時間外の付き合い」に悩まされることもありません。
人間関係のストレスを減らしたい方にも、フリーランスはおすすめできます。
定年後でも働ける
フリーランスなら定年後でも働けます。
自分が働きたい仕事を見つけられたらいつでも新しい仕事にチャレンジできます。
定年後に暇を持て余していたり、なにかの仕事へ取り組みたい方におすすめです。
「定年後はどこで働こう」「会社に再雇用してもらう場合、年収がガクッと減りそうだな」と悩んでいる方は、フリーランスも検討してみてはいかがでしょうか。
フリーランスのデメリット
フリーランスにはメリットだけではなくデメリットもあります。
- 収入が不安定になりがち
- ローンやクレジットカードの新規契約が難しくなる
- 経理・納税関連の事務を自分で行う必要がある
- トラブル対応を自分で行う必要がある
- 自己管理が求められる
順番に解説していくので参考にしてみてください。
収入が不安定になりがち
フリーランスのデメリットとしてよく挙げられるのは「収入が安定しないこと」です。
会社員のように月給・年収制ではないからです。
基本的に出来高払いの案件も多く、仕事量が多いときは良いのですが、少ない場合は当然ながら収入が減ってしまいます。
また継続案件のつもりだったが、クライアントの都合で契約が打ち切られるケースも少なくありません。
職種ごとに「平均的な年収」「年収の目安」はありますが、個人によってかなり差があると認識しておきましょう。
また休みでも給料が支払われる「有給休暇」は使えませんし、ケガ・病気によって長期間休む場合も「傷病手当金」は支給されません。
対策としては「収入が少なくなったり途絶えたりしたときのため、貯金を用意しておく」「フリーランス用の保険に入る」などが挙げられます。
またフリーランスの場合、「クライアントからの紹介」「友人・元同僚の紹介」といったコネで仕事を得ることも少なくないため、人脈づくりを大切にするのもおすすめです。
ローンやクレジットカードの新規契約が難しくなる
フリーランスだと、住宅ローンやクレジットカードの新規契約が難しくなります。
収入の不安定さから、金融機関からの信用度が低くなりがちなためです。
また「フリーランスは賃貸物件の入居審査に通りにくい」とも言われます。
そのためフリーランスの中には「仕事用のクレジットカードを作りたいのに、審査が厳しい」「住み替えできるか不安」と感じる方も少なくありません。
カードの新規発行や住み替えについては、可能であればフリーランス転身前に行っておきましょう。
経理・納税関連の事務を自分で行う必要がある
フリーランスになると、経理や税金関連の事務を自分で行わなくてはいけません。
会社の「経理部」「人事・総務部」の役割を、自分で担わなくてはいけないからですね。
具体的には「日々の記帳」「社会保険料の納付」「確定申告・納税」などを自分で行います。
とくに記帳や確定申告については、苦手意識が強い方も多いですね。
「どうしても自分では難しい」という場合には、税理士事務所やオンラインアシスタントに外注する方法もありますので、検討してみましょう。
トラブル対応を自分で行う必要がある
フリーランスになると、トラブル対応も自分で行う必要があります。
フリーランスとして働くうえで発生しやすいトラブルには、以下のようなものがあります。
- クライアントからの報酬が振り込まれない
- 業務中に誰かにケガをさせた
- 業務中にモノを壊した
- クライアントの企業情報を漏洩させた
- コピペなどの著作権侵害によって、クライアントから損害賠償請求された
- 作業ミスによってクライアントに損害が発生した
上記の中でもとくに損害賠償が発生する場合には、「賠償額が高額にならないか」といった心配も募ります。
心配な方は「フリーランス向けの賠償責任保険」への加入を検討してみるとよいでしょう。
自己管理が求められる
フリーランスになると、会社員時代よりも厳しい自己管理が必要となります。
会社員と違い、上司や同僚からも観られていないし叱られないため、サボろうと思えばいくらでもサボれてしまいます。
例えばスケジュール管理が上手くできないと、納期に遅れてしまいます。
また自宅だと仕事に集中できず、ついダラダラしてしまったりする人もいるのではないでしょうか。
「深夜まで仕事する」「仕事とプライベートの区別がつきにくくなる」など、不規則な生活に陥る可能性もあります。
自宅で集中できない人はカフェやコワーキングスペース、レンタルオフィスを利用してみてはいかがでしょうか。
自分がしやすい仕事環境を作っていくことも選択肢のひとつとしておすすめです。
まとめ
フリーランスは時間や場所に縛られず働けて、スキルによっては会社員時代よりも収入を増やせます。
一方で収入が不安定になりやすいのが大きなデメリット。
職種ごとに年収の目安はありますが、「経験・スキル」「営業力」によって収入の差が大きく、人によっては生活するのに十分な収入が得られないことも。
そのためフリーランス転身を目指すなら、需要が見込める職種を選んだうえで、絶え間なくスキルをアップデートし続ける必要があります。
いいことばかりではありませんが、「自分の力で稼ぐ」というやりがいを感じられる働き方なので、自由に自分の力を試したい人はフリーランス転身を検討してみてください。
なおフリーランス転身前には、ぜひ副業をしてみることをおすすめします。
副業を通じて「フリーランスに転身してやっていけそうか」「フリーランス転身にあたり身につけるべきスキルはなにか」を探ってみましょう。
副業を探す際は、クラウドソーシングがおすすめです。