ポスティングの仕事と聞くと、「空き時間」に「自由」にできる仕事と想像する人も多いと思います。
会社員が副業としてポスティングしても、果たして会社にバレないのか?
そもそも、ポスティングは副業として成り得るのでしょうか?
今回の記事では、副業としてポスティングの仕事で稼ぐためのコツやメリット、デメリットについて詳しく解説しています。
記事を読み終わる頃には、副業でポスティングをするかどうか、明確になっていることでしょう。
ポスティングの副業に「スキル」は要らない
ポスティングとは、地域のマンションや戸建て、オフィス街の企業のポストにチラシを投函する仕事ですね。
配るチラシの種類は様々ですが、デリバリー関連や不動産等が多く、誰でも特別なスキル無くできるのが魅力的です。
なぜなら、指定地域のマンションやアパートへチラシを投函していくだけだからですね。
早速、副業でポスティングを始める手順を紹介しますね。
アルバイト求人サイトや情報誌で簡単に応募できる
ポスティングの仕事は、アルバイト求人サイトや情報誌で簡単に応募と登録できます。
なぜなら、どこのポスティング会社も配布員の確保に力を入れているからですね。
ポスティングでの宣伝は多くの企業で常に求人が絶えず、すぐ見つかります。
Google検索してもらったり、SNSを観てもらわないと表示されないインターネット広告と違い、ターゲットに対して確実にアプローチできるためですね。
自宅のポストは旅行や出張中でも無い限り、ほとんどの方がチェックします。
また、地域の不動産やスーパー等、定期的にチラシを発行する店舗は要チェックです。
ポスティング会社を通さず直接契約で募集する場合もありますよ。
ポスティング会社は「信用できる」会社を選ぶ
ポスティング会社は、フォロー体制が整った「信用できる」会社を選ぶのがおすすめです。
なぜなら、「ノルマがある」「報酬が低い」会社では高収入が期待できないからです。
良い会社は、初心者の配達員に対して厳しいノルマを課さず、ノルマ達成できない場合も一定の補償金制度を採用しています。
また、面接時に丁寧な説明が行われる会社も信用できると言えますね。
マンションやオフィスが多い地域を指定する
配達地域は、マンションやオフィスビルが多い地域を指定するのがおすすめです。(※会社が指定する場合もあります。)
なぜなら、マンションやビルの場合、利用者のポストが一箇所に固まっているため、効率よく投函できるためですね。
また、土地勘のある地域を選ぶと、より時間と体力のロスを減らせます。
知っている人だけがわかる裏道を使ったり、ムダなくチラシを配布する道順が頭の中で瞬時にイメージできるためですね。
しかし、土地勘があったとしても住民数が少ない場所では、どんなに頑張っても効率は悪いです。
自宅付近が戸建て密集地で住民数が少ないなら、土地勘が無くてもマンションやオフィスが多い地域を選ぶのをおすすめします。
作業形態やトラブル時の対応を事前に確認する
ポスティングの仕事を始める際、作業形態やトラブル時の対応を事前に確認しておきましょう。
なぜなら、スムーズにポスティングの仕事を開始できるからですね。
「厚めの冊子は持ち運びが重くて大変」「内容がいかがわしいチラシは配りたくない」等、配布物の種類が希望に合うか、あらかじめ知っておくのが良いでしょう。
また、同時に配布物を受け取る方法も併せて確認しましょう。
方法は主に2種類、「自分で取りに行く方法」と「自宅まで配送される方法」があります。
ポスティングの仕事では、「空き家」「空き室」「配布物お断り」物件へ配布物の投函は避けましょう。
ポスティング会社は、事前に地図に情報を反映していますが、住民から直接苦情を受けた場合の対応を事前に確認しておくのもおすすめですね。
ポスティング会社の多くは「完全歩合制」を採用している
ポスティングの仕事は、時給制と完全歩合制の契約形態があります。
結論から言うと、ポスティング会社の多くは「完全歩合制」を採用しています。
完全歩合制の理由としては、決まった就業時間がないためですね。
出勤前の1時間や休日の4時間等、自分のライフスタイルに合わせられる利点があります。
ポスティングの収入は時給に換算すると、700円~1,000円前後となっていますが、この章では効率良く稼ぐコツを紹介します。
「チラシ単価」が高いポスティング会社を選ぶ
ポスティングの副業で稼ぐには、「チラシ単価」が高い会社を選びましょう。
なぜなら、完全歩合制は「チラシ単価×配布枚数」が給料だからです。
例えば、配布枚数400枚、チラシ単価が2.7円の場合、「1,080円」になり、チラシ単価が高いと給料も上がりますね。
会社によって、仕事終了報告時の電話代や通信費、配布した広告物を見た人からの反響率が良い場合の手当が付くこともあるので、要チェックですね。
また、ポスティングで稼ぐために「速度」も重要なので、原付バイク等の無料貸し出しを行っている会社を選ぶと、更に効率が上がりますよ。
ポスティングの副業で稼ぎやすい時期は3月
ポスティングの仕事で稼ぎやすい時期は3月となっています。
なぜなら、3月は「買い替え」「切り替え」の時期で、ポスティング業界が全体的に繁忙期だからです。
例えば、「引越し」「自動車販売」「保険」「求人」「会計」等のチラシが多く、一時的に時給が上昇する場合もあるので、チェックしましょう。
「投函スキル」と「効率の良いルートを見つける」のが稼ぐコツ
ポスティングの仕事で稼ぐなら「投函スキル」と「効率の良いルートを見つける」のがコツです。
チラシを配る「量」と「速度」の最大化が、そっくりそのまま「給料の最大化」へとつながるからですね。
まず基本としては「自分が動きやすい服装」で、効率良くポスティングしましょう。
ポスティングは全身動かすことが多いためですね。
例えば、移動時に歩いたり自転車を漕いだりすることをはじめ、投函の際は手を動かし続けます。
動きやすい服装に合わせて、「肩掛けバッグ」や「ポスティング会社から貸し出された専用バッグ」の導入も作業の効率化になるので、利用をおすすめします。
さらに、ポスティンジの投函スピードをアップするには、「滑り止め加工された軍手」や「指サック」を装着しましょう。
手につけることで、チラシがつかみやすくなって、投函速度もアップするうえ、チラシのインクによる手荒れや、側面で手を切ることも防いでくれます。
なお、事前にチラシを二つ折りか三つ折りにしておくと、ポストにチラシを入れる作業時間は短縮できますよ。
また、投函スキルと合わせて重要なのがルート選びで、一筆書きで同じエリアを回らない道の選択をおすすめします。
何度も同じルートを行ったり来たりするのは時間のムダです。
管理人にバレると給料が下がる場合もある
ポスティングの際、マンションや集合住宅の管理人にバレると、給料が下がる場合もあります。
なぜなら、管理人にチラシ投函を断られ、マンション一棟分のチラシが残る場合もあるからですね。
管理人が休憩中など、居ない時間を狙って投函するのがおすすめです。
また、住民からの反響率が給料手当に反映される会社もあるので、きちんと投函しましょう。
夜間の配布時は、住民に不審者だと警戒される場合があるので、ポスティングの仕事中だと伝え、朝の時間帯は新聞配達の人に挨拶しておくのをおすすめしますね。
ポスティングの副業が会社にバレる原因は「住民税」と「目撃情報」
ポスティングの仕事は、明らかに他の会社の業務用チラシを持って外を歩き回るので、本業の会社の人に見られてしまう可能性があり、注意は必要ですね。
また、ポスティングの仕事で得た副業収入の確定申告の際、住民税額が会社に通知されることで会社にバレる場合もあります。
では、会社にバレないでポスティングの副業をするにはどうすれば良いのでしょうか。
「住民税」は「普通徴収」を選択
確定申告の際、「住民税」を自らで納付する形の「普通徴収」を選択すると、会社にバレません。
会社員は、副業収入分の住民税は「特別徴収」という企業が払う形に納付されるのが一般的で、会社に住民税額の通知がいくからですね。
会社員は副業収入が年間20万円を超える場合は、確定申告の義務が発生します。
しかし、住民税は副業収入が年間20万円以下でも発生するので、注意しましょう。
ポスティング中は「変装」し「エリア」を遠ざける
ポスティング中は「変装」し、「エリア」を会社付近から遠ざけると、会社の人に見つかりにくいです。
会社付近でポスティングの副業をしていると、残業終わりや飲み会終わりの同僚に鉢合わせしてしまう可能性があるからですね。
「キャップ」「眼鏡」「マスク」など、普段着と異なる格好をするのもおすすめです。
ただし、見た目が不審者になりすぎないよう注意しましょうね。
また、会社から遠く同僚も住んでいないエリアを選ぶのも良いですが、閑静な住宅街だとポスティングの作業が困難になるので、エリア選びは慎重に行いましょう。
家に会社の人を招かない
家に会社の人を招くと、ポスティングの副業がバレる可能性もありますね。
定期的に自宅に大量のチラシが配送される場合もあるからですね。(※ポスティングで副業する際の契約形態にもよります。)
大量のチラシが家にあると、「なんで大量のチラシが部屋にあるんだ?」と勘繰られる可能性は高いでしょう。
また、家にいる時に新しいチラシが宅配される場合もあります。
上記の理由からポスティングの副業がバレたくないなら、基本的に会社の人は家に招かないのがおすすめですね。
ポスティングの副業をするメリット
ポスティングの副業で大きく稼ぐのは難しいですが、時間の自由がききやすいので、自分のペースで副業したい方には向いていますね。
この章では、ポスティングの副業をするメリットについてご紹介します。
職場の人間関係に悩まされない
ポスティングの副業は、職場の人間関係に悩まされずに仕事できるのがメリットです。
なぜなら、チラシ配りは一人で黙々とできる作業なので、お客様の対応や職場の人間関係に悩まなくて良いからですね。
コミュニケーションが苦手な人にも向いている職業のひとつと言えます。
ポスティングで副業をする際、たまに友人を誘う方がいます。
複数人で同一区域を配布すると、効率が悪く報酬も少なくなるのでおすすめしませんね。
「スキマ時間」を使える
ポスティングの副業は、自分の働きたい「スキマ時間」を自由に使えるのが良いですね。
なぜなら、ほとんどのポスティング会社は完全歩合制なので、週一回でも一日のみの超短期でも働けるからです。
また、時給制でも短期単発や長期短時間など勤務条件を選べるため、他の仕事との合間に働くこともできますね。
「自分の働きたい時に仕事ができる」「本業が忙しい時は休むことができる」等、今ある生活を中心に予定を組めるのはメリットです。
特に本業がシフト制など不定休の仕事をしている人にはおすすめの働き方ですね。
運動不足の解消になる
運動不足の解消になるのも、副業ポスティングのメリットですね。
なぜなら、基本的に徒歩や自転車での移動なので、数をこなせばそれなりに良い運動になるからです。
また、健康維持にも役立ちますね。
既定の枚数を配り切った時の達成感や、「歩く」「自転車をこぐ」等して得られる爽快感は、ポスティングの醍醐味と言えます。
ポスティングで副業をするデメリット
ポスティングで副業をしている会社員の方はいますし、時間と体力さえあれば誰でも簡単にできます。
しかし、ポスティングの仕事は、会社員にとってはデメリットも多い副業です。
この章では、副業でポスティングをするデメリットについて解説していきます。
体力を使うため本業が忙しい人には向いていない
ポスティングの仕事は体力を使うため、本業が忙しい人には向いていません。
外を走り回るし、気候の影響も受けるため、思っている以上に体力を消耗します。
夏だと暑い中に大量のチラシを持たなくてはいけないし、冬だとマンションの出入りからくる寒暖差から風邪を引く可能性もあるからですね。
副業でポスティングを頑張っても、本業のほうで結果が出せず収入ダウンや降格となってしまっては総合的に観てマイナスとなります。
単価が安くて稼げる金額の限界がある
ポスティングの仕事は単価が安くて稼げる金額の限界があります。
チラシの単価の相場は戸建てが1枚5円、集合住宅が1枚2円だからですね。(※配布するチラシによって変わります)。
1日中ポスティングしたとしても時間的な限界があるため、副業収入を大きくして、フリーランスとして独立を考えている人には向いていません。
副業からビジネスとして大きく収入を伸ばしたい、独立してフリーランスとして稼ぎたいといった場合、自分のスキルや誰か他の人に任せられる副業を選ぶことをおすすめします。
管理人や住民から嫌がられることが多く精神的に疲れる
ポスティングの仕事は、管理人や住民から嫌がられることが多くて精神的に疲れます。
ポスティング会社が事前にマンションや集合住宅へポスティングの許可を得ていない場合などですね。
ポスティングの行為自体は合法ですが、場合によっては違法行為とみなされる可能性もあります。
何をしたら違法行為になるのか、気になる人も多いと思います。
以下、違法行為になるケースについてご紹介していきますね。
ポストが在宅やマンションの敷地内にある場合は無断で立ち入らない
戸建なら門内の庭等を含めた敷地全て、マンション等の集合住宅ならエントランスや駐車場等の共有スペースを含めた敷地全てが該当するので注意しましょう。
特に「立ち入り禁止」「チラシ配布禁止」といった張り紙がある場合は、罪に問われる可能性は高くなりますね。
ピンクチラシ(風俗関係)の投函は避ける
ピンクチラシ(風俗関係)等、内容が公序良俗に反する場合も違法になるので避けるようにしましょう。
また、都道府県の迷惑防止条例にも引っかかってしまいますね。
例えば東京都では、以下のように定めています。
仕事終わりで疲れている時に、「怒られる」「トラブルに巻き込まれる」のは、精神的な負担となり、ポスティングの副業が続かなくなる方もいますね。
収入が安定しない
ポスティングの副業は日毎の収入差が出る仕事で、収入は安定しないと言えますね。
なぜなら、「自身の体力」や「作業効率」等の内的要因や「天気」「季節」「指定配布エリア」等の外的要因が障害になるからです。
運動と割り切ってするのがおすすめですが、副業で安定した収入を得たい方には、ポスティングの仕事はおすすめできませんね。
スキルが身に付かない
ポスティングの副業は、スキルアップは望めない仕事ですね。
なぜなら、「ポストにチラシを投函する」だけなので、社会人として長期的なキャリア構築ができないからです。
本業に活かせるスキルアップも望めませんし、時間の無駄だと感じる方もいますね。
チラシを捨てた場合は高確率でバレる
中には配るのが辛くなり途中でチラシを捨てたり放置することを考える人も多いと思います。
結論から言うと、チラシを捨てた場合は高確率でバレます。
なぜなら、チラシを巻く量に対して、お客様からの平均お問い合わせ回数をデータ化している企業が多いからです。
例えば、ピザなどはチラシからの反応率が高いため、不正するとバレやすいです。
不正をした場合、即刻解雇、場合によっては訴えられる場合もあります。
まとめ
ポスティングの副業で大きく稼ぐことは望めませんが、「自由な時間や期間」でマイペースに働けるのが魅力的ですね。
会社員の方にとっては、「体力面」や「精神面」の疲弊が本業に悪影響を出してしまう可能性があり、あまりおすすめできませんね。
しかし、うまく調整しながらポスティングの副業をする会社員の方もいます。
誰でも特別なスキル無くできる仕事として、「子育て中の主婦」「引退された高齢者」「学生」等、幅広く支持されています。