仕事と家庭を両立している兼業主婦の1日のスケジュールやメリット・デメリット

女性の社会進出が進み、家庭と仕事を両立する女性が増えてきました。

将来子どもにかかる学費などを考えて、そろそろ働きに出ようかと思っている人も多いのではないでしょうか。

しかし、

  • 本当に家庭と仕事の両立はできるのか
  • すごく忙しそうだけど自分の時間はあるのか

など不安も多いと思います。

厚生労働省の「平成29年度版 労働経済の分析」では、今や約7割の主婦が兼業主婦となっているという統計があります。

結論から言うと、専業主婦の方がメリットを感じている人が多いということですね。

そこで今回は、兼業主婦を目指している人が参考になるように

  • 兼業主婦の1日のスケジュール
  • 兼業主婦のメリット・デメリット
  • 兼業主婦の平均年収

などについて紹介していきます。

この記事を読み終わる頃には、兼業主婦のメリットデメリットを理解して不安なく働けることになると思いますよ。

兼業主婦とは

家事や育児などの主婦業に加えて働いている人のことを兼業主婦といいます。

ただ、「兼業主婦」という言葉は辞書には載っていなく、明確な定義はありません。

働いているなら短時間のアルバイトやパートでも兼業主婦と言えるのか

と疑問を持つ方もいると思いますが、兼業主婦と呼ぶラインは扶養に入れないくらい働いているかで判断する人が多いです。

なぜなら、自ら所得税や住民税、社会保険料を支払うだけの収入があるからですね。

しかし、あえて扶養から外れないように働いている主婦も多く、一般的にはそのような人も「兼業主婦」という認識なのではないでしょうか。

厚生労働省が行った「平成30年国民生活基礎調査」では、18歳未満の子どものいる世帯の兼業主婦の正社員の割合は26.3%だったという結果が出ています。

【末子の年齢階級別に見た母の仕事状況】

子どもの年齢 正規の職員・従業員 非正規の職員・従業員
総数 26.3% 36.9%
0歳 27.4% 10.9%
1歳 31.5% 19.3%
2歳 29.2% 27.0%
3歳 26.7% 29.5%
4歳 26.1% 37.2%
5歳 26.8% 35.8%
6歳 23.4% 42.5%
7~8歳 24.1% 43.1%
9~11歳 23.0% 44.9%
12~14歳 26.4% 45.1%
15~17歳 26.9% 44.1%

上記の表からも、フルタイム勤務の正社員で働いている主婦よりも短時間勤務のアルバイトやパートで働いている主婦が多いのがわかりますね。

正社員にしても、パートにしても女性が働きやすい環境になってきたこと、昔と比べると男性の家事や育児の協力が増えたために、兼業主婦を選択する女性が増えています。

兼業主婦の一日のタイムスケジュール例

主婦業と仕事の両立は大変そうですよね。

実際、兼業主婦がどのようなスケジュールで一日を過ごしているのか紹介します。

正社員で働くAさんの場合

<夫と子ども(3歳)の3人暮らし>

●6:00~  起床 朝食と自分の弁当の準備 

●6:30~  お風呂掃除、着替え・身支度

●7:00~  夫と子どもを起こす。みんなで朝食

●7:30~  子どもを着替えさせて出かける準備をする

●8:00~  夫出勤。自分も子どもを保育園に送ったあと出勤

●9:00~  勤務

●17:00   仕事が終わり保育園に迎えに行く

●18:00~  帰宅。夕飯とお風呂の準備

●19:00~  子どもと夕飯を食べる

●19:40~  子どもと入浴

●20:20~  洗濯機を回す、歯磨き、子供と遊ぶ

●21:00~  絵本を読みかせ+寝かしつけ

●21:30~  夫帰宅。
       夕飯の後片付け、洗濯物たたみと干し、フローリングワイパーなどで簡単な部屋の掃除

●22:30~  翌日の子どもの準備

●23:00~  フリータイム

●0:00   就寝

パートで働くBさんの場合

<夫と小学生の子ども2人の4人暮らし>

●5:30~  起床。朝食の準備、洗濯機を回す、自分の身支度

●6:30~  夫と子どもたちを起こす。みんなで朝食

●7:30~  夫と子どもたちを見送る、朝食の後片付け、洗濯物を干す、掃除機をかける

●8:30~  出勤

●9:00~  仕事

●16:00~ 仕事が終わったあと夕飯の買い物に行く

●17:00~ 帰宅。お風呂掃除後にお湯を入れる、洗濯物の取り入れとたたみ、夕飯準備

●18:30~ 子どもたちと夕飯

●19:30~ 下の子どもとお風呂に入る

●20:00~ 上の子どもがお風呂に入っている間に夕飯の後片付けをする

●20:30~ 夫帰宅。夫が夕飯を食べているときに一緒に座り話をする、子どもの連絡帳のチェック

●21:30~ 子ども就寝。夫の夕飯の後片付け。フリータイム

●23:00  就寝

パート勤務のBさんのほうが少し時間に余裕があるようですが、正社員にしてもパートだとしてもとても忙しそうなのがわかりますね。

仕事がある日は時間がないため、買い物やきちんとした掃除は休日にまとめてする人が多いです。

また、自分の時間は、少し早く起きるか、子どもが寝たあとに取るしかなく、就寝時間を削らなければゆっくりする時間を持つことも難しいです。

兼業主婦の方のブログには、1日のスケジュールなどを載せてるものがあります。どのような生活を送っているのか確認するのもおすすめです。

兼業主婦の年収はどれくらい?

パートで働いている兼業主婦の平均年収は120万円程度です。

厚生労働省が行った統計調査「毎月勤労統計調査 平成30年分結果確報」によると、パート勤務の主婦の平均月収は99,827円、年収にするとおよそ120万円となります。

思っていたよりも少ないと感じる人もいると思いますが、やはり扶養の範囲内で働きたいと思っている主婦が多いためこのような結果となっています。

それでは1ヶ月にどれくらい働くと120万円の年収になるのでしょうか。

パートタイム労働者の平均時給:約1,140円
※厚生労働省「毎月勤労統計調査 平成30年分結果確報」より
労働時間:1日9時から16時まで(1時間休憩)の6時間勤務
月の勤務日数:14~15日

1,140円×6時間×14日=95,760

平均月収を10万円として考えると、週に3~4日働くことになります。

ただし、正社員として働いている兼業主婦の平均年収は200~300万円前後なので、兼業主婦全体で考えると平均年収はもう少し高くなります。

兼業主婦のメリット

経済的余裕がもてる

まず一番のメリットは、経済的に余裕ができることです。

なぜなら、夫ひとりの収入よりも夫婦で働いたほうが家庭内の収入が増えるからです。

子育て世代は、

  • 子どもの習い事の費用
  • 子どもの学費
  • 住宅ローン
  • 自分たちの老後の資金

などがかかるため、お金はあるに越したことはありません。

主婦が働くことで、その分家庭内の収入が増えるわけですから、今までは回せなかったところにもお金が使えたり、貯金ができるようになります。

また、自分の趣味や友達との交際費も働いたお金で出せるため、なんとなく感じていた後ろめたさもなくなるのではないでしょうか。

実際、自分が自由に使えるお金があることで、精神的にも余裕が出るという人もいます。

社会とのつながりを持っていられる

働いていることで、社会とのつながりを持っていられます。

なぜなら、働いていれば職場の人やお客さま、取引会社の人と話さなければいけないからです。

働いていた会社を退職して家庭に入ったことがある方は、一度は孤独を感じたことがあるのではないでしょうか。

家事や育児に忙しいとしても、ふとした時に世間から取り残されたような気分になり、よくよく考えたら「何日も家族以外の人と話していない」なんてこともあり得ます。

しかし、働いていれば嫌でも人と接する機会が多く、家族以外の人と話せるため、自分の存在価値を感じることができ自信にも繋がります。

生活にメリハリが出る

家事と仕事を両立することで、生活にメリハリが出ます。

なぜなら、規則正しい生活をすることにより生活リズムが整い、日々の暮らしにメリハリが生まれるからです。

メリハリが生まれることによって、先延ばしにしてしまいがちな家事も「今やってしまおう」という気持ちになり、自然と無駄な時間を減らすことができます。

また、仕事に出ることで人に見られることを意識するため、いつまでもキレイでいられるように外見に気を使うようになります。

兼業主婦のデメリット

自分の時間が取れない

一番のデメリットは、自分の時間がとれないくらい、とにかく忙しいということです。

主婦は家庭でやらなければいけないことが多いですよね。

主婦が家庭でやることは

  • 食事の準備
  • 掃除
  • 洗濯
  • ゴミ出し
  • 子どもの習い事の送迎
  • 買い物

などがあります。

先ほど兼業主婦のスケジュールを出しましたが、意識して作らなければ自分の時間を持つことすら難しく、子どもと過ごす時間も限られてしまうのがわかりますよね。

休日でも大きな買い物や細かい掃除など、平日にできないことをしなければいけないため、平日休日問わず、ゆっくりできる時間はほとんどないというのが実情です。

家に帰ってから食事を作る時間がないために、外食やお惣菜に頼ってしまうことが多くなり、かえって食費が増えてしまうなんてこともあります。

精神的にしんどくてイライラすることもある

兼業主婦は精神的にしんどくてイライラしてしまうことがあります。

なぜなら、毎日時間に追われ、家事と仕事との両立がキツくなってしまうためです。

精神的につらいと思う原因には

  • 職場の人と合わない
  • 仕事が忙しい
  • 家事をする時間がない
  • 自分の時間が持てない
  • ワンオペ育児

などがあります。

あまりの忙しさに専業主婦であれば感じないようなストレスを感じることもありますよね。

時間的にも精神的にも余裕がないためイライラしてしまい、そのイライラを子どもにぶつけて、さらに自己嫌悪に陥ってしまうなんてことも起こるかもしれません。

兼業主婦と専業主婦はどちらが幸せなのか

兼業主婦と専業主婦のどちらも経験したことがある女性100人に兼業主婦と専業主婦はどちらが幸せだと思うのかアンケートを実施しました。

兼業主婦と専業主婦どちらが幸せか

結果、100人中61人が兼業主婦のほうが幸せだと回答しています。

兼業主婦の方が幸せだと思った理由 61人/100人

兼業主婦の方が幸せだと思った理由で一番多かったのは、経済的な余裕ができることでした。

なぜなら、ぜいたくな暮らしとまではいかなくても、買いたいものが悩まずに買えるというだけで大きなメリットを感じる人が多いからですね。

他の理由として多かったのは

  • 自分で稼げるようになり、夫に引け目を感じなくなった
  • 時間が効率的に使えるようになった
  • 社会と繋がっていられる
  • 家事をやらなければいけないプレッシャーがなくなった(手抜きができるようになった)
  • 夫が家事を手伝ってくれるようになった

などがありました。

忙しいながらも何かしらのメリットを感じている人が多いのがわかりますね。

専業主婦の方が幸せだと思った理由 39人/100人

専業主婦の方が幸せだと回答した理由として多かったのは、自分の時間がもてるでした。

主婦は家事や育児で忙しいので、一人でいられる自由な時間があるだけで息抜きやストレス発散ができるからですね。

他の理由として多かったのは

  • 精神的な負担が少ない
  • 子供の急な病気でも対応できる
  • ストレスがたまらない

などでした。

時間に余裕ができることで、精神的にも身体的にも余裕ができるのがわかりますね。

まとめ

兼業主婦は、仕事や家事・育児など時間に追われて生活している方が多いのがわかりました。

金銭的な余裕は出るけれど、時間的な余裕はない、しかし、どちらか一方を取るというのは難しいですよね。

どちらにしても、家庭と仕事を両立するために、しんどくならないように、自分にあった働き方を見つけるようにしてください。

当記事の監修者からのコメント

女性が仕事と家庭を両立するには「諦める」しかありません。

仕事、育児、家事を自分の理想通りに完璧にしよう!と思うのは無理な話です。

自分が大切にしたい部分は大切にし、そうでない部分は諦めます。

私の場合、大切にしたいのは食事。諦めるのは掃除です。

大切にしたい食事も、週末に保存食を作っておき、帰宅後にメインを焼けば、すぐに食べられるようにしています。

疲れたときは、外食やお惣菜でももちろんOK。

私にとって、睡眠も大切な要素なので、家事が残っていてもほったらかして、子どもと一緒に布団に入ります。

ストレス少なく仕事と家庭を両立するには、自分の理想を半分以下に下げることをおススメします。

監修者(中田馨氏)の自己紹介

中田馨
中田馨
中田馨(なかたかおり)。中田家庭保育所施設長、一般社団法人離乳食インストラクター協会代表理事。『AERA dot.』『小学館 Hagukum』などで離乳食・育児コラム連載。著書に『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)がある。

1974年創業の実家の保育所を継ぐ。保育士歴は20年以上。現在8名のスタッフと共に保育所を運営している。2005年、2008年に出産するが、2人目が産まれてから別居、離婚を経験しとしたため10年以上ひとり親として仕事と子育てを両立している。
中田馨様のブログはこちら。

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