ランディングページ(LP)は、インターネットが普及した現在のデジタルマーケティングにおいて広告として欠かせないWebページです。
優れたLPを用意することで、リンクをたどってきたユーザーの購買や資料請求といった行動(コンバージョン、CV)を効果的に促すことができます。
最近ではLP作成のテンプレートも用意されていますが、実際に消費者のコンバージョンにつながるLPを作成するには様々な経験やノウハウが求められます。
そのため、LPの成果にこだわるなら、LP作成を請け負うWebデザイナーや企業に外注するのがおすすめです。
しかし、国内には1,000件ものLP作成業者がおり、最適な外注先を見つけるのは至難のワザです。
本章では、LP作成におすすめの外注先と依頼方法についてご紹介します。
ランディングページ(LP)作成におすすめの外注先4選とそれぞれへの依頼方法
LP作成におすすめの外注先として4つの依頼先をご紹介します。
LP作成だけを専門とする企業はなく、包括的なWeb制作企業が顧客対応の一環としてLP作成を行っています。
手頃な価格でLP作成を依頼したいならクラウドソーシングがおすすめ
クラウドソーシングとは、仕事を外注したい人とスキルを持った人をマッチングするネットワークサービスのことです。
手頃な価格でLP作成を依頼したいならクラウドソーシングのサイトで探すのがおすすめです。
なぜなら、クラウドソーシングのサービスに在籍している人の多くはフリーランスのWebデザイナーだからです。
例えば、クラウディアの場合、
「仕事を依頼する」
>「Webサイト・HP制作、運用管理」
>「ランディングページ(LP)制作」
を選択してワーカーを募集してみましょう。
応募してきたWebデザイナーのポートフォリオを見比べて、気に入った人を採用することができます。
また、「プロジェクト形式」でワーカーを募集し、応募してきたWebデザイナーのポートフォリオを確認して採用することもできますね。
その後はサービス内のチャット機能でコミュニケーションを取り、期待する納品物のイメージをくわしく共有することも可能です。
さらに、自分の決めた予算・納期に対応してくれるWebデザイナーをしぼりこめるのもクラウドソーシングの優れた点です。
クラウドソーシングを利用して、手頃な価格でLP作成を外注依頼しましょう。
企画とサポートの充実した企業に任せたいなら株式会社ギャプライズがおすすめ
企画とサポートの充実した企業に任せたいなら、株式会社ギャプライズがおすすめです。
最先端の分析ツールを活用し、デジタルマーケティング支援企業として精度の高いマーケティングとコンサルティングを提供しているからですね。
例えばあらゆるサイトのアクセス数や検索ワードを分析するプラットフォームを駆使して、競合との差別化のポイントを提案してくれたり、SEO対策を練ってくれたりします。
またユーザー体験を数値として可視化し、ユーザーが商品を認知してから購入するまでの全てのフローをカバーできるよう、LPの改善サポートをしてくれます。
さらに2005年の創業以来たくさんのノウハウを蓄積しており、大手企業だけでなく、中小企業も含めた幅広い業界のLPを手掛けていますね。
企画から運用後のサポートまで充実した企業に任せたいなら株式会社ギャプライズに依頼しましょう。
短納期でLP作成を依頼したいなら、LP Createがおすすめ
短納期でLP作成を依頼したいなら、LP Createがおすすめです。
なぜなら、通常1週間〜1ヶ月はかかるLP作成を最短5営業日で納品してくれるからですね。
また、サービス価格も5万円と業界最安値圏で、オプションサービスでデザインの修正や各種ブラウザチェックにも対応してもらえます。
ただし、提供されるLP作成のサービスは「デザイン」と「コーディング」のみのため、原稿と商品素材は自分で用意しなければなりません。
短納期でLP作成を依頼したいなら、LP Createに問い合わせましょう。
化粧品・健康食品のLP作成なら株式会社アドライズがおすすめ
化粧品・健康食品のLP作成なら、株式会社アドライズがおすすめです。
アドライズは化粧品や健康食品の業界に特化したWeb制作企業で、薬機法や景品表示法に抵触しないようなコピーライティングを提供してくれます。
さらに、商品をどのようにアピールしたら良いかわからないという場合も、専門のスタッフが商品の撮影や差別化ポイントの見極めといった下準備をサポートしてくれます。
また、毎年300件以上のLP制作実績があり、顧客のリピート率も多いです。
アドライズの豊富なLP作成経験から、集客や売上アップにつながるデザインのLPを提案してくれるのはもちろん、作成後のアフターフォローまでトータルで面倒を見てくれます。
ただし、現在化粧品や健康食品以外の業種は対応していないようなので、注意が必要です。
ランディングページ(LP)作成を外注依頼時の費用相場は5万円〜150万円
LP作成を外注依頼する時の費用の相場は幅広く、5万円〜150万円ほど変動があります。
個人と企業のどちらに依頼するかでかかる費用に差があるのはもちろんですが、どこまでの工程を依頼するかによっても費用に幅があります。
LPの制作工程について詳しく見ていきましょう。
1つのLPを作成する上で大きく分けて4つの工程が存在します。
企業に依頼する場合は少なくとも4人の人件費がかかることになりますね。
- マーケティング戦略の企画:ディレクター
- 情報の設計:コピーライター
- デザイン開発:デザイナー
- コーディング作業:コーダー
また、完成したLPの運用を始めた後も、ユーザーの反応を踏まえてデザインの修正・改善といったアフターフォローを行う必要があります。
例えば、フリーランスのWebデザイナーに、テンプレートをもとにしたデザインとコーディングだけ依頼するのであれば、5万〜10万円で依頼できるでしょう。
一方、実績のある企業に企画、作成からアフターフォローまで依頼すると、30万円〜150万円に達することもあります。
企業に依頼すると高額になりがちなのは、市場の分析をもとに、マーケティングやコンサルティングといった高単価な知的作業が求められるからですね。
期待するクオリティ、サービスに見合った予算を準備して最適な外注先を選びましょう。
ランディングページ(LP)作成を外注依頼する際のコツ
LP作成を外注依頼する際には、商品の詳細やターゲットを明確に伝えるのがコツです。
商品の詳細、ターゲットを明確にする
LP作成を外注するときに最も重要なのは、商品の詳細とターゲットを明確にして、依頼先にわかりやすく伝えることです。
なぜなら、LPの作成はマーケティングと密接に関わっていて、企画する上で商品の詳細やターゲットの情報が不可欠だからです。
女性化粧品のLPを例に挙げると、下記のような情報をあらかじめ決めておくことで、依頼先とのコミュニケーションがスムーズになるでしょう。
- LP作成の目的:認知度の向上
- 競合商品との差別化ポイント:「夜まで崩れない」
- ターゲットの年齢層:20代前半
- 目標:月間5万PV
また、LPに期待するイメージを共有するため、参考となる動画や画像を準備することもおすすめです。
どのようなLPを作成してほしいのかを明確にし、外注依頼先にわかりやすく伝えましょう。
ランディングページ(LP)作成を外注依頼するメリット
LP作成を外注依頼するメリットは大きく分けて3つあります。
- コンバージョン率の高いLPを作ってもらえる
- LP運用後の効果のアフターフォローをしてもらえる
- LP制作にかかる時間を短縮できる
順番にご紹介していきます。
コンバージョン率の高いLPを作ってもらえる
コンバージョン率(CV率)とは、LPを訪問したユーザーのうち何%が「購入」「会員登録」「資料請求」といった行動をとったかを示す指標です。
LP作成を外注する1番のメリットは、コンバージョン率の高いLPを作ってもらえる可能性が高いことです。
なぜなら、実績のあるデザイナーはどのようなLPを作成すればコンバージョン率の向上につながるか、経験やノウハウの蓄積があるからですね。
また、2種類のデザイン案を用意して、どちらのデザイン案がクリック数やコンバージョン率が高いかを評価する「ABテスト」を実施してくれる企業も多いです。
外注することで、コンバージョン率の高いLPに仕上がることが期待できます。
LP運用後のアフターフォローをしてもらえる
LP運用後の評価、改善といったアフターフォローをしてもらえることも大きなメリットです。
なぜなら、一見クオリティの高いLPが完成しても、実際に運用してみると集客や購買にうまくつながらないケースがあるからです。
例えば、LPの運用後に思ったように販売数が伸びていない場合、外注先の担当者は「ストーリーが長すぎてユーザーが離脱してしまう」といった課題に気づくでしょう。
この場合、LPを修正してストーリーの要点をしぼったり、販売ページへのリンクをトップに持ってきたりする改善が考えられます。
また、仮に自分でLP作成を行って思ったような成果が得られない場合、自ら制作したLPの欠点を客観的に見抜くのは難しいことです。
多くの実績がある企業やデザイナーに任せることで、LP運用後の課題を客観的に掘り下げて効果的な提案や改善をしてくれます。
ランディングページ(LP)作成を外注依頼するデメリット
LP作成を外注依頼する際にはデメリットもあります。
下記に費用に関連したデメリットを2点挙げます。
LP作成時はもちろん、アフターフォローにも一定の費用がかかる
LPは作成だけでなく、アフターフォローの工程も含めてそれなりの費用が発生します。
なぜなら、マーケティングやコンサルティングといった高単価なノウハウを有する人材の人件費がかかるからです。
例えば運用後に毎月のアフターフォローを頼むと、ユーザーの訪問数やコンバージョン率をもとにLP改善案を提案し、LPの修正をしてもらうという工程が発生します。
ただし企業によってはアフターフォローの工数が初期費用に盛り込まれているケースもあります。
LP作成時だけでなく、アフターフォローのことも考慮して予算を準備しましょう。
たとえ売上が伸びても費用対効果によっては赤字になるおそれがある
LP作成を外注する際、たとえ売り上げが伸びても赤字になるおそれがあることを念頭に置きましょう。
なぜなら、伸びた売り上げでまかなえないほどLP作成の費用が高額になる場合があるからです。
単純な具体例を挙げて費用対効果を計算しましょう。
10万円をかけて作成したLPを経由して100人のユーザーを得られたとすると、ユーザー1人当たり1,000円のコストをかけたことになります。
100人のユーザーが平均1,000円以上の商品を購入してくれれば黒字ですが、平均購入価格が1,000円未満だと赤字になってしまいます。
外注する際は、適正な費用で、ユーザーのコンバージョンを効果的に促すLPの作成を依頼しないと赤字になるリスクも意識しましょう。
LP作成を依頼する外注先の選び方4つのポイント
実際にLP作成を依頼する場合、どのようにして外注先を選べばいいのでしょうか。
LP作成を依頼する外注先の選び方のポイントは4つあります。
- 実績やノウハウが豊富にある外注先を選ぶ
- 業界に強い外注先を選ぶ
- 公開後のサポートがある外注先を選ぶ
- 複数の見積もりを取って最も条件に合った外注先を選ぶ
それぞれのポイントについて詳しく紹介します。
効果や成果などの実績を確認して外注先を選ぶ
LP作成を外注するなら、効果や成果などの実績を確認した上で外注先を選びましょう。
なぜなら、効果や成果を出している外注先は、クオリティの高いLPを作成してくれる可能性が高いからですね。
実デザイナーや企業のポートフォリオには、実績の掲載があります。
デザイナーや企業によっては、デザインだけで効果や成果について掲載していないケースもあります。
ポートフォリオをチェックする際は、効果や成果の掲載があるか必ず確認しましょう。
効果や成果をアピールしているデザイナーや企業なら、LP作成のノウハウも十分にもっているので、失敗を防げるでしょう。
業界に強い外注先を選ぶ
自分の業界のLP作成を得意としている外注先を選びましょう。
なぜなら、LPに求められる方向性は業界によって大きく変わるからですね。
例えば、BtoBのサービスを宣伝するLPなら「これまでの納品実績(社名を含む)」「価格とサービスの経済的な合理性」が大切となってきます。
一方、BtoCのサービスを宣伝するLPなら「消費者の購買意欲にはたらきかけるキャッチコピー」「一般ユーザーの口コミ投稿」などをアピールすることが求められます。
さらに業界を細分化すると、同じBtoCでも育毛剤と女性化粧品ではLPのターゲットが異なるため、最適な戦略が変わってきますね。
外注を検討しているデザイナーや企業のポートフォリオを調べて、自分の業界のLP作成経験があるかどうかを確認しましょう。
公開後のサポートがある外注先を選ぶ
LP作成を外注するなら、公開後のサポートがある外注先を選びましょう。
なぜなら、運用後に「意外と集客できない」「成果につながらない」などの理由で、LPの修正や改善は必要不可欠だからですね。
自社に対応できる人材がいればいいですが、いない場合、かけた費用は無駄になってしまいますし、再び他の外注先を探さなくてはいけないことに。
フリーランスに依頼すると、アフターフォロー込みではないケースが多いので注意してください。
また、公開後のサポートには一定の費用がかかることも理解しておきましょう。
プランに含まれていることもあれば、別途料金が必要になることもあります。
複数の見積もりを取って最も条件に合った外注先を選ぶ
最適な外注先を見つけるために、複数の見積もりを取って最も条件に合ったところを選ぶことが大切です。
なぜなら、Webデザイナーや企業は競合によって、費用やサービスを多様に差別化しているからです。
例えば、低予算を売りにしている企業とクオリティの高さで差別化している企業がある中、費用を安く済ませたいのに高クオリティ重視の企業ばかりとやり取りしていては納得のいく価格になりません。
なお、予算や期待するサービス内容をもとに、複数社の相見積もりを一括で取ってくれるサービスもあります。
相見積もりなら、複数の外注先が提示する内容を比較検討することも可能です。
自分の希望するLPの予算や内容が固まったら、一括で見積もりを依頼することがおすすめです。
株式会社GVメディア事業部編集長 最上天晴氏からのアドバイス
ランディングページ(LP)を作成するうえでおすすめの外注先と選び方について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
最後に当記事の監修者、株式会社GV運営のメディア事業部編集長の最上天晴氏からアドバイスいただいたので参考にしてみてください。
■監修者プロフィール
早稲田大学卒業後、大手出版社で雑誌・書籍の編集に20年間に渡り従事。
クレジットカード、不動産投資、ネットビジネス、スポーツ、ファッション、飲食店紹介など、在職中に手がけたジャンルは多岐に渡る。
2012年に株式会社GVのメディアディレクターに就任。
電子マネー、クレジットカード、カードローンなどが高度に複雑化しているにもかかわらず、一般ユーザーに分かりやすい情報を提供するWEBメディアがないことを危惧。
ユーザーファーストなお金のWEBメデイアとして「まねーぶ」を2018年に立ち上げる。
現在はまねーぶのディレクションだけでなく、インスタグラム、Youtubeなどで情報を発信している。
インターネット広告の市場拡大が続く中で、LPの重要性はますます大きくなっていくことでしょう。
自分の期待する成果を挙げてくれるLPを外注するには、あなたが取り扱っている同サービスや商品で結果を出している方を探すことをおすすめします。
成果を出すために押さえておきたいポイントに熟知している可能性が高いからです。
たとえば、以下のようなことが挙げられます。
- ヘッダー部分のキャッチコピー
- LP全体の構成や一連の流れ
- 申込みボタンに使う文言やボタンカラー
私が同一商品のLP経験者を探す場合、クラウドソーシングの活用をおすすめします。
「経験者歓迎!美容商品のLP作成スタッフ募集」など、具体的な内容を募集文言に入れることで、経験者が集まりやすいからです。
また、コンペでLPのデザインを募集するのもひとつの方法といえるでしょう。
ざっくりとしたイメージしかない場合、まずはコンペでデザイン募集してから、気に入ったLPデザインをコーディングしてもらうこともあります。
これからLPの外注を考えている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。