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今回は株式会社ビズヒッツ代表の伊藤陽介様にクラウドソーシングを実際に利用されての
使用感やおすすめの依頼方法などをインタビューさせていただきました。

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クラウドソーシングの使い分けは不要

渡邉:それではインタビューよろしくお願いいたします。

伊藤氏:はい、よろしくお願いします。

渡邉:ではあの早速なんですけど。

伊藤氏:はい。

渡邉:クラウドソーシングはいつから使われていますか。

伊藤氏:クラウドソーシングを初めて使ったのは約6年前でした。たまたまロゴが欲しいと思っていたときにコンペで知ったのがスタートです。登録情報を見直してみたら2012年の6月でした。

渡邉:ちなみにクラウドソーシングはいくつ使われていますか?

伊藤氏:クラウドソーシングで誰と出会えるかというのが目的なので、幅広く使っておいた方が良いと思い、片っ端から使っています。

渡邉:クラウドソーシングごとに使い分けていたりしますか?

伊藤氏:今回のようにコンテンツ作成に関しては特に使い分けはしていません。良いライターさん、編集者さんをより多く集めたいので、色々な場所でアプローチしています。

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地域を越えた人材探しが可能

渡邉:ありがとうございます。それではクラウドソーシングを使ってきている中で感じているメリットはありますか?

伊藤氏:メリットとしては大勢の中から最適な人材を探すことができるところですね。

クラウドソーシングでは、こちらが魅力的な提案さえできれば全国至るところから応募が集まります。その中には専門家の方たちからのアプローチもあったりもします。

それが地域密着型で求人募集をしても、そう都合よく専門家の人が面接に来てくれるケースはほとんどありません。専門家をはじめとする最適な人間とマッチングできるっているのは大きなメリットですね。

あともう一つのメリットとして感じているのが、直雇用ならではの社内の人間関係トラブルもないです。だから人間関係が苦手な人でも使いやすいのはメリットじゃないかなと思っています。

渡邉:ありがとうございます。逆にクラウドソーシングを使っていく中で感じるデメリットってありますか。

伊藤氏:さっき話したメリットがそのままデメリットとしても言えますね。

逆に言えば人間関係が金銭面だけの繋がりになりやすいところですね。ハンドルネームでお互い相手の名前とかも知らなかったりする訳じゃないですか。

単純に単価だけで、仕事依頼をする側も仕事を受ける側の人もお仕事を単価として見て、数字の繋がりだけの人間関係になりやすいです。

人間関係がないことによって、「他がもっと大きな単価を出すから」という理由だけで、何年も続けて頂いていた方が、あっさり他社へ乗り換えるケースもよくありました。

人間関係が出来上がっているアルバイトや社員の人間がそういうことになることはなかなかありません。クラウドソーシングは人間関係が薄いのがメリットでもあるし、デメリットでもあるなと感じています。

あとは、お互い名前も分かっていない状態で、仕事を途中で放り投げる不誠実な方も残念ながらいらっしゃいます。納期が差し迫った仕事をクラウドソーシングへ依頼するのは怖いと思ったりしますよね。

どうしても人手が足りない場合は、一人の人に頼むのはなく、複数名に頼むことでリスクヘッジしています。このように納期が迫った仕事を依頼しにくいのはデメリットですね。

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記事の依頼内容は全力で考える

渡邉:いまはそういうデメリットを理解した中でやり方を工夫されてる感じでしょうか?

伊藤氏:そうですね。クラウドソーシングに関してはそれなりに工夫はしているなと自分の中では思っています。

渡邉:ではその工夫の中で上手く活用するためのポイントがあれば教えていただいてもよろしいでしょうか。

伊藤氏:今回はコンテンツ作成に対してのクラウドソーシングの使い方ということなので、その中で一番大事にしているのは、「記事の依頼内容」をしっかり考えて行うことですね。

これはウチが一番力を入れている部分で、結局こちらの依頼の仕方が下手なために、相手のライターさんが上手に書けないというケースも少なくありません。

本当は文章も上手くて知識の豊富な人なのに、こちらの記事依頼の仕方が悪いため、何を書いてほしいのかが相手に全く伝わっていないことで質の低いコンテンツが仕上がってくる。

渡邉:なるほど。

伊藤氏:依頼内容で手を抜くと、出来上がってくるコンテンツにも「モロに影響するな」と感じますね。クラウドソーシングを6年以上使ってきてるけど、記事依頼の仕方については、今でも常に改善を続けています。

正直、はじめは自分も「お金に関する記事を書いてきてください」「車に関する記事を書いてください」「脱毛に関する記事を書いてください」といった大雑把な依頼をしていました。

当然のようにダメな記事ばかりが仕上がってきて、これではダメだと思い、記事依頼から改善した結果、「イマイチな記事だな」と思っていた人が、すごく書けるようになったりしました。

「全然良い記事が集まらない!」「全然良いライターが集まらない!」と嘆いている方も居たりしますが、そんな場合は「自分がちゃんと依頼できているのか?」を見直してみるのも良いと思います。

こちらの指示の出し方が下手なことから意図がきちんと伝わっていないために、相手の本当の実力を引き出せていなかったことが多々あるので。

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4つの記事依頼の為のポイント

渡邉:記事依頼の中で押さえているポイントはありますか?

伊藤氏:はい、いくつか気をつけているポイントがあります。

「こちらが求める記事の見本を見てもらう」
「調査記事として依頼する」
「僕自身が記事依頼内容を考える」
「動画マニュアルで伝える」

渡邉:それぞれの理由を教えていただけますか?

伊藤氏:まず「見本を見てもらう」ことについてですが、百聞は一見にしかずということわざがあるぐらい「どんな記事を書けば良いのか?」を相手にあらかじめ見てもらうことでイメージがしやすくなるからですね。

具体的なやり方で言うと、募集文の中に見本記事をPDF化したモノをサーバーにアップロード、URLをクリックすれば見られる状態にして貼り付けておきます。

そうすることで募集の段階で見本記事を見て「これなら書けそう」と思った方からしか依頼も来なくなったし、納品される記事もこちらのイメージに限りなく近いモノになりました。

渡邉:なるほど、それでは次に調査記事とお話していましたが、普通の記事と何か違うのでしょうか?

伊藤氏:これはですね、「記事を書いてきてください」だけだと、自分の主観で「私がこれが好きだ」とか「私はこれがいいと思う」と根拠や裏付けナシで書いてくる方が多かったからです。

また、そのテーマに対して知識や経験が豊富な方ほどそうなりがちでした。自分の持っている情報に自信があるからでしょうね。

あとは、読みやすいようにという工夫からなのかストーリーを書いてくる人も多かったです。

はじめは「詳しい人が言っていることだし読みやすいからそれでいいのかな」と思っていたりもしたのですが、途中から「答えを求めて検索してきたユーザーに対して個人の意見で答える記事は良くないな」って感じたんですよね。

これは数字の面でもハッキリ出ていました。ポエム調のコンテンツで上手くいった経験がありません。

どうしたら主観ではなく客観的なコンテンツを書いてもらえるだろう?と考えたことで「調査レポートを書いてきてください」って依頼の仕方を変えたんですね。

それだけでいろいろな角度から調査して、理由に裏付けがある記事を書いてくれるようになりました。記事の品質がグっと増した大きなキッカケのひとつとなります。

ただ、そうやって伝えても書いてきてくれない方もいます。

一回目の調査レポートでダメだった方はお断りして、きちんと調査して裏付けとった記事を書いてくれる人に対しては二回目以降も頼んでいく形にしていますね。

渡邉:ご自身で依頼内容を考えているということですが、いまでもずっとですか?

伊藤氏:はい、完全にスタッフさんのみで取り組んでいる一部のサイトを除き、記事依頼に関しては未だに自分が最前線で考えています。

渡邉:それだけキモっていうことですね。

伊藤氏:そうですね。記事の作成依頼や納品といった管理自体は別の担当者が行っていますが、「どんな調査レポートを書いてほしいのか?」とった依頼内容は自分自身で考えています。

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ワーカーへの指示は動画マニュアルで!

渡邉:動画マニュアルとはどんなカンジでしょうか?

伊藤氏:YouTubeの非公開や限定公開で作った動画マニュアルを相手の方に共有して見ていただく形ですね。

マニュアルといっても本当に1分とか2分、中にはもう数十秒ってのもあったりとかするんですけども、長くても1本あたり5分くらいですね。

動画マニュアルを作ることによって、相手に対して「具体的に何をしてほしいのか?」の伝わり方が変わりました。前までは必死に文章で伝えようとしても伝わらなかったんですけどね。

長文の文章で「この部分をあーして欲しい、こーして欲しい」ってのを、すごい時間かけて作っていました。それこそ30分とか1時間かけて作る場合もありましたね。

「これ自体がもうコンテンツだよね」ってぐらいの長文メッセージとか送ったりしてたんですけども。それでも全然理解してもらえなかったんですよね。

そもそも教えたいと思ってるのはこっちだけで、向こうは教えて欲しいと思ってないわけですよね。それよりも見てこういうことやればいいんだって、分かってもらえればいいだけなんで。

そういった理由から、全ての指示を動画マニュアルへ変更、文章は補足程度でやることによって、相手の理解度が一気に変わりましたよね。

渡邉:そんなに変わるんですね

伊藤氏:はい、全然違います。動画なら一度観てわからなかったとしても、何度も見直しができるというのも大きいですよね。相手の理解度が変わったことによって、コンテンツの品質もより上がるようになりました。

あとは、工夫とは違いますが、はじめのほうで話したクラウドソーシングのデメリットの中で人間関係が無いって話もしたんですけど。それは自分の意識にも問題があったなと思ったんです。

ちゃんと人としてというか「いつも本当にありがとうございます」という気持ちで接するようになってからすごく変わったと感じています。

何かのテクニックというわけではなく、実際「本当にありがたいな」って思っています。

クラウドソーシングってお仕事をしてくれている方たちは主婦の方たちとかママさんが多いわけじゃないですか。

皆さんものすごく忙しい中でお仕事をしてくれているわけですよ。家事や育児で忙しい合間の時間を使ってお仕事してくれているわけです。

「小さなお子さんが体調を崩して急遽、保育園へ迎えにいかないといけません」とメッセージ頂いたことも何度かあって、そのたびに「大変だなぁ」と思いながら、その中でもこちらは「調査してきてください」と言ったりするわけですよ。

それでも文句を言わず、少ない空き時間にきっちりと調べてきてくれたりするのは、とてもありがたいことだなと思っています。

そういうことに気づき、「ありがとうございます」と感謝の気持ちを持って接するようになってから、ライターさんたちとの関係もすごく変わったと思いますね。

メッセージや動画の中でそういう気持ちが自然と出ているのかもしれませんね。

渡邉:そうすることでライターさんと長くお付き合いが出来たりするようになったりしましたか?

伊藤氏:はい、それがキッカケなのかはわかりませんが、いまは長くお付き合いもしていただいている方も多いですね。

文字数に縛られない依頼を出す

渡邉:はい。かしこまりました。では、次なんですけど、具体的に執筆をする時に一記事あたりの文字数っていうのは決めていたりするんですか?

伊藤氏:一記事あたりの文字数ですか。最近なんかクラウドソーシングの指示システムが変わって、応募時に文字数を指定しなきゃいけないクラウドソーシングも多くなりましたが、基本的に自分は文字数を決めたくないと思っています。

だから継続的にご依頼させてもらっている方たちに関しては、もう決めてないですね。

理由としてはですね。文字数を最初に決めるって、その時点で既に無理があるんですよ。

たとえば本当は1,000文字くらいで伝わることが、こちらが3,000文字って指定することによって、残りの2,000文字っていうのがすごく無駄だらけの、泡ぶく記事になったりします。

まわりくどい文章にすることによって無理やり作られた3,000文字だったりとか、全然関係ない内容が補足情報として書かれていたりするんですよね。

たとえばエステの手順についての記事なのに、文字を上乗せするためだけに料金や効果といろいろな内容がごちゃごちゃに混ざっていたりとか。

株投資の記事であったりとかすると、株投資の取引方法を書いて欲しいと依頼しているのに文字数稼ぎのため、法律面についての話まで混ざってきたりします。

逆にですね。5,000文字、1万文字と必要になるような、それこそすごく語ることが多くて、本当に文字数が必要となってくる記事だったりすると、こちらが3,000文字と指定することによって、端的にまとめられてしまったりします。

3,000文字以下へと文字数を抑えるため、今度は要点や裏付けがほとんど抜けていたり、箇条書きだけで仕上がって来ちゃったりするんですよね。

なので、本当はこちら側から文字数を決めたくないっていうのはありますよね。

渡邉:そうですね。そうすると、ひと記事あたりの単価も結構変わってくると思うんですけど、一記事あたりにかけている金額っているのはいくらぐらいですかね。

伊藤氏:単純に最初の調査のレポートだけで見たら数千円程度ですけども、実質的には編集することが多いのでわからないです。その一記事作って終わりって考え方が既に無いんですね。

なんて言うんですかね。昔はそれこそ自分もアフィリエイトはじめた当初はコンテンツを作ったままになることも多かったんですが、現在はマメに情報を更新したりしています。

分かりやすいところで言ったら、キャンペーン内容が変わったらキャンペーン情報を変更する、金利が変わったら金利を変えるとかですね。

あとは新たな法律ができたり、法改正があったとしたら、その法改正についてもその記事に入れたりとかですね。

他にもそのヒートマップを使って、記事内容の改善を継続的にやっていたりします。そうすると一記事あたりにいくらといった予算を最初から決めにくいですよね。

たとえば、1記事でアクセス数やコンバージョンも多かったりすると、やっぱり何度も何度も改善することになるんで。

そうすると1記事に5万円、10万円とかかってくるケースもあるし、もっと行くこともあったりしますね。そういったことから、一記事作って終わりって考え方がそもそもないです。

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もらった記事は専門家と一緒に編集する

渡邉:はい、かしこまりました。今ちょうど話に出ましたけれども、調査したものを要は編集するっていうことで、どういうことをされているんですかね。

伊藤氏:編集とか監修とかは、ツールを使うこともありますが、オフラインの活動が多いです。

渡邉:オフラインの活動とはどのようなことをされてらっしゃるのでしょうか?

伊藤氏:具体的に言うとですね、結局一次情報というか本当の専門家の人らに編集とか監修とかやってもらうことで初めてわかることも多いんです。

そういったプロの方を紹介していただいたり、それこそこちらから営業をしてみたりしていますね。そうすることによって現在はいろいろ協力してもらってます。

最初はですね、「これを直しといてください」みたいな感じで納品された記事をポンと送るんですけど、専門家でも知識や経験はあっても、記事は書けない人ってたくさんいるんですよね。

自分がすごく思う事なんですけども、記事や文章を書くことって、絵心と全く一緒ぐらいに思っています。絵が苦手な人って、頑張ってもいきなり描けるようにはならないですよね。

もちろんすごく勉強したり訓練を積んだら描けるようになると思いますが、絵心って個人差がすごいじゃないですか。

それと同じですごく知識がある人でも意外と文章を組み立てられないことって多々あるんですよね。なのでこちらが「監修してください」とお願いしても「こうした方がいいです」と、アドバイスを一言だけ付け足して返信頂いたりします。

それを見て「いや、ここはもっと掘り下げて書いて欲しいんですよ」と思うことが結構あったりしたんですよね。

渡邉:うん、うん。

伊藤氏:そのお互いの溝を埋めるために、自分はインタビューで聞いてくることもやったりしたんですが、このやり方自体も欠点があってですね。

インタビューしてきたものをそのまま文章化すると、今度は「あ、抜けてた」とか「コレ聞き忘れてた」といったことが多々起こるんです。

実際にそういうインタビューだけに特化したサイトで大失敗したことがあるんですけど、その経験からその場で直接質問をしながら編集していく形へと変更しました。

ZoomやSkypeを使って画面共有をして、「ここはどうですか?」と質問して相手の方に答えてもらいながら、その場で文章にしていく形を取っていますね。

それこそ近場にお住まいの人だったら、近くの喫茶店に来てもらって一台のパソコンに向かって隣同士でやったりする場合もありますね。

「メリットの部分がいくつか書いてありますけども、ここには書かれていないメリットが他にもあったりしますか?」とか、その場で聞きながら足りない部分を補ったりしていくわけです。

たとえばいま目の前にあるし、お題を「ボイスレコーダーのメリット」にしたとしますね。

ボイスレコーダーのメリットは、「録音できます、電池が長く持ちます、USBで差せますとかいろいろありますけど、これ以外にも何かあったりしますか?」とか聞いたりすると、みんながあまり知らないような意外なメリットを相手の方がポンと出してくれたりします。

そこで出てきた話をさらに「なぜメリットなのでしょうか?」と、その場で内容を掘り下げていく感じですね。

このやり方がやりやすいうえ結果へとつながっているので、現在はこの方法で編集することが多くなっています。

編集前の記事
編集後の記事

渡邉:この掘り下げっていうか、元の記事から編集するのにどれぐらいお時間はかけられる感じですか。

伊藤氏:時間…うーん、記事内容によってだいぶと差がありますね。専門家に協力してやるっているのは一時間もかからないぐらいで記事内容が濃くなったりするんですけども。

それ以外のたとえば、法律面を調べるとか難しい内容になってくると数日がかりの編集になる場合も普通にあったりしますよね。

あとはスタッフの個人個人の持っているそもそもの知識量や経験値によっても変わってきます。

なんか元々美容に興味があった人は、美容についてはサクッと調べてくるんですけども、不動産について調べて欲しいとなったら、どこから調べればいいかわからないってなります。そうするとどうしてもすごい時間かかったりもしちゃうんで。

そのことから編集時間に個人差は出ていますが、はじめのうちは仕方がないことだと割り切りって仕事をお願いしていますね。

渡邉:はい。かしこまりました。あとは今ライターさんへの依頼って話でしたけども、ライターさんにお願いする以外で、クラウドソーシングを使ったコンテンツ作成の工夫は何かしていますか?

伊藤氏:そうですね。ライターに直接コンテンツを書いてもらう以外の工夫としては、やっぱり力を入れているのは調査という部分になるので。

これは僕以外でもやっている方は多いと思うんですけど、シンプルなところで言うとタスクを使った市場調査はよくしますよね。「○○のおすすめなところを教えて欲しい、逆にデメリットと感じる部分も教えて欲しい」などですね。

このタスク自体をそのまま貼り付けて記事にするというよりも、タスクで得たいろいろな意見を元に記事を作成するための市場調査ですね。

あとは同じようにインタビューによる市場調査もやっていますね。

インタビューを直接そのまま記事としてアップするやり方は失敗したと先ほども話した通り、それ自体は滅多に行いません。そうではなく、インタビューで専門家にいろんなことを聞いて得た情報をコンテンツ内容の中へ活かすことはしています。

だから専門家と出会える場という面でもクラウドソーシングは、すごく良いと思いますね。

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スタートとゴールのグリップは自分で

渡邉:他にも何かありますか?

伊藤氏:あとはクラウド監修って弊社では言っていますが、さきほど挙げた監修方法を時給計算方式で手伝ってもらっていますね。オフラインではなく、クラウドソーシング内で専門家を募集して行っていきます。

渡邉:かしこまりました。今こう順調にというか結果が出ている伊藤さんなんですけども、ちなみにクラウドソーシングで失敗した経験っていうのはありますか?

伊藤氏:失敗だらけですよ。特に最初の方は正直、四苦八苦でした。恥ずかしながらコンテンツに対してそこまで真剣に向き合えていなかった時期もあったんで。

その時はそれこそ「文字数さえ多ければOKだろう」みたいな形で作成していましたよね。とりあえず全部5,000文字以上で書いてきてもらうだけみたいな感じです。

文字数がたくさんあったら記事の中の網羅性があがって大丈夫だろうと軽く考えて大量に依頼したこともあるんですけど、見事なまでに上手くいかなかったですね。

コンテンツの中で同じ内容を違う言い回しで繰り返し答えているだけの文字数稼ぎの記事ばかり仕上がってきました。

お金だけはかかってアクセスは伸びなくて失敗したのと、あとは先ほど話したインタビューの失敗も大きかったですね。

渡邉:他にも大きな失敗はありましたか?

伊藤氏:あります、ライターさんへの記事依頼をスタッフに丸投げして失敗したこともあるのですが、これは本当に大失敗でしたね。

ある段階まで自分自身でやっていて、上手くいくようになったから「もうスタッフに任せて大丈夫だろう」と丸投げしたとたん、伸びないどころか右肩下がりになりました。

「簡単だからできるだろう」と勝手に決めつけて、本質的な部分をスタッフに伝えず「こんな感じで依頼を出しといて」と、いままで自分がやってきた依頼文をマネする形で記事依頼してもらっていたんですよ。

そうすると依頼文の表面上は一緒の様に見えるんですけど、「なんとなくこんな感じ」で作っているから、「なんとなくこんな感じの答え」の記事しか仕上がってこなくてすごく伸び悩んだ時期がありました。

別にスタッフに任せること自体が悪かったわけじゃありません。自分が当たり前でやっていたことが、スタッフにとっては当たり前じゃなかったんです。そのことに気づかず丸投げした事自体が大失敗でした。

そこにつながる形で特に失敗したことがあってですね。同じテーマなのに同じサイト内に入れる…確か求人系のサイトだったと思うんですけども。同じサイト内に入れるのに、複数名に記事依頼内容の作成をお願いしてたんですよね。

Aさん、Bさんという二人がいたとして、Aさんが既に作った記事依頼内容を、Bさんが似たようなモノを作ってしまったりとかですね。

たとえば「退職方法」と「仕事の辞め方」と両方作ったら、やっぱり内容が似通っちゃうんですよね。

これを一人の人間が一貫して作っていたら「さっきの記事と内容がかぶる」と気づいたりするのですが、複数名でバラバラに取り組んでいるから気づかない。

内容がかぶった記事が多数含まれている事自体がサイト全体の悪影響にもつながったし、結局あとから「コンテンツ削除しなきゃいけないよね」とみんなで凹みました。

あとはそうですね、自分自身が現場から引いた時に、いろいろなズレが出たりしますね。記事依頼内容の作成に関しては現在でもほとんどのサイトを自分でやっています。

これはその賛否両論あると思うし、「自分でそんなことまでやってんの?」って言われたりとかするんですけども。やっぱり自分が前線にいることも大事だと思うんですよね。

渡邉:なるほど。

伊藤氏:だけどやっぱり自分でずーっと記事依頼内容を考えるのってなかなか苦痛だったりするんで、それこそあれですよ。昔の作家とかみたいな感じで、温泉とかこもって一人でやったりする時ありますよ(笑)

渡邉:(笑)

伊藤氏:温泉宿へこもって依頼内容を一気にガーっと作り込んで、一泊二日、場合によっては二泊三日で一気に作りあげちゃいます。

渡邉:でもそこまでしてもやらなきゃいけないところってことですよね。

伊藤氏:そうですね、あとこれも「そんなこと自分でやってんの?」って思われるかもしれないんですけど、最後に出来上がってきた記事の入れ込みも自分でやったりとかしますね。といってもほとんどはコピペで入れ込みするだけですけどね。

自社でGoogleにインデックスされないテスト用のワードプレスを作って、その中でスタッフはコンテンツの入れ込みや編集作業を行っていきます。

完成したコンテンツを自分が確認して「あ、こういう記事なんだね」っていうのを見てから、ただコピペで移し替えるってだけなんですけどね。

記事入れ込みまでしない場合もありますが、最終チェックは必ずするっていうだけですね。

自分の中で「記事依頼がスタート」「記事入れ込みがゴール」と考えていて、スタートとゴールを把握し続けることによって「この記事はいいね」「この記事は悪いんだ」って、自分の中で基準が出来てくるんです。

その中で違和感があるコンテンツを記事公開してみると、やっぱりダメだったりするんです。そういうのって積み重ねだと思うんですよね。やっぱり現場感というのは大事にしたいなと思ってます。

ウチと真逆で全部スタッフさん任せにして上手くいっている会社もあるから、自分のやり方が正しいかどうか分かんないんですけど、今後もスタートとゴールだけはしっかり把握しておきたいなと思っています。

そうすると、Googleのアップデートによる順位変動をはじめとして、何か変化があった時でも軌道修正しやすいんです。

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コンテンツ作りは情熱と環境

渡邉:なるほど、他にもありますでしょうか?

伊藤氏:あとは、これクラウドソーシングを使っている中でやらかしたことある人多いんじゃないかなと思うんですけど、はじめたばかりの頃は僕もクラウドソーシングの人間をメリットデメリットのみの付き合いで考えていました。

そうするとですね、何か単価を釣り上げてうまく動かそうとか考えるようになります。ちょっと今回は金額アップするから気合を入れて欲しいとか、馬の目の前にニンジンをぶら下げる行為をやってしまったりもしましたが、これは大失敗だったと思いますよね。

伊藤氏:その時だけは確かに記事の品質は良くなるんですけど、普通の通常単価に戻したら、前以下になるんですよね。

その時だけの一時しのぎのドーピングみたいな感じですか。その反省から単価で釣り上げるってことは基本しないですね。

今でも単価交渉とか相手の方とかから結構されることもあるんですけど、基本的にあまり乗らないですね。あまりというか乗らないですね。

すごい書ける人だからと単価交渉へ応じたこともあるんですけど、そういう方は全員いなくなりました。結局もっと単価の良いところへ行くだけなんで。

渡邉:なるほど。

伊藤氏:ただ、下手な断り方をすると相手の方とかもカチンとくると思うし、傷つけると思うんで断り方は考えました。

というか、そういったことも考えずにスタッフに丸投げで任せていたらトラブったりしてですね。トラブルというか相手の方に失礼な態度を取って怒らしてしまったこともあります。

渡邉:そうするとそういう言い方を工夫されて、あとはもう相手の方へ判断は任せるっていう…

伊藤氏:そうですね。それでも続けていただける方は続けていただけたらいいですし、無理な方は無理だと割り切る形ですね。一度単価を引き上げたらキリがないぐらい交渉してくる人もいたりするので。

渡邉:かしこまりました。ではちょっと話は変わりますけど、これからクラウドソーシングを使ってイチから新しいものを作るとしたら何のテーマのサイトを作りたいとかありますか。

伊藤氏:実際、具体的なアイデアとかあったりするんですけども、いずれ本当にやりたいと思っているから今は言えないですね。

ただ、共通しているのは「とにかく小さくてもいいから何かで一番になるためのサイト」を作ります。別に小さくなくてもいいんですが、とにかく日本一を目指す。

何でもいいと思いますよ。収益化もきちんとできるのであれば、キャベツだけに特化とかそんなんでもいいと思います。自分は収益化できるイメージが沸かないので作りませんが(笑)

渡邉:とがってますね

伊藤氏:はい、とがっているサイトですね。なぜなら綺麗事抜きでコンテンツの品質と情熱は比例すると感じています。

たとえば文章がすごく書けるけど、その人が「投資」に全く興味がないとするじゃないですか。

「投資」に興味が無いのに、株やFXといった投資のコンテンツを書いてもらう場合と、文章力がイマイチでも投資自体が好きで好きで仕方がない人の作ったコンテンツのほうが、最終的には結果が出るケースが多いんですよ。

理由としては、文章がイマイチなのは編集で直せるけど、情熱があるかないかでそれ以前の調査の部分で大きく差が出るんですよね。情熱があればあるほど深い部分まで追求します

ただ、自分が興味があることと、仕事として書いてほしいテーマが都合よくマッチすることってほとんどありません。

そんな中、「何かのテーマで一番を目指す」というのは、シンプルだけど自分含めた多くの人にとって、すごくやりがいがあるんですよね。

「じゃあ、一番を目指すためには何をしなくてはいけないのか?」とスタッフさんもコンテンツに対しての姿勢が変わります。

単純にお金が稼ぐためにっていうと、別に二番、三番、四番目でもいいかもしれないじゃないですか。でも一番を目指すってなったら中途半端な姿勢では取り組めなくなるんですよね。

中途半端に出来なくなるから、さっきお話したように、温泉こもってサイト構成や依頼内容を考えたりしているわけですね。

ただ、それだけやっても、初めて取り組むテーマなことから、知識や経験が足りていなくて最初はボロボロで後から何度も直すことになります(笑)

この「情熱を持てるやりがいのある環境」のため、何よりも楽しむために、どんなに小さくても良いので一番を目指せるサイトテーマで作りたいと思っています。もちろん収益も得られる形でですね。

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要望に答えたマッチング

渡邉:かしこまりました。では最後なんですけども、弊社のクラウディアで良いなと思っていただける部分があれば教えていただけますでしょうか。

伊藤氏:そうですね。もう使い始めてから2年~3年くらいになりますか?

渡邉:そうですね。2~3年…

伊藤氏:継続的にお世話になっているわけなんですけども、やっぱり他のクラウドソーシングと大きく違うのはチャットワークで細かい要望をお伝えすることができるってのは大きいですよね。

なので、記事依頼の新たなやり方を試す時などは、まずクラウディアで試すことが結構多いんですよね。

1記事あたりの単価面では他よりも高かったりとかするわけなんですけども、記事品質が高いことで、結局その後の編集の手間が省けるので、総合的に見ると安くなったりするんですよね。

渡邉:そうなんですね。

伊藤氏:はい、「こういう記事を書きたいんで書ける方いませんか?」とこちらが振ることによって良い形でマッチングしてくれるところとか、手間かけてやってくれるところがクラウディアしかないんで。

そういうのがあってやりやすいなと感じています。とにかくチャットワークを通じて、きっちりやってくれるところがすごい魅力を感じてるとこですね。

今回伊藤さんへインタビューをして1番感じたことは、ここまで成功されているにも関わらず、記事依頼はいまだにご自身が行っている

これはとても驚きました。一見は「依頼作業」という一作業に過ぎない感じがしてしまいますが、ここまでこだわる理由がとても理解できましたよね。
記事の作成の根本は「記事の依頼方法」にこそあるということですね。

また、これだけクラウドソーシングを使いこなしているからこその、業務を効率化するアイデアもとても勉強になります。
そして、オンラインを活用する中にも人間的要素、特に相手への感謝をしっかりとするという部分は、伊藤さんの人柄が伝わってきました。

弊社では、色々なワーカーさんのご登録がある中で、クライアント様のご要望に応じて可能な限り良い解決策をご提供できますよう努めて参ります。
まずは、簡単なことからでもご相談くださいませ。

お問合せ先
Craudia運営事務局

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