未経験から派遣社員としてIT企業で働くことのメリット・デメリット

未経験から派遣社員としてIT企業で働くことのメリット・デメリット

社会人向けのプログラミングスクールやプログラミング学習ツールが充実した昨今、未経験からIT企業に転職したいと考える人が増えてきました。

しかしながらITの仕事はれっきとした「技術職」であり、未経験からIT企業の正社員を目指すのは、新卒者でもない限りまだまだ狭き門なのも事実です。

そこで考え得るのが、派遣社員やアルバイトなどの非正規雇用の形態でIT企業に入社し、スキルアップを経て正社員やフリーランスに転身する戦略です。

この記事では筆者の実体験を元にして、派遣社員としてIT企業で働くことのメリットとデメリットをご紹介いたします。

未経験でもIT派遣社員になれる理由

そもそも未経験なのに即戦力が求められるIT企業の派遣社員になれるの?と思われるかもしれませんが、現在はIT人材が非常に不足しており、実務経験がなくとも採用はされやすい世の中にはなってきています。

もちろん、まったくの未経験者がいきなりプログラミング業務を任されることはありません。

はじめは簡単なテスト業務など(悪く言えば)誰にでもできる仕事を任されます。テスト業務とは例えば、ツールが正常に作動するか、デザイン崩れがないかなどを地道にチェックしていく仕事です。しかしプロダクトをリリースする前には必ず誰かがやらなければいけない、とても重要な仕事です。

趣味でホームページを作ったことがある、あるいは独学でHTMLやCSS、JavaScript等の知識を身につけているという人であれば、コーディングのお仕事を任されることもあります。

コーダーは、上がってきたデザインを忠実に再現しWebサイトやWebツールのフロント部分(目に見える部分)を作っていくのが主業務となります。コーディングの過程でJavaScriptやPHPといったプログラミング言語に触れる過程も多いので、未経験からプログラマーを目指すのであればまずコーダーを目指すのも戦略としては有効です。

HTMLやCSSは、完全独学でも半年で十分習得できます。

学習サイトとしては

の3つが定番かつおすすめです。

IT派遣社員ならではのメリット

実務経験がなく採用されないから仕方なく派遣社員になった、という人も多いのが実情ですが、IT企業の場合、むしろ派遣社員だからこその恩恵にあずかれるケースも多々あります。

具体的には次のようなメリットがあります。

環境の良い大手IT企業で働ける

IT企業には大きく分けて

  1. 客先常駐
  2. 受託開発
  3. 自社開発

の3つのビジネス形態があります。IT企業の求人で「未経験歓迎」を謳っているものの多くが客先常駐型のSES(システムエンジニアリングサービス)の会社です。したがって、正社員として入社しても実際にはどこの会社に出向となるかわからない不安があります。(俗に”案件ガチャ”と言えわれます)

しかし派遣の雇用形態であれば、案件を選ぶことができます。そして派遣の方が、大企業の開発案件を見つけやすい傾向にあります。

筆者も派遣社員として、大手上場IT企業のコーダーとして勤務した経験がありますが、大企業ならではのゆとりがあり、社内設備も充実しており、とても良い環境でした。椅子も10万円以上もする高級PC用チェアがスタッフ全員にあてがわれており、快適そのものでした。

なにより、非常に大きなプロジェクトに関わることができたおかげで知識や技術を飛躍的に伸ばせました。

もちろん中小IT企業、スタートアップIT企業にしかない良さもありますが、規模の大きなIT企業で働く経験は今後フリーランスに転身する場合であっても決して無駄にはならないです。

正規雇用では難しくとも、派遣であれば誰もがうらやむような大企業のIT職に就ける可能性があります。

残業代が確実に出る

IT企業と言えば「残業」が風物詩であり、今ではだいぶ改善されつつあるものの、やはり残業が多くなりがちなのもこの業界の事実です。

筆者のいた職場でも、比較的ホワイトとされる会社ではありましたが、繁忙期は夜の10時頃まで残る社員が多かったです。

ここで派遣ならではのメリットとして、残業代が確実に出る部分が生きてきます。正社員であれば月40時間程度の「みなし残業」契約となっており、サービス残業を強いられるケースが多々あります。

しかし派遣社員であれば契約上、確実に残業が出るうえ、時間外勤務の+25%の割増賃金が貰えます。なので時給1600円の仕事でも残業時は時給2000円となり、残業が多くなればなるほどその月はたくさん稼げます。

一般職の派遣では「残業代で稼ぐ」といった発想はなかなか出てこないかもしれませんが、IT職の派遣だと必然的に残業代の占めるウエイトが大きくなってくるので、今すぐ高収入を得たい人はあえて大変そうな案件に飛び込んでみるのもありかもしれません。

職場や職務が合わなくて自分には無理だと感じたら「契約を更新しない」といった逃げ道を取りやすいのも派遣社員ならではのメリットと言えます。

正社員よりも辞めやすいからこそ、積極的にいろんな案件にチャレンジしていけます。

IT派遣社員ならではのデメリット

派遣社員も良いことばかりではありません。

派遣で働くことの最も大きなデメリットは「研修制度が整っていない」ことが挙げられます。

例えばSES(客先常駐)の企業で正社員として働く場合も、実質的には派遣と同じような働き方となります。しかし未経験でSES企業に入る場合には、3ヶ月程度の研修期間が設けられているケースが多いです。

3ヶ月間、Javaやデータベースなどの勉強をみっちりしてから客先企業に派遣という形になるので、未経験者にとってもある程度安心かもしれません。

しかし派遣会社でこのような研修制度を設けているところはほとんどありません。そして即戦力として派遣されるため当然ながら、派遣先で研修を受けられるケースも少ないです。

すぐに実務を任され、OJTで学んでいくしかありません。

なので「自分で何でも吸収してどんどんスキルアップしていくぞ!」という自発力のある人でなければ、派遣で技術職をやるのは厳しいと言えるでしょう。

未経験でもIT業界で働ける!

この記事では派遣社員のメリットを中心にご紹介いたしましたが、決してIT派遣社員を万人におすすめするものではありません。

もし選択肢が存在するのなら、自社開発系の優良IT企業に正社員として入社するのがベストな選択です。

しかしながら、かつての筆者がそうであったように、誰もがそのような選択肢を持てるわけではありません。事実として、この記事を書いている私も30社近くIT企業に就職活動し、すべて不採用となりました。

でもそこで諦めるのは勿体ないです。たとえ派遣社員であっても、IT企業で働くことで得られる知識や技術はかけがえのないものであり、今後のキャリアアップには大いに役立ちます。

未経験でもどうしてもIT企業で働きたいという方は、派遣も選択肢のひとつとして検討してみると道が開けるかもしれません。心から応援しております。

ライター:ノミチワーク

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