今さら聞けない登記とは

皆さんは「登記」をご存知ですか?不動産(土地や建物)の取引が行われる際に、必ずセットになるのが「登記」。でも、なぜ登記は行わなければならないのでしょうか.今回は、そんなよく聞くけど、イマイチよく分からない「登記」についてお話していきたいと思います!

不動産に名前を!!

皆さんは子供の頃、自分の物を買ってもらったとき、何か必ずすることがありませんでしたか・・・?そうです!自分の名前を書いていましたよね!特に宝物なんかには太いマジックペンで大きく書いてしまいましたよね(笑)

不動産も子供の頃の宝物と同じくらい大切なものですよね?しかし土地や建物にはペンで名前なんて書けません。それどころか常に大事に持ち運ぶことやどこかに隠しておくこともできませんね。これでは他の誰かが自分がいない間に、その土地や建物の中に入って、「これは私の物だ!」といわれても、確かな証拠を掲げて言い返すことができません。

そんなときのために用意されているのが「登記」という制度です!正式には「不動産登記制度」といいます。つまり簡単にいえば不動産に自分の名前を書いて「これは自分の物だ。」というのが「登記」という制度です。

「登記」からどんな情報が分かるのか

それでは「登記」することによって具体的にどんなことが分かるようになるのでしょうか。
「登記」を行う際には登記簿という用紙に記入する必要があります。この登記簿は「表題部」と「権利部」に分けられます。「表題部」も「権利部」も聞き慣れない言葉ですね。

「表題部」とは?

まず「表題部」では、どんな土地、もしくはどんな建物なのかということが分かります。具体的に例を挙げてみますね。Aさんが、ある土地を用いて農業をしていたとします。その場合、Aさんは登記簿にその土地を農地として使用していることを記載しなければなりません.そのため第三者がAさんの登記簿をみると、その土地が何に使われているのかが一目で分かるということですね。

また建物の場合には、何階建てなのかというような建物の構造や、築年数などを記載する必要があるため登記簿をみると、その建物の基本的な情報がすべて見て取れるということになります。

以上が「表題部」の説明になります。なんだか登記簿って、とても便利なものに思えてきませんか?

「権利部」とは?

「権利部」とはその名の通り、誰に権利があるのかについて記載されている部分のことです。冒頭でいっていた「登記」の大きな役割を担っている部分ということですね。

またこの「権利部」では、その土地や建物をどのような経緯で手に入れたのかが分かります。具体的にいうと、誰かから買い取ったのか、それとも譲り受けたのか、はたまた相続で受け継いだのか、といったことが一目で分かるようになっています!実際、経緯を知りたいという場面が来るかは分かりませんが、登記簿があればその不動産のことがなんでも分かってしまいそうですね。

「登記」をめぐるトラブル

ここまでで「登記」のことはある程度、ご理解いただけましたか?では実際、「登記」をめぐってトラブルになることってあるんでしょうか。

そこで今回は実際に起こった事例を紹介したいと思います。

ある土地を登記しているAさんは、その土地を500万円でBさんに売却することにしました。Bさんはお金を払い購入しましたが、仕事などで忙しく登記することを忘れていました。Aさんはその土地の登記簿をみて、所有者が自分のままになっていることに気付きました。すると、なんとAさんはCさんに土地を300万円で売却することにしました。何も知らないCさんは300万円で購入した後、その土地の登記簿を自分名義に変更しました。

この事例では、Bさんが登記をしなかったために土地はCさんの物になってしまいます。

このように登記を行わなければ、いくらお金を払っていても第三者に対して、その土地が「自分の物だ。」ということを主張できないのです。

登記はとても重要

最後の事例からも分かるように「登記」というのは非常に重要なものなんですね!

「登記」というのは、必ず行わなければならないと定められてはいないため、ついつい面倒くさくて後回しにしてしまったり、することを忘れたりしてしまいますよね。ですが、何かあったときのために、自分の物には名前を書くように、不動産もきちんと登記しておくほうがよさそうですね。皆さんも、念のため自分の不動産の名義が自分になっているか登記簿で確認してみてはいかがでしょうか?

ライター:ももももたろ

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