子どもには不動産などの資産を残していれば安心?

今回は子どもに不動産を残すということについてなのですが、まず不動産とは何か? というところからお話をはじめてみましょう。

不動産とは

どういったものを不動産というのでしょうか。民法によると、不動産とは「土地及びその定着物」のことだということになっています。定着物の具体例としては、建物、樹木、移動困難な庭石、石垣などとされています。

つまり、人が生活する住居をはじめ、その敷地全体を指すということですね。あとは畑や田んぼ、駐車場なども当然含まれることになります。ということは、これらの不動産を子どもに引き継いでおけば将来暮らすところに困って路頭に迷うことはなさそうですね。

残していれば大丈夫?

家や土地などの不動産を子どもに残そうと考えている方は多いと思いますが、ただ残しておくだけでは逆に心配事が増えることにもなりかねません。なぜなら、親から引き継いだ不動産だったり、家を所有していてもそのまま何もしないで使い続けることは難しいからです。

一軒家でもマンションでも定期的な修繕は必要になりますし、広大な土地を持っていたとしても放ったらかしにすることはできず、手入れをしないといけなくなるものだからです。

残念ながら、ちゃんと修繕してさえいれば後々の子孫はずっと安泰、というわけでもありません。いつ地震や竜巻などの予測不可能な自然災害が起こるかわからないからです。

お金にはなるでしょ?

売ることができるほどの多くの資産があるなら、お金を借りることはできるかもしれませんし、何もないよりは心の支えになってくれるかもしれませんけど、まだ安心はできません。場所によっては簡単には手放すこともできませんし、取引にも税金などのお金が掛かります。

それにもし資産価値があったとしても、子どもに知識がなければ安く買い叩かれてしまうかもしれませんしね。

お金を残す?

それじゃあ、不動産よりもお金を残すようにしよう、と思ったとしても心配事は続きます。お金は使っていればいつか必ず底をつくものだからです。

さらにお金について何も知らなければお金とうまく付き合うことができないので、親の貯金を食い潰してしまう可能性もあります。

ただ、相続税に関してはお金を残すよりも不動産の方が有利といわれていますね。

じゃあどうする?

子どもに残しておくべきものは家や土地、お金などの資産そのものではなくて(それももちろん有効ですが)、資産を築いていくための知恵なのではないでしょうか。大切なことは、資産を守ったり有効に活用していくこと、たとえすべてをなくしてしまっても、また一から築いていく手段を身に付けさせることだと思うのです。

そういった無形資産を子どもに残すことができれば、資産家はもとよりそうでなかったとしても、自分の力で新たな資産を築くことができるので、何もないところからでも豊かさを手にしながら生きて行くことができるようになるでしょう。

これから家を建てるなら

すでにある家を残すのではなく、これから家を建てる場合には、「家は三軒建てないと理想の家にならない」という話が参考になるかもしれません。これは、一軒目を建てて住み始めると二軒目を建てたくなるということですが、いくら慎重に検討したとしても実際に住んでみないとわからない住み心地のようなものがあるということですね。

もし、二軒目、三軒目を建てることができるのなら、これまでの家を誰かに貸して家賃収入を得るという運用方法も考えられます。そんなに何軒も家を建てたりできない、とういういうこ今の家を住みやすくするためにリフォームなどのDIYをすることもできます。

好きなように工夫ができるというところも、賃貸ではない持ち家ならではのメリットですね。

おわりに

今回は、子どもに不動産などの資産を残すことで安心することは難しい、というお話をさせていただきました。こんなことは、代々資産家の方々からすれば当たり前のことでしょうけれど、あまり深く考えずに長期の住宅ローンを組んで家を建てた方は頭に入れておいた方がいい内容かもしれませんよ。

建ててしまえば、買ってしまえばあとは大丈夫とはならないということ、メンテナンスをするのも活用することも簡単ではないということです。子どもたちの未来のために、ただ単に不動産などの資産を渡してしまうことなく、自ら資産を築く力を持たせてあげることが大事だと思います。

できることなら、せっかく不動産を所有しているのだから、それらの扱いを知って、うまく活用できるようにも育ってほしいものですよね。

ライター:ヒゲッパ

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