女性の私が、毛深い事をコンプレックスに思わなくなった理由│人生で学んだ本当の“美しさ”とは

こんにちは、ライターのみつです。日本女性の体の悩みで上位に上がるムダ毛の悩み。今まさにこの記事を読んでいるあなたも、ムダ毛で悩んでいるかもしれませんね。

そんな悩める女性たちに、最後はちょっと笑えるかもしれない私のムダ毛と過ごす半生と体験談をお話しします。
これを読んで、少しでも気持ちが楽になってくれたらなぁと思います。

“サル”と呼ばれた小学生時代

実は私は相当に毛深い女性。どれだけ毛深いかというと、全身の産毛はしっかりと黒く、しっかり生えたすね毛は男性的な見た目。処理をせずに放置した時の腕の毛の長さは、1.5㎝以上。おヘソの下あたりに数本生える少しうねったぶっとく長い毛。この毛に関しては、抜いて長さをはかると短く見積もっても2㎝は下りません。

口の上は、特に産毛が濃く、伸びたい放題にしておくと、面と向かって人と話す距離であればそこだけ色が濃く見えます。人間の毛穴の数は生まれた時から変わらないので、まだ幼かった頃と比べれば大人になって体の表面積が増え、薄くなった方だと感じています。それでも、ムダ毛の少ない人からしたら、私のこの状況はびっくりかもしれません(笑)

そんな私は、学校のプールや肌を出す服を着る事が嫌いでした。泳ぐのは好きだけれど、涼しい服も好きだけれど、自分の背中や太もも…全身の毛深さをさらけ出す事が本当に嫌でした。

きっかけは、とあるクラスメイトの男子の一言。

「うわっ、毛深っ。男みたい、ってかサルじゃね!?」

瞬間凄く傷ついたのに、そのクラスメイトが軽蔑するような目と言うより物珍しいものを見つけて面白がるような態度に戸惑い、当時の私はへらへらおどけて笑うことしかできませんでした。

その日から、私は友達や家族の体毛と自分の体毛を比べるようになったのです。幸い私の兄も父も毛深かったのですが(高校時代の兄の胸には胸毛があったのを覚えています。成人した今は、日本人離れした立派な胸毛があるそうです(笑)※兄の恋人談)その他、周りの大人や友人、クラスメイト達に、私の様に毛深い人はいませんでした。

日に日に自分の毛深さが異常だと認識する当時の私。毛を剃りたいと伝えても、子供が色気付いただけで、私にはまだ早いと言うだけの親たち。パソコンは我が家には無く、スマホなど存在すら無い時代、ネットで調べるという事もわからず泣く泣くハサミで毛を切っていた事もありました。

世間の“女性らしさ”を意識し始めた思春期

小学生時代にしっかりとコンプレックスを抱え込んだ私は、その悩みをどんどんこじらせていきました。第二次成長期に突入した思春期時代には、毛深さの本当の恐ろしさを感じた時期です。

毛がある女性はありえない!?

小学生時代までは、男の子たちとアクティブに遊ぶことばかりだった私ですが、中学校に入ると、複雑な女性社会を平穏に生き抜くために女友達と一緒にいることが増えました。…と、その話はまた別の機会にお話しするとして…

女子同士の会話で上がる話題と言えば、流行りものだったり、恋バナだったり。好きな芸能人は誰だの、このモデルが可愛いだの、興味があるとかないとか関係なく、ただ必死にグループの会話についていきたいお年頃でした。

やんちゃ系グループにいたため、あの時代にしては早い時期に化粧・オシャレ・恋愛、に関する知識を仲間どうしで共有していました。その中で衝撃だったのは、ファッション雑誌でのムダ毛処理に関する内容。毛が濃い女子×ムダ毛処理していない女子=可愛くない=モテない。

好きな人などいなかったにもかかわらず、周りにつられて何故か焦り出したのを今も覚えています。今となっては笑い話ですが、当時は本気で衝撃でした。そして重なる小学生時代の苦い思い出……。追い打ちをかけるように、どう見ても毛深くない女子たちが「ムダ毛が~…!」と嘆きだすのを目のあたりにして、自分自身の毛深さに恐れおののきました。

ムダ毛処理は女性のマナー??

大人の女性の体へとどんどん変化していく中、とても困ったのが、わきやデリケートゾーンの毛。ゴワゴワわき毛の処理と、プールがある時期は、水着からデリケートゾーンの毛がはみ出てしまわぬように一生懸命剃っていました。産毛の目立つ腕も足全体も、手の届くところは剃り、背中はガムテープを使ってできる限り産毛の総量を減らそうと努力していました。

夏は、そういう意味でとても大変な季節でしたね(笑)毛深い女性あるあるかもしれません。

こんなに躍起になってムダ毛処理をしていたのは、その行為が、周りの友人やメディアから教わった大人の素敵な女性のマナーだったからです。私の中でムダ毛処理は、お風呂に入って体を清潔に保ったり、汗のにおいを抑えたりするのと一緒で、エチケットの一つだったのです。

“美しい”って“女性らしい”って何?

自分の体毛にコンプレックスしかなかった学生時代、色んな出会いや経験を経て、大人になって社会に出る頃には、私のコンプレックスはただの私の特徴へと変わっていきました。

そのきっかけとなった3つの出来事は、今でも鮮明に覚えています。

1.衝撃の言葉

高校時代、夏の毎日のムダ毛処理に疲れてきていた頃、私はほぼ毎日のように、英語の勉強がてらカフェに通うようになっていました。

そこのオーナーのイギリス人男性と奥様の日本人女性とプライベートでも仲良くなり、日頃の悩みを惜しみなく打ち明けていたので、冬のある日、当然自分がいかに毛深くて、手入れが大変で疲れてきたという話をしました。

その時イギリス人男性は、不思議そうな顔をして、処理をしていない腕の毛をじっと見てこう言ったのです。

「う~ん…これが毛深いとは思わないけど…そもそも毛深いと何がいけないの?人間は元々毛深い動物だよ。それに、みつちゃんはこのままでとっても素敵な女の子じゃないか。」

微塵も想像できなかった言葉に、私はとても混乱しました。今までの価値観が一気に揺れ動いたのです。けれども納得がすぐにできるはずもなく、「でも…」と思いつく限りのムダ毛処理をする理由を述べると、彼は更にこう言いました。

「毛の濃さなんかだけで人を判断する人なんて早々に縁を切った方がいいし、腕や足の毛が汚いのなら、眉毛も髪の毛もおんなじ毛だから生えていたら汚いことになるよ?みつちゃんは、私や妻の毛を見て、気持ち悪く思ったり、汚いから関わりたくないとでも思っていたりするのかい?それに、みつちゃんみたいなありのままの姿を綺麗だと思う人はこの世にたくさんいるよ。」

まるで頭が何かで殴られたような、そんな衝撃でした。

それでもこの時はまだ、毛深いことが美しさに繋がる事なんて全く想像できませんでした。

2.自分の体毛を誇りに思う女性達

これは社会人になって、カンボジアに兄妹で旅行に行った時の話。日本を離れて長年海外で暮らす父親に会いに行ったのです。父の友人が経営するフィリピンパブにみんなで出かけて出会ったのが、笑顔が素敵なフィリピン人の女性達。

お酒を楽しみ始めて早々、私の隣に座る兄の腕を見た1人の女性が感嘆の声をあげました。

何事かと話を聞いていると、次々に女性たちが兄の毛深い腕を褒め称え、次に自分たちの腕の毛を見せて、

「見て!彼には負けるけど、私も綺麗でしょ?ちゃんと毎日毛の手入れしてるの!」
「私だって手入れに力をいれてるのよ!」

と皆さん腕の毛を私たちに見せてくれたのです。それはそれは誇らしげな顔で。これ、正直日本人では聞いたことも見たこともない事でした。私は、その女性達がとても輝いて見え、同時に何だか無性に楽しく・嬉しくなりました。

ああ、なんだ。学生時代のあの悩みはいったい何だったのだろう。何ともちっぽけな世界で悩んでいたのだなと実感したのは、まさにこの時でした。

3.毛深い女性ほどセクシーだと思う男性達

え、そんなこと言う男性って相当の変わり者じゃないの!?と思ったしまったなら、それはもう全力で否定させていただきます。フィリピン人女性達の価値観があるということは、男性側にも同じ価値観を持つ人や文化は存在するのです。

実際、かつてアメリカ人やアフリカ人と付き合っていた頃、私自身が体験しました。

特に印象が強かったのは、アフリカ人とお付き合いをしていた頃の事。当時の職業柄、ある程度のムダ毛の処理が必要と感じたため、夏の時期、制服から出るところは処理をしていました。冬にお付き合いを始めたため、処理後の私の腕や足を始めて見た彼は、とてもショックを受けたのです。

色々と彼が育った国の文化を聞いていると、どうやら、毛がある女性はより美しく、毛が濃いほど魅力的なのだとか。それは明らかに彼の個人的趣向と言うよりも、文化の違い(笑)

「あんなにセクシーで女性らしい姿だったのに、仕事を理由にその美しさを自分で取り除くなんて…」

と当時彼はカルチャーショックを受けていました。もう目から鱗で、ことごとく私に体毛が美しくないと感じる理由を吹き飛ばしてくれました。そんな彼とは色々あり今はお付き合いしていませんが、コンプレックスとの完全なさよならを引き起こしてくれた事にとても感謝しています。

最後に

もし、この記事を読んでいる方が、ご自身の毛深さに悩み劣等感を感じているのなら、本当にいる、日本人にとってはムダ毛でしかない体毛を大切に手入れする女性達や、毛深い女性をセクシーだと思う男性達のことを思い出してみてください。

日々のムダ毛処理の労力や完全脱毛への長い道のりからおさらばするのもありかも!?
と感じても何の問題もありませんよね?(笑)

もちろん、やっぱりムダ毛がない方が良いと思うなら、それはそれであなたが選んだ美しさを追及するという事だと思います。良くも知らない誰かの為に、自分と合わない常識や当たり前の為に、嫌々自分の一部を変えるのではないのであれば、進んで自身の「美しさ」を磨いていく様はとてもかっこよくて素敵だと思います。

これは飽くまでも私のただの持論ですが、「美しさ」はとても変幻自在なもので、人の数だけ美しさがあり、時間と共に移ろいさえするものです。

今回は、毛深い女性やムダ毛についての内容でしたが、世の中には様々なコンプレックスを抱えた人がいます。たくさんの異なる文化や価値観を持つ人達と繋がりやすくなった今の時代、自分を否定して辛くなるくらいなら、自分が辛くならない居場所を探しに今いる世界を飛び出しちゃう。そんな選択肢を、多くの方が持てるようになったら、世界には輝く素敵な「美しさ」を持つ人が増えいくんだろうなぁと思う今日この頃です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

ライター:如月みつ

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